ミラーズ

ミラーズ

世界一運の悪い男はジョン・マクレーンじゃなくてベン・カーソンかも。彼何であんな目に会わなきゃならないの?私今でも納得していません!新年一作目は「ミラーズ」。前にも書いたけどシネコンはアニメや邦画ばっかりなので、どの洋画見ようか迷う必要全然ありません。お客のほとんどは車で来るんだろうけど私は駅からテクテク。片道2キロくらいでしょうか。雨や雪はがまんすれば何とかなるけど、強い風が加わると困る。天候による列車のダイヤの乱れも困る。太平洋側のカラカラ天気が懐かしい!「ミラーズ」はいちおう前売り買った。「X-ファイル」と同じで、誰も前売り券なんか買わないだろうから私だけでも・・って思ってさ。主演がキーファー・サザーランドじゃなければパスするところだけど。ところで前売りのおまけってケータイ関係のものが多いな。私もらってもケータイ持ってないからなあ。花の種ついてくるのも困るな。こちとら育てる趣味全くなし。春になって雪が消えたらそこらへんばらまくかな。・・こういう映画って都会ならそこそこお客が来ると思う。でも田舎ではねえ・・。私が行ったのは公開二週目の平日午前。お客は六人。韓国ホラーのリメイクらしいが、パンフによると出来はあまりよくないらしい。監督はアレクサンドル・アジャで、まあ・・順調と言うか。まだ30歳と若いし、なかなかのハンサムだ。でもパンフの写真見るとちょっと太ったみたい。「ヒルズ・ハブ・アイズ」は見てないけど「ハイテンション」「P2」(これは製作担当)、そしてこれ。勢いが感じられる。オープニングクレジットにはびっくりさせられる。ジャンジャンとあおり立てるような音楽は「モーテル」思い出させる。うつるのはニューヨーク(ただし本編はルーマニアで撮影されたらしい)だけど、鏡を使って凝った映像見せる。自由の女神の上半分とか・・でも、見ていない人には何のことかわからないね。万華鏡のような、めくるめく映像。つかみはOKと言うか、作り手のやる気を感じる。ストーリーは次から次へという感じで先が読めない。ベン(キーファー)は元刑事。一年ほど前誤って同僚を撃ち殺してしまう(これに関しては詳しい描写はゼロ)。酒に溺れ、妻子とは別居中。妹アンジェラのところに居候している。まだ精神的に不安定なので復職できず、かと言って年金だけでは食べていけない(子供の養育費がかかるからね)ので、夜警の仕事につく。

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メイフラワーというデパートだが、5年前に火事で焼けてしまった。保険会社と交渉中とのことで壊すこともできず、無残な姿をさらしている。ベンは夜間の担当だが、一日目から妙なことが起きる。・・廃墟になったデパートというのはなかなかいい設定だと思う。デパートは一見明るくて華やかに見えるが、よく見ると汚かったりわびしかったり。エレベーターやエスカレーターではなく、階段を歩いてみるといっそうそれを感じる。壁がひび割れていたり、シミで黒ずんでいたり。売場以外のスペースも広い。このドアの向こうには何があるんだろう・・と興味を持ったことありません?従業員用の更衣室、食堂、倉庫・・。さてベンの前任者はルイスという男だが、どうも行方不明になったらしい。ベンが就職できたのはそのせいだろう。もっとも我々は冒頭ルイスが死ぬところを見ているので、地下鉄の駅で見つかった彼が自殺をしたのではないことを知っている。夜警、大きくて不気味な建物・・というのは「ナイトウォッチ」、地下鉄の駅での謎の死から始まる・・というのは「フィアー・ドット・コム」風味だ。まだまだつかみはOKだ。これからどんなことが起きるのだろうワクワク。ショッキングなシーンは大きな音とか音楽とか悲鳴などで見せる。これはまあ普通。スマートではなくやや泥臭い。アジャ君の場合はそれ以外に内臓関係や切り裂かれた首が出てくる。こういうのを見せられると相変わらず好きだなあ・・と呆れる。「クリムゾン・リバー」のDVDの特典では死体の作り方を見せてくれる。あれを見ているので「ミラーズ」に出てくる内臓の見える死体もああやって作られたのだろう・・と予想がつく。まあ今回のは死体の状態で出てきたからまだいい。先日見た「P2」にはそれこそ二度と見たくないようなシーンがあったもんなあ。さて、途中でアンジェラがむごい死に方をするんだけど、「ミラーズ」で一番ショッキングなのはここかも。「デッド・サイレンス」でも似たような状態になるけど、あっちはさすがに途中経過は見せない。アンジェラ役エイミー・スマートは「アドレナリン」に出ていた。目のパッチリしたかわいい人だと思う。それにくらべるとベンの妻エイミー役のポーラ・パットンは冷たい感じ。最初私はベンは妻と別れ、アンジェラと同棲しているのだ・・と思っていた。そしたら違うのね。アンジェラは妹。

