メンタリスト シーズン7

メンタリスト7の1 どこまでも続く青い空

新聞のテレビ欄に「メンタリストF」とあって、Fって何じゃ?と思ったが、そのうちファイナルのFだと気がついた。6の途中からほったらかしにして、ポケッとしている間に次のシーズンが始まっちゃったじゃないのよ!6を見ていて画面が何となく薄汚くて、薄暗くて、おかしいなあ・・前はもっと明るくくっきりしていたはずなのに・・と思ったのは私だけ?七年たてばサイモン・ベイカーだって年を取って、何となく顔がたるんでくる。他のメンバー・・リズボンやチョウはそんなことないのに。何だか知らんうちにジェーンはリズボンに愛を告白したようだ。いや、私が見てないだけなんですけどさ。リズボンはいつもそうなんだけど、うれしいことがあると隠しておけない。今まで恋もしたけど失恋もして、それなりに経験積んでるはずだが、恋をしちゃうとまたまたウキウキしちゃう。もう期待するのはやめようとか、今度は慎重にとかならなくて、初めて恋したみたいにときめいてる。その一方で元カレのパイクに会うと、気まずくて気まずくて・・顔もまともに見られなくて目が泳いでしまう。パイクはリズボンのために家も家族も用意する。性格的にも問題ゼロで、これで断られるなんてありえないけど、何にも用意しなくて性格に問題ありのジェーンにリズボン取られちゃう。ラストでジェーンは旧式のキャデラックか何か用意してリズボンを喜ばせるけど、あんなの見たらパイクはどう思うかね。女性は安定は求めてないんだって、へたり込むんじゃない?事件の方はジェレミーという男性が殺されるけど、彼は実は潜入捜査官。銃の密売の件でボーリング場を調べていたと。彼が捜査官だったとばれてしまうと、売人達は逃げてしまい、今までの苦労は水の泡・・と、出向いてきた捜査官ケンは心配するけど、ジェーンは気にしない。ジェーンが興味持ったのはジェレミーの過去。子供の頃友達の誘拐事件に遭遇したらしい。殺される少し前、様子がおかしかったのは、偶然犯人と出くわしたからでは?となって、ジェーンは現在と過去の二つの事件を一気に解決する。ちょっとお手軽すぎる。キムは転勤し、代わりに新人のヴェガが来る。こういうのに若くてハンサムなのが来るってのはありえなくて、たいてい野心家の女の子が来る。

メンタリスト7の2 灰色の鉄格子のホテル

あるパーティの会場前で高級車が盗まれる。ところがパトカーに追われ、運転していたマリーはつかまってしまう。彼女の恋人コールは窃盗団のリーダー。うまくいったと勇んでアジトへ戻ると、マリーがつかまったとの知らせ。マリーは取引に応じず、地獄へも行ってやると強気。リズボンが同じ監房に入り、コールの情報を引き出すことに。ジェーンやリズボンは詳しいことは知らされていないが、どうやらCIAから協力を求められているらしい。コールはただの車泥棒ではなく、国際的な密輸取引をしているらしい。車だけでなく、クスリも、武器も。特に武器はテロに繋がるから、CIAが乗り出すことに。リズボンはうまく情報を引き出し、盗んだ車の隠し場所はわかったが、コールの居場所は不明のまま。本来ならリズボンの仕事はこれで終わりなのだが、ジェーンはもっとマリーを利用しようと、二人を脱獄させることに。途中から話がありえない方向へはずれたという感じ。脱獄がすいすいと成功するのはウソっぽいし、立ち寄ったスタンドでコールが現われ、店員を射殺するのは後味が悪い。ジェーンのせいで犠牲者が出、リズボンも殺されるところだった。コールが監視カメラがあるのに店員を殺すのは無謀すぎる。大きな組織を率い、今まで尻尾をつかまれずうまく立ち回ってきたリーダーにはとても見えない。疑り深く、よく確かめもせず人を殺す。マリーもそうだが、罪の意識が全くなく、深く考えずノリノリで突っ走る。二人はラブラブ、刺激的でワイルド、あたし達ってサイコー!自分達をつかまえる方が間違っている。何か都合の悪いことがあると、いやだ、うんざりだ。頭の中、いったいどうなってるのかね。結局つかまったコールはマリーのことなんか知ったこっちゃないとばかりに自己保身。町を出なかったのはマリーがつかまったせいのはずだが・・。アボットがマリーをどなりつけてびびらせるシーンはよかった。コールの前で断固たる態度を取るチョウもよかった。でもこういうなかみのないアホ連中が相手だと感想も書きにくいな。マリー役の人はなかなかの美人。

メンタリスト7の3 オレンジブロッサム・アイス

久しぶりにエリカ(モリーナ・バッカリン)が登場。三回目だ。前回うまく脱獄して、今はベイルートか。何かのチップがあって、それの隠し場所を示す暗号がどーたらこーたら。暗号を記憶するだけの能力のある者が必要で、ジェーンに白羽の矢が立ったと。話を持ってきたのがエリカで、そのためには恋人のヤンを裏切ることになるが、金もないし、アメリカに戻りたいということらしい。本来は別の男がメッセンジャーやることになっていたが、事故死したため、エリカがヤンにジェーンを推薦。リズボンはエリカの登場に心穏やかではいられず、自分もベイルートへ。エリカは相変わらず美しく自信たっぷり。ヤンのような疑り深い男もイチコロ。リズボンに何か言われても表に出さず、いけしゃあしゃあとウソをつく。ジェーンと何かあったようにほのめかすので、リズボンも気になり、ジェーンを問いつめたりする。過去に何かあったのなら、他の人が言う前に自分から言うべき・・ってアンタ。自分だってマッシュバーンやパイクとあれこれあったでしょうが。まあとにかくいくらジェーンだってエリカのことは信用していない。事件が解決してもアメリカへ戻る気なんかない。ヤンを逮捕させ、彼が受け取ったチップの代金いただこうという魂胆なのはお見通し。ちょっとゾッとさせられたのは、ジェーンを引き込むため、エリカがメッセンジャーを殺したらしいこと。自分の目的のためなら人の命なんて気にしないエゴイスト。こういうタイプはいくらお金があっても足りないんだろうなあ。こちらではジェーンから聞いた暗号を元にチップを見つけ、あちらではヤンもエリカも逮捕され、事件は解決。ただ、捜査に加わりたくて仕方のないヴェガがチョウにウソをついたことがばれ、もう捜査に加えないと言われてしまう。彼女はワイリーの補助とか地味な仕事が不満で、それであせっていたのだが、ウソをついてまでというのはやりすぎ。お互いへの信頼を損なったわけだから、チョウの処置はもっともだ。前回ヴェガはもっと一緒に仕事させてくれ、指導を受けて学びたいとチョウに頼み込んでいたが、彼のどこを見ていたのかね。今回は用心深いはずのヤンが意外と間抜けで。記憶した暗号をジェーンが電話で伝えていたけど、盗聴も何も警戒してないってのが驚き。ホテルの部屋を調べるくらいの描写はあってもよかった。ヤンはつけなくても、エリカならつけそう。

メンタリスト7の4 ブラック・マーケット

向こうの人って風邪ひいても医者に行かないし、抱き合ったりキスしたりするのをやめないな。インフルエンザでも仕事やるし、自分はよくてもまわりは迷惑だぞっていつも思う。感染で一番印象に残っているのは「28週後...」だな。いくら愛する妻でもゾンビになってるんだぞ。せっかく今まで感染しないですんだのに、キスしたせいで自分もゾンビ~!今回はジェーンが風邪ひいて調子悪くて、でも帰らない。そのうち帰るけどリズボンにうつって、たぶんあの後病人続出・・。宝石店でダイヤを買うリズボンとチョウ。てっきりジェーンかと思ったらチョウ・・でもこれは仕事。このダイヤは盗品で、店主のジュベールを問いつめるが、彼は正規に買ったものだと主張。チョウは見本市にはリズボンと行きたいが、アボットはヴェガを連れていくよう指示。ヴェガはアボットに事情を話し、あやまったようで。アボットはまだ若いんだからとおうようだが、チョウはすぐ態度を軟化させたりしない。結局ジュベールは関係ないのかな。見本市にはちゃんと鑑定士がいて、客に変なものをつかませないようになっているが、抜け道がないわけじゃない。そのうち宝石商のアプトンが殺される。彼は離婚して手っ取り早く金が欲しい。一方鑑定士グレタの娘ビビーは、支配的な母親から逃げ出したい。二人の利害が一致し、それに警備員のベルも加わって、宝石の強奪、すり替えが行なわれる。強奪の際、死者が出たことでアプトンは動揺。それを知ったビビーは彼を殺す。宝石商と言ってもポンドのように金に困り、高利貸しに追われている者もいる。手持ちの宝石を売ればしのげるが、それはプライドが許さない。アプトンの方は何をやっても長続きしない。商売だから手順を踏んでというのができない。とにかく近道しようと、ポンドの忠告も聞かない。二人ともタイプは違うがトラブルにはまり込んでいて、私はリズボンのにわかサイキックよりもこっちの方が印象に残った。事件とは別に、アボットの妻リナの昇進が描かれる。彼女の経歴には汚点は一つもないが、アボットには過去麻薬カルテルの捜査に絡んで何やらあるらしい。見ている人はアボットの汚点ってジェーンを雇っていることじゃないのと思ったはず。とは言えアボットの過去もリナの将来も見ている人誰も興味ないと思うよ。グレタ役はクローディア・クリスチャン、ポンド役ジェフ・ブランソンは私好み。

メンタリスト7の5 シルバーのブリーフケース

今回は最初と最後が間延びしている。特にラスト。冒頭はFBIと海兵隊の合同訓練か。ジェーンはレイモンド大佐を見て何か感じたようだが、結局何だったのかは不明。直感ですませる気?彼は八ヶ月前妻のニコールを殺されたが、犯人ザックはもうつかまっている。アボットは条件つきで再捜査を許す。チョウは事件を担当した殺人課の刑事に話を聞くが、当然のことながらいい顔はされない。ジェーンとリズボンはザックに話を聞く。前科があるのに、キーを差したままの車を見つけてつい・・。たぶんニコールの宝石も中に置いてあったのだろう。まんまと罠にかかってしまったわけだ。レイモンドは妻と一緒に車に乗っているところがうつっている交通カメラの写真がアリバイとなって、容疑者からはずれた。それにザックがつかまったしで、うつっているのが本当にニコールかどうか細かく調べなかったんだろうな。他にもレイモンドは扇風機や室内温度調節機器を使って、死体の温度を偽装したのだろう。この写真は「新・刑事コロンボ」の「影なき殺人者」を連想させる。写真にうつっているのがニコールでないとすれば、女性の共犯者・・たぶん浮気相手がいるはず。そこで今まであまり出番のなかったワイリーが駆り出される。顔を知られていないので、部屋を間違えたふりをしてあちこちのオフィスを覗く。レイモンドのオフィスにあったアフリカ風の道具。彼の趣味とも思えないのに置いてあるのは愛人からの贈り物だからだろう。そのうち国防総省の分析官デニースに行き当たる。調べ直していることを知ったレイモンドはアボットに抗議。アボットも自白以外は無理と中止させるが、ジェーンは自白ならいいのかとポジティブにとらえる。レイモンドとデニースを呼び出し、決定的な証拠が入っているというブリーフケースを見せ、取引するなら今のうちと持ちかける。中が空なのは見え見え。レイモンド一人なら無視しただろうが、デニースはそうはいかない。分析官のわりにはすぐ心が揺れ動く。一番大事なのは自分がレイモンドを愛しているということ。それを彼にもまわりにも知って欲しい。だからレイモンドがいくら制止してもしゃべってしまう。そのうちニコールはデニースが殺した、レイモンドが殺したとなって泥沼状態に。結局どちらがやったのかは不明だが、ジェーンには興味なし。あとは自分の仕事じゃないとばかりにリズボンとおしゃべり。延々と続くおしゃべりの中にいつどちらが犯人かのヒントが出るかと、真面目に聞いていた私がバカでした。最後まで無駄話でした。

メンタリスト7の6 グリーンライト

DEA(麻薬取締局)がコーベルのレストランを急襲するが空振りで、リーダーのゴンザレスは頭にくる。ボスのピーターソンは以前アボットの上司で、10年前のリオ・ブラボーの件で弱味を握っている。この二年で六回も空振りがあり、その度に何とか責任を逃れてきていた。今回の件はアボットが調査することになったが、都合の悪いことは報告させまいと、過去を持ち出して脅す。アボットはゴンザレスに話を聞こうと訪ねるが、彼は殺されていた。ジェーンは彼のデスクを調べ、数枚の写真に注目。アボットやピーターソンをコーベルのレストランに集め、手口を説明する。ここはわかりやすくていいが、簡単すぎる気も。ピーターソンは自分の地位を守るのに汲々とし、内通者の存在にも気がつかなかったと。金を必要としていたみたいだったけど、地位を守るため金をばらまいてでもいたのか。コーベルは逮捕できたが、ゴンザレスを殺したのが誰かは不明。彼は内通者の手がかりをつかんだため、殺されたのだろう。途中でジェーンはアボットから秘密を聞き出すが、ひた隠しにするようなことにも思えない。それにしてもジェーンはアボットとピーターソンの関係を一目で見抜いたな、さすが。ピーターソンはアボットをしつこく脅すなど余計なことをやりすぎる。それだけ自分に自信がない、不安でいっぱいなのがジェーンにはお見通し。ただ、今後何も言ってこないとは思えない。機会があればまた何か言ってきそう。じっとしているだけの度胸もあたまもなさそう。演じているデュラン・ベイカーは小心でずるい感じが合ってる。こういう顔をしたおばあさんっているよなあ。ジェーンは何を考えたのかDEAのメンバーの写真を取り寄せ、容疑者をしぼっていく。最終的に三人にしぼり、罠をかけて尻尾を出させる。でも、いくら空砲にしてあるからと言っても、相手に撃たせるのは危険すぎるな。別の銃だったらどうするの?容疑者の一人ローデックはヴェガが気に入ったらしくモーションかけてくるが、彼女は今は仕事一筋なので無視。ローデック役クリス・コナーはジョン・キューザックとヒュー・オコナーをミックスしたような感じ。ピリピリした感じで、ヒューと兄弟と言っても通る。オロスコ役の人は「コンスタンティン」で天使の役やってた。酒屋の店員で、人間には気づかれていないけど天使ってのが印象に残ってる。

メンタリスト7の7 小さな黄色い家

リズボンには弟が三人いる。今回はそのうち二人が出てくる。ヘンリー・トーマスにも再登場して欲しかったけど。リズボンの弟ジミーにネイサン殺しの容疑がかかる。ネイサンは判事の息子で、ジミーの名刺持ってて、直前に一緒にポーカーやってて。主催者ジョージはいろいろ後ろ暗いことやってる男。リズボンはジミーやもう一人の弟スタンと久しぶりに会うが、スタンの方も何やらトラブルに巻き込まれているようで。ジミーを捜して実家へ行った時、ジェーンは潜んでいた男に襲われる。当然ジミー絡みかと思ったが、実際はスタン。彼は高利貸しから金を借り、返済が滞っているらしい。ジミーにしろスタンにしろ、いい年こいて何甘ったれているんだという感じ。母親が亡くなった後、リズボンは弟達の面倒を見るが、途中で家を出る。弟達は干渉をいやがり、それでいて自分達を見捨てたと恨む。叱る時だけ連絡してきて、他の時はほったらかしだと。仕事があるからと言っても承知しない。今回の仕事はジミーの尻ぬぐいだけど。たぶん彼らにとってリズボンは普段は自由にさせてくれて、困った時だけ駆けつけてトラブルを解決してくれる都合のいい存在。24時間営業、年中無休、無料奉仕。リズボンだって一人の人間・・とは思わない。姉弟の中では一番安定した暮らしをしているけど、それは彼女の努力の結果であって、天から降ってきたものではない。でも、そういうことわかっていて文句言ってるんだと思う。だから甘ったれていると言うのだ。リズボンの方もなまじ責任感が強いから罪悪感がぬぐえない。今回のことで理解し合えたように見えても、少したてばまた元の関係に戻るのは見え見え。ジミーがギャンブルから足を洗うとは思えないし、スタンはがまんする代わりに金を借りるだろう。ジェーンはカードに加わっていたメンバーの中に犯人がいると推測。自分もカードに加えてもらおうとジョージの前で札びらを切るが、失敗。それで作戦変更、リズボンを登場させる。これでチョウの出番がなくなってしまった。ポーカーフェイスぶりを見たかったのに。最近彼の出番少ないぞ。不満だぞ。リズボンのにわかサイキックはもういいって。

メンタリスト7の8 白煙の向こう

こういうのを見ると、アメリカには住みたくないなあと思ってしまう。たまたま殺人を目撃し、証言することになったせいで命を狙われる。フーという男性は護衛していた二人と共に殺される。狙撃者ライトンは、場所を確保するために不動産業者も殺す。後で仲介人も殺す。依頼したのは何とか一家で、三人兄弟の長男ケルヴィンが、ささいなことでジェイミーという青年を殺したのを無罪に持ち込むため、目撃者を殺して回ってるわけ。最後に残った証人リリーは、赤ん坊もいるし、夫は反対してる。でも勇気をふるって証言を承諾する。彼女を守るためアボット達が奮闘するわけだが、正しいことをしようとする者や、無関係な人達が次々に死んでいくというのはどうもねえ。銃を持ってた方が勝ち、罪悪感を感じない方がのさばるというのはどうもねえ。こういう連中は釈放されればまた同じことをするだけ。三人が揃いも揃ってバカな上、ゴッド母ちゃんがまた欠陥人間。見ていても腹が立つばかりで、ちっともおもしろくない。ジェーンとリズボンがテーブルサッカーするところとか、リズボンがジェーンに子守歌歌ってあげるところとか、もうかんべんしてくださいよ。こんなの見て微笑ましいと思えと?ジェーンには心の変化が出てきている。愛する者ができるとそれを失いたくないと思い始める。特に彼は一度失敗しているから、くり返したくない。リリーを守る作戦の最中、彼はウソをついてリズボンをチームから離す。それに気づいたリズボンは怒るが、彼はこれからも同じことをするだろう。リズボンがライトンと間違えて他の人を撃つ可能性もあったけど、ジェーンはそういうことは考えないのか。リズボンさえ安全ならいいのか。今回1話目に出てきたスパックマンが再登場。真面目で融通がきかず、ジェーンのやり方にはついていけなくて、しかもジェーンにバカにされてる彼だが、私は彼を気に入っている。だから撃たれた時には死んじゃうのかと心配になったが、大丈夫だったようでホッとした。ラスト、チョウはゴッド母ちゃんに「取引はしない」ときっぱり言い、「家族で仲良く沈むか」と引導渡すところはよかった。真っ直ぐ受け止め、真っ直ぐ返すそのストレートぶりが潔い。

メンタリスト7の9 鉛色の弾丸

メンタリスト7の10 黄金のままではいられない

メンタリスト7の11 赤土の秘密

前回ヴェガが死んだせいで、それぞれが影響受ける。ジェーンが姿を消して一週間。夜、車に乗っていたカップルが撃ち殺される。チョウは人手が足りない、ジェーンの助けが欲しいとリズボンに言ってくる。アボットもだ。ジェーンはリズボンの電話にも出ない。前はジェーンがいなくても、自分達で何とかしようという雰囲気があった。いつの間にこんなふうにジェーンに頼るようになったのか。ちょっと情けないぞ。そこへサイキックを自称する青年ガブリエルが姉のリーと共にやってくる。彼はまだ発表されていないこと・・被害者が爪をはがされていることなど・・を知っていた。また、ヴェガの死で揺れるワイリーの精神状態も当てる。でもリズボンは、ジェーンの影響もあるだろうが、サイキックじゃないと思ってる。連れ戻されたジェーンもガブリエルのことをインチキ呼ばわり。本物かどうかわからないサイキックの登場で、これからどうなるかの期待はいちおうかき立てられる。ガブリエルは邪悪な存在について話すが、わかるのは白人で男ということだけ。マスコミへの対応も変だ。そいつが今夜また殺人を犯すと言えば、アボットやリズボンが彼自身が犯人かもと疑って当然。一晩拘束されているうちに事件が起きれば、少なくとも彼自身は手を下していないと証明される。それを、弁護士連れてきて不当逮捕だ何だのと言って釈放させたのでは、自分から不利な立場に飛び込むようなもの。いちおう彼のお告げのおかげで五体の遺体が見つかる。今回の二人を入れれば七人の連続殺人だ。チョウ達にできるのは張り込みくらいなもの。とは言え、玄関だけ見張っていたのではねえ・・。怪しい人影をチョウが追っている間にワイリーは殴られて昏倒。リーは殺され、ガブリエルは姿を消す。こりゃ絶対彼が怪しい・・となるが、その彼も殺されたようで。いつも張り込みの間本を読んでいるチョウだが、今回題名がわかる。「白痴」である。たぶん彼が何を読んでいるのかはファンの間でも話題になっていたのだろう。もうすぐ終わることだし、ここでサービスして教えてくれたのに違いない!ガブリエル役アレックス・サクソンは大柄でポニーテールでメガネのせいで顔がはっきりしないが、なかなかかわいい。ジェーンとガチに勝負して、本物のサイキックだ!となれば、おもしろくなっただろうに、作り手にはそこまでの覇気はなかったようです。

メンタリスト7の12 茶色いカーペット

先週の続き・・ん?来週に続くのかいな。最終回までもつれ込むにしては相手に魅力ないぞ。何でガブリエルとの対決にしないのってどうしても思っちゃう。見ていても目新しいもの全くなし。新しい被害者・・ん?車の中にいたの結局誰?無関係な人?とにかくこれで犠牲者は10人。人手不足なので、今はサンタフェにいるトーク捜査官が応援に来る。彼は「赤い手帳」に出ていたらしい。いい思い出はないが、根に持ってはいなくてオトナ。彼は犯人をおびき出すのに、ジェーンにサイキックとしてテレビやラジオに出ることを提案。同じことをやってレッド・ジョンを刺激し、妻子を殺されたジェーンはちょっとためらうが、他にいい方法もなさそう。出演しまくっていると、ラザロという男から接触が。そしてジェーンは拉致される。目を覚ますとどこかの家に監禁されていて、手には手錠。ラザロことケラーが霊と交信しろと要求。ガブリエルはその要求にこたえられず、ニセモノだとなって殺されたらしい。ケラーが仕事に出たスキにジェーンは手錠をはずし、家の中を嗅ぎ回る。ガブリエルには脳に腫瘍があり、発作や幻覚はそのせいと説明される。「フェノミナン」と同じかよ。発表されてないことまで知っていたのはどう説明するんだよ。内通者がいたのかよ。3という数字は何の意味もないのかよ。ケラーは頭の中で声がして、その声を消すために殺人を重ねているらしい。後で彼の父親も連続殺人鬼だったらしいことがわかる。ケラーは頭の中の声が父親のではないかと思っていて、ジェーンを通して答が欲しいのか。父親の死体は浴室にある。頭の中の声は「ミディアム」でもあった。あっちは本当に霊のせいになっていたが、こっちは精神疾患のせいにされるのか。見ていてもケラーがアホすぎるのでつまんない。本とか手紙とか写真とか、手がかりになるものを部屋の中にいっぱい置いている。これじゃあだましてくれと言ってるようなもの。疑い深いくせにすぐ信用するし、まあ頭がおかしいんだから仕方ないけど、見ている方としては手がかりも何にもない、それこそ空っぽの部屋で相手も別の場所にいて、自分の経験と五感だけが頼りの極限状態で犯人の過去を当てるとかさあ・・。今回リズボンはジェーンの結婚指輪を気にしていたな。手錠をはずすシーンで、あの指輪が実は伸縮自在ならピッキングに便利だろうなあなんて思ってた。

メンタリスト7の13 白い蘭

「メンタリスト」もとうとう最終回だ。プロポーズ、結婚式、オメデタと・・まあ、勝手にやってください。事件はオマケのようなもの。ケラーはなぜか生き延びる。ヤケドをしてどう見たって怪しい姿で動き回るけど、どこからも通報は入らない。考えてみりゃ彼のことはまだ表に出ていない。家は見つかったけど、まず消防が調べて、次にFBI。この時点では死体は二体見つかるはずだと思われている。ケラーのと父親のと。見つかったとしてもバラバラになってるから、DNA鑑定が必要。見つかったのが父親の死体で、ケラーは生きているとわかるまでには時間がかかる。結婚の準備はまず指輪選び。宝石店でのあんなエピソード入れる必要あるのか。衣装選びの方は、リズボンはチョウに頼む。詰まってる、カラーコーン、尻軽・・と彼の判定はストレート。だからこそ彼女はチョウに頼んだのだ。それにしても尻軽のドレスではリズボンの巨乳が目立つ。チョウと言えば、ワイリーが自信なくして移動願い出したと言ってきた時、チームを立て直すのに残れとストレート。彼は本当に余計なことは言わず、しかも正直だ。愚痴や泣き言も言わない。さて、ケラーはジェーンをおびき出すのにテレビレポーターのグローヴァーを誘拐する。彼のケータイを受けたトークは、ジェーンが結婚することを漏らしてしまう。これってすごく不注意なことで。ケラーがグローヴァーを殺すのは後味が悪い。最終回くらい死人は出さないで欲しかった。結局ケラーはあっさりつかまり、リズボンの弟達やリグスビー、ヴァンペルトも駆けつけ、にぎやかなうちに式はすみ、ジェーンとリズボンは幸せいっぱい。リズボンには赤ちゃんもできてさらに・・と、ハッピーてんこ盛りラストだけど、一方ではグローヴァーが死んでるんですぜ。彼にだって家族はいるはずで。よかった、よかった、お幸せにねなんて画面見ながら思えます?まあいいや、シリーズは終わったけど、日本でもよくやるように単発で2時間スペシャルとかやってくださいな。別にジェーンとリズボン主役じゃなくてもいいです。チョウとワイリーのコンビでスピンオフとかね。だってチョウとこれっきりなんてさびしいんだも~ん!