ミクロの決死圏

ミクロの決死圏

NHKBSでやったので久しぶりに見た。DVDも買ってあるけど、特典が予告編だけというのは残念。ノベライズも古本を見つけ、読んだ。書き手は何とアイザック・アシモフ。冒頭数分間はセリフなし。飛行機が到着して老人が降りて・・たぶん科学者で亡命してきたのだ。付き添ってきた男は情報部員だろう。説明されなくてもわかる。ものものしい車の列に、別の車が突っ込み、銃撃戦に。まるでスパイ映画だ。男はグラント(スティーブン・ボイド)・・任務を終えたばかりなのに、また呼び出される。連れて行かれたのは、地下の広大な秘密の施設。ものを縮小する技術はこちらでもあちらでも開発されていたが、1時間しか持続できないというのがネック。それを解決したのが例の老人ベネシュだが、襲撃のせいで脳に血の塊ができ、早急に取り除かないと死んでしまう。潜航艇に医師を乗せ、縮小して体内へ送り込むしか方法はないが、執刀する外科医デュヴァル(アーサー・ケネディ)は敵のスパイかもしれず、警備としてグラントも行くことに。でも循環器の専門医マイケルズとして、ドナルド・プレザンスが出てきた時点で、展開はばればれ。デュヴァルの助手コーラ(ラクエル・ウェルチ)は若くて美人でグラマー。20も年上のデュヴァルに恋しているが、向こうは全然気づいていない。ノベライズではもちろんグラントとコーラは仲良くなるが、映画は数時間の出来事なのでそこまでいかない。グラントの方は興味を引かれるが、コーラは受け流すという段階。潜航艇の操縦士はオーエンス(ウィリアム・レッドフィールド)。外から見守るのがリード大佐(アーサー・オコンネル)、カーター将軍(エドモンド・オブライエン)。そばに立ってるハンサムな青年はどこかで見たような・・バリー・コーだ。ちょっとびっくりしたのは、技術者役でジェームズ・ブローリンが出ていること。主役のボイドは「ベン・ハー」などで知られるが、45歳で心臓発作で死亡したそうで、もったいないね。ネットでは、時代錯誤とか、退屈とか、人体内部はどこも似たような感じ・・と、けなしている人もいるが、私はそうは思わない。よく作ったな・・と感心させられるし、何度見ても楽しめる。マイケルズの意図がはっきりしないとか、体内に残された潜航艇はどうなるの・・とか、いくつか気になる点はあるけど、まあいいでしょ。