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ベンは今でもエイミーとやり直したいと思っている。でもエイミーは冷たい。子どもに会うにしても取り決めをちゃんと守れ・・とうるさい。何でこんな感じなのかな・・と思うが、そのうち彼女の職業がわかる。医師である。だからきちんとしていないといやなのだ。そりゃ酒に溺れていた頃のベンには苦労させられたのだろう。だから同じあやまちはくり返すまい・・と、ベンに対しきつい態度を崩さないのだ。ベンの言動も医師としての目で見てしまう。妙な出来事に会ってる彼を、薬の副作用だと決めつける。もし彼女がもう少し違った性格だったらベンの運命も違っていただろう。とは言え、彼女がそういう性格だからこそベンは愛しているのだろうし、エイミーだってベンに立ち直って欲しいからきつい態度を取るのだ。パットンは「デジャヴ」に出ていた人だ。美人だしこれから大いにのびそう。しかしやたらと胸の谷間見せられるので何だか変な気がしたな。いつでもどこでも見せられていたような。拒絶しながら誘っているようなもので、あれじゃベンが気の毒だ。キーファーは・・私は相変わらず「24」は見てないんだけど、ベンとジャックには共通点があるんでしょうね。ベンは何にもしてないのに妙な運命に引きずり込まれてしまう。最愛の妹は死んでしまうし、妻は自分を信じてくれない。仕事の第一日目から変な目に会い始めれば転職を考えるところだけど、次の日も行くのよね。最初はお金のために仕方なく・・とも思ったんだけど、エイミーは医者じゃん。生活費に困るとも思えんが。それでもベンはがんばるのね。けなげだわ~。それとも仕事をやめないのは元刑事だから?謎を解きたい・・と血が騒ぐのかしら。もう一人昼間を担当する老警備員が何の異変にも会わないでいられるのは不思議だけど、彼はどうせパトロールもろくにしていないと思う。さて、映画はそのうち最初とは別の方向に動き出す。デパートの火災は放火が原因。犯人はすでに死んでいるけど、精神病院で治療を受けている時の記録が残っている。彼が口走るエシィカーという謎の言葉。鏡にも浮かび上がったその言葉の意味は?ベンは元同僚のラリーに協力を頼むが成果はなし。ラリー役はジェイソン・フレミングなので、あたしゃ彼が怪しいのでは?・・と疑ってみたり。だって彼いっそう悪党ヅラになってきているんだもん。元々は美青年役で売り出したんじゃないの?よく知らんけど。

