メンタリスト シーズン3

メンタリスト3の1 夕焼けの空

待ちに待ったシーズン3。州議会のロビイスト、ダブリンが誘拐されたようだ。運転手のピーターは撃たれて死んでいた。新局長バートラム登場・・え?ハイタワーは?ああ、彼女の上司ね、よかった。また交代じゃめまぐるしすぎる。ジェーンはクリスティーナの件、引きずっていて、この事件には関わりたくない。今回のジェーンはやや憔悴気味で、薄汚れる一歩手前。見ている方としてはもっと爽やかなジェーン見たいんですけど。リズボンはダブリンには関係ないからと、ピーターの家族に会わせる。搦め手から攻めるわけだ。ジェーンはウソをついたとリズボンを責めるが、今回のエピソードはウソと真実のごたまぜ。ピーターの娘ネイディーン、別れた妻、再婚相手・・この三人の前で話すのはジェーンのホンネ。自分が今他のことで頭がいっぱいなこと、殺された娘は生きていればネイディーンと年齢が近く、会えば力を貸さざるをえなくなると知っててリズボンがここまで引っ張ってきたこと。その一方で彼は、ダブリンがダイヤを持ち歩いていたという話をでっちあげる。そのうち1千万ドルのダイヤというふうに話がふくらみ、ニュースで流れる。ジェーンはダブリンがすでに殺されたと確信している。うわさを耳にした犯人は欲にかられ、死体を掘り出すはず。話自体はさほど目新しくない。みんながほめるダブリンは実は嫌われ者で、娼婦を買うようなゲス野郎。妻は愛情なんかこれっぽちも抱いていない。夫を案じる妻を演じていたが、ジェーンに見透かされ、開き直る。もう演技しなくてすむ。ダブリンなら狙われても当然だが、彼は当て馬。犯人の標的はピーター。いい人だが気が短かったという彼。たぶん離婚の理由もそれだろう。妻に暴力をふるうようなタイプだったのだろう。さて、シーズン3ともなれば、ジェーンとリズボンがいいムードになったっておかしくない。見てる人全員クリスティーナのことなんか心配してない。もう出てこなくてもオッケー。ジェーンが閉じこもったり、自分に近づく者は不幸になるとか言うのが信じられない。クリスティーナの件は彼のせいではない。彼女が自分から危険に近づいたのだ。自分に自信持ちすぎのバカ女のことなんかほっとけ!目の前にリズボンがいるじゃないか!チョウは今回もステキだった。泣き騒ぐダブリンの妻に辛抱強く対する。公園でのラフな格好、張り込みにはやはり本を持参。犯人の聴取・・たぶん半分は誘導のためだろうが・・共感を示すところ。ステキすぎる!!

メンタリスト3の2 赤い血糊

ある晩ジェーンに義弟ダニーから助けを求める電話が・・。と言うか、ジェーンがいるのは例の部屋?家には帰ってないの?言われた場所へ駆けつけると死体があって、ダニーはいない。と言うか、通報したらしく警察が。地元警察のリース役の人は、弁護士役で「ミディアム」に何度か出てたな。ダニーは詐欺師で、脱出の名人。姉アンジェラをジェーンにとられたのを恨み、ジェーンのせいでレッド・ジョンに殺されたのを恨み・・何か全部人のせいにしてるなこのダニー。殺人事件に巻き込まれたってのに恨み言ばっか。自分の置かれた状況をまず考えろ!アンジェラの祖父母は生粋の旅芸人。でも彼女はサーカスから逃げ出したくて。ジェーンも似たような状況だったから一緒に逃げたと。こんな感じでジェーンの過去の一部が明かされ、彼をウルウルさせて見ている者(女性)の胸をキューンとさせようと。被害者には200万ドルの生命保険がかけられ、受取人は妻ではなく妹メラニー。メラニーとダニーは面識がある。彼女の目の前で連行されるダニーは、「殺してやる!」と何度もわめくので、本当はジェーンに言ってるんだけど、彼女に言ってるように思わせるジェーンの企みなのかと。それともジェーンとダニーが組んで、メラニーにゆさぶりをかけているのか。どちらにしても標的はメラニーのように思える。ところがジェーンは妻のコニーに向かっていきなりあなたが犯人だと言い出すのだ。コニーを追いつめるため、ダニーがジェーンを撃ち殺すという芝居まで演じる。でもジェーンがコニーが犯人だと目星をつけた理由は?秘書は美人だからダンナは浮気してたに違いない。ダンナはうっかり者だから浮気はすぐばれたに違いない。結婚記念の20万ドルもする像を持ち出したのを邪推し・・。像を持ち出したのはダニー達の詐欺に引っかかったからなんだけど。奥さんはどこから銃を手に入れたのかな。ジェーンが撃たれるというショッキングなシーン見せたいのはわかるけど、事件がこうスカスカじゃあ・・先が思いやられるなあ。ウィリアム・ラグズデールが出ていたが、ダニーの仲間?途中ヴァンぺルトが変装するシーンも・・リズボンの指示ならともかくジェーンに言われて仕事中にこんなことします?今回は散漫な印象で、出来はよくないと思う。

メンタリスト3の3 血まみれの手

今回も首を傾げたくなる内容。サクラメント川のほとりで見つかった死体。カルト教団ビジュアライズの信者セリアだとわかる。教祖はスタイルズだ。マルコム・マクダウェル再登場。彼って悪人なのかな、そうじゃない方がいいけど。「私は君がとても好きだ」とジェーンに堂々と告白(違うって!)。その一方でレッド・ジョンのことを「不愉快な男だ」と言う。シーズン2ラストのエピソードで、レッド・ジョンは女性みたいな声をしていて、もしかして・・と思わせたけど、じゃあ男なのね。でもなぜスタイルズはレッド・ジョンを知ってるの?彼は二重人格で、レッド・ジョンは裏の人格かな・・という気もするけど。今回行方不明だったクリスティーナが見つかって、見つからんでもいいのに・・と多くの人は思ったはず。でもその見つかり方が変。何でスタイルズは居場所を知ってるのか。もっと変なのはクリスティーナ。自分はもう死んでいると思っている。失踪して四ヶ月たってる。死んでるなら、そう言い張るんならごはんも食べず、トイレにも行かないんだな。おい、彼女には食事を出すな、トイレにも行かせるな。ジェーンが話しかけても反応なし。レッド・ジョンの手がかりもなし。机にローソク立てて雰囲気作ろうとしたけど失敗。と言うか、ローソク出てきた時点でジェーンが行動起こすと全員思ったはず。彼女の手にろうを垂らす。死んでるなら熱くないはず。炎で焼いてみる、あぶってみる、焦がしてみる(←おいおい)。いやとにかく死んでるなら何も感じないはず。あるいは手っ取り早くビンタくらわすとか。でもジェーンは何もしない。こんなのジェーンらしくない。次につなげようという意図が見え見えで、さもしい。スタイルズへの追及もなし。彼はさっさと国外へ。セリアの件だけど、こちらはわりと簡単に犯人が見つかる。でも早々に消される。教団がやってるのは洗脳に近い。私は教団に救われた。今はとっても幸せ。セリアの婚約者デヴィッドも同様。婚約は教団によって決められる。交際期間ゼロ。もちろんデヴィッドの実家は大金持ち。教団への多額の寄付が見込まれる。デヴィッド自身セリアとうまくいくと思い込んでる。前に付き合ってた男などいるわけがない。教団のやり方に間違いのあろうはずがない。実際はセリアは教団に疑いを抱いていた。でもヤク中だったのを更生させてくれた恩がある。

メンタリスト3の3 血まみれの手2

事件への経緯はありふれたものだ。上層部の一人と深い仲になった。デヴィッドとの婚約が決まると、彼はいい人、ウソはつきたくない、正直に話す、いくら止めてもダメよもう決めたの。いやホントよくある話。自分に正直でいたいの・・なんていう女とは付き合っちゃダメ!実は教団にはFBIの潜入捜査官が。脱税の容疑だが、スタイルズはそんなのとっくに見抜いてる。でも今回教団付きの弁護士を逮捕できた。減刑と引き換えにいろんな情報が・・。でも突然デヴィッドが現われ、撃ち殺してしまった。たぶんスタイルズがそそのかしたのだ。でも彼は国外へ、FBIの苦労は水の泡。デヴィッドだって心神喪失か何かで病院送りになるのがオチ。でも・・彼は復讐とか怒りとかそういうのは超越した境地にいるのではなかったのか。殺人へのためらいがゼロなのは洗脳のせいだが、怒りや復讐にとらわれるのは、そそのかされて殺人へと向かうのは、魂の浄化や精神の解放と矛盾しないのか。教団信者に聞き取りをするチョウのポーカーフェイスにしびれる。どの信者も貼りつけたような笑顔で尋ねる。あなたは幸せですか?でもチョウは全くゆるがない。実りのない退屈な仕事を続ける。その一方で突入の時のサングラス姿がこれまた・・しびれるくらいステキで。リグスビーは新しいGFでもできたのか。そりゃ若くてあの体格だから。ヴァンぺルトが無理なら別の相手・・となるわな。ヴァンぺルトは見えない相手が気になり、嫉妬する。でもリグスビーに友達になれるわよね・・と苦しい発言。そんな彼女にも出会いはある。昔からよくある、出会いがしらにぶつかって、目と目が合ってフォーリンラブ。イケメンのFBI捜査官。何だか話も合うし・・。出会いがないのはリズボンだけ。こんないい女ほっとくなんてジェーン、何を血迷ってる。君の運命の相手はクリスティーナじゃない、リズボンだ!それにしても・・殺人事件にスタイルズの教団が関わっていたのはいいとして、クリスティーナの件にもスタイルズが関わってるのはおかしいんじゃないの?意味ありげに置かれたおみくじクッキーの件も意味不明。ラストのスローモーションに至っては、何酔いしれてるんだよ!って感じ?

