ナイト ミュージアム
例によって吹き替え版。私が行った時はお客18人。別にどうしても見なくちゃという映画でもないけど、スティーヴ・クーガンが出ているし。「80デイズ」はコケちゃったんでしょ?一時ブレンダンが出るかも・・なんて期待させといて、(私の)知らない間に完成していて、主演は知らない人で。でもどっちかと言うとジャッキーの方が主役みたいで。彼に比重かかりすぎ、中国の部分にこだわりすぎ・・みたいなちぐはぐ感があって、おもしろいことはおもしろいけど何かバランスが悪い。コケちゃったのもムリないかも・・なんて思った。それでも主役のクーガンのとんちんかんぶりは印象に残ってる。「ナイト」はベン・スティラー主演で、芸達者ぶりを存分に見せてくれる。何をやってもうまくいかないダメ男ラリー。離婚して息子は二つの家を行ったり来たり。新しい父親とうまくいってるらしいのが気になる。奥さんはまああきらめもつくけど、息子まで自分から離れていくのは耐えられない!とにかく仕事を見つけなければ・・と職安(?)へ。この職安の女性演じているのはベンの実母。三人の老警備員のうち、ディック・ヴァン・ダイクもミッキー・ルーニーも80過ぎてる。ルーニーは「ベイブ都会へ行く」にも出ていて、今にも死にそうだな・・なんて思ったけど、まだ生きてた。今回は短躯でケンカっぱやい老人役。ダイクは逆にひょろっと長身痩躯で身のこなしが軽快。とても80過ぎには見えない。ラリーが引かれる学芸員レベッカがカーラ・グギーノ。この映画人間だけでなく恐竜やらモアイやらサルやらいろいろ出てくるから、せっかく出ているのにあんまり出番なし・・みたいな人も多い。カーラなんかもっと出てくるかと思ったけど。私としては兵馬俑をもっと見せて欲しかったな。セオドア・ルーズベルトがロビン・ウィリアムズ。他にアッティラ大王、コロンブス、ネアンデルタール人・・。オーウェン・ウィルソンは顔見せ程度かと思ったらけっこう出ている。クーガンのオクタヴィウスといろいろやり合って笑いを取る。エジプトのファラオ、アクメンラーの登場はかなり後になってから。ぱっちりした大きな目で何となくブレンダンに似ている。体はひとまわり小さく(引き締まってるってこと)、年齢もひとまわりくらい若そう。ラミ・マレック・・イケメン要注目。ルーズベルトはかなり重要な役で、腰の定まらないラリーに精神的影響を与える。
ナイト ミュージアム2
全部助けるんじゃなくてアドバイスしてあとは自力でやりなさい・・みたいな。自分は本当のルーズベルトじゃない、ろう人形だ・・というセリフがあって、今更ながら気づくわけ。動物は剥製、恐竜は骨だけど人間は・・。あれッそれじゃあおかしいぞ・・って。例えばミイラなら問題ない。まぎれもなく人間(元はね)だからDNAがある。数千年分の記憶あってもおかしくない。英語しゃべれるけど、それはこの博物館に来る前イギリスに置いてあったから。世界中からお客来るから他の国の言葉だって・・。それはいいとしてインディアンの少女サカジャウィアは?レベッカは彼女について論文書いてるけど行き詰まっている。ラストは本人に会えて大喜び。サカジャウィアも「何でも聞いて」ってにこやかに答えていたけど・・彼女もルーズベルトと同じでろう人形。本人とは全く無関係だから記憶も能力もないはずなのよ~。また彼女は厚いガラスのせいで外部からの音が聞こえないから、ミイラのように聞いて覚えるというわけにもいかないのよ~。まあ映画だからそこらへんほじくっちゃだめよ。サカジャウィア役ミズオ・ペックは名前からわかるけど日本人とのハーフ。真野響子さんそっくりの美女。ルーズベルトは彼女にポーッとなってるけど何にも言えない。ラリーをはげまし導くことはできても自分のこととなるととたんに不器用になるのだ。今回のウィリアムズはわざとらしいところがなく、好感が持てた。内容はドタバタだけど、芯になるのはラリーの精神的成長。物事を簡単に投げ出してはいけない。館長のいやみもじっとがまん。争いをおさめるのもうまくなり、ついには息子の尊敬も勝ち取る。そういうのをメインにしているので、こういうのならあるはずのレベッカとの恋なんてのはさらり程度。それにしても夜の博物館なんていい思いつきだ。何か起きそうなムードがある。何かとほうもないことが。でも実際は決まり切った退屈な仕事なんだろうな。展示物が動くのはファラオの副葬品の黄金のパネルのせい・・という設定。パネルの影響受けるのは展示物だけじゃない。三人の老人も毎晩若返っちゃう。現実ではありえないことを映画の中でダイク達がやってくれる。老人世代にひとときの夢を見させてくれるのだ。子供世代にはもちろん楽しいし、ラリー世代にはもっとがんばろうという気にさせてくれる。かなりふところの深い映画かも。堂々とした音楽もよかった。
ナイト ミュージアム2
