ミスター・ノーボディ
これには「2」もあるらしい。キャストにパトリック・マクグーハン、ミュウ=ミュウ、クラウス・キンスキーとある。でも見る機会なさそう。テレンス・ヒルはわりと好きだ。第二のフランコ・ネロという感じだが、日本ではさほど知られていなさそう。こういうノーテンキな風来坊路線でいい味見せる。マカロニウエスタンで売り出したんだろうが、そっちは見たことなし。さて内容は・・よくわからない。主役のヘンリー・フォンダ扮するボーレガードの職業からしてわからない。保安官?賞金稼ぎ?ああ、ガンマンですか・・って、ガンマンて職業なんですか?ボーレガードは引退してヨーロッパへ行くつもりだ。でも彼を狙う者があとを絶たない。彼を倒せば有名になれる。しかし途中で出会った若者(ヒル)は変わってる。自ら”名無し(ノーボディ)”と名乗る。ボーレガードに憧れているが、こういうのはそのうちきっと彼を倒す側に回る。ボーレガードよりノーボディの方が魅力的なのは確かだ。とにかくとらえどころがない。銃の腕前は確かだし、身が軽く動きがすばやい。悪党達とのやり取りや金の稼ぎ方、もの(たいていは食べ物)のちょろまかし方など、ジャッキー・チェンを連想させる。悪党達も中には憎めないのがいて、全編にわたって爆笑はないものの、クスクスくらいはできる。ラストシーンにもニヤリ。音楽はエンニオ・モリコーネで、オープニングの曲はしゃっくりでもしているような感じ。この曲へ行くまでが・・三人の男の登場からヒゲ剃り・・長い。こういう軽いコメディーは90分くらいでスッと終わって欲しいものだが、とにかくモタモタしている。それでいてサリバンとの関係とか金塊を積んだ列車のその後とかはっきりしない。ホラーハウスも何のために入れたのやら。ワイルドバンチって何だったのか。列車を狙うってなら話はわかるが。マカロニには詳しくないので、知ってる人はR・G・アームストロングくらいか。ヒルは近年ではテレビの「マッテオ神父の事件簿」とやらに出ているらしい。ところでこの映画、アメリカで作るとしたらノーボディは誰がいいかな。ショーン・ウィリアム・スコットなんてどう?となるとボーレガードはブルース・ウィリスかな。全然関係ないけど、「Mr.ノーボディ」というカンフーコメディーもあって、私は映画館で見たことがある。あれもテレビでやってくれないかな~。