メンタリスト3の4 レッド・カーペット・トリートメント

この回で印象に残るのは・・ヘリを使ってランチに行くという・・それを変とも思わないFBIのイケメン捜査官オラーフリン君。いいやつだが、別の世界の住人。誘われてうれしそうなヴァンぺルト。クサるリグスビーに、チョウは「コンビニへ行くか?」。そうそう、チョウにはわかってる。人間には分相応ってもんがある。自分達の住む世界と、オラーフリンの住む世界は違う。事件でたまたま世界が交錯したけど、一時的なこと。ヴァンぺルトだってそのうち夢から嫌でも覚める。あまり前に出てこないチョウだが、毎回きっちり押さえるところは押さえてくれる。サンフランシスコで事件。無実だとわかって出てきたばかりのダールが殺される。さんざん頭を撃たれていて、こりゃ犯人はよっぽどこいつを憎んでいるらしい。ダールはカレン(ミッシー・パイル)のテレビ番組に出ることになっていた。彼女は元検事で、ダールを刑務所に送り込んだ張本人。無罪釈放は納得がいかない。ダールに妻を殺されたマックス(ジャック・コールマン)は、もう恨んでいないと言いつつ、ストレス発散に銃を撃つ。根っからの悪党であるダールだが、こういうのに近づくバカ女がいて、それがベッツィ。夫ショーンとはけんかばかり。ちっとも甘い言葉をかけてくれない。昔の恋人によろめいたっていいわよねえ~。何かあると自殺すると騒ぐが、夫を振り向かせるのが目的。本当に死ぬ気なんかない。こんなアホ女のせいで、ショーンはダールを殴り倒しちゃった。でもその後マックスが来て、頭に10発も撃ち込んで、ぐっちゃぐちゃにしてしまった。だからどちらがダールを死に至らしめたのかは、今となっては確かめようがない。裁判に持ち込んだところで決着はつかず、両方無罪となるのがオチ。そんなことに時間とお金をかけるなんて・・。もう許したと言いつつ、10年も密かに計画を練っていたマックス。刑務所に入っていたのでは手が出せないから、証拠捏造して、無罪だったことにして釈放させちゃう。そんなことするからショーンが・・。でもベッツィは、ショーンが命賭けて守るような、そんな価値のある女じゃない。いつも男にちやほやされたいだけのバカ女。これを機に別れちゃいなさいッ!!ラスト・・マックスからジェーンへのプレゼントは銃だった。まあ・・両方の意味に取れるよな。復讐の手段・・あるいは、それを思いとどまらせる戒め。

メンタリスト3の5 レッド・ポニー

たぶん「メンタリスト」を続けて見ている人は、クリスティーナはどうなったの?とか、今回は馬の話なのにジェーンがリズボンに贈ったポニーの話は出てこないの?とか思うんだろうなあ。夜勤で手持ち無沙汰なリグスビーは、ジェーンにトランプのマジックをせがみ、チョウは分厚い本を読んでる。コミックでも雑誌でもなく本。何読んでるんだろう。ビルという男の死体が見つかる。競馬の騎手で、怒りっぽい性格のせいで恋人とは別れていた。ラスト、そのデリンダが別れたことを悔んでいて。でもジェーンはうまくいったはずがないと冷静で。確かに、死んだからいいところが思い出されるけど、今回の事件がなくてよりを戻していたら・・たぶんDV地獄。今回もいろんな人が出てきて、中には関係ないのもまじっていて、ごちゃついた印象。デリンダのアパートを訪ねた時の、あの騒動は何だったのだろう。何の関係もない。さて、馬が双子・・って時点でからくりは読めるけど、見ている人はオーナーのホルウェルに同情すると思う。同業者で、開発事業者でもあるロックハートは、ホルウェルの厩舎がある土地を手に入れ、複合施設作って大儲けしようと思ってる。こんな金の亡者より、今は何もかもうまくいかなくて借金まみれだけど、この馬は絶対勝ってくれる・・とがんばっているホルウェルの方応援する。でも犯人は・・。まあビルをあんなふうにすぐ見つかる状態にせず、レースが終わるまで行方不明にしとくぐらいの頭があればよかったんだけど。元々悪党じゃない彼は、死体を隠すわけでもなく・・それでCBIが駆けつけ、ジェーンが嗅ぎつけ・・。今回のジェーンはやっといつも通りかな・・と。冒頭のリグスビーへのいたずらはいただけないけど。一番彼らしいのは、馬券のトリックのために5000ドル使い、次に犯人だますために1万ドルも使うこと。1万の方はレースが無効になったから戻ってくるだろうけど、5000ドルは・・。そういう・・お金に無頓着なところ・・今の何かの目的のためには大金も使う。将来・・老後・・明日のことさえ考えない・・今だけというのは、いかにもジェーンらしくない?言葉を変えるとニヒル、シニカル。

メンタリスト3の6 ピンク・シャネル・スーツ

フィッツジェラルド判事の娘アビーが失踪する。彼女の部屋には恋人オースティンの死体。おりしも判事の母エセルが亡くなり、取り込み中。判事が検事の頃ぶち込んだネオナチのリーダー、タッブスからの脅迫で、屋敷は厳重警戒中。アビーが屋敷を出た気配はない。で、いろいろあるわけだが、たぶんアビーはすでに殺されていて、隠し場所はエセルの棺桶・・と、誰もが思う。で、埋葬の直前ジェーンが中を調べさせ、見事空振り。でもこうやっときゃ犯人は必ず以後絶対調べられるおそれのない棺桶に死体を入れようとする。犯人だっていいかげん死体を隠し続けることにあせりを感じてる。どこかいい場所はないかと機会を狙ってる。ジェーンはリズボンと一緒に待ち伏せしてりゃいい。夜中・・思った通り誰かが死体袋を引きずって・・。あとはそれが母親の判事か、警備主任マーカスか、エセルの主治医か、わからないのはそれくらいで。で、結局は医者が犯人。アビーはクスリとアルコールの依存症。表向きは克服したことになってるけど、裏では続いている。自分が与えなきゃ外で調達してくる・・と、医者はアビーを密かに治療。自分なら量を管理できる。他にも理由はある。エセルが亡くなったことでお払い箱になるのは困る。次の収入源が欲しい。ところが治療中アビーが急死。そこへオースティンが現われ・・。医者がアビーの死体隠したのは、クスリをやってることがばれてしまうため。アビーに関してはあんまり同情できない。自分に厳しく、家族にも厳しい母親への反抗心もあるが、元々禁止されると意地でもやっちゃうあまのじゃく。破滅型、まわりに迷惑かけるタイプ。それにしても屋敷中くまなく捜したと何度も言ってたけど、アビーの死体の隠し場所が医者のクローゼットって・・オイ。今回よかったのは、ジェーンがマーカスに金属探知機でいたずらするところ。それとラスト、ジェーンがハイタワーにチュッとキスするところ。相変わらずジェーンの暴走の後始末に苦労させられてるハイタワーだが、筋を通せばちゃんと味方してくれる。きりっとした中にもかわいいところがある。髪がきちんとしてるのもいい。リズボンやヴァンぺルトが髪垂らしてるのは、現実的じゃない。テレビ用だろう。

メンタリスト3の7 レッド・ホット

今回はファンにとっては大ショックなエピソード。「レッドライン」に出ていたマッシュバーン再登場。彼はバジョーランという男の会社の乗っ取りに成功。バジョーランを殺すという脅迫が来ているのを知り、リズボンやジェーンを呼ぶ。前からリズボンに気のあるマッシュバーンは、早速ナンパ。おかげで命拾いする。大爆発が起き、バジョーランは跡形もなし。彼はうさんくさいやつだが、妻マリーとは愛し合ってる。彼女はマッシュバーンの元婚約者。まあいろいろあるが、メインはリズボンとマッシュバーンのあれこれ。前回も殺人の容疑者だったが、今回も同様。ただ彼はビジネスでは妥協しないが、殺人まではしないタイプ。変な女に引っかかるなど抜けたところもある。二ヶ月前に別れたスーパーモデルは、リズボンが新しい恋人・・と思い込んで襲ってくる。取り調べの最中「キスしてた」「しようとしてた」などと言われ、驚いたリズボンがそばにいるチョウに「してない」と弁解。チョウは「いや、興味ないです」とポーカーフェイス。いやホント、チョウ最高!!今回リグスビーやヴァンぺルトは出番が少ない。それに比べればチョウは多いが、マッシュバーンの身辺警護の時、本を読んでいるのはおかしい。家の中ならともかく、屋外・・庭である。どこかから狙われているかもしれない。本ではなく、あたりを見回しているはずだ。もうこの頃には狙われているのはバジョーランではなく、マッシュバーンなのでは・・となってる。スリルが大好きな彼は、ジェーンの思いつきにも協力してくれる。犯人はやすやすと罠に引っかかる。犯人は死んだと思われていたバジョーランだった。会社を乗っ取られたことを恨み、復讐しようと。マリーも彼に協力していた。でも今いち彼やマリーの心理が伝わってこなくて・・。で、事件解決したけど、まだ時間余ってるぞ・・と思ったら、メガトン級の爆弾。何とリズボンが自分の方からマッシュバーンを訪ね、そのままお泊り・・。ジェーンのことは恋愛対象じゃないんだ。マッシュバーンの猛アタックに迷惑していたリズボン。たぶんきっかけはあのスーパーモデルにチビだのガリガリだのと、ののしられたせいだろう。フン、そのチビのガリガリにマッシュバーンはお熱なのよ!!この展開はショックだけど、マッシュバーンはいいやつなので、リズボンが幸せならそれでいいです。

