メンタリスト1の1 レッド・ジョンの影
一回目は大切だ。その冒頭部分で一気に見せる。私がこれを見始めたのはシーズン1の終わり頃から。だから一回目はたぶんジェーンがCBIのコンサルタントにおさまるまでを描いているのだろうと思ってた。そのきっかけとなった、妻子を殺された事件がメインで・・。でも違った。彼はすでにCBIで働いてるし、事件の具体的な描写もなし。こういうのは珍しい。愛する者を殺され、復讐に燃える主人公なら、くり返しありし日の回想が挟まれる。ベタベタイチャイチャ涙涙・・。例えばテレビ版「クロウ」みたいに。でもこちらの回想シーンは・・かつてテレビで霊能者として活躍していた日々。世間を騒がせている連続殺人鬼レッド・ジョンに向かって、挑発するようなことを言ってしまったあの瞬間。家に帰って異変に気づいたあの瞬間。でも妻子はあえてうつさない。そこがうまい。抑制が生み出す効果。彼には霊能力なんかない。依頼人の多くは、「こう言って欲しい」というシグナルを出している。彼はそれをキャッチし、もっともらしく言ってあげるだけ。依頼人は安心し、癒され、感謝し、お金を払う。・・少女が殺害され、近所の少年が容疑者として連れて行かれる。記者会見する両親の様子、家の中の様子・・特に妻が発する夫への強い疑惑。妻が夫を犯人と確信し、撃ち殺してもジェーンは気にしない。娘に性的関係を強要したあげく、殺した父親なんて殺されて当然。でもリズボンは困る。ちゃんと法律に従って裁くべきだ。この顔見せ的事件が鮮やかなので、次に起きるメインの事件はかすんでしまう。いちおうレッド・ジョンの犯行らしい・・とにおわせてはいるが、効果なし。こいつが犯人・・とすぐわかるし、仕かけられる罠もありきたり。でもラストがいい。事件が解決し、夜家に戻ったジェーン。どうやら引越しもせず住み続けているらしい。見ている人の多くは、安ホテルか安アパートに住んでいると思ったはず。家族の団欒も心の安らぎも得られない彼は、小さな部屋で十分だ。でも・・大きながらんとした家、床にマットを敷いただけのベッド、着替えもせずシャワーも浴びず、ジェーンは横たわる。壁にはレッド・ジョンが犯行の度に残す血で描いたニコニコマーク。消されもせず、壁で笑い、ジェーンを見下ろす。いやホントつかみはオーケーで、次回もまた見ようという気になりますな。
メンタリスト1の2 赤毛と銀色のテープ
「ミディアム」の「アリソンvs.ブリジット」に出ていたデュラン・ミネット君が見たくて。ブドウ畑で見つかった死体。被害者メラニーはとてもいい子で、今度大学へ行くことになっていた。アルバイト先・・レストランのウエートレス仲間ラクエルの話から、へクターというならず者と付き合っていたことがわかる。真面目な子がワルに引かれるのはよくあること。私が彼を真っ当にしてみせる!リズボンはへクターの線から行くが、ジェーンは別のこと考えてる。他にも似たような事件が起きている。被害者が赤毛、手首足首に巻かれた銀色のテープ。犯人は必ずまた犯行をくり返す。未遂だったり、騒がれて殺したりと、犯人はヘマばかりしている。今度こそとあせっているはずだ。たぶんメラニーが運ばれるはずだったモーテルがわかる。予約してあったのにお客が現われなかった部屋。しかも月極めで借りてあるという。漂白剤等も用意されてる。ここに獲物を運び込むに違いない。ジェーンはレストランの主人マルコムが怪しいと思ってる。ヴァンぺルトに目立つ格好をさせ、おびき出すつもりが、引っかかったのは保安官。彼が怪しく見えるのは引っかけ。何か起きると「よそ者の仕業だ」でかたづけるし、「今の若いもんは・・」とおもしろくなく思ってるし。それに誰だって保安官に「危ないから送っていってやる」と言われれば車に乗る。リズボンがとりなしのため、モーテルを出るのと入れ違いに入ってきたのは・・。ミネット君はメラニーの弟フランキー役。まだチビで顔が丸い。それがあっという間に背が伸び、ふくれていた顔もほっそりするわけだ。子供心に地元の警察じゃ頼りにならんとでも思っているのか、自分で仇討とうと思いつめてる。ジェーンにはそれがわかるので、銃?ナイフ?と水を向ける。フランキーがリュックから出したのは何と斧。ここはちょっと笑える。でもジェーンは自分の過去を話し、フランキーが変な行動取らないようやさしく予防線を張る。ラスト、メラニーの葬儀を見守るリズボンやジェーンは浮かない顔だ。犯人を撃ち殺したリズボンが沈んでいるのはわかるが。ジェーンはいつもなら軽いムードに持って行くはずだが、何も言わずリズボンの肩に手を置く。そうか、まだ2話目のこの頃は、お気楽ムードは控えめだったのね。
メンタリスト1の3 赤潮
