ミュータント・クロニクルズ

ミュータント・クロニクルズ

これは中古DVD売場にあったけど、980円と高めだったので買わなかった。しばらくたってから、でもトーマス・ジェーンが出ているから買おうかな~と思い直したけど、行ってみたらなかった。そのうちテレビでやってくれるだろうと待っていたら、ザ・シネマでやってくれた。これはロール・プレイング・ゲームが原作らしい・・え?ロール・プレイング・ゲームって何?DVDカバーにはデヴォン青木の写真が大きく・・でも、主役はジェーンなのさッ!2707年、四つの企業が乏しい資源を争って戦う。どう見たって第一次か第二次大戦風で、未来という感じは全くしない。ある時封印されていた悪魔を(悪魔みたいなもんでしょ?)・・って「ザ・キープ」風味。それと「デス・フロント」風味も。戦闘シーンが長く、私を含めて多くの人は、「SFだよね?」と思ったはず。ご安心ください、そのうち封印されていた穴があき、中から・・ん?これがミュータント?ゾンビに見えるけど。はっきりしないけど、ミュータントの出現で、四企業は戦うのをやめ、手を組むことにしたのだそうな。あ!ジョン・マルコヴィッチが出ている・・と、びっくりするけど、その裏ではそういう状況になっているのだ。マルコヴィッチの役も、見ていてもわからないが、企業体のトップなのだそうな。大昔、人間をミュータントに変えるマシンが宇宙から来たけど、勇者ナクダインがマシンをロスト・シティへ封印。封印が解かれた今、ナクダインを継ぐ者が現われ、地球を救ってくれるはず。見ている人全員それはジェーン扮するハンターだと思っているけど、今の彼は何も知らない。修行僧サミュエル(ロン・パールマン)が集めたハンターらがケイナン市とやらへ向かう。途中で一人、また一人と命を落とすが、ジェーンファンの私は安心して見ている。彼は主役だから大丈夫。一部の人々は宇宙船で火星へ逃げる。最初チケットって何だ?と思うけど、火星行きのチケットのことなのね。そんな科学力がありながら、一方ではひと昔前の、古めかしさを感じさせる服装や戦闘。一行を乗せた船・・と言っても海ではなく空を飛ぶ船もずいぶん旧式だ。石炭くべるし。途中でミュータントに攻撃され、あえなく飛行不能に。脱出ポッドもパラシュートがうまく開かず・・う~ん、28世紀だよね?と思いたくなるシーン続出。

ミュータント・クロニクルズ2

ロスト・シティへは60階分下りる。そこからまたいろいろあるけど、当然画面は暗い。それと、ああなってこうなってという描写が、速すぎて見えない。ミュータントの動きもものすごく速い。ピカピカッ、パッパッ、シュシュッ、シャキーン、ドドドッ。結局私には何がうつっているのか(うつってないのか)、何がどうなったのか(なってないのか)、そもそも誰がうつっているのか、さっぱりわからない。マシンが地球へ来て人間をミュータントに変えるのはなぜなのかという、元のところがわからない。宇宙から来たと言っても宇宙人ではないから、機械生命体ってことか。途中でハンターはネイトを見つける。戦場から離脱する際、彼を置いていくはめになったことを、ハンターはずっと後悔している。火星行きのチケット二枚は、ネイトの妻と娘に渡したから、家族の今後は心配ない。今は何とかしてネイトを助けたい。ところで・・ミュータント出現からもう六週間たってる。重傷を負ったまま、ネイトはよく生き延びていたものだ。と言うか、彼が殺されるところはうつらなかったので、こりゃ今度出てくる時にはミュータントになっていて、ハンターと戦うはめになるのでは・・と私は思っていた。演じているのがショーン・パートウィーだし。そしたらまだ人間のまま。ここはちょっと意外でした。結局ハンターは自分の手でネイトを殺すはめに。彼にとっては地獄の連続だ。そのうち彼自身マシンにとらえられ、危うくミュータントにされるところだった。いや、半分はなったのかな?サミュエルはミュータントにされてしまい・・まあロン・パールマンだから最後まで何もなくて・・つまり怪物メイク見せずに終わるはずないんだけどね。ラストは爆発してマシンが破壊されるのではなく、ロケットとして宇宙へ。その行き先が宇宙のどこかではなく、火星らしいと言うのは・・とてもハッピーエンドとは言えませんな。地球にしたって、また無益な戦いおっぱじめるに決まっているし。てなわけで、何が何だかよくわからない映画ではあるけれど、ジェーンファンの私にとっては、非常にありがたい映画だった。10年前だからまだ美しさ(←?)保っているし、たくましい体形にもうっとり。タバコを吸うシーンが多いけど、28世紀になっても喫煙の習慣があって、タバコもライターも今の形のままで・・。他の出演はベンノ・フユルマン。