見知らぬ乗客

見知らぬ乗客

パトリシア・ハイスミスの原作は読めるのかな?リメイクの「死刑台に接吻」は見たことなし。見たいんだけど。これをレンタルしたのはロバート・ウォーカーが出ているから。ジェニファー・ジョーンズとの間にできたジュニアは何度か見たことがある。よく似ているけど、オヤジの方はちょっとジョン・キューザック入ってる。テニス選手のガイ(ファーリー・グレンジャー)は、列車で一緒になったブルーノ(ウォーカー)から、交換殺人を持ちかけられる。ガイの妻ミリアムは他の男の子供を身ごもっているが、離婚の意思を翻す。ガイには新しい恋人アン(ルース・ローマン)ができて、一刻も早く離婚したいのだが、ミリアムは二人の幸福をぶち壊す気だ。彼が殺してやりたいと怒るのももっともな性悪女。だが本当に殺すとなると話は別。ガイはもちろんブルーノの提案を断る。ところがブルーノはさっさとミリアムを殺し、ガイには自分の父を殺せと迫る。・・離婚裁判にしろ、捜査にしろ、脅しに乗らず正直に言えばいいのに・・とは思うが、いろんな本・・犯罪ドキュメントなど・・を読むと、捜査ミスはあるし、世論に負けたり、新聞があおったり。正義が行使されるとは限らない。だから二の足踏むのも無理ないかな~と、最近では思っている。ヒッチコックの作品の中でも評判はいいようで。白熱したテニスの試合、排水口に落ちたライター、暴走する回転木馬など、見どころは多い・・と言うか、そう書かれている。試合を早く終わらせたいのなら負ければいいのに・・と思ったのは私だけ?ガイはプロではないようだが、人生最大の危機でも試合には勝ちたいようで。木馬はあんなに速く回るよう作られているのかしら。警察の一人のバカが発砲して、全然関係のない操作係のじいちゃんが撃たれちゃった。急ブレーキかけて止めたせいでまたまた大事故。暴走か急ブレーキしかないのかよッ!中間はないのかよッ!あのじいちゃんどうなった?撃たれた方と止めた方。それと子供達。ミリアムの葬式とか全然描かないし、誰も悼んでない。そういうのは省くくせに、アンをうつす時は完璧にきれいに!たぶんいっぱい注文つけたんだろう。目はこう動かして、口は半開きに、ここで息を吸って。ローマンは「スパイ大作戦」の「独裁宣言」に出ていたな。グレンジャーは時々フランク・ランジェラ風。アンの父親役でレオ・G・キャロル、アンの妹役でヒッチの娘パトリシア。