お客は18人くらいか。子供が多い。私のお目当てはアクメンラー役ラミ・マレック。でも出番少なくて・・。残念だったけどラストの方では少し顔がアップになったし。ああ彼って何てかわいいのかしら。予告で「ATOM」やったけど向こうのアニメだから顔が違う。私達が子供の頃なじんだアトムやお茶の水博士じゃない。むしろマレックの方がずっとアトム顔よ。大きくてぱっちりした目、小さな口・・うくくかわゆい~ん。今回はスミソニアン博物館。一つの建物かと思ったらいくつかの博物館が集まっているのね。ラリー(ベン・スティラー)は夜警をやめて自分の会社を興し、忙しい日々を送っている。そのせいで自然史博物館へも足が遠のきがち。久しぶりに行くと模様替えの最中。展示物の多くはスミソニアンの倉庫へ。ここはもっと新技術を取り入れた展示に変えるらしい(これがラストの伏線)。さびしくなるけど、まあ仕方のないことだ。ところがオマキザルがアクメンラーの石板を持っていってしまったため、スミソニアンの展示物が動き出してしまう。アクメンラーの兄カームンラー(ハンク・アザリア)が、生前なしえなかった野望をかなえようとナポレオン、アル・カポネ、イワン雷帝を手下に・・。ナポレオン役は「ディディエ」のアラン・シャバ、イワン雷帝はジャミー・リー・カーティスの夫クリストファー・ゲスト。他にアメリア・イヤハート役でエイミー・アダムス。イヤハートと言えばダイアン・キートンで「ラストフライト」があった。カスター将軍役はビル・ヘイダー。私の中ではカスターと言えばウェイン・マウンダー!残念ながら写真でしか見たことないけど。ヘイダーは全然魅力なし。かわいらしかったのは空中で歌う三人のキューピッド。「ホーンティング」みたい(あっちはかわいくないけど)。もっとかわいらしかったのはアインシュタインの首振り人形。もうかわいくておかしくて私も一つ欲しいよ~ん。声は「スプラッシュ」などのユージン・レヴィ。でも私が見たのは吹き替え版。オーウェン・ウィルソン、スティーヴ・クーガン、ロビン・ウィリアムズらの他に「セサミストリート」のオスカーやダース・ベイダーまで。盛りだくさんでにぎやかだけど、前作ほど楽しめない。新鮮さがうすれたか。少し成長してイケメンになりつつあるラリーの息子や、アクメンラーをもっと活躍させて欲しかった。
ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密
自然史博物館にプラネタリウムができ、オープンショーをラリー(ベン・ステイラー)が担当する。途中まではうまくいったけど、そのうち大混乱に。みんなは特殊効果の不具合だと思ってるけど。どうもアクメンラー(ラミ・マレック)の石板に異常が起きているようだ。その後、アクメンラーの両親が大英博物館にいる(←?)ことがわかり、一行はロンドンへ。今回は大英博物館が舞台で、アクメンラーの父王役でベン・キングズレー、ランスロット卿役でダン・スティーヴンスが出てくる。いつもは出番の少ないマレックがわりと出ていたのはうれしかったが、あの衣装だから動きは少ない。顔つきも少し変わって・・ひ弱な感じが薄れ、ごつくなってきている。スティーヴンスは、若い時のテレンス・スタンプみたいな美形で、「ミス・マープル」の「復讐の女神」に出ていたらしい。ランスロットがみんなの邪魔ばかりする勘違い野郎なのはちょっと残念。いつものメンバーと映像で楽しませようというのはわかるのだが、今いち乗れない。ヒロインがいないこと、悪役がいないことが原因か。定石通りならヒロインとしてグィネヴィアが出てくるはずだし、キングズレーが悪玉(で最後には改心する)となるはずだ。途中でランスロットが「キャメロット」の舞台にちん入する。アーサー王役がヒュー・ジャックマン、グィネヴィア役がアリス・イヴなのはいいとして、「キャメロット」ならランスロット役の人も当然いるはずで、なぜ出てこないのかそればっかり気になる。女夜間警備員ティリー役のおデブちゃんはてっきりイヴが特殊メイクしてるんだと・・。だって顔が似てるでしょ?でも別人でした。結局アクメンラーは両親のいる大英博物館にとどまることに。石板もだから、今度は大英博物館の展示物が毎夜動き出すってこと。自然史博物館の方は動かないわけだが、それはみんなが自発的に言い出したこと。ラリーはさびしくなるけどね。オーウェン・ウィルソンとスティーヴ・クーガンのコンビは、他のキャストとは全部別撮りなんだろうな。「1」で出てきた三人組がまた出ていてびっくりした。2014年に亡くなったミッキー・ルーニーは、やせて車椅子で登場。ディック・ヴァン・ダイクはダンスをするなどまだまだ元気そう。あと、ロビン・ウィリアムズ。テディはシャイで温かくて素朴で・・演じている本人もきっとああいう悟ったような人に違いないって思っちゃうけど、そうもいかなくて。まだまだ活躍して欲しかったのにねえ。