海辺でクリスという少女の死体が見つかる。サーフィン仲間はホープ、ウィン、アンディ、ダニー。いちおうダニーがボーイフレンドらしい。クリスは母親の死、クスリ、パパと呼ぶ愛人など、いろんな問題かかえてたらしい。クスリ関係でフリッパーという男が浮かび上がる。女性に暴力をふるうなど、犯人像にはぴったりだが、彼じゃない。次にパパ・・年上の愛人・・ダニーの父が浮かび上がるが、彼でもない。ホープら四人のうちの誰かというのは見え見え。表向きは仲良くやってるけど、一人異質な存在がいて、あるきっかけでその子に暴力が集中する・・みたいな。私は見たことないけど「去年の夏」とか。事件はそのうち意外な方向へ。建設現場の夜間警備員が失踪・・もちろんジェーンはすぐコンクリート詰めにされた彼(の鼻)を見つける。クリス殺しはこの件と関係があるはずだ。ジェーンはホープ達を集め、催眠術をかけると宣言。ここらへんはやや安易な流れ。催眠術で犯人捜しは反則だ。さすがにジェーンは罠にかけただけ。実際はかけてない。でもホープは引っかかり、ダニーの父親を見かけたなどと言い出す。その後も・・自分の証言の効果のほどを確かめようと、のこのこ現われる。で、彼女が怪しいと見せて次にダニーが浮かび上がる。ダニーの方は、いくら父親が未成年のクリスと関係を持ったとは言え、やってもいないことで殺人犯になっては・・と思っている。で、そこにアンディやウィンまで加わって・・。彼らに結束力があって、AがBを、BがCを、CがDを、DがAを犯人と言い張ってがんばり通せば・・何とかなったかもしれない。でも無理だ。ある時点からは自分がかわいい。ダニーははずみで警備員を死なせてしまう。みんなで黙ってりゃ何とかなったけど、クリスが騒ぎ立てた。罪の償いをするのよ!・・そんなこと言えるほど自分は清くも正しくもないくせに。前々から彼女を嫌っていたホープはクリスを殴り倒すが、そのままだと自分が殺したことになるので、他の三人をけしかけ、溺れさせる。少なくともアンディとウィンはとんだトバッチリだ。ダニー役ブランド・イートンは丁傑に似ている。リズボンがクリスの父親に示す心遣いが印象的。彼女自身の過去と、クリスの家庭の事情がよく似ているらしい。
メンタリスト1の4 紅の涙
ジェイソン・サンズ邸・・室内は荒らされ、ジェイソンの姿はなく・・でも拷問されてたような形跡が・・。ジェーンはすぐ隠し部屋に気づく。この中はもっとよく見せて欲しかったな。パニック・ルームみたいなものかな。ジェイソンは投資ビジネスをやっているが、経歴はあまりきれいじゃない。犯人のスキを見て隠し部屋に逃げ込んだものの、失血死。たぶん犯人はまだ目的のものを手に入れてはいない。調べてみると彼は破産状態で、豪邸も差し押さえ受けてる。葬式でジェーンは早速妻ジェニファーに目を付ける。幼い娘と残された美しい未亡人。そばをうろうろする弁護士ベネットがうさんくさい。破産とは言え、ジェイソンはどこかに資産を隠しているはず・・とジェニファーは訴える。彼女は自分の魅力でジェーンも味方につけ、ベネット同様操れると思っている。そこらへんはジェーンも想定ずみ。ジェイソンには愛人がいた。アルメニアから流れてきたアドリアーナ。若いが、苦労してきただけあってしたたか。「あなたゲイでしょ」と言われてニマーッとしているジェーンがおかしい。彼女が何か言っても、まわりの者は信じない。彼とは愛し合ってた、結婚することになってた、逃走資金1千万ドルはダイヤに換え、私にも見せてくれた・・よくあるたわ言。でも今回は彼女が言ってることの方が真実だった。ここらへんはよかったが、ジェニファーが最初から怪しすぎるのはちとまずかった。娘ジュリーの誘拐あたりでは狂言なのが見え見え。自分の魅力に対する自信は絶大で、ジェーンに「抱きしめて欲しいの」と要求するところは笑えた。ジェニファー役リサ・ブラナーは「ライブラリアン」シリーズに出ていたらしい。人生すべてが演技みたいな空虚なキャラで、それはいいのだが、珍しいくらい足の形が悪い。すらりとした脚線美見慣れているせいか、ぼてぼてっとした重く太い足が気になって・・。ジェニファーのアリバイを崩すところはややいいかげん。ミュージカルを見ていたことになってるが、ジュリーの子守りも一緒で・・あれじゃあジェニファーがいないこと子守りにはばればれで・・。アドリアーナ役の人は歌手のヴィッキーに似ている。アメリカともアジアとも違う、エキゾチックな感じ。こういうタイプは珍しい。
メンタリスト1の5 アカスギの森
ニコールとカーラは幼なじみで仲良し。ニコールの婚約パーティからの帰り道、何かが起きた。車の下にはカーラの死体、ニコールは行方不明。そのうち発見されるが、ショックで記憶をなくしている。彼女は問題児、カーラは優等生タイプか。仲良しに見えて裏では何かでトラブっていて、ニコールがカーラを殺したのでは?記憶がないのは、そんなこと覚えていたくないからだ。保安官のそういう思い込みはちょっと怖い。たぶん多くの場合それで合っているんだろうけど、他に目が行かなくなるのはまずい。例によって容疑者が現われては消える。ニコールの婚約者ジェイソンはカーラと浮気していたらしい。パーティからの帰り、カーラに告白されたニコールは、気分が悪くなる。車から降りて吐いている時、別の車が来て男が降りて・・。ジェーンの誘導で少しずつ記憶は戻るが、完全ではない。犯人はたぶん彼女の記憶が戻るのを恐れているはずだ。ジェーンは彼女を病院から連れ出し、荒療治に出る。同じ道をたどり、同じ音楽を聞かせ・・。一方リズボンはニコールが監禁されていた場所を捜す。ニコールの捜索には森林警備隊も協力していた。中にメガネをかけた感じのよさそうな青年がいて・・たぶん彼は後で関係してくるのだ・・と、すれた視聴者にはぴんとくる。