メタルウィング

メタルウィング

中古ビデオ。日本では未公開?「トップガン」を見ていない私でも「亜トップガン」なんだろうと想像がつく。それに「ハード・ウェイ」をミックス?そう言えば映画スターが役作りのために・・というのは同じだな。ずーっと前に一度見たけどすっかり内容忘れていて、途中で「ん?」となって・・。主演はマイケル・パレ。トム・クルーズの代替品みたいな人だけど私けっこう好きです。甘いハンサム、低い声、きちんとした髪に真っ白なシャツ。ヒュー・グラントによく似ているけどヒューのようなくしゃっとしたところはなく、固い感じ。アラン・ドロン思い出す(「エアポート’80」のパイロットとか)。真面目で冷静で、でもおんなごころにはちょっとうといワトキンス。彼がいるのは地中海のあたり。どこと戦っているのかはっきりしないがイスラム系?ワトキンスはスターの相手なんかしたくないし、トムが自分の元恋人といいムードなのも気になる。あれこれあって、二人は砂漠をさまようはめとなる。そうなると二人ともぶち切れる。敵につかまりワトキンスは拷問され・・。まあお定まりの展開。この映画で一番びっくりしたのはトム役でアンソニー・マイケル・ホールが出ていたこと。前見た時は彼のこと何にも知らなくて。今回見たらどう見たってキーファー・サザーランドの代替品。金髪でひょろっとして個性的な顔立ちで。「ホリデーロード4000キロ」と「ダークナイト」の中間はこんな感じだったのねホール君。軟弱でノーテンキなスターだと思っていたらパイロット訓練も無難にこなしちゃうのがワトキンスにはおもしろくない。ベドウィンに助けられたトムがワトキンスを救出するために戻ってくる時には、T・E・ロレンスみたいな格好をしている。トムの足をうつすシーンは「アラビアのロレンス」のワンシーンのパロディか。ノーテンキな前半とシリアス(?)な後半とに分かれるが、それぞれ雑な感じがする。映画スターの役作り体験をこんな危険なところでさせるはずがないし、ベドウィンの扱いはご都合主義。ベドウィンは主役二人を助けるための小道具にすぎない。ワトキンスの命令違反はどうなった?他にもいろいろ突っ込みどころはあるけどまあいいか、楽しめたから。戦闘シーンはわりとドキドキする。あの米国人傭兵パイロット口が軽すぎ。アメリカ人が懐かしくてついしゃべっちゃったのねきっと。