ミッション・インポッシブルシリーズ

ミッション:インポッシブル

前に一度たぶん民放で見ていると思うが、ほとんど記憶なし。テレビシリーズを知らない人の方が楽しめるかも。私なんかジム・フェルプスがそんなことするわけないだろ~とか、”声の主”が出てきちゃだめ~とか、余計なこと考えちゃう。あの「スパイ大作戦」が映画になって、スクリーンに蘇った!!というのが売りなら、個性的なメンバー、緻密な計画と迅速な実行を期待する。そこにあるのはチームワーク、仲間への信頼のはずだ。でも・・出てくるのはだまし合い、疑い、裏切り。イーサン(トム・クルーズ)の立場って、「スパイ大作戦」での標的の立場。だまされ、疑われ、踊らされ。しかも見ていて早い段階でからくりが読めてしまう。作戦の失敗で次々にメンバーが命を落とすが、リーダーのジム(ジョン・ヴォイト)が怪しいのは見え見え。だから後で実は生きていた・・となっても誰も驚かない。それでも少しははぐらかすのかな・・と思ったが、イーサンはやすやすと裏を読む。今度は彼がだます番だ。結局最後まで不明なのはジムの妻クレア(エマニュエル・ベアール)がどっちの味方なのかということだけ。クライマックスのヘリがトンネルの中を飛ぶシーンなんて、ありえなさすぎてドン引き。前半の、イーサンが宙釣りになってデータを盗むシーンはすばらしいのに。キャストは実に豪華。クリスティン・スコット・トーマスとエミリオ・エステヴェスを惜しげもなく使い捨てる。補充メンバーとしてジャン・レノにヴィング・レイムズ。二人ともCIAを追放されたらしいが、詳しいことは不明。レノの方は粗暴で残酷な性格のせいだろうが、レイムズの方は?登場人物の中では彼が一番まともで、信頼できるタイプ。イーサンを疑うキトリッジ(”声の主”)はヘンリー・ツェーニー。他にヴァネッサ・レッドグレーブ。彼女の部下二人のうち、金髪でロングヘアの男性(アンドレアス・ウィズニュースキー)はなかなかステキ。彼はつかまったのかな?トイレ通いをさせられ、あげくの果てはアラスカに飛ばされたらしい不運なドンロー役の人は見たことがある。「名探偵ポアロ」の「エジプト墳墓のなぞ」のドクター・エイムズだ。まあ・・ラロ・シフリンのおなじみのメロディーだけ借りた、テレビシリーズとは全く別の、トムクルスパイアクション映画ということでよろしかったでしょうか?

M:I-2

う~ん何じゃこりゃ。1時間半くらいに縮められるぞ。スローモーションでしょ、じーっと見つめ合うでしょ、意味ありげでしょ、カッコつけてるでしょ、鳩が飛ぶでしょ・・もっとちゃっちゃとやれよ!早送りで見てちょうどいいくらいだわい。旅客機が墜落させられるけど、こんな大惨事起こさなくても・・。イーサン(トム・クルーズ)は休暇中だけど、普段からこんな危ないことやってるんだな。仕事で危ない目に会っても、休暇中と同じじゃん・・ってことになって、平気でいられるんだわな。指令の声の主はアンソニー・ホプキンスか。今回の悪役アンブローズは、イーサンの代理やったこともあるらしい。背景はさっぱりわからんが、知りたいとも思わん。私としてはこんなメジャーな大作にダグレイ・スコットが出てくれてうれしいんだわ。悪役ってのも珍しいし。場面によってはトム君よりよっぽどハンサム。そりゃトム君も長髪なびかせ、瞳キラキラさせ、口元でれんと笑みを浮かべ、いろいろやっておりますが、そっちはどうでもいいんです。今回のヒロインはタンディ・ニュートン。一時「リディック」とかいろいろ出ていたけど、どうも今いち魅力がない。「1」のエマニュエル・べアールに似たタイプということで出してきたのかね。イーサンは彼女ナイアの泥棒技術を借りるのかと思ってたけど、彼女はアンブローズの元カノ。彼が何を企んでいるのか探り出すのが彼女の役目。と言うか、アンブローズがこんな女にまいるとは思えないんだけど・・。内容はよくわからんが、インフルエンザの特効薬研究していてキメラという強力なウイルスが作り出されちゃう。それの特効薬作り出したのがネホリハホリヴィッチ・・じゃない、ネホルヴィッチ。アンブローズはイーサンに化けて特効薬ベレロフォンを奪い、飛行機ごとネホルヴィッチを始末。で、キメラを開発した製薬会社のCEOマクロイ(ブレンダン・グリーソン)に売りつける。あれやこれやあるけど・・まあ何てことない。一作目に続きヴィング・レイムズが出ているが、靴や上着高かったのに~とか、俗っぽいキャラになってるのが残念。新メンバー、ビリー役ジョン・ポルソンは「メンタリスト」や「エレメンタリー」の監督やってる人らしい。今回はずいぶんメンバー節約していて、しかもヒロインが華のないニュートンなので見ていてもつまんない。トム君のプロモという評価もうなずける。他にリチャード・ロクスバーグ。ドミニク・パーセルも出ていたらしい。

M:i:3

WOWOWで見た。典型的な娯楽超大作ですな。スケールがでっかくて大物スターが出ていて(出ずっぱり!)お金かかっていて息もつかせぬスピーディーな展開。見ていて疲れちゃった。しっかり作ってあって、しょぼいところけちくさいところゼロ。最初から最後まで飛ばしまくる。お金払って見ていただく以上はサービスにこれ努めます・・って感じ。トム君がんばってます。全力疾走シーン・・偉いなあ、疲れただろうなあ。ふっ飛ばされて車に打ちつけられるシーン・・偉いなあ、痛かっただろうなあ。その役者根性には敬意を表します。でもファンにはならないけど(ごめんね)。スカッとしたヘアスタイルににこやかなスマイル、あるいは任務中のきりっとした顔つき、あるいはピンチに陥ったぎりぎりの状態での顔つき・・どれを取っても口が半開き。気になって気になって。画面に入り込んで「口を閉じなさいッ!」と垂れたあごをカクンと押し上げたくなったのは私だけ?100%きりっとはいかなくて、いつでもどこでもどこかしまりのないトム君なのでありました。まあ私がこれを見たのはジョナサン・リース・マイヤーズ目当てなのでトム君はどうでもいいんですけどさ。ジョナサンはどう見たってパシリですな。危ないことや重要なこと・・要するに見ばえのいいことは全部トム君がやります。だからジョナサンちっとも危なくない。ま、別に失望はしませんよ。どうせそうだろうと思って見てますから。この映画は最初から最後までトム・トム・トム・・。「トム・クルーズ・ワンマンショー」なんです。出演は他にフィリップ・シーモア・ホフマン、ローレンス・フィッシュバーン、マギー・Q、ヴィング・レイムズ、ケリー・ラッセル。見ていて思ったのは・・こんな仕事(スパイ)していて結婚します?と言うか、かってに結婚できるんですか?上からの許可いるんじゃないの?あと敵の前で本名で呼んだりして不注意じゃないの?変名使わないの?でもそんな細かいことにこだわっちゃいけないんだろうな。見ている間楽しんで、終わると同時に内容忘れて、残るのは目の疲れと肩のこり・・それが正しい見方・・みたいな。若々しいジョナサンと重みのあるレイムズがよかった。マギー・Qも「ダイ・ハード4.0」よりはよかったし。あとは・・書くことないですぅ。

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

これも内容よくわからん。核ミサイルの発射コードが”コバルト”ことヘンドリクスの手に渡るのを阻止するのがミッション(たぶん)。クレムリンの爆破とかドバイでのスパイダーマンごっことか、砂嵐の中でのカーチェイスがあり、そのせいでムンバイでのクライマックスが大したものに見えなくて。先に「ローグ・ネイション」の方見たので、こちらのトム君の若いこと!車にぶつかったり、落下したり、でも何ともない。どうすればケガしないですむのか、日本へ来て大相撲力士に教えてあげて!!最初なぜか刑務所にいて、後になって理由がわかるけど、最後にもうひとひねりある。メチャクチャなストーリーのくせに、押さえるところはちゃんと押さえてまっせ~という感じ。現場に出て浮かれ気味のベンジーが隣りにいるせいか、今回のイーサンは口数少なめ。IMF長官がトム・ウィルキンソンだが、すぐ殺されてしまう。ジェレミー・レナーのブラントが成り行きでチームに参加。存在が浮いてるけど、それも狙い通り。ブラントは今は分析官だが、以前は現場に。そこでしくじって・・その任務というのが・・。イーサンの妻が出てこない理由がここで明らかに・・。でも最後に引っくり返るんだけどさ。スパイダーマンごっこやカーチェイスやハムナプトラ(砂嵐ね)その他の見せ場よりも私の心に残ったのは・・ブラントのアクションです。宙に浮いてるところじゃなくて、イーサンに銃を突きつけられた時の反応ね。流れるような素早い動き。映画って結局は俳優の動きなんですよ。動きにハッとさせられる。で、見てよかったと満足する。ジェーンがポーラ・ハットン。ジェーンの恋人ハナウェイやってるジョシュ・ホロウェイはなかなかハンサムだが、すぐ退場。そりゃトム君を目立たせなきゃいけませんから。ブラントだって出てくるの40分くらいたってからだし。敵役ヘンドリクスやってるのは・・見覚えがあるな、誰だっけ。駐車場のあたりでやっと思い出した。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」に出ていたミカエル・ニクヴィストだ。驚いたことに彼は今年(2017年)の6月に肺ガンで死んじゃったらしい。まだ56歳なのに・・。女殺し屋モローがレア・セドゥ。この人にはチームの一員として出て欲しかったな。ハットンと二人で胸の谷間見せっこしてるみたいだった。最後の方でヴィング・レイムズとミシェル・モナハンがちょこっと出てきてサービス。

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

こういう映画はお金をふんだんに使って世界中飛び回って・・。ベラルーシにロンドン、ウィーン、モロッコ、時々ここがどこなのかわからなくなる。別にわからなくてもいいんだけどさ。イーサンがずっと追ってるシンジケートだけど、その存在が疑われている。CIA長官のハンリー(アレック・ボールドウィン)はIMFの暴走が気に食わない。IMFを解体してCIAに移行すべきだと考えており、委員会でも承認される。はいそうですかと引っ込むイーサンではなく、暴走、独走、逆走、とにかく突っ走る。謎の美女イルサ(レベッカ・ファーガソン)が出てきて、イーサンを助けたり裏切ったり。いつもならイチャイチャが入るはずだが、今回はなぜかなし。男の友情を優先する。今回の敵はレーン(ショーン・ハリス)だが、何が何だかさっぱりわからないので、あしからずごめんください。イルサは実はMI6の潜入捜査官で、やっとの思いでUSBメモリーを手に入れ、任務完了のつもりだったけど、ボスのアトリーに冷たく突き放される。レーンも同じように使い捨てにされ、それを恨んでテロリストに。後でシンジケートを作ったのはアトリー自身とわかる。首相は却下したのに勝手に。首相やってるのはトム・ホランドだ。たぶん見ている人の多くはハンリーが黒幕・・と思っただろう。ボールドウィンだし。でも、違いました。そうなるとレーンが一手に悪役引き受けるわけだが、今いちぴんときません。悪のオーラが不足。演じているハリスは「NY心霊捜査官」に出ていたらしい。ん?出てたっけ・・と調べてみるとサンティノ役。ファーガソンはアニセー・アルヴィナに似てるかな。ところでネットではけっこう評判いいようで、ちょっとびっくり。だってアクションなんか何が何だかわからないじゃん。こういう・・何がどうなってるのか極力わからないようにうつすなんてばかばかしいと思うんですけど。普通は、ほらこうやって相手を殴っているんですよ、蹴っているんですよと見せるんじゃないの?イルサは気がつくと男の首を股ではさんでいて、笑うしかない。今回目が行ったのはブラント役ジェレミー・レナー。クルーズも(年のわりには)がんばっていたけど、どうしても無理があるんですわ。レナーはほとんどアクションなしだったけど素敵でした。他にサイモン・ペグ、ヴィング・レイムズ。

ミッション・インポッシブル/フォールアウト

何だ、ジェレミー・レナーは出てないのかいな。それだけで見る気半減。ん?ウェス・ベントリーが出ている?そうか、それだけを楽しみに・・。でもなかなか出てこない。2時間半もあるのか、長いなあ。レーンとかいう男、前作にも出てたっけ?イルサは覚えているけど。デルブルックをだますところは、TVシリーズ連想させてよかった。核兵器がどうのこうので・・いかん、何が何やらわからん。感想を書こうにも文章が組み立てられない。ルーサーを助けるためにプルトニウムを奪われたと。イーサンのミスと責められるけど、仲間を見殺しにできないのがイーサン。CIAの、感じの悪いウォーカー(ヘンリー・カヴィル)も助ける。ウォーカーは助けられたことに気がつかないのか礼も言わんけど、イーサンも黙ってる。彼はまた一般の人もできるだけ巻き込まないよう気を使う。今作はそれが目立った。ラークという謎の人物のふりをして、仲介人ホワイト・ウィドウに近づく。トイレでの死闘はなかなかよかったと思う。アクションシーンは、やられる方の人もちゃんとした技量があると、迫力もいちだんと増す。この作品で一番心に残るのは、あの名前も知らないアジア系の俳優さん。ただ、なぜ彼をラークと思い込んだのか。また、ホワイト・ウィドウの存在もよくわからん。イルサもいつの間にかイーサン達と行動共にしているし。CIAの長官スローン(アンジェラ・バセット)は、イーサンがラークではないか、裏切り者ではないかと疑っている。証拠をつかんだらすぐ始末できるよう、ウォーカーに行動を共にさせる。もちろん見ている人はウォーカーがラークだと思っている。だって今回イーサン以外のメンバーと言えばルーサーとベンジーだけ。この二人が裏切り者のわけないから、あとはウォーカーしかいない。イーサンは何度かジュリアの夢を見る。それも悪夢。彼女どうなったんだっけ?ルーサーの話では身を隠していて・・ゴーストになって・・時々生きてるってサイン寄こすらしい。その彼女がいきなりイーサンの前に姿現わす。しかも夫がベントリー扮するエリック。オヨヨ、そう来たか。今作ではIMF長官(アレック・ボールドウィン)が命落とす。これってけっこう重大なことだと思うんだけど。ウォーカーにころりとだまされていたスローンの任命責任は問われないのかね(←?)。