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ルイスの死体を見せろとエイミーに強引に頼み込むところとか、ラリーに捜査資料を見せてもらうところとかは、かなりアバウトな感じ受ける。今のベンは民間人。捜査する権限はないからだ。信じてもらえるかどうかはともかく、ラリーにすべてを話すシーンくらいあってもよかったのでは?私はてっきりベンとラリーが協力してことに当たると思っていたんだけど全然。ベンの単独行動で終わってしまう。あれであのラストだと事件の真相はわからずじまいなのでは?まあルイスは自殺とみなされ、誰も疑っていないから警察の捜査はなし。アンジェラの方は明らかに殺人だが、迷宮入りだろう。でもそれじゃあせっかくフレミングが出てる意味がない。もったいないとは思わないのかな。まあその代わりキーファーは出ずっぱりだからファンとしてはうれしいんだけどさ。結局エシィカーというのは名字だった。日本人の我々から見てもありそうな名字じゃない。「シャイニング」のレッドラムとか「シークレット・ウインドウ」のシューターと同じで何か意味(こじつけ)があるんだろう・・と予想がつく。パンフにはつづり変えるとシーカーズ(捜し求める人達)となる・・と書いてある。・・関係ないけど「タイム・シーカー」というSF映画があったな。・・さて、ベンはアンナ・エシィカーという少女の存在を知る。デパートの地下部分とつながっている鏡張りの部屋・・そこは病院の一部・・アンナが治療を受けていた部屋だった。このように、デパート火災の犠牲者達の怨念が鏡に宿り、一連の邪悪な事件を起こしているのだ・・と思っていたのに、話が病院の方に移っていくのだ。ますます先が読めない。興味がわくと同時にいろんな雑念もわいてくる。鏡の存在が大きいので、これは鏡にうつっている情景かな・・それとも鏡のこっち側の現実の情景かな・・と思ってしまう。鏡を通して現実と幻覚(?)が入りまじる「シークレット・ウインドウ」思い浮かべてしまう。鏡張りの部屋で私が思い出すのは「ホーンティング」や「TATARI」。パンフには「燃えよドラゴン」や「上海から来た女」の名があがっている。「ミラーズ」では悪魔が魂を集め、鏡に封じ込めている・・みたいな方向へ話が行くので「あれ?」と思う。ここで何で悪魔が出てくるの?50年ほど前少女アンナに悪魔が取りつく。病院に入れられ、担当医師の提唱する説にしたがって鏡張りの部屋に入れられる。

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鏡にうつった自分(アンナ?悪魔?)と対峙させるという治療法なのか。そこらへんは不明だが、とにかく治療は成功し、悪魔はアンナから出ていく。しかし今度は鏡の中からいろいろ悪さをする。病院では人々が殺し合うという陰惨な事件が起きたらしい。ここらへんは「TATARI」風味。魂の収集、封じ込めは「ゴーストシップ」風味。アンナはその事件の起きる二日前に退院していて難を逃れた。デパートに放火した男もルイスも鏡に取りつかれ、エシィカーという言葉の意味を探ろうとしたが、アンナにはたどり着けなかった。ベンはアンナを捜し始める。まあそれはいいんだけど、最初から鏡にアンナ・エシィカーと浮かび上がれば簡単にわかるのに・・という気もする。悪魔はアンナの体に戻りたくてエシィカーという言葉を浮かび上がらせたんだろうけど、病院での事件からデパート火災までの間が開きすぎに思える。その間にも何か事件はあったんだっけ?ルイスがベンに資料のようなものを送りつけるのも変だ。自分の後任がベンだって知らないのになぜ?悪魔がささやいたの?鏡にうつったの?ちらりほらりと雑な部分が見え始めましたぜ。生きのびたアンナは、今は鏡の魔力の届かない世界でひっそりと暮らしている。修道院である。ここらへんは「クリムゾン・リバー」風味。あれに似ている、これに似ているなんて書くと、集中して見ていないんだろう・・と言われそうだがそんなことはない。でも「悪魔のせいでした」・・と言われると「な~んだ」と思ってしまうのも確か。謎解きのおもしろさがなくなってしまう。なぜアンナは悪魔に取りつかれたのか、なぜベンはこんなことに巻き込まれなくちゃならなかったのか・・があいまいになってしまう。こんなこともあんなこともそれはみんな悪魔の仕業だからなのよ~って、それで終わり。解決しなくてもそれも神様の思し召し、それで終わり。この映画では神様は何にもしてくれない。この後クライマックスであれやこれやはでな映像見せられるけど、何となくごまかされたような物足りなさは残る。こうなったらベンにはぜひとも生還して家族と幸せに暮らして欲しいものだが・・。さて、この映画を見る前ネットでちょっと調べてみたら出演者の中にジュリアン・グローヴァーの名前が・・。「火星人地球大襲撃」に出ていた人だ。まだ生きていたのね。