今のリズボンに付き添っているのは・・ああ、やっぱり彼だ。ニコールが記憶を取り戻し、ジェーンがケータイでリズボンに知らせ・・。彼女は自分が今一緒にいる男のことだと気づき・・。ケータイの普及のせいで、こういう展開が多くなったな。ニコールは10年か15年前ならクレア・デュヴァルあたりがやりそうなキャラ。あまり美人ではなく、体ががっしりしていて、孤独な感じ。悪ぶっていても根は純粋。味方のいない彼女を、ジェーンが守り通すのがいい。ただ犯人はニコールのことはほったらかしで、何もしておらず、何を考えているのか今いちはっきりしない。他に容疑者の一人としてルーロンというのが出てくる。デブで、もてない代表みたいなやつで、カーラが好きなんだけど、振り向いてくれないから化粧品のサンプル渡したりしていた。ふてくされたり開き直ったりの彼を、ヴァンペルトは敵意剥き出しでにらみつけていたけど、チョウは「炭水化物控えて運動すりゃ見違える」と真顔で具体的なアドバイス。そこが笑えた。
メンタリスト1の6 冷血
ネバダとカリフォルニアの境で、切断された手が見つかる。指紋から、カジノやホテルの経営者マイヤーだとわかる。聞き込みに行った時点で、ジェーンは娘婿ダニエルに目を付ける。義父が殺されたらしいのに、テレビのスポーツ中継に気を取られている。たぶん賭けをしているのだ。今回はカジノのシーンが出てくる。もちろんジェーンは記憶力のよさで、たちまち大金を稼ぐ。各テーブルは、いかさまやジェーンのような特殊な能力を持つ者が稼ぎすぎないよう、カメラで監視されている。ホテルの方も・・さすがに室内はうつさないが・・カメラがついている。「スネーク・アイズ」を思い出す。警備担当のマットは、マイヤーの妻と不倫している。マイヤーの残りの死体は、マットの家のガレージから見つかる。手首を切断したのはマフィアの手口に見せかけるためだが、マットの自宅に残りを置いたのは、彼に罪を着せるためだ。どうも犯人はあんまり頭がよくないようで。わざわざ州境に手を置いたのも子供っぽい。次に大口の客トラスクが浮かび上がる。マイヤーの娘で、ダニエルの妻でもあるジェシカが、彼の部屋を訪ねるところがカメラにうつっていた。マイヤーが殺されたのは、たぶんこの映像を見たせいだ。ダニエルはいっぱしのギャンブラーを気取っているが、ただ溺れているだけ。トラスクと勝負し、ついには妻を担保に。もちろん負けてしまい、ジェシカはトラスクの部屋へ。ビデオでそれを見たマイヤーは怒ってダニエルをクビに。逆ギレした彼は・・まあよくある流れ。トラスク役は「バリスティック」などのグレッグ・ヘンリー。肝が座っていて、多少のことでは動じないし、分別もある。そういうのが全くないのがダニエルで、ジェーンと勝負し、追いつめられるとマイヤーから奪った10万ドル相当のチップを出す。いやホント、どこまでバカなんでしょう!大金を手にしたジェーンは、リズボンとヴァンペルトには宝石、チョウとリグスビーには高級時計をプレゼントする。女性陣は結局返却したけど、男二人は「返さないぞ」と宣言。笑わせてくれる。次にトラスクからせしめた大金は、母親の肝臓移植手術の費用を捻出するため、心ならずもいかさまをしているディーラーのアレクサンドラへ。ホロッとさせるいいラストだ。
メンタリスト1の7 朱をそそぐ
”調和の神殿”という建物から出てきたローズマリー。ケータイがかかってきたけど、出ないで切ってしまう。その直後車が彼女をはね飛ばす。彼女は夫の死後、いろいろ思い悩んでいたようで、霊能者クリスティーナのところから帰るところだった。後々ジェーンに影響与えるクリスティーナ初登場!ローズマリーの娘クララ役の人はぽっちゃりしていて、ケイト・ウィンスレット風。出てくる早々「道路の脇で死ぬなんて」などと言うので、犯人だとバレバレ。息子トラヴィス役の人は、色が白く、唇がぼってりしていて、そのうちぶくぶく太りそう。「ミディアム」のアリエル風味。ローズマリーがカメラマンのジェレミーを家に引き入れて以来、彼は家に居つかない。しかもそのジェレミーは、あちこちに愛人・・金持ちの未亡人・・作ってるというとんでもないやつで。なまじ美人で財産もあるから、こういうのが寄ってくる。クララ達の言うことを聞かず、霊能者に頼り、儲け話にだまされ、食い物にされ・・。さて、ジェーンはクリスティーナの登場を喜ぶ。自分がそうだったように彼女もインチキに違いない、尻尾をつかんでやる・・と張り切る。今回興味深いのは、クリスティーナの生き方。自分の能力一つで生きていくのはなまやさしいことではない。見てくれが大事だから”調和の神殿”などと仰々しい名称つけるし、それらしきグッズも並べて売る。金持ちからは高い料金・・ローズマリーの場合だと週に3千ドルは取る。でも相談事には真摯に向き合い、死の恐怖におびえる人々を力づける。そのせいで遺産相続人にされることもあるが、決してこちらから持ちかけたのではない。ローズマリーも遺言書を書き換えたばかりだ。その一方で人生は楽しまなくちゃ・・と、ジェレミーと肉体関係を持つ。誠実だがしたたかで、自立した女性・・それがクリスティーナだ。ジェーンと違い、ヴァンペルトは霊能力などを信じる方だ。茶化してばかりいるジェーンの態度に腹を立て、つい辛らつなことを言ってしまう。彼女の言葉やクララの言葉は、実はジェーンの心にはグサッと来ている。とどめは事件解決後訪ねてきたクリスティーナの言葉。今回はインチキ交霊会でクララを白状させるなど解決の仕方は今いち(クリスティーナがインチキに協力するとは思えない)だが、ジェーンの明るさ、軽さの裏にある苦悩がかいま見え、ドキッとさせられる。
メンタリスト1の8 赤信号
モーテルの一室におそるおそる踏み込む若い警官。気が進まないようだが、通報してきた従業員の手前・・。中には男女の血まみれ死体。男は、ある事件の証人ジョー。女は愛人パトリス。キャリスという悪党が、容疑者として浮かび上がる。ジョーが証言すれば彼は終身刑。アリバイはあるが、殺し屋を雇ったのかも。市警のブレイクリーは、例の警官サムの父親。相棒のプレシアードはおっそろしく気の荒い男で、何かと突っかかるので、リズボン達もやりにくい。パトリスにはジョーとの間に赤ん坊がいる。同居人の話だと、彼女は金に困っておらず、以前麻薬を持っていたのに逮捕されずにすんだのだそうな。ジョー以外に愛人がいたのか。麻薬の件からすると警官か。凶器も警官が使用する38口径だったし。そのうちプレシアードが浮かび上がるが、非協力的。ジェーンは、ブレイクリーの妻キャサリンに話を聞きに行く。するとプレシアードは不能で、パトリスの愛人というのはありえないとのこと。では誰かをかばっているのか。何やら思い当たったらしいキャサリン。どうもブレイクリーには浮気の前科があるらしい。サム役は「プテラノドン」のスティーヴ・ブラウン。あっちのようなノーテンキ坊やもいいけど、こっちの・・美しさの中にちらっとカゲがあるような役もいい。好青年・・実はサイコパス・・そういうのも似合いそう。サムは父親を手本にがんばってきたけど、それが崩れてしまう。あんな若い娘と浮気するなんて!でも本当はパトリスはブレイクリーの娘だった。16歳ということは結婚後の過ち。キャサリンと出会う前付き合っていたけど、事情があって別れた・・娘が生まれていたなんて・・というのならまだわかるけどねえ。しかも秘密にしていたせいでややこしいことになっちゃった。ジョーはキャリスに殺されるのではとピリピリしていたし、サムは警官。お互い銃を持っていたせいでああいうことになった。パトリスは巻き添え。プレシアードはブレイクリーの事情知っていてパトリスとの連絡係務めていたのか。自分の欠陥隠そうと、常に肩を怒らせ、必要以上に男っぽくふるまう。嫌なやつだけど、気の毒でもある。ジェーンがやたら彼の手首(脈)にさわって、かんかんに怒らせるシーンが笑える。ラスト、ジェーンは失意の夫婦に赤ん坊・・彼らにとってはある意味孫・・を渡し、さっさと引き上げる。いいラストだ。
メンタリスト1の9 真っ赤な炎
閉じ込めておいて焼き殺す。瞬殺じゃなくて、苦しみを長引かせる。犯人が異常なのか、よっぽど恨みが深いのか。同じ部隊で戦った戦友・・そのうちマーティンは数年前に、今回はリッチが、続いて警官ピラーがやられ、残っているのは不動産業のマチャドだけ。ピラーはリッチの妻と不倫してたので疑われるが、焼き殺されそうになったということは犯人ではない?彼が助かったのはリグスビーのおかげ。彼は以前放火専門の部署にいたので詳しいのだ。むやみに突入したわけではなく、助かるチャンスありと、とっさに判断したのでは?それにしても頼もしかったぞリグスビー。なぜ彼らが狙われるのかはそのうち明らかになる。マチャド達の協力でマーティンが購入した土地は、価値のないものと思われていたが、実は豊富な水資源を有していた。高く売れることは間違いなし。しかしマーティンは・・。犯人もすぐわかる。だいたい一番犯人でなさそうなのが犯人ってのが、こういうののお約束。人の命救うはずの医者、正義の味方のはずの警官、歩けないはずの身体障害者、そんな知恵はないはずの精神障害者。まわりには薄バカと思われているトミー。彼はマーティンの死後も例の土地に住み続けている。トレーラーの中を見渡したジェーンは「白鯨」を見つけ、トミーが薄バカを装ってるのを見抜く。ここは見ている者に彼が犯人だというヒント与えすぎ。本があるってことだけ見せ、題名はもっと後まで見せない方がよかった。リズボンもチョウもトミーの芝居を見抜けない。ただ・・常に芝居をしていると、こいつらオレにだまされてる、阿呆どもめ・・と思ってしまう。同時にわざと姿現わしてみたくなる。犯行がばれてしまうと、自分からぺらぺらしゃべる。隠れていたのでは、黙っていたのでは誰も自分の優秀さに気づかない。ジレンマのあげく、自己顕示欲の方が勝ち、結局は身を滅ぼすのだ。それにしても張り込み中、持ち場を離れるリグスビーとチョウ。おっちょこちょいで功をあせるリグスビーは仕方ないとしても、チョウまで引きずられてはいけません!それにしても張り込み中食べることしか頭にないリグスビーとは違い、チョウは分厚い本を持参。そこが何とも私好み。
メンタリスト1の10 赤レンガの虚栄
リーランド大学でのシンポジウムの最中・・これから講演をしようというアレックスが、突然倒れて死ぬ。ペットボトルの水に毒が入っていたのだ。ジェーンは、ソフィーという女性から連絡を受け、現場へ。彼女はアレックスの前妻。2年前に離婚したが、研究は一緒にやっていた。お互いに接近禁止令を受けるほどトラブった仲だが、その後和解。しかし講演直前口論していたのを目撃されている。アレックスはエミリーという女性と再婚、それを恨んでの犯行か。実はソフィーは、妻子殺害事件直後のジェーンの治療を担当していた精神科医。彼女はアレックスが倒れるのを見て、自分に疑いがかかると判断。ジェーンに助けてもらおうと思ったのだ。アレックスの出番は冒頭ほんの少しだが、強烈な個性の持ち主で自信家、まわりをコントロールしたがるタイプなのがわかる。金髪が好みなので、相手の女性には髪を染めさせる。妻のエミリーも、不倫相手のケリーも染めている。ジェーンの治療をしている時のソフィーは、髪の色が違っている。アレックスとの離婚直後か、夫婦仲が悪化していた頃だろう。今は金髪だが、未練がないようでいて、まだ心残りがあるのか・・アレックス好みでいたいのか・・微妙なところだ。そのうちケリーは自殺するが、後で殺されたとわかる。今回は妻子殺害事件直後の虚脱状態のジェーンと、彼を何とか治そうと奮闘する美しい女医・・というのが見どころなんだろうけど、うつし方がふわふわせかせかゆらゆらぼんやりなので、あんまり印象に残らない。それにしても丸顔で気の強そうなソフィーは、とことん戦い、最後まであきらめないタイプ。同じく強気で自信家のアレックスとは、さぞ激しくやり合い、泥沼化したことだろう。エミリーやケリーはソフィーとは違い、細くて大人しそうなタイプ。たぶんアレックスも、ソフィーとの戦いに疲れ果て、次はもっと従順なタイプを選んだのだろう。エミリーはやっとアレックスの妻という立場に慣れ始めたところ。部屋のインテリアはモダンで個性的。持ち主の強い性格表わしている。エミリーは何もわからず、夫の言うがまま。
メンタリスト1の10 赤レンガの虚栄2
夫に頼り切りだったのに突然死なれ、葬式の準備におろおろ。どうしていいかわからない。そんな彼女に、ジェーンは・・たぶん軽く暗示をかけたのだと思う。葬式が終わったらきれいなところへ旅行に出て、新しい生活を・・。(アレックスのような)コントロールしたがる人の話は聞かないように・・。さて、当初はソフィーが疑われたが、スターン学長によると経営が厳しい大学が何とか持っているのは、ストゥッツァー博士のおかげだという。彼の研究は、脳の中にある善の部分や悪の部分を操作すること。道徳エンジンと言うのだが、人間の脳をつつき回すわけにはいかないから、動物で実験する。そのせいで動物愛護団体から脅迫を受けている。アレックスはその中でも急進的な連中に殺されたのでは?リグスビー達がアジトを突き止め、SWATが突入するが、いたのはたくさんの猫とオタク風の男。ここは笑える。結局動物愛護団体の仕業とは思えず、そうなると再び浮かび上がってくるのがソフィー。ジェーンは彼女が犯人だとは思っていないが、自分が(CBIにいることが)利用されたのではないかという疑惑は捨て切れない。まあ見てる方としては、ソフィーのようなタイプは犯人には思えず、そうなってくると怪しいのは、研究に入れ込んでいるストゥッツアー。だってこんな研究が成果上げてるとはとても思えないから。ソフィーはとうとうデータを捏造していることを白状する。でももう少しで成果が出るのだ・・と言い張る。もちろんジェーンはそう思わず、彼女を説得して一芝居打つことにする。アレックスが殺されたのは、講演で捏造を暴こうとしたからに違いない。で、ジェーンも見ている我々も罠にかけられたのはストゥッツアー・・と思うが、引っかかったのは・・。最初の方で久しぶりに再会したソフィーは、「悩み事が多くて・・」と率直にもらす。元精神科医の彼女が悩みいっぱいかかえているというのは何だか変な気がする。悩みの解決方法いっぱい知ってそうなのに。でも人間だから仕方ないのかな。セオリー通りにはいかない・・精神科医もただの悩める人間・・そこが印象的。
メンタリスト1の11 レッド・ジョンの友人
今回は豪邸に突入する警察のシーンから始まる。中からカギのかかった部屋をぶち破ると、混乱している男と、血まみれの女性の死体。一年後、無期懲役で服役中のジャレッドは、レッド・ジョンの情報を提供するから無実を証明してくれとジェーンに言ってくる。友達の友達がレッド・ジョンというのはうさんくさいが、情報を持っているのは確かなようだ。だが、一度結審したものを覆すのは難しい。殺されたアンディーンは、使用人マリスカの娘。ジャレッドとは愛し合っていた。一番怪しく思えるのは、ジャレッドの弟ガードナー。財産を一人じめできる。父親は事件の一週間後に病死。そのうち、ジャレッド達の母親の犯行とわかる。アンディーンは、実は夫がマリスカに産ませた娘。ジャレッドとは異母兄妹だから、結婚させられない。と言って夫の過ちは表沙汰にしたくないし・・思い余ってアンディーンを殺害。結果的に無実の息子を刑務所へ送り込むことになったが、いつでも釈放できるよう・・つまり自分が真犯人だという証拠を保存してある。こんなことをしたのは、子供の頃から手に負えず、母親の言うことを聞かないジャレッドをこらしめる意味もあった。ウ~ン、でもアンディーンに理由話して身を引いてもらうとかさあ・・。何もいきなり殺さなくたって・・。さて、ジェーン達の動きはレッド・ジョンには筒抜けのようで。ジャレッドが情報提供すればレッド・ジョンは困るわけで、釈放を待って殺そうとするだろう。ジェーンにとってはその瞬間がチャンスで。ジェーンにしろジャレッドにしろ、レッド・ジョンのことを甘く見ている。見ている我々には、ジェーンの計画の失敗、ジャレッドの死が予想できる。釈放直後、ジャレッドはたやすく逃亡に成功する。車がデモ隊に囲まれたのは偶然ではあるまい。前もってジャレッドは指示を受けていたのだ。見失って呆然とするジェーンの後ろには大きなゴミ箱が・・。たぶんこの中に隠れているのだ。あきらめるの早すぎ。ジャレッドのバカは逃亡先から電話をかけてくる。自己中心的で自信家の彼は、自分は安全だと思っているし、ジェーンに情報を提供する気もない。モーテルに娼婦を呼び、これからお楽しみというところを惨殺されるが、アホすぎて同情する気にはなれん(巻き添えの娼婦は気の毒)。「やつはMA・・」という血のダイイング・メッセージを残していたけど、意味は解明されました?
メンタリスト1の12 レッド・ラム~殺人
コーディという少年が殺される。将来有望なアメフト選手だが、キレやすく、まわりに暴力ふるう。町には魔女と自称するタムジンがいて、彼とは仲が悪かった。コーディの両親は彼女を疑う。女神のお告げとかさまざまな怪しい術。いかにもインチキくさいが、タムジンは大真面目。しかし調べてみれば彼女もやはりただの人間・・あまり幸せとは言えない過去があるのだ。ジェーンもリズボンも魔女の呪いなんて信じない。殺人は人間の行為だし、何かしら理由があるはずだ。コーディの父マイケルはうわべを取り繕い、現実を見ようとしないタイプ。コーディはいい子だったし、輝かしい将来があった。それが魔女のせいで・・。母親はどことなく自分がなく、夫についていくタイプ。何か疑っても言い出せない。夫を疑うくらいなら魔女のせいにした方が・・と、これまた現実を見ようとしない。コーディの弟ブラッドはタムジンのところへ入り浸り。彼はケガで何度も入院、誰もがコーディの仕業と思っていたが・・。彼がタムジンに弟子入りするほど頼るのは、そこが安全だからだ。家は安全じゃない。と言うわけで、マイケルが家族に暴力ふるうDV男だと判明する。コーディは歯向かったため殺されたのだ。家族が黙っているのをいいことに、マイケルはタムジンに罪をなすりつけるつもり。自分は家族思いのいい父親を気取っている。ジェーンに真相暴かれると今度は正当防衛持ち出す。まあホント自己チューもいいとこ。もっとも私は妻の態度も気になったな。夫のためならタムジン陥れても平気ってか?コーディ殺したの夫じゃないかという疑惑に目をつぶるってか?まあその点ブラッドにはまだ望みがある。何とか自分自身の道踏み出そうとしている(魔女見習いは変な方向だが)。ブラッド役コルビー・ポールは太い眉、ぱっちりした目、形のいい鼻・・と、なかなかの美形。どこか「犯罪心理捜査官」のタラ・サバコフにも似た憂いを秘めたイケメン。男っぽい顔立ちなのに女性的なところもあり、若いだけに定まらない魅力がある。タムジン役アズーラ・スカイはアゴが印象的。「レッド・ドラゴン」に風変わりな本屋の店員役でちょこっと出ていた。
メンタリスト1の13 血塗られた絵画
石油王ケイドの、5千万ドルもする名画が盗まれ、娘婿ハリーが殺される。盗まれたのは、ハリーに命じて作らせた複製。本物は金庫にあるとケイドはご機嫌だが、夫をなくしたスティーヴィーは、無神経な父親が恨めしい。今回は絵が何枚も出てくるので混乱する。事件よりこっちをはっきりさせたくなる。ハリーはなぜか複製を二枚注文。複製画家ウォレスが自分用に一枚描いたので、複製は全部で三枚ある。金庫にあったのは結局複製で、本物は壁に掛けてあった。犯人はそれを盗もうとして、ハリーに邪魔されたのだ。二枚目の複製は、オークションでケイドに競り負けたロシアのマフィア、アーロフに渡っていた。犯人は本物は自分の手元に置き、アーロフには複製を売りつけ、代金をだまし取ろうというわけ。ジェーンはウォレスから三枚目を借り、アーロフのとすり替える。そしてそれをケイド達の目の前で暖炉にくべる。本物だと思っているケイド達はあわてるが、犯人は・・本物は自分が持ってるから・・動じない。で、その態度が決め手となる。で、事件解決となるが・・やはり引っかかる。ウォレスは良心的なタイプらしく、複製が本物として売買されないよう、目印を小さく描き込んでおく。テレビアンテナやマシンガンなど、製作当時には存在しなかったものだ。だからジェーンは、二枚目には何をどこに描き込んだのかウォレスに聞くはずだ。アーロフの絵を見てすぐ・・本物か複製か判断できるように。あのようなすり替えを決行するのは、絵が本物だった場合だけのはず。複製を複製にすり替えてどうする?ラスト・・ジェーンはCBIに絵を飾るが、あれは?一枚はアーロフのところ、一枚は暖炉にくべたからもうない。金庫にあった複製をもらったの?いくらケイドでも本物はくれないでしょ?でもウォレスに返さなくていいの?ケイド役は「キラー・ウィンド/嵐の中の猟奇殺人」のウィングス・ハウザー。コール・ハウザーの父親。スティーヴィー役の人はジョアン・アレンとダイアン・レインをミックスしたようなタイプ。地味でやせていて薄幸な感じ。娘の悲しみなどおかまいなしのケイドだが、ジェーンの非難でやっと目が覚める。事件を機にスティーヴィーとウォレスが出会い、明るい未来がほの見えるっていうラストの方がよかったな。二人とも善人なので、幸せになって欲しいのだよ。
メンタリスト1の14 深紅の情熱
高級リゾートスパの一室で殺されたのは、人妻クレア。浮気相手ポールは軽傷ですんだが、彼の職業はずばりナンパ。ここに来るのは金持ちで孤独な人妻が多く、獲物には不自由しない。彼には憎めないところがあって、浮気をネタにゆするような悪質なことはしない。彼の相手をしたおびただしい数の女性が集められ、チョウが聞き取りするけど、みんななごやかムード。関係が終わっても憎んでないし、ヤキモチ焼く者もいない。チョウには理解不能な世界だ。今回チョウの見せ場がもう一つあって、犯人をおびき出すための囮になる。ポールの次に疑われたのは、クレアの夫ウォルコット。離婚するつもりだったから、浮気はかえって好都合だと思っていた。慰謝料が半分ですむ。彼は権威をかさにきる嫌な男だが、妻の死を悲しんでもいる。演じているサッシャ・ロイズは、イスラエル出身とある。ジェラルド・バトラーにちょっと似ていて、目に力のある人だ。ポール役エロン・ゴールドは、ハンサムだがのっぺりしている。スパの支配人ケヴィン役デヴィッド・バークは「ミディアム」に出ていた。出てきた時から怪しいので、謎解きのおもしろさはない。今回印象に残るのは、満たされていない人の多さ。金も美貌もあるけど孤独。だから浮気するけど、やっぱり満たされない。男は毎晩違う女とベッドに入るけど、それでいて昔付き合っていたここのウエートレス、ケイティに目が行ってしまう。ケイティの方も、未練があるけど言い出せない。そんな彼女を見て、自分ならそんな悲しい思いはさせないのに・・ポールは許せないと思ってるのがケヴィンで。そういうぐじゅぐじゅした関係とは対照的なのが、チョウが演じてみせる直球ストレートなナンパ。登場したとたん女性達の目は釘付け。ジェーンの指示もあるが、彼は元々余計なことはしないタイプ。ジェーン達がケヴィンをつかまえている頃、チョウは酔ったケイティの心のうちを聞いてやっている。彼聞き上手だから。ジェーンは他の人と違ってクレアに同情している。ウォルコットには妻の死を悼んで欲しいし、ケヴィンには反省して欲しい。その一方でうじうじしているポールの背中を押す。思ってくれている人のいることの大事さ。失ってからでは遅いのだ。一人になったジェーンに早速美女が寄ってくるが、指輪を見せてやんわり断る。美女がすんなり納得して離れるのがスマート。
メンタリスト1の15 口紅のメッセージ
不動産業を営むヴィクターの家でのパーティの最中、妻のスカーレットが毒殺される。ヴィクターの仕事はあまり思わしくなかったが、それでも少し持ち直してきたところ。スカーレットはカントリー・クラブの婦人会の会長を務めていた。毒の入ったグラスのそばにあった、ハンカチか何かに口紅で書かれた「これでおあいこ」の文字。彼女は誰かに恨まれていたようで。まず疑われたのはヴィクター。続いて友人のマンディ、ペイシェンス、ジャッキー。高級住宅街に住み、表向きはゴージャスな生活送っているが、裏では妬み、そねみが渦巻く。誰かがヴィクターと浮気してるのか、会長の座狙っているのか。そういう連中とは一人距離を置いているのがヘザー。16歳の娘レイチェルを失って以来、毎日が空虚だが、それでいてここを離れる気もない。そのうち経理担当のアズラが、会社の金を使い込んでいたことがわかる。マンディとアズラはレズで、恋人どうし。ヴィクター浮気の線はなさそうだ。スカーレットは趣味でジュエリーを作っていたが、いつの間にかそれよりずっと儲かる違法な薬の販売に手を出していた。どれもこれもヴィクターには初耳。ヴィクター役はヤンシー・アリアス。「ミディアム」などに出ている。まあ今回は要するに女達の見栄の張り合い、虚飾の世界。ライバルに負けたくない、勝ち組でいたい、今の生活の質を落としたくない。アズラは、金は借りただけと主張する。ペイシェンスはスカーレットの後継者になろうと欲を出し、殺される。ジャッキーはあからさまにリグスビーにモーションかけてくる。ヴァンぺルトが好きなのに応じるリグスビー。心と体は別ってか?途中からヘザーが怪しく見えてくる。娘のことでスカーレットを恨んでいたのだ。こういう話を聞かされると、ジェーンもついしんみりしてしまう。愛する者を奪われた恨み、怒り、喪失感。二人を殺したものの、心は晴れない。やっぱりどんよりしたままなのだ。ジェーンはいつものように罠を仕かける。わざとみんなの前でヴィクターを逮捕させ、幼い息子オスカーが追いすがるという愁嘆場を作り出す。自分がやったことで、無関係な父子が引き裂かれるなんて・・ヘザーには耐えられないはず。絶対自分から犯人だと名乗り出るはず。それにしても彼女はなぜスカーレットのやっていることを暴かなかったのか。個人的に復讐したとしても、ペイシェンスが後を継ぐだけ。違法な薬が高級住宅街にばらまかれていると告発し、誰も危なくて薬に手が出せない状況作り出した方がよかったのでは?
メンタリスト1の16 血眼
ジェーンのケータイに突然爆破予告のメールが入る。レッド・ジョンから・・と、誰もが思っただろうが、違った。駐車場で男性を閉じ込めたままバンが爆発。そのせいでジェーンは一時的に失明状態。被害者メディーナの腕時計から、ジェーンの記憶がひもとかれる。八年前のある顧客・・いつも通りお母さんは許すと言ってますなどと伝えたが、その女性はけげんな表情に。しまった、どうやら読み取りをしくじったらしい。何とかごまかしたものの、自分の失敗に不機嫌になるジェーン。この頃の彼は高慢だったのだ。もう一人ジルという女性のことも思い出した。夫の浮気を疑っていたが、こういう妻の常として証拠はつかんでいるのだ。後は自分が言ってあげるだけ。その後夫婦は離婚し、そのせいで夫の方はボロボロになり、仕事はクビ、今ではホームレス。彼の首切りを担当したのがメディーナだった。ジェーンにしろメディーナにしろ家庭ではよき夫、よき父親。家族を養うため自分の仕事しただけ。しかし一つの家庭が崩壊したのも確か。さて、ヴァンぺルトは恋人ができてウキウキ。リグスビーには引かれてるけど、規則のこと考えると・・。好ましい男性が現われれば、そっちと付き合った方が気楽だし、リグスビーをヤキモキさせたい気もある。ある晩当のダンが現われる。彼は弁護士で、敵意剥き出しのリグスビーも軽く受け流す。たぶん見ている人のほとんどは、これからの何回かダンとヴァンぺルトとリグスビーの微笑ましい三角関係見せられると思ったことだろう。ダン役ジーン・ファーバーはジェイミー・ベルとかジェシー・アイゼンバーグみたいなタイプ。やや小柄で若々しく、一癖ありげ。ハンサムではないが、人の目を引きつける個性がある。メディーナの妻役は一部の人には懐かしい(←?)タムリン・トミタ。今回一番よかったのは、犯人の意外性。いつもは犯人わかっても全然驚かないのだが、今回はびっくり。残念だったのは、目の見えないジェーンと、後ろ手に手錠かけられたヴァンぺルトが車を走らせようとあせりまくるシーン。たぶん作り手はこのシーンとりたいためジェーンを失明状態にしたのだ。スリルたっぷり、笑いもたっぷりと行きたかったのだろうが、こんなドタバタ見せるヒマあったら、リズボンに撃たれた犯人の生死はっきりさせろ!
メンタリスト1の17 狙われたカーネリアン
ある人を始末したい時、それをやっちゃうと自分が犯人とすぐわかっちゃうので、誰か無関係な人も殺しておく・・というのはよくある。カムフラージュにされる人はたまったもんじゃないけど。ジョー・Q・パブリックという名で妙なメールが届く。指定された時間に指定された場所へ行くと、空から人が降ってきた。世界有数の投資会社カーネリアンでは、研修と称してスカイダイビングなどをやっている。死んだのは人事部長ウィテカー。誰かがパラシュートのヒモを切ったのだが、誰がどの装置つけるかは決まってないから、他の者が死ぬ場合もありえた。カーネリアンは5万人も解雇したし、それ以外でも恨んでいる者は多い。浮かび上がったのはリーという男。彼の発明で会社は大儲け。ボーナスが出るはずだったのに、会社を吸収合併したカーネリアンは知らんぷり。文句を言ったらクビにされた。だから脅迫状を送った。元レンジャー部隊という経歴も容疑を濃くするだけ。社長のフォークの部屋に仕かけられた爆弾は幸い不発だったが、研修に参加していたナディアは射殺される。一度は釈放されたリーだが、また自分が疑われるのは明らかなので、山に逃げ込む。彼の妻ジェシーは病気で死が近い。あのボーナスが出ていたら、ちゃんとした治療が受けられただろうに。カーネリアンのことは恨んでいるが、自分がやるはずはない。妻が死に、自分が刑務所送りになったら、三人の子供はどうなる?こういう不運な人々っている。何も大それたこと要求しているわけじゃない。正当な報酬、適切な治療・・でも次々に希望は打ち砕かれ、追いつめられる。リー役ロドニー・イーストマンは知らない人だが、若い頃はアイドルっぽい顔していたのでは?「エルム街」シリーズに出ていたらしい。ジェーