メン・イン・ブラックシリーズ

メン・イン・ブラック

先に「2」を見た後で書いている。「1」にはこんな感じで出ていたんだ・・とわかるキャラが何人か。これは最初WOWOWで見たんだと思う。その後フレデリック・レーン目当てで、民放でやったのをちょこっと見た。WOWOWの時は彼のこと知らなくて・・印象に残らなくて。字幕で全部ちゃんと見るのはこれで二回目。何でこんなことぐだぐだ書くかと言うと、他に書くことないのよ。レーンの役は冒頭出てくる国境警備隊員。「悪魔の棲む家完結編」での彼は、ホントすごくステキだったのよ。この作品の頃もまだ大丈夫。おバカな役だけどハンサムでステキ。次に「ミディアム」で見た時はもう・・激変しちゃっていて・・別人。は~美しさってはかないものねえ。K(トミー・リー・ジョーンズ)は相棒Dが引退しちゃったので、次の相棒捜してる。目に止まったのがニューヨーク市警のエドワーズ(ウィル・スミス)。は~Jの前身は刑事ですか。人間達は知らないけど、地球は宇宙からの亡命者でいっぱい。それを管理するのがMIB。どこにも属さず、資金は宇宙人の技術のパテント料で賄い、37時間交代という激務。JがMIB入りを承知すると、Kは彼の記録を次々に消していく。すべて消える・・存在しない・・メン・イン・ブラックホールだよな。「2」と違い、入ったきっかけや見習い期間が描写されるので、Jのキャラもまだ新鮮味がある。「2」だともうこの世界に染まっていて、慣れ切っていて、悪い言い方をすると、すれっからしになってる。ラスト、一般人に戻りたいと去ったKの代わりに相棒になるのが検死医のローレル。美人だし、低い声がとてもセクシー。演じているリンダ・フィオレンティーノは「ビジョン・クエスト」に出ていたな。多くの人は彼女が「2」に出ていなくてがっかりしたのでは?他には宇宙から来たバグ(虫)に体を乗っ取られるエドガー役ヴィンセント・ドノフリオの、人間離れした演技がすばらしい。ストーリーはわけわからんし、興味もなし。茶色と白のかわいいネコが出てくる・・それだけが取り柄。バッグにちょこんとおさまっているところ。飼い主の死体の上にちょこんと乗っかっているところ。飼い主の死に悲しそうに鳴くところ。ほへ~かわいい!

メン・イン・ブラック2

これも前WOWOWで見たんだと思う。トミー・リー・ジョーンズ扮するKが復帰することと、悪役でララ・フリン・ボイルが出てくることしか記憶にない。今回ザ・シネマでやったので久しぶりに見たが、なかみ覚えていない理由がわかった。いちおうストーリーはあるのだが、展開が速いのと、内容が浅いせいで、何も残らないのだ。たぶん作り手もそれを狙ってる。まずピーター・グレーブスが出てくる。何やら説明されるが、意味わからん。地球の危機らしく、そのカギ握っているKを復帰させるため、J(ウィル・スミス)がおもむく。宇宙から来たエイリアンは、落ちていた雑誌に載っていた下着モデルの美女(ボイル)に変身。ボイルのキャスティングはよかったと思う。どことなく現実離れした顔立ちで、出演者の中では一番生き生きしている。スミスは軽快と言うより軽薄だし、ジョーンズは今これを見ると、CMでおなじみの宇宙人ジョーンズのキャラとさして変わらない。郵便局のシーンとか、いい味出してるけど。そもそもこの映画では深みのあるキャラとか、真実味とかは、ストーリー同様必要とされてない。見ている者を立ち止まって考え込ませるな!ツルーッと最後まで滑って行け!途中で抜かされたり、解決してないことがいっぱいあるけど、わかっていて抜かし、解決せずにおくのだろう。ジョニー・ノックスヴィル扮するキャラはどうなったんだっけ?他に出演者でわかるのはZ役のリップ・トーン、ローラ役ロザリオ・ドーソン。彼女は宇宙人の姫と、Kの間にできた娘らしいが、変なカプセルに乗ってどこへ行ったのだろう。かぐや姫と書いてる人もいて、なるほどな・・とは思ったけど。カギとなるブレスレットのこともよくわからん。M役がマイケル・ジャクソンで、これにはちょっとびっくり。他にカリスマ主婦マーサ・スチュワートの名前もキャストにあるけど、彼女の番組がテレビでちょこっとうつっただけ。まあこのようにわけわからん映画なので、感動も余韻もなし。ものすごくお金かけて、高度な技術駆使して、皮肉やユーモアふんだんに盛り込んで、セリフとかも綿密に練られて・・乗れる人は大いに満足し、乗れない人はお気の毒様・・私は後者です。

メン・イン・ブラック3

なぜか今頃三作目。K役トミー・リー・ジョーンズにはアクションきついからとでも言うのか、1969年にタイムジャンプ。若いKはジョシュ・ブローリンだが、これが見事にはまっている。見ている間中トミー・リーのKはどこへ行っちゃったのかと思いっぱなし。てっきり彼も69年に行ってるのだと。なぜ69年かと言うと、アポロ11号の打ち上げがあるからだ。冒頭Zが亡くなって、新しくOがボスに。別にZ役リップ・トーンが死んだわけではなさそうなので、一安心。69年にKが29歳だとすると、2012年には70過ぎてることになる。Oだって70近くのはずで。J(ウィル・スミス)も69年にあれくらいだとすると、今は40代後半。実際の役者の年齢よりみんな数歳上になるわけで不自然だが、それもこれもアポロの打ち上げをどうしても出してきたいから。「トランスフォーマー」三作目もそうだったけど、誰でも知ってるアメリカの輝かしい歴史の1ページだから、使いたくなるのだろう。月の刑務所からボリスという凶悪な宇宙人が脱走して地球へ。自分を逮捕したKを殺すため、69年にタイムジャンプ。そのためKは死に、歴史は変わってしまっている。これをただすにはJが過去へ飛び、ボリスを(逮捕ではなく)殺さなければならない。つじつま合わせは後回し、勢いにまかせて突っ走る。いくつかの小ネタ・・アンディ・ウォーホルはMIBのエージェントだったとか、ミック・ジャガーはエイリアンらしいとかで笑わせる。妙な乗り物も出てくる。最後の方であっと驚く事実も明かされる。何でKがあんな気難しいオッサンになったのか・・それはJの父親の死のせいだった!ロケット発進成功で誇らしく思わせ、謎の解明でウルウルさせ、内容の破綻から気をそらさせる。タイムジャンプできるなら、今度は父親の命救いに行けばいいじゃん・・などと思わせてはいけない。O役はエマ・トンプソン。40年前の若いO役はアリス・イヴ。トレヴァー・イヴの娘さんだそうな。バーバラ・アンダーソン似の美人。ウォーホル役は「ホット・ロッド」などのビル・ヘイダー。グリフィン役マイケル・スタールバーグは知らない人だが、主役の二人(三人?)を食うくらい印象強烈。まあ「4」からはKのクローンということでブローリン出してくれば、このシリーズも当分続けられるよ。あと、若いKがJのことを「族長」と呼ぶのが何だかおかしかった。

メン・イン・ブラック:インターナショナル

メインキャストの入れ替わりが多くて・・続いているのはOのエマ・トンプソンくらいか。2016年のパリ、エッフェル塔でハイヴ退治をするT(リーアム・ニーソン)とH(クリス・ヘムズワース)。リーアムじいさん、相変わらず出まくってますな。その20年前のブルックリン、幼いモリーはMIBが両親の記憶を消すところを見てしまう。彼らが追っていたエイリアンのタランシアンを逃してやる。この体験から彼女はいろいろ調べてMIBを突き止め、テスト採用にまで漕ぎつける。エージェントM(テッサ・トンプソン)としてロンドンへ。その頃マラケシュに二体のエイリアン、ツィンズが現われる。ジャバビアンのロイヤルファミリー、ヴァンガスの警護を任されたH。Mは研修をほっぽり出して彼についていく。ツィンズが襲ってきてヴァンガスは死ぬが、直前に妙なものをMに預ける。どうやらこれは世界を滅ぼしてしまうような強力な武器らしい。しかもヴァンガスはMIBで何か起きてると疑っていたらしい。その後マラケシュへ行ったり、砂漠へ飛んだりめまぐるしい。そのうち武器商人リザ(レベッカ・ファーガソン)の手に渡り、HとMはナポリにある彼女の要塞へ。Hは以前リザと付き合っていたらしい。ファーガソンはなぜか黒柳徹子さんに似て見える。ボディガードのルカは20年前モリーが助けてやったタランシアンで、寝返ってMの味方をしてくれる。また、突然現われたTがツィンズを倒し、武器はMIBの管理下に。一件落着だが、リザとルカはどうなったのかいな。今まで怪しく描かれていたのはC(レイフ・スポール)。HがTにひいきされてると妬む感じの悪いやつ。でもこういうやつって実は味方で、全然怪しくないTが実は・・となるのが定石。もちろんHにはにわかには信じがたいことだけど。で、またエッフェル塔へ行ってあれこれあって、Tは正体あらわす。今までなぜばれずにすんだのかな。見ていてもこれのどこがおもしろいんだろう・・って思いっぱなし。今までは男性二人だったけど、今回男女のペアに。Hはアホの塊なので、Mはまともなタイプにしてある。トンプソンは美人というわけでもなく、地味だが無難。ヘムズワースは若さにかげりが出てきて・・目のあたりに。「ジュラシック・ワールド/炎の王国」で見たばかりのスポールの端正な横顔の方が印象に残ったりして。