ミッションX
これは「キッズ・ミッション」という映画のリメイクらしい。WOWOWでやってたけど見逃してしまい、DVDをレンタル。主演はクリステン・スチュワート。アメリカでは「トワイライト~初恋~」が大ヒットしたけど日本ではだめだったようで。主演の男の子は顔が四角くて目の間が離れている。こういうタイプは日本の女の子には受けないのでは?という気がする。実際映画館に足を運んで大きなスクリーンで見れば魅了される子も(中には)いるだろうけど。私が「ミッションX」に興味を持ったのはマックス・シエリオット君が出ているから。・・マディ(スチュワート)は山登りの好きな活発な女の子。ゴーカート場を経営する父親トム、銀行のセキュリティの仕事に忙しい母親モリー、小さな弟マックスの四人暮らし。マディはパパが大好き。登山家だったパパはある時大ケガをしたが、何とか助かった。大きくてたくましくて何でも知ってる何でもできる明るくてやさしいパパ。ところがある日突然事故の後遺症が出て倒れてしまった。映画を見ていてもよくわからないのだが、首から下が動かないらしい。デンマークで手術を受ければ治る見込みはある。でもそれには25万ドルもかかる。モリーは勤め先の銀行に融資を頼み込むが、意地悪なブリスベーンは断る。何としてもパパを助けたいマディは、手術代を手に入れるために「やわらかい手」を使って・・って、違うがな!でも設定は似てますな。家族の手術代のためお金を手に入れる・・宙吊りになっている金庫に近づくため手を使ってよじ登るんです。金庫の設計や警備システムを担当したのはママだから、情報収集のためには自分の立場(モリーの娘であること、まだ子供であること)を大いに利用する。人のいい支店長ハートマンは暗証コードまでしゃべっちゃう。さていくら有利な立場と言っても一人で金庫破りはムリ。友達のオースティン(コービン・ブルー)とガス(シエリオット)にも協力を頼む。シエリオット君は「キャプテン・ウルフ」と同じ頃か。一つの映画の中でも幼く見えたり大人びて見えたりと印象が一定しない。それだけ成長期真っ盛りってことか。ファミリー向け、ティーン向けの映画だから、家族のきずな、友情と言った身近な要素と同時に夢のある(非現実的な)出来事も描かれる。いくら子供に対して無警戒・寛容でも、現実はあそこまで甘くない。でも映画だから多くの大人はおバカに描かれる。
ミッションX2
主人公が少女ということでちょっと目新しいのは、オースティンとガスがマディの関心を引こうと何かにつけて張り合うこと。かたやオタク系(ビデオ制作とコンピューター)、かたやガテン系(車や工作)。どちらかを選べと迫る二人にマディはうんざり。「男ってばかね、友達でいいじゃないの!」二人のことは好きだけど恋してるわけじゃない。今のマディはパパが恋人なのだ。でもアホな二人は全く気づかない。マディは二人に協力してもらうためそれぞれに「あなたの方が好きよ、でも彼には内緒にしてね」とウソをつく。ホイホイだまされる二人。女は怖いねえ・・。父親役は知らない人。印象の薄い人だ。モリー役ジェニファー・ビールスはいくつになっても美しい。モリーは忙しいせいでマディとはうまくいっていない。しかし娘に対する愛情は人一倍強い。忙しくしてるのだって彼女がそうしなければ生活できないからだ。トムは楽天家で、ゴーカート場も儲かっているようには見えない。脇役ではハートマン役ジョン・キャロル・リンチがいい味出してる。いつも変質者とか殺人犯ばかりやってるけど、ここでは親切で心の広いいい人をやってる。支店長は仮の姿、彼は本当は俳優になりたい。暗証コードもデ・ニーロだ。パーティの最中にブリスベーンの部屋に女を連れ込むなど、だらしのない一面もあるが、それもご愛敬。銀行のガードマンはガスの兄と、獰猛な警備犬が恋人のフェレル。フェレル役ジェームズ・レグロスは「THURSDAY」や「バンテージ・ポイント」に出ていたらしい(記憶にございません)。ラストはもちろん警察につかまって少年院送り・・にはなりません。両親もしからない。何で?とにかくパパの手術は成功し、今日もゴーカート場は大にぎわい・・のハッピーエンド。元気になったパパを見てマディはとっても幸せ。でも例によってオースティンとガスはどっちか選べ・・とうるさい。君達いいかげん気づけよ!観客席にいるハートマンのカツラが取れたり、フェレルの腕に恋人(犬)が噛みついていたり笑える。まあちょっとゆるいけどヒマつぶしに見るには十分楽しいですよ。・・さて、感想を書くためいつものように調べていたらなぜかオースティンとガスを取り違えて書いてる人が多いのに気がついた。ある映画サイトの情報が間違っているのだが、それをそのまま自分のブログに書き写している人が多いってこと。私も気をつけなくちゃ。