メンタリスト3の8 火の玉

果物を買いに来たジェーンが拉致される。犯人フレッドはすぐ発砲し、果実店の店主は、なまじ銃を持っていたせいで応戦し、撃ち殺される。フレッドも重傷を負うが、ジェーンをどこかの地下に閉じ込める。誘拐ならいきなり発砲なんかせず、ひとけのないところでやるでしょ。店主だって隠れていれば死なずにすんだかも。何か銃があるせいで、出なくてもいい死者やケガ人が出る。通報した二人のうち、若い女性は見覚えがある。「ミディアム」で若い頃のアリソンやってた。結局彼女レイチェルが黒幕。今回はジェーンがいないので、リズボン達は自分達だけで解決しなければならないが、有能なリズボンは通報者と言えども疑ってかかる。FBIのオラーフリンも協力・・リグスビーは彼と一緒に行動するはめになる。FBIは指紋にしてもパチリとうつして即照合。最新機器を駆使する一方、見落としもある。確かリグスビーは放火班にいたことがあるという設定。彼は車の燃え方に注意を払う。経験がものを言う。オラーフリンは自分と機械に自信持ち過ぎ。さて、我々はリズボンの心配の仕方に興味がある。すごく心配してるけど、恋人を案じるってのとはちょっと違う。大事な友人・・あるいは肉親同様の存在。服役中のワグナーから連絡が入る。1話目の犯人?たぶんもうすぐ死刑の判決出るけど、情報提供するから減刑に尽力して欲しい。地獄へ落ちろとタンカ切ってやったけど、ジェーンは助けたい。で、ワグナーの情報からレイチェルが浮かび上がる。その頃彼女は誘拐のために雇ったフレッドも撃ち殺し、ジェーンを牛追い棒で痛めつける。彼女は父親の死をジェーンのせいと逆恨み。リズボンもおびき寄せ、二人まとめて焼き殺すつもり。危ういところで間に合ったハイタワーは、レイチェルを背後から撃ち殺す。今回考えさせられたのは、銃の使われ方。人を撃ち殺し、自分も撃ち殺されるということ。手っ取り早い解決方法だけど、失われた命は戻らない。ジェーンの机の中が調べられた時、銃が出てくるのでは・・と思ったけど、それはなかった。例えレッド・ジョンと対決するにしても、彼には銃を使って欲しくない。実は今回のエピソードの放映をずっと待っていた。スティーヴ・レイルズバックが出ているからなんだけど、待てど暮らせど・・。やっと出てきたと思ったら2分か3分で出番終了。こんな軽い仕事しかないのかしら。

メンタリスト3の9 赤い月

果樹園で保安官代理二人とキーリーという女性の死体が見つかる。現場の様子からジェーンは、犯人はかなり複雑な異常者と直感。FBIに協力を頼もうとするリズボンを止め、自分が手がけると宣言。ラストを見ると、彼がこの事件に引かれたのは虫の知らせかな・・と。珍しく今回のジェーンには凄味がある。心の闇が透けて見える。リズボンは火消し役だ。復讐なんかさせない、司法に任せなさい。彼女はジェーンを殺人者にはしたくない。保安官事務所に現われたマーズは、ジェーンを大きな悲劇に見舞われた人と喝破。自称透視能力者だが、実際は詐欺師。考えてみりゃ誰だって問題の一つや二つ、辛い過去の一つや二つ抱えてる。マーズが見抜くのではない。言われた方が言われたことに自分を当てはめるのだ。マーズはジェーンのことは知らないようだ。ジェーンにとっては、彼のやること・・いきなりの指摘、肩に手を置く、催眠術をかけようとする・・はすべてお見通し。それにしてもこのマーズ・・どういう神経してるのだろう。殺人事件が起きてザワザワしてるところへノコノコ現われる。マスコミにも自分を売り込む。犯人を刺激し、自分にも危険が及ぶかもしれないとは思わないのか。彼は、ジェーンの誘導のせいもあるが、犯人は自分を狼男だと信じてる・・などと脱線。犯人は必ず犯行現場に戻る・・と果樹園にノコノコ出向き、警官に犯人と疑われる。ジェーンの狙いは彼を囮に仕立て上げること。それでも最初はマーズの指摘に動揺し、彼に透視してもらおうか迷ってるふうに見える。だが実際は彼から過去の自分を、犯人からレッド・ジョンを連想し、綿密な計画を練っていたのだ。マーズは利用するだけでなく、死ぬほど怖い目に会わせてやるが、命に関わるような真似はしない。あらかじめ銃には細工し、チョウやリグスビーを配置しておく。キーリーの聞き込みの際、ウエートレス仲間とコックのラスティとの証言に食い違いがあるせいで、彼に何かあるとわかる。キーリーにセクハラしていたらしい。連行される彼に、キーリーの婚約者トッドが「殺してやる」と襲いかかる。後で落ち着いてから、彼には我を忘れる瞬間があることがわかる。彼も怪しい。リズボンはトッドを暴行罪に問おうとするが、ジェーンは反対する。

メンタリスト3の9 赤い月2

復讐を思いとどまるよう自分が説得すると。愛する者を殺されたどうし、気持ちはわかるが復讐なんて何の意味もない・・と説得するのかと思いきや・・。復讐したかったらずるくて冷たくてウソのつける人間になれ、心の中は誰にも見せるな・・と、真逆のアドバイス。要するに仮面をかぶれってことだ。トッドはすでに仮面かぶってるけど。ネタばらしになるが、犯人はトッドである。ジェーンはたぶんもうそれに気づいてる。でもマーズを巻き込んだ大芝居でも打たなきゃ尻尾を出さないくらい彼は手強い。さて、今回のエピソード・・サイモン・ベイカーが監督してるらしい。どうりでジェーンがいやにカッコいい。と言ってもアクションが決まってるとかそういうことじゃない。彼の裏の部分・・冷酷な計算、くすぶる復讐心、常に頭をよぎるレッド・ジョンとの遭遇。明るく愛想のいい外見の下にある、もう一つの顔。今回のエピソードのよさは、何にでも裏があること。犯人はもちろんジェーンにもリズボンにもマーズにも。いや、人間なら誰だって・・。その中でも、すでに裏のある犯人に、ジェーンがさらに芝居をするようアドバイスすること。犯人にとってはちゃんちゃらおかしいが、彼にはジェーンの裏が見抜けない。また、マーズの裏はジェーンには手に取るようにわかるが、彼は昔の自分そのものでもある。自分を過信し、潜む危険に気づかなかった。トッド役ジョシュ・ブラーテンは知らない人。保安官役で「ザ・ウォッチャー」などのクリス・エリス。保安官が途中で殺されてしまうのは意外な展開。キーリーに言い寄っていたトラックの運転手の詩人ぶりも意外。もっと意外なのはラスト。逮捕されたトッドはなぜかジェーンと話したがる。渋々行ってみると彼は炎に包まれていた。自殺?他殺?しかもトッドは死の直前「虎よ虎」と言い残す。なぜレッド・ジョンと同じ言葉を?ジェーンたら渋ってないでさっさと面会に行ってれば何か聞けたかもしれないのにねえ・・。トッドはただの異常者、事件は終わり、今更話なんか・・。この詰めの甘さがジェーンの弱点。さすがのジェーンもトッドの裏の裏は見抜けなかった。と言うわけで監督ぶりもだけど、今回は脚本がよかったね!犯人の動機とか説明不足なところはあるけど、久しぶりにゾクッとくるよ。

メンタリスト3の10 赤いサンタクロース

空からサンタが降ってきた。自殺か突き落とされたか。ベンジャミンという老人で、アルコール依存症の治療中なのに、血液中のアルコール濃度は死に至るほど。サンタ協会やら断酒会やらいろいろ出てくるが、途中で金持ち相手の依存症治療センターが出てきて、こちらが本命。代表のワイルダーが怪しいと見せて実は看護師レイラが犯人。珍しくジェーンが囮となり、立て続けにウィスキーあおり、電気でビリビリ。こんな治療法あるの?正直言ってジェーンがこういう苦痛を伴うことを、自分からやるとは思えないんだけど。やったのは自制心によっぽど自信があるからか。ジェーンじゃなくてチョウにやってもらいたかった私。どう考えたってジェーンは見物しておもしろがる方。それともラローシュ(プルイット・テイラー・ヴィンス)に対するのが嫌で?クリスマス・・サンタ・・と明るいムード。助けるフリして殺すレイラは死の天使・・と、そつのない作り。途中でジェーンは元局長に会いに行く。引退してのんびり・・に見えるが、実は酒が手放せない。引退は心からのものではなかった。ジェーンの狙いはラローシュの持っている容疑者リスト。元局長に手を回してもらって、手に入れたい。前回のトッドの焼死事件が後を引いている。CBI内にレッド・ジョンの手先がいるのだ!この事件の担当がラローシュ。巨体で何を考えているかわからない不気味な男。俊敏さはないが、どっしりしていてつかみどころがない。わざわざ手帳出してメモるなど、心理作戦のつもりか。ジェーンにはどんなタイプだろうが、何を考えていて次にどう出てくるかわかるけど、ラローシュに対してはどうなんだろう。人を寄せつけない冷酷なタイプではないが、と言って心が通うとか、心を許せるとかいうタイプでもない。こういうよくわからないタイプは、距離を置くに限る。レッド・ジョンはぼくのもの、リストを手に入れ、ぼくはぼくでやるんだも~ん。ラスト・・断酒会のメイにはベンジャミンの代わりとなる元局長を。元局長には酒の代わりとなるメイを。二人を引き合わせ、さっさと去るジェーン。もちろん二人は意気投合・・いいクリスマスプレゼントでした。

メンタリスト3の11 血まみれのファイト

総合格闘技場でリグスビーがデート。でも大丈夫、彼は彼女を持て余している。白熱した試合の勝敗が決まりかけた頃、女性の死体が発見される。この導入部分で首を傾げたのは私だけ?廊下に血が垂れていて、それに気づいた清掃係か何かの女性が、素手でさわって確かめて・・ってそんなことする?エイズや肝炎ウイルスの危険もあるのに。血をたどっていくと、戸棚みたいなところへ。声をかけるとか他の人呼びにいくとかするのが普通でしょ?それをじかに扉に手をかけ・・。そりゃ今時指紋残すような犯人はいないだろうけどさあ。何かこの部分でがっくり。被害者はライターのシャーロット。今やってる試合の取材してた。例によってぞろぞろ出てくるけど、誰が犯人でもいいです。シャーロットの父親はショックと心労で心臓発作起こして入院。このことと、シャーロットが遺した取材用の手帳を利用して、ジェーンは餌をまく。引っかかるのは誰でしょう・・って誰でもいいです。ここんところカゲの薄かったリグスビーだけど、今回は大ピンチ。ラローシュは前回のジェーンに続き、今回はリグスビーを標的に。どうも彼の父親は小悪党らしく、仮釈放中だってのに犯罪者と接触。それがわかると刑務所へ戻されるので、息子に泣きついてきたらしい。仕方なくリグスビーはニセのアリバイ申し立てる。この件をラローシュに追及されると、苦しまぎれにチョウも一緒にいたなどと言ってしまう。しかも裏を取るため、チョウが呼び出されてからやっと、実は・・と打ち明ける始末。ウソはつかないと言い切ったチョウも、結局はリグスビーをかばう。一つウソをつくと、それだけではすまず次から次へと。しかも自分だけでなくまわりまで巻き込むはめに。リグスビーは軽率だけど、今回ばかりはヴァンぺルトの存在も目に入らないほど動揺していて気の毒。その分ラローシュの株は暴落。前回彼のことかなりかばった私も、今回はかばい切れません。次回はぜひチョウをいじめてください!そして返り討ちに会ってください!チョウならジェーンとはまた違った方法でラローシュを煙に巻いてくれそう。リチャード・ラウンドツリーが老トレーナー役でゲスト。

メンタリスト3の12 ブラッドハウンド

車のスクラップ工場で、ラテン系の女性の腐乱死体が見つかる。その近くで、白人女性の死体も見つかる。両方とも撲殺だが、死亡時期は一週間ほどずれるようだ。こういう犯罪捜査物では、まず事件が起きて、見る者が、犯人は誰なんだろう、なぜ殺されたんだろう・・と、興味をかき立てられるのが普通。作り手もそのように持っていく。その間にいろんなこと・・すれ違い、ロマンス、衝突・・などを散りばめたとしても、メインは事件解決のはずだ。でも今回は・・事件そのものはどうでもいいと言うか。誰が犯人でもいいや・・みたいな。つまり、事件がメインになっていない気がする。でもまあ・・感想としては事件の方を先にかたづけよう。何もかも見え見えの展開である。接点がないように見えた二人の女性だが、当然接点はあった。それがバス。ラテン系の方のフェルナンダは、清涼飲料水の工場で働いている。そこでの聞き込み・・経営者のエスターは「うちはナチュラル志向で、添加物はいっさい使っていない」と言い切る。その時点で、「あ、これが原因だな・・」とわかってしまう。従業員の一人はジェーンに、フェルナンダがおなかを壊した・・と話す。じゃ、それで決まりじゃん。途中で出てくる怪しい二人。一人は白人女性ヴァレリーが行っていたホームレス救済センターの所長。癒しと称して女性にさわり、そのことでヴァレリーとトラブっていたようだ。今回の事件の犯人として、ケイブマンが浮かんでいるが、ここ10年は活動がやんでいる。10年前所長が町を離れると同時に犯行がやみ、町へ戻ってきたとたん、また似たような事件が起こり始めた。と言うことで所長が引っ張られるが、さしたることもなく戻されたようで。元々リズボン達も彼が犯人だとは思っていない。いちおう念のために・・程度。でも引っ張られた方はいい迷惑だ。もう一人はバスの運転手。女性二人は同じ路線を利用していた。運転手はコフィと言って、前科がぞろぞろ。でも彼も一度は引っ張られるものの、本命じゃない。ところでこのコフィ役の人、どこかで見たことあるぞ。こんな脇役じゃなく、もっとメインで見たくなるような人。マイケル・ビーンとガイ・ストックウェルをミックスしたような感じ。サイラス・ウィアー・ミッチェルとか言う名前で、調べてみたら「ミディアム」の「死の婚礼」に出ていたようだ。

メンタリスト3の12 ブラッドハウンド2

この二人の他に、夜スクラップ工場で女とよろしくやっていた(ところをリグスビーとチョウに邪魔される)男も出てくる。こいつもやはり本命じゃない。犯人はケイブマンでもない。例の飲料水工場の二人・・エスターと、フェルナンダのいとこ。添加物入れてたのをフェルナンダに知られ・・。じゃあ手口がケイブマンに酷似していたのは偶然?でもってチョウがケイブマンに扮して二人をふるえ上がらせる。チョウは悪役もいけます!ところでジェーンがケイブマンのフリしてニセの手紙とか臓物送りつけるけど、よく見ると手紙には子供じみたイラストが描いてあって・・。いかにもジェーンらしく、ふざけてる。でも臓物は?たぶん豚のだろうけど、はっきりさせないまま終わってたな。・・本命の事件の他に、前回からの続きとして、リグスビーとチョウとの気まずい関係がある。今回ラローシュは出てなくて、たぶんチョウのことほじくってるんだろうけど(希望的観測)。何となくぎくしゃくしていて・・でもチョウの方は何にも言わなくて(男らしいわ!)。今回リグスビーは、自分に降りかかったピンチが、いちおう通り過ぎたように思われるので、そうなると元々ノーテンキな性格だから、FBIから来たモンタギュー(リンダ・パーク)に心を奪われたりして。で、ここからがメインなんだけど・・。今回に限ってはメインは事件ではなく、ジェーンとモンタギューのあれこれ。彼女はFBIから派遣された意思決定科学の専門家・・ってよくわからんが、とにかく何でも数字で判断。ジェーンが勘やその場の思いつきで行動するのとは対照的。ちょっと引っかかるのは、彼女がドクターという呼称にこだわること。ミスとかミスターって言うと、「ドクターだ」と訂正する連中はよくいる。高慢な感じで嫌だが、女性の場合、相手(男性)がわざとミスとかミズと言って、男性優位を見せつける・・一種のセクハラも多いようだ。モンタギューは、最初はエリートぶった高慢ちきに見えるが、そのうちよくなる。演じているパークはコリアン系。白人女性のようなギスギスしたところはなく、冷静な中にも丸みのようなものを感じさせる。いつもきっちりとした外見、仕事ぶり。リグスビーの誘いで夕食を共にするが、二人がうまくいく確率は20パーセントと弾き出す。ヴァンぺルトのことは知らないだろうが、リグスビーをよく観察し、自分は誰かの代わり・・と結論を出したのだろう。

メンタリスト3の12 ブラッドハウンド3

でもこういうのってどうなんだろう。可能性の低いことには最初から踏み込まないってのは・・。私としては、同じコリアン系ということで、チョウとの接点も作って欲しかったんですけど。でも彼はケイブマンやらされてたからそんなヒマもなく。ラスト、去っていくモンタギューを、リグスビーとチョウがボケッとした顔で見送るのがおかしい。二人とも「惜しかったなあ」って顔に書いてある。もっともその後彼女はジェーンのところへ顔を出すんだけど。二人は正反対だけど、それでいてお互いが気になる。この二人の珍道中を描くのが、今回のメインなのだ。モンタギューはデータから、今回の犯人はケイブマンだと思い込んでる。でもジェーンはそうは思わない。ジェーンが、「ケイブマンはもう死んでいる」と言うシーンがあるけど、どういう意味なのかな。意味不明と言えばリズボンのソファの件も・・。話を戻して、二人はああ言えばこう言う仲。でも一定の節度は保つ。間違ってるのは明らかにモンタギューの方なんだけど、それが明らかになってもざまあ見ろとはならない。作り手の気配りを感じる。印象的だったのはラスト。真犯人が見つかり、たぶん彼女は落胆したと思う。自分はいいように操られ・・つまりジェーンの差し金でリグスビーと夕食に行き(リグスビーが誘ったのは純粋に彼女に引かれたからだが)、その間に事件が解決してしまった。リグスビーは知らない間にボディガードやらされていたってことだ。まあとにかく自分のメソッドがジェーンによってすべて否定されてしまった。数字ではなく勘。屈辱的なことだが、彼女は感情を表に出さず、静かに去る。ここでの仕事は終わった・・それだけ。でもジェーンに聞かずにはいられない。どうしてあの二人が怪しいと思ったのか。ジェーンの答を聞いたからって、自分のやり方を変えるつもりはない。自分はこれからも数字を信じる。そう言いつつも彼女は去り際に、レッド・ジョンに関する彼女なりの分析結果をジェーンに渡す。そして自分の方からあいさつのキスをする。やっぱりこの二人、心のどこかでは引かれ合っているんだぜい!ジェーンは彼女がいなくなるや否や、あろうことか書類をゴミ箱へポイッ!あらまあ人の好意を・・何てこと。でもすぐ拾い上げましたとさ。よかったねえシュレッダーでなくて・・。

メンタリスト3の13 レッドアラート

今回は後半町役場に立てこもるので、広がりがない感じ。町長のドキュメンタリーをとっているアンバーという女性が殺される。彼女は別にロナルドという男のドキュメンタリーもとっていた。彼の妻ジンジャーは二年前に殺された。防犯カメラの映像によって彼のアリバイは崩れたが、ローリーという巡査のミスのせいで逮捕できなかった。まわりの者はみんな彼が犯人だと思っているが、ロナルドは無実を主張。犯人が野放しになっていることに怒りを隠さない。インタビュー中アンバーにぶち切れたことがわかり、令状を取って家宅捜索をすると、アンバーの撮影機材がガレージから出てきた。その頃警察無線を聞いてヤケになったロナルドは、銃を持って役場へ現われ、居合わせたジェーン達を人質に取って立てこもる。署長は突入だと意気込むが、リズボンはあくまでも人命優先、銃を使うのは最後の最後と譲らない。今回はリズボンの立場がかなり微妙。町長はリズボン達の上司バートラム局長と親しい。政治が絡んでくるとろくなことはない。町長は妻を人質に取られて冷静さを欠いているし、署長やローリーはすべてをロナルドのせいにし、力ずくで決着つけようとしている。リズボンが自分のやり方貫くためには、指揮権をまずCBIに戻さなければならない。彼女の粘り強い工作が続く。一方ジェーンはロナルドの無実を確信。妻を殺されたという点では自分と同じ。共感できるが、ムチャをやって死んでしまったのでは何にもならない。まずは生きて全員ここから出なくては。アンバーが殺された理由はわかる。ジンジャーの事件を調べていて、防犯カメラの時刻表示が改ざんされていることに気づいたのだ。ただ、そのことを相談した相手が当の犯人だった!ここでいつものようにジェーンのニセ手紙が罠として使われる。リズボンの局長への工作と、この手紙の件はちょっとわかりにくい。結局犯人は署長(こういうの反則!)。ジンジャーとのいきさつは何だったのかな?こういう内容だと途中でロナルドが死んじゃったりして後味が悪くなることもありうるけど、今回は死ななかったのでホッ。立てこもりの件で刑務所送りは免れないけど、真相が明らかになったので心はスッキリ。どんな刑でも償うつもりだ。

メンタリスト3の14 血には血を

今回は出てきたとたん「あ、こいつ怪しい」。あのカギの受け渡しのシーンで、もう決まり。ヴァンぺルトはジャスティンという男の証人保護の任務についているが、みすみす殺されてしまった。落ち込む彼女にラローシュが近づいてくる。ゆれる彼女の心理につけ込み、トッド事件の件でスパイの役を演じさせようというのだ。迷う彼女に、恋人のオラーフリンは申し出を受けるよう勧める。なぐさめてくれたり元気づけてくれたり、相変わらずいいやつなのだが、そのいいやつぶりがビミョー。今はまだいい人の位置キープしてるけど、毎回綱渡り状態。いつサイテーゲス男に格下げになってもおかしくない。今回のことはオラーフリンに相談して当然だけど、リグスビーのことは思い浮かばなかったの?今回彼はヴァンぺルトのこと心配して気をつかってそのあげく見せられるのが婚約指輪。がが~ん・・私にはリグスビーの頭に漬物石が落ちてきたのが確かに見えたぞ。ジャスティン殺しの容疑者としてエセックスという男が浮かび上がる。殺人を目撃しているはずのジャスティンの娘トリーナは、ショックで記憶を失っている。催眠術をかけることには叔母のジョディは大反対。彼女の姉・・つまりトリーナの母親は自殺した。原因はジャスティンのDV。彼女は彼を憎んでいた。一方ジェーンは例によって犯人を罠にかける。記憶が戻りそうと触れ回れば、犯人は必ずトリーナを殺そうとする。で、引っかかったのがやっぱりあの人。彼を撃ち殺してすっきりさっぱりのヴァンぺルトは、ラローシュの提案をきっぱり断る。それはいいんだけど最後の一言が余計。「私は優秀です」・・何でそんなこと言うのかね。事件はこれで終わらない。トリーナは全部思い出す。ママを殺したのはパパだった!それに気づいたパパが襲ってきた!で、私がパパを殺した!見逃してよ・・と頼むジェーンに、筋を通そうとするリズボン。私も虐待された・・ってポロッと言ってたな。でももちろん土壇場で・・あの後もちろんトリーナに催眠術でしょ?覚えていたって何もいいことないもんね。ジョディ役ヤンシー・バトラーは「ハード・ターゲット」に出ていた美女。さすがに老けてオバサンになってた。今回ジェーンはいくつか名文句を吐く。エセックスをやり込めて「どうだまいったか」。ラスト、信念を曲げるリズボンの行動に、「今のは名シーンだよ」。

メンタリスト3の15 血の金脈

一年前、金が出たというので採掘ブームにわく町。トラックの荷台で、リックという男の死体が見つかる。ジェーンは、他で殺され、ここに運ばれたのだと推理。今回はリズボンが足首をねんざ。ジェーンはハイタワーと行動を共にする。金脈はインチキだというのが見え見え。ここが有望と土地を売りつけたり、採掘用の道具、機械で儲けてる者もおり、彼らが怪しい。いろいろあって犯人がつかまっても、今いち説得力がない。ブームを作るには砂金を用意しなくちゃならない。潮干狩り用に事前にまくアサリみたいなものだ。その金はどこから?取れたのを買い集め、またまくの?リサイクルじゃん。犯人の動機も、昔から住んでいたんだから、金はオレのもの・・という奇妙な論理。リックを殺したのは、本物の金脈が見つかったから。死体を移動したのは、その場所を隠すため。死体は移動するより、埋めるなり谷に投げ込むなりした方がよかったのに。リックは金捜しのせいで無一文になり、息子とも恋人ともうまくいかなくなってる。行方不明になっても、しばらくはあまり気にされない。その間にあの金脈を買い取るよう細工するとか。でも何もしてない。それにしても、欲に目がくらんで集まった人達は、その一方でポーカーに金(かね)や金(きん)を賭けるなどして、パッパッと使ってしまう。何で貯金しないのかな。今回のメインはたぶんハイタワーの家庭崩壊。どうやら夫が二人の子供を置いて家を出てしまったようだ。この時点では不仲の理由は不明。ハイタワーは仕事は有能、子供にとっては完璧な母。そこまではできたが、完璧な妻は無理だったようで。彼女は激しい怒りを押さえ込んでいるが、半分は自分に対してのものだろう。別に全部完璧でなくてもいいのに、彼女のようなタイプはそれができない。ジェーンは、彼なりのやり方でハイタワーを元気づけようと心を砕く。彼女の怒りは捌け口を求め、犯人に向けられる。ジェーンを人質に取っているというのに、真正面からバンバン撃つ(危ね~!)。一方リズボンは現場に出られずヤキモキ。ハイタワーの子供達を預かるが、うまく手なずける。彼女には弟達がいたので、こういうことには慣れてるらしい。歩こうとしてコケる時の「あ~」という声がかわいいね(吹き替えだけど)。

メンタリスト3の16 赤の女王

今回は一気に情勢が進む。見終わった後で、あれ?結局モンテロ殺しって?・・となる。犯人不明のままだけど、次へ続くのかな。冒頭ハイタワーがジェーンに銃を突きつけるという、あららなシーンがあって、そこから36時間前にさかのぼる。博物館で美術商モンテロの死体が見つかる。マヤの金の像が盗まれており、この時点ではハイタワーとは結びつかない。彼女は精神的に不安定である。夫とうまくいってないのは前回明らかになったが、ラローシュに突っ込まれたのは、トッドの被害者、警官のハワードとの関係。彼女はハワードと一時恋愛関係にあったらしい。事件が起きた頃は、話し合いの末もう別れた後。でもラローシュにすればりっぱな動機・・恋人を殺された復讐・・となる。で、いかにもハイタワーが怪しいように描かれる。作り手としては「えッ、あのハイタワーが!?」とびっくりし、ドキドキしてもらいたいから、セリフもあいまいにしてある。でも見てる側からすると、あの子供への溺愛ぶりからして、彼女がそんな行動取るとは思えない。つかまって刑務所へ入る・・子供達の世話ができない・・そんな状況に自分を置くはずがない。かえってジェーンの行動の方が唐突に思える。最初に銃を突きつけたのは彼の方。それは、ハイタワーがレッド・ジョンの手先かどうかはっきりしなかったから。その後二人の間で話がついて、ジェーンはハイタワーがうまく逃げられるよう計らう。それにしてもハイタワーにこんな過去があったとは。そしてこのことをラローシュにチクったのがバートラム局長だったとは。リズボンはもちろんハイタワーを疑ったりしない。何かの間違いだ。女を陥れるために手を組む男達に怒りを隠さない。いいぞリズボン、足治ったの?リズボン達の捜査で、モンテロとトッドが知り合いだったことがわかる。ハイタワーの自宅からは盗まれた金の像が見つかる。殺害現場には彼女の指紋。ラローシュの調査でも、トッド殺害当時、犯行可能だったのは五人にまでしぼられている。そしてそのうち動機があるのはハイタワーだけ。ところで他の四人って?ハイタワーはジェーンを人質にして逃走。途中で解放されるけど、ハイタワーは行方をくらます。実はジェーンは彼女をラローシュの車のトランクに隠れさせていた。他はてってー的に調べられても、指揮官の車を調べることはまずありえない。さすがジェーン。

メンタリスト3の16 赤の女王2

夜を待って彼はラローシュの家へ。テレビの音がにぎやかで、まさか奥さんと子供が?いたとして人間?出てきた彼はワンコロを抱いてる。犬がラローシュを抱いて出てきたって驚かないけど、ラローシュがワンコロ抱いてるぞ、おい。ジェーンも予想してなかったと見える。「河原に掘った巣穴に住んでるかと・・」そう!その表現的確!ラローシュは仕事が終わると巣穴に戻る。ジッパーを下ろすと中からタヌキかカワウソかアライグマが出てくる。ワンコロ抱いてテレビ見ているなんてありえない!でも、おかげで大暴落していたラローシュ株がちょこっと持ち直した。ワンコが大人しいのもいい。で、ジェーンは家を辞した後、車のトランクからハイタワーを出し、身を隠すよう指示。今回のことでもわかるけど、CBI内部にはレッド・ジョン(あるいはその手先)が入り込んでいる。トッド殺しもモンテロ殺しもハイタワーの仕業に見せかけようとした。今なら向こうは自分達の計画が成功したと思ってる。そう思わせて尻尾を出すのを待つのだ。ハイタワーはせめてリズボンにだけは真実を告げたいと思っているが、ジェーンは止める。誰かに話せば絶対秘密が漏れる。ジェーンと違ってリズボンには上司への報告の義務がある。上司だって信用できないのだ。局長は今回のことでは怒りもしなかったし、かばいもしなかった。どうも態度が不自然な上、引用するのがウィリアム・ブレイクの詩ときたもんだ!ラローシュもリズボンも気に止めないけど、拉致されたジェーンが聞かされたレッド・ジョンの言葉、トッドの死に際の言葉、いずれも聞かされていないからか。まあ逆にここまで怪しいと、かえって局長は全然無関係で、踊らされてるクチかも・・と、私には思えるんだけど。ここでレッド・ジョンに関する事柄をまとめてみると、まずクリスティーナはあれっきり出てこないので、どうなってるか不明。このまま出てこなくても私はいっこうにかまわない。元局長に頼んで入手してもらった容疑者リスト。これも描写されないが、前回あたりからのジェーンの様子見ると、リストのトップにハイタワーの名前が挙がっていたのでは?モンタギューの分析も不明。何が書かれているのか気になる。気になると言えばハイタワーの今後。何の準備もできず、姿を消すことになったけど、妹がいるそうだから何とかなるのか。でもネックは二人の子供。学校があるからなあ。と言って彼女だけ姿消したら子供が騒ぐ。

メンタリスト3の17 血流

ゴルフ場で医師ニュートンの死体が発見される。早速駆けつけたリズボンの前に、ラローシュが現われる。捜査の邪魔だとうんざりする彼女だが、何と彼はハイタワーの後任になったようだ。リズボンをひらに格下げ、代わりにチョウをボスに任命する。突然のことにみんなとまどうが、とにかく捜査が先だ。リズボンがハイタワーの子供二人を預かっていることも今回わかる。さて、ニュートンは臓器移植プログラムの委員長も務めていた。後任のクイックはまわりに嫌われている。・・臓器移植というのは、順番待ちだけでなく、リストに載るまでも大変なのだということがわかる。ニュートンを脅していたジョーダンも、腎臓移植を待つ妻のことで悩んでいる。「ミディアム」で、手術に備えて禁酒とか禁煙とかあったけど、他にも体重・・太りすぎだからやせろとか、医療費の支払いはできるのかとか。ジョーダンの妻は容体が悪化すると手術を受けるが、肝腎の移植はいつまでたってもだめ。クイックは礼金目当てにジョーダンの妻よりロシアのマフィアのボスを優先。患者や家族にとっては地獄だ。ジェーンは犯人は医者仲間と踏んでいる。クイックの次に疑われたのがワトソン。でも彼は使命に燃える誠実なタイプ。彼は病院に内緒で移動クリニックの仕事をしている。巨額の学資ローンを返すためだ。やっと医師や弁護士になっても、今度は学費の返済が待っているというのはよく聞く。今回のエピソードを見ていると、みんな金欲しさに何かしらやってる。ワトソンの場合は犯罪性はないが、クイックは金欲しさに移植順を操作してるし、ニュートンの秘書フランシーヌは放射線科からセシウム137を盗んで売ろうとしていた。病院って、その気になれば・・人の道を踏みはずせば・・金儲けの材料がごろごろ。モルヒネもあるし。犯人はだいたい予想がつく。さてリズボンはほどなくボスに復帰する。またまた突然なので彼女はとまどうが、ラローシュの真意は?どうも彼は自分がハイタワーの後任になったことを言いに行った時の、リズボンの態度にかちんときたようだ。仕事で頭がいっぱいの彼女は、上司になったことを知らなかったとは言え、あまりにも無礼な態度を取った。彼女を格下げしたのは一種の仕返しだろう。

メンタリスト3の17 血流2

ラローシュを嫌なやつと決めつけるのは簡単だが、彼の場合外見とか性格から考えると・・。まだ我々は彼のことをあまりよく知らないわけだが、太っているし、醜いし、動作は鈍い。たぶん子供の頃はいじめられっ子だったのでは?今だって犬以外は友達もいないし、トッドの件だってリズボンを始め皆非協力的だ。見ていて気の毒・・とは思わないけど、いい気味だとも思わない。彼が屈折した性格になるのも無理はないな・・と。リズボンに復帰を告げ、ちょっと温かさを覗かせるけど、すぐまた元の冷たくて不気味な表情に。他人と心を通わせることへの抵抗感。リズボンにもそういうところはある。だから一歩間違えるとリズボンとラローシュは大親友になれるかも。今回の人事にとまどったのは彼女だけではない。チョウもびっくりしたはずだが、全く動じない。今までボスと言ってたのが、リズボンと呼び捨て。変わったのはそれくらい。悩みもしないし張り切りもしない。一番重要なのは捜査に集中することだとわかってる。ほとんど表情も変えず、仕事まっしぐら。リズボンのやり方を真似しているだけ・・と、気遣いも忘れない。ラスト・・ボスに戻ったリズボンのところへ、チョウ、リグスビー、ヴァンぺルトの三人がお祝いをしませんかと言ってくる。リズボンは仕事を口実に断るが、三人はあっさり引き上げ、チョウは今回初めて笑みを見せる。途中リグスビーがヴァンぺルトに、リズボンを誘うべきかどうか聞いていて・・どうも彼らは仕事の後時々一緒に飲みに行ってるようだ。ボスもジェーンもいないところで気楽に・・愚痴やら何やら言い合ってうさばらしをするのだろう。で、リズボンが自分達と同じひらになったとなると、今度は彼女を誘うのが筋だが、やはり誘いづらい。こんなことで悩むなんてリグスビーはいいやつだ!だからラスト元に戻ってホッとする。一方リズボンは彼らがあっさり引き上げたので拍子抜け。もうちょっと・・もう一押ししてくれてもいいじゃないのよ~。そうすれば私だってOKしたかもしれないのにぃ~。あ~ボスは辛いわ。一方ジョーダンの妻はやっと移植が受けられる。ロシア人の方はどうなったんだっけ?

メンタリスト3の18 レッド・マイル

撃たれ、喉を切り裂かれた男の死体が見つかる。ファンド会社のハートリーで、妻は大金持ちのクック一族。奇妙なことに、直後遺体が強奪されてしまう。会社のパートナーとのトラブルか。彼を嫌う義母の犯行か。違法な組織バンクが絡んでいるのか(「ミディアム」で見たばっか!)。ハートリーは宇宙人に拉致されたと思い込んで、ノイローゼだった。彼のことを本に書こうとして断られた主治医が怪しい。いや、一時彼に近づき、資金を出させようとして失敗した、拉致被害者の会の代表カークの犯行か。いろいろ出てくるが、結局は一番身近な・・莫大な財産を宇宙人拉致被害者のために使われてたまるものかという、義母の犯行。喉を切り裂くという異常な殺し方、遺体の強奪、宇宙人による拉致・・いろいろ出してくるけど、それらはお飾り。今回はジェーンにおちょくられてばかりの検死医シュタイナーが捜査を手伝う。彼は不治の病であと一ヶ月も持たないらしい。意を決してジェーンに近づいたのは、いつもと違う行動を取ることによって、気がまぎれると思ったからか。ジェーンは彼の気をうまくそらしてくれる。自分の受け持ちである死体を奪われたことに責任も感じている。ちゃんと見つけてケリをつけたい。終わった時・・ハートリーの拉致経験が未解決のままなのに気づく。夢を現実だと思い込んでいたってこと?おかしかったのはチョウ。宇宙人は緑色ではなく藍色ときっぱり。カークには会う早々経験があるでしょ・・と言われる。チョウはいかなる誘導にもポーカーフェイスで否定し続ける。最後にはリズボンにまで否定するのが笑える。彼ならあってもおかしくない・・宇宙人との遭遇。さて、ヴァンぺルトは式場捜しなど幸せの絶頂。今回の捜査にはオラーフリンも参加するが、何と彼の「いいやつ」株に黄信号がともる!銃撃戦のさなか、彼はヴァンぺルトの危機を見ているだけだった!ヴァンぺルトはこのこと知らない。告げ口するのも気が引ける・・と一人悩むリグスビーはいいやつだ。一方シュタイナーはジェーンに見守られ、ゆるやかに自殺。検死医だけど、自分が司法解剖されるのは絶対にいや・・と、ジェーンに協力を頼む。警官のような(ジェーンは警官ではないけれど)確実な目撃者がいる場合、司法解剖はされずにすむ・・ということらしい。でもこういう自殺の描写・・テレビのコードには引っかからないのかな。今回の名文句はジェーンの「犯人は執事だ!」。

メンタリスト3の19 綺麗なバラにはトゲがある

サンフランシスコのマリーナで、高級結婚相談所をやっているジョンの射殺死体が見つかる。妻のエリカとは結婚してまだ一年。若くて美人で有能で・・ここが繁盛しているのはたぶん彼女のおかげ。ジェーンは一目見たとたん彼女が犯人と確信。しかし彼女には強固なアリバイがあった。一方エリカもジェーンの過去を見抜き、今はもう前進する時・・と、次の出会いを強く勧める。ジェーンには彼女が人を操るタイプなのがわかる。自分のことも操る気だ。エリカ役モーリーナ・バッカリンは「ミディアム」や「V」に出ている。ブラジル出身で、白人とも黒人とも違う美しさの持ち主。ショートカットで首が長く、なで肩。常に姿勢がよく、バレリーナかダンサーのよう。知的で冷静で自信に満ち、感情をあまり表に出さない。だから宇宙人役なんかが回ってくる。今回はジェーンとの知恵比べ。なかなか尻尾を出さない難敵だが、弱点は共犯者のピーター。彼は彼女ほど強くない。心のよりどころは、自分が彼女を愛しているのと同様、彼女も愛してくれているはず・・ということ。そこを崩せば・・。ジェーンはピーターが自殺したと偽り、遺書をちらつかせるが、彼女は動じない。ウソの手紙出してみせるのはジェーンの常套手段。今まで何人引っかかったことか。でもエリカは引っかからない。罠を見抜いた、私の勝ち・・その油断、うぬぼれがジェーンの付け目。ピーターを愛していたんだろ?いいえ、全然・・この言葉を引き出し、当のピーターに聞かせる。ラストもいい。アリバイ検証のため、エリカにわざととらせたお見合い用ビデオ。ふと興味を持ち、パソコン画面に見入るリズボン。ジェーンはここでは本音をしゃべってる。でも一番最後・・理想の女性を語る言葉の最後が過去形なのにハッとさせられる。そうか、彼は今でも亡くなった妻のことを・・。とまあ、いいエピソードなのだが、ジェーンとエリカの対決に比重がかかり過ぎて、捜査物に必要な部分が抜け落ちている。エリカの過去はもっと詳しく調べられるはずだし(たぶんどこかで同じようなことやってる)、犯行に使われた銃のことも。ジョンが寄付した50万ドルのことも不明なまま。

メンタリスト3の20 ジェーンに赤信号

ラローシュの家に泥棒が入り、つかまるが、前出たことのあるカルペッパー(デヴィッド・ウォーショフスキー)。何と雇ったのはジェーン。狙いは例の容疑者リスト。ジェーンもヤキが回ったらしい。よりによってあんなやつを・・。ジェーンが脱走のお膳立てしても、追われるのはまっぴら、無罪放免にしろと強気。そりゃあ彼は、いざとなったら雇い主はジェーンでござい・・と言えばいいんだもん。さて・・電子機器修理店のオーナー、テッドが殺され、店や自宅が荒らされる。犯人は何かを捜し、まだそれを見つけていない。恋人ヘザーによると彼は海外協力隊にいたとのこと。しかし調べてみると傭兵としてイラクにいたらしい。怪しい男女も出てくるが、たぶんこのヘザーが犯人だろうというのは予想がつく。あとは動機。そのうちテッドに全財産預けたというオマールが現われる。金額は200万ドル。これは十分殺しの動機となる。リズボン達の捜査にもジェーンはうわのそら。カルペッパーのやつ、ボクから大金ふんだくっておきながら失敗して、しかもボクが黒幕ってばらすと脅すし、ああ何かいい解決方法はないかしら。要するに他のことに気を取られてうわのそらでも、ジェーンは事件解決できちゃうんですってことを今回は言いたいのかしら。ラローシュの家はごちゃごちゃ小物が置いてあったな。ああいうのが好きなのかしら。カルペッパーの前に現われた彼は犬を抱いていて・・と言うか、かついでいて。銃をぶっぱなす時も離れないなんて・・たぶんコードかへその緒で繋がっているんだろう。犬は怪しいやつ見ても吠えないで黙ってるし、銃撃っても驚かないし、よっぽど大人しいんだろう(それとも老犬?)。予想通りヘザーが犯人だったけど、結局テッドはオマール一家のことは裏切ってたの?裏切ってなかったの?国務省とかイラクでの盗難とか・・これもオマール一家のこと?いつも最後の方でぽんぽんぽーんと解決しちゃって、わかったような気にさせられるけど、よく考えてみると腑に落ちないことだらけ。今回もそうでした。ラスト・・とうとうジェーンはリズボンに窮地を打ち明ける。リズボンはあっという間に解決するけど、そのせいで一週間の謹慎とか長期のセラピーとか。でも言い訳はしない。潔いねえ・・。それに比べるとジェーンは人のせいにしてばかり。ところでとうとうハイタワーのことリズボンに打ち明けていたけど、この建物内でそんな話して大丈夫なの?

メンタリスト3の21 赤毛の継子のように

題名の意味がわからん。ウォルトンという男性が殺される。彼はカーソン刑務所の看守で、宝石店を出た後襲われたようだ。このところ宝石店での盗難事件が起きていて、今は関係ないように見えるけど、最後の方で繋がってくる。容疑者の一人として浮かび上がったのがリグスビーの父親スティーヴ(ウィリアム・フォーサイス)。詳しいことは不明だが、リグスビーも母親もスティーヴに虐待されていたらしい。今もすぐナイフをちらつかせる気の荒さ。あれこれあるけど、結局スティーヴは無関係。父子の確執は描き切れていないような気もするが、殴り合ってその後和解なんて、そんな単純なものじゃないから、あれでいいのかも。フォーサイスは少し太ってきたかな。もう一つリグスビーを悩ませることがあって、ヴァンぺルトの結婚式の日取りが決まったこと。幸せになって欲しいが、今でも彼女を愛している。友人として出席するなんて・・そんな自分にうそをつくようなことはできない。まあたぶん近いうちにオラーフリンの化けの皮がはがれるから大丈夫よ。今回印象的だったのは、リグスビーがリズボンに父親のこと正直に相談すること。それに対するリズボンの態度は不思議なくらいやさしい。彼女も似たような境遇だったのか。さて事件の方だが、刑務所のボス的存在のマーカスが怪しい。ただ彼は、もし殺すなら人に頼んだりせず自分でやるタイプ。今回ジェーンは主に刑務所内をうろつく。いろいろ説明してくれる責任者の人は「ファントム」に出ていたクリフトン・パウエルだ。全然年取らないなあ。ジェーンは二人の模範囚に目を付ける。一人はマーカスにいろいろ情報を提供したり、凶器を調達したり。もう一人のニックは泥棒で、なぜかジェーンは彼を窮地に陥れる。このままだとマーカスに殺される・・とパニクったニックは、洗濯物用のトラックに隠れて脱走。これと同じ方法で何度か抜け出し、宝石店を襲っていたが、偶然恋人へのプレゼントを買っていたウォルトンに見られてしまい・・。この筋書きはわりと意外だった。マーカス役ジェイミー・ハリスは、ケヴィン・ベーコンを湯通しして、余計なアブラ分抜いたような感じの人。ジェイミー・ベル君も年を取るとこういう顔になるんだろうな。

メンタリスト3の22 ラプソディー・イン・レッド

エレノアという若い女性が殺される。彼女はある楽団の首席ヴァイオリニスト。付近ではギャング関係の事件が起きており、今回はそれも絡めて描かれる。彼女が死んだので首席の座はコンスタンスに。その彼女にエレノア殺しの疑いがかかる。彼女はエレノアに恋しており、告白したが断られた。しかも彼女の車からは犯行に使われた銃が・・。でもジェーンは、彼女ははめられたのだと思ってる。彼女が逮捕されれば首席の座はアリエルに行く。このアリエル役の人はブリタニー・イシバシという名だから、日系か。犯行現場にはなぜかアジサイの花びらが一片。ジェーンはみんなが練習しているところへ、大量のアジサイを運び込み、反応をうかがう。引っかかったのはオーボエのキーラン。アリエルに片思いしている彼は、首席の座を彼女に・・と、エレノアを殺し、コンスタンスをはめたのだ。今回ジェーンは犯人をあぶり出すために、指揮者のヴィンセントをかなりひどい目に会わせる。彼は横暴で高慢ちきだが、だからと言って犯人呼ばわりしたり、根も葉もないうわさを流していいってことにはならない。さて、チョウはギャングの線からたどっていくのだが、途中からアンソニーという悪ガキと関わり合うこととなる。このガキは手癖が悪く、チョウの車のキーを盗んだり、ヴァンぺルトのケータイ盗んだり。そのうち観念して、父の無実を晴らすため動いているのだと告白。チョウは拘置所にいる父親ローレンスに会い、アンソニーの言ってることが事実だと知るが、担当の検事から横槍が入る。チョウは無視してローレンスの無実を証明。釈放されるが、検事からは以後いっさい協力しないと凄まれる。ちょっと調べれば無実だと証明できるのに、それをやろうとしない検事には疑問を感じる。さて、今は喜びでいっぱいの父子だが、たぶんチョウは彼らの将来には期待していないと思う。父親はギャングから足を洗おうと決心してもう一年もぐずぐずしている。チョウは自分がギャングだったから、足を洗うには相当の覚悟がいるとわかってる。アンソニーは帰り際リグスビーの財布を盗んでいった。一度身にしみついた手癖の悪さ、ウソをつくことは簡単には直らない。チョウにとってはアンソニーは昔の自分を見ているようなもの。ローレンスにもアンソニーにも一度は手を貸してやることができる。でもその後は彼ら次第。だからチョウは笑顔を見せない。

メンタリスト3の23、24 ストロベリークリーム

シーズン3もあと二回で終わり。しばらくぶりにレッド・ジョンのカゲが差す。いつもシーズンの終わりに持ってくるな。ガソリンスタンドで男が爆発。彼アランは自分の勤め先の会社襲って5万ドル盗んでいたが、どうも何者かに爆弾を装着され、仕方なしに動いていたようだ。5万ドルは見せかけで、犯人の目的は顧客リストをおさめた二枚のCD。スタンドのインド系っぽい男性はいかにもな感じで、最初から怪しい。アランの自宅ではルームメイトが殺され、その後別の男性の死体も見つかるが、拷問された形跡があり、死んだのはアランより前。この男性マックスがハイタワーと一緒にうつっている写真があり、彼がアランの会社(送金サービス)を利用していたこともわかる。つまり犯人はハイタワーの行方を聞き出そうと拷問したが、聞き出す前に死なれてしまったので、そばにあったレシートからアランに狙いをつけたのだ。顧客リストの入ったCDを盗ませ、受け取ろうとしたら警察の邪魔が入り、失敗。CDは証拠品として押収されてしまったので、今度はリズボンに爆弾を装着。つまり今回はリズボンがものすごいピンチなわけ。ジェーンはCDを取りに行くと見せかけて犯人の元へ。ジェーンがスタンドの男に目をつけたのは、トイレに書かれた暗号のせい。練られた計画のように見えて実はずさん。金まで盗ませるから警察に通報されたわけで。アランではなく、金庫を開けることのできる店長を脅せばよかったのに。ルームメイトは単なる巻き添え。こういう・・何の関係もない人を巻き込み、大変な恐怖を味わわせたあげく殺してしまうというのはひどすぎるな。あとジェーンは店長を金庫に閉じ込めてしばらくほうっておいたけど、あれもひどいな(笑えない)。ヴァンぺルトはオラーフリンに母のものだというペンダントをプレゼントされ、大喜び。今が一番幸せかも。一方リズボンはブライドメイドをやるはめになり、ピンクのドレスを試着。それに対するジェーンとチョウの反応の違いが笑える。リズボンは爆弾をつけられた後、お祈りしてたな。彼女一人だったら犯人の要求に屈することなく、誰もいない場所で一人死を迎えたかも。ただ・・犯人がつかまり、死の恐怖から解き放たれても、しばらくはその状態引きずってるはずで・・。立ち直りが早すぎる気も。で、犯人だけど逃走しようとしてラローシュに撃たれて死亡。

メンタリスト3の23、24 ストロベリークリーム2

”ラローシュ怪しい説”がまたまた浮上しそうだ。レッド・ジョンに繋がりそうな手がかりがあっさり消える。さて、マックスとハイタワーが知り合いらしいとわかった時、チョウは(いきさつを知らないので)ラローシュに報告しようとする。リズボンが止めるけど、事情を言わないので彼はなかなか納得しない。この時のリズボン・・最初は「チョウ」と言ってるけど、そのうち「キンブル」になるのが興味深かった。今回よかったのはアラン役ジェシー・リー・ソファー。ちょっとマシュー・ブロドリックに似ているかな。もちろん若い時の。マシューをピリッとピシッと尖った感じに。ジョン・ローンも少し入ってる。まだ若くてハンサムで・・要注目!さて、最終回は衝撃の展開。やっぱこういうふうに締めくくらなくちゃね。ラローシュの容疑者リストの、四人の名前が明らかになる。それを聞き出すため、ジェーンははったりをかます。ハイタワーはこのまま逃亡生活を続けていてもらちが明かない・・と、出頭して裁判で争うつもり。いとこで、自分を助けてくれていたマックスの死がこたえたらしい。彼は最後まで自分の居どころを吐かなかった。でも、見つかるのは時間の問題。ジェーンは48時間待ってくれと頼む。ラローシュにハイタワーの出頭を交換条件に出すが断られる。で、自宅の金庫にあったタッパーの件をばらす・・と持ちかける。実際はカルペッパーはタッパーのなかみは見てないから、ジェーンは何も知らない。でもだめで元々だ。ラローシュはなぜか引っかかり、とうとう四人の名前を教える。広報のブレンダ、局長のバートラム、検事のオズワルド、そして何とオラーフリン。もちろんラローシュもはずせないから、この五人に罠を仕かける。初めてチョウ、リグスビー、ヴァンぺルトに事情を話す。もちろんヴァンぺルトは動揺する。ジェーンの狙い通り、ハイタワーを始末しようと殺し屋が現われる。黒幕は局長だ!とは言え見ていて思う。・・全員そっちを向いちゃだめ。万一のことも考え、他の四人にも気を配れ!でも全員局長に注意を向ける。この場合一番弱いのはヴァンぺルト。局長だった・・オラーフリンじゃなかった・・疑いが晴れて大喜び。たぶんぺらぺらといきさつ話しちゃったんだろうなあ。そう、彼が手先だったんですよ。ちょっと説得力ないけど(FBIの仕事していてCBIの内部全部把握するのは無理)。そのうちヴァンぺルトとの関係壊れると、誰もが予想していただろうけど、まさかこんな形でとはねえ。

メンタリスト3の23、24 ストロベリークリーム3

殺し屋は自殺、ハイタワー達を警護していた二人の警官はオラーフリンに殺され、その彼はハイタワーとヴァンぺルトに射殺される。リズボンは肩を撃たれ、重傷を負うけどけっこうほったらかしにされてたな。ハイタワーは自分の子供の方が大事とばかりに、引っ込んだまま出てこない。別に子供がケガしたわけじゃなし、普通はケガ人の介抱するだろ・・と、呆れてしまった。で、ジェーンはオラーフリンのケータイのリダイヤルを押せと、リズボンに指示。今まで彼は局長を追いつめようとしていて、途中で間違いに気づき・・。でもオラーフリンを倒すことができて、リズボンも命に別条はないようで、ホッと一安心。でも、ここで一気にレッド・ジョンをいぶり出さなくては。で、ケータイをかけさせてみると、何と自分のすぐ近くで新聞読んでる男が出たぞ!いよいよレッド・ジョンの登場だが、今までの流れで行くと、こんなに簡単に現われるか~?と、半信半疑。メガネをかけた中年の普通の男。ジェーンといよいよ対決・・のはずが、なぜか倦んだムード。今まで何人の死者を出してきたことだろう。もう血まみれの世界には嫌気がさした。そろそろ方向転換したい。ジェーンにも、次の一歩を踏み出せなどと説教する。レッド・ジョンは、IMDbで調べるとティモシー・カーターという名で、演じているのはブラッドリー・ウィットフォード。知らない人だが、レッド・ジョンっぽく見えるとしたら、笑っても目は笑っていないところか。とにかくホントに彼が?・・という感じ。ジェーンはせっかく宿敵を見つけたというのに、銃を向けられているから何もできない。彼自身まだ信じられないようで、本物かどうかにいやにこだわる。でもついに・・全く無力で、妻子を殺された時のこと思い出して悲しみにくれているように思わせといて・・いや、実際悲しみと怒りでいっぱいだったんだけど、芝居をしつつも冷静で。ついに引き金引いちゃいましたとさ。たぶん見ている人全員びっくりしただろうなあ・・ジェーンがレッド・ジョンを撃ち殺したぞ!まあ彼が銃持ってることはわかってるけど。持ってきたってことは、レッド・ジョン、あるいはその手先・・この場合は局長だけど・・を殺すことも辞さないくらいの覚悟でいたってこと?よかったねえ局長・・人違いで殺されるところだったのよ。で、衝撃的なラストだったけど、私は例のタッパーのなかみの方が気になります!