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でもそのことはすぐ忘れちゃって、映画を見ている間は思い出しもしなかったんだけど、家に帰ってから気づいて何の役やってたんだろう・・と調べてみたら・・アンナの兄だか弟だかの役。ベンにアンナの居場所を教える役。ああ、あの人か。そう言えばちょっと気になったんだよな。今は思い出せないけど名前を聞けば知ってる人かも・・なんてちらりと思ったりして。彼がグローヴァーだったのか。体つきも変わったしヒゲもじゃだし度の強いメガネかけてるし・・。話はそれるけど「火星人地球大襲来」の方で検索してみたら・・いるのよ。テレビ放映の時は大襲来ではなかったでしょうか・・ってブログに書いてる人が。あの映画を子供の頃に見て強い印象を受けたのは私だけじゃない。彼らはたぶん「大襲来」で記憶しているのでは?何の疑問も持たずHPやブログにすんなり「大襲来」と書いてる人を見て、その意を強くした。それがなぜ「大襲撃」でDVD化されたのか。検索結果にはオーソン・ウェルズによる「火星人襲来」の騒ぎの他に「火星人大来襲」という映画も出てくる。ウェルズの方はともかく、この「大来襲」とまぎらわしいので「大襲撃」にしたのかな。この「大来襲」の方は「パジャマ・パーティ」という映画のSF版リメイクらしい。ものすごく出来が悪いらしいが、主演はトミー・カーク。私は一時彼のファンだったので、出来はともかく一度見てみたいな。話を戻して・・ベンは修道院へ行き、家族を助けてくれ・・とアンナに懇願する。しかしアンナは断る。ここらへんから映画はますます雑になってくる。ベンの部分とエイミーの部分とを同時進行で見せられるのだが・・。エイミーは自分も不思議な体験をしたので、今ではベンを信じている。鏡や窓など姿のうつるものは、塗りつぶしたり紙でおおったりして対処したが、それだけでは不十分だった。悪魔はそれ以外のものも利用する。ドアノブとか水とか反射するものなら何でも。まあこういう時って広い家は困るね。子供を捜すにしてもあっちこっち。日本なら一目で見渡せる(たぶん)。家の中水びたし、子供を助けようと必死の母親・・というのは「ダーク・ウォーター」風味。ここでもパットンはムダに胸の谷間見せる。谷間があるのはもうわかったってば!あッそうか、男性客向けか。女性はキーファー見てるからいいけど、男性は手持ち無沙汰だもんね・・って何のこっちゃ!

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それにしても、家の中に何かいる!という切迫した妻の電話受ければ、普通夫は一目散に家に戻ると思うが・・。どうせ間に合わないだろうけどそれでもさあ・・。しかしベンがやるのはアンナ連れ出すこと。家族の写真見せて哀願するが、それでも断られると今度は銃で脅す。結局最後はアンナも承諾するけど、ここらへんの描き方は今いち。アンナという人物は十分描かれていない。しかも・・二人が行くのはデパートの地下・・鏡張りの部屋。あの~家に帰らなくていいの?・・と言うか、デパートって修道院の隣りにあるの?違うでしょ?もっと遠くにあるんでしょ?でもあっという間に着いたぞ(ワープしたのか)。何でこんなこと書くかというと、説得するのに時間かかったし、車で移動するのにもある程度時間かかる。その時間とエイミーが家の中で息子のマイケルを捜し回る時間とが同じとはとても思えないのだ(時間がゆがんでいるのか)。ちなみにマイケル役はキャメロン・ボイス。「イーグル・アイ」に出ていた子らしい。そばかすだらけでかわいいが、ベン(白人)とエイミー(黒人)との間にこういう子(南米系顔立ち)が生まれるとは思えない。ベンがアンナを鏡張りの部屋に連れてきたのは、悪魔を誘い出すため。で、そうなってああなって、そうなるとアンナはもうゾンビみたいになって。それをベンは撃って撃って・・。これじゃあアンナだって来るの渋ったの無理ないな。殺されるってわかっていて、喜んで出かける人なんていない。ベンはアンナを撃つことになるってわかっていたと思うけど、そのことについてはどうなんだろう。迷いはなかったのか。アンナのことより自分の家族助けることで頭がいっぱいのようだ。あるいは、長い間続いてきた呪いのようなものをここで一気に断ち切るつもりだったのか。それにしてもベンは同僚を射殺したことがトラウマになっているはずなのに、銃をためらわず撃つなあ。・・この頃になると何が何だかよくわからない。鏡の爆発は同じもの何度も見せられる。横綱が負けた時みたい。スローモーションで振り返ってみましょう、今度は角度を変えて見てみましょう、最後にもう一度上から見てみましょう・・もういいってば!とにかくこのシーンは監督自慢の出来なんだろう。何度も見せたいんだろう。地下道での何やらかにやらは「インディ・ジョーンズ」みたい・・って見たことないけどたぶん(おいおい)。

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瓦礫の下になったベンは死んじゃったのかしら。家の方では母子三人無事だったけどそんなことはどうでもいいの。ベンは・・ベンは・・ベン・ハー~~~。心配していたらもぞもぞ出てきて、助かったよかった!と喜んだら・・げッ最後は「サイレントヒル」風味。いやだあ~。そりゃあのシーンで終わりにしたかったのはわかるけどさあ。余韻のある哀愁をおびたラスト・・オレって名監督~って酔いたいのはわかるけどさあ。あれじゃあかわいそうですってば。第一ベンの実体はどうなるんですか?瓦礫の下から死体となって発見されるんですか?それとも行方不明?デパート内をパトロールしている時、鏡についた手のひらのあとを見ているってことは、そうやって鏡の中に閉じ込められている者(魂)がいっぱいいるってことで。となるとベンは彼らの仲間入りをしたわけで、ひとりぼっちではないのかな。それとも鏡が割れた時、閉じ込められていた魂は解放され昇天したから、今はベン一人なのかしら。そうなるとアンナは自分の身を犠牲にして多くの魂を救ったから天国へ行けただろうけど、ベンは・・。あの後きっとベンは自分の家に行くんだわ。家族が助かったことを知って喜ぶんだわ。でも一緒には喜べない。彼らにはベンが見えない。何という悲劇!!「ザ・ダーク」風味。ラストの、ショーウインドーについた手形を見て「スネーク・アイズ」のラストシーンを思い出した。そこにあるんだけど気づいてもらえない。とても重要なものなのに・・。今こうやって長々と書いている私の肩のあたりにも霊が漂っているんだろうなあ・・って何のこっちゃ。アンナがデパートに入ると、魂が出たがって鏡の表面がもにょもにょ動くのは「ホーンティング」風味。こういう特撮のやりすぎはかえって興をそぐんだけどねえ。エンドクレジットでかかる音楽は予想に反して静かなものだった。あたしゃてっきりオープニングのあおるような音楽で映画をしめくくるのだと思っていたけど。「モーテル」もそうだけど、冒頭かかった曲をもう一度聞くと映画の印象はより鮮烈なものとなる。ベンの悲惨な運命がよりいっそう記憶に刻まれたと思うが・・。でもパンフにも書いてあるけどこの映画で伝えたいのは家族愛。だから静かな音楽にしたのかも。てなわけで既存ホラー映画の寄せ集めのようにも思える出来だったけど、キーファーのおかげでとても楽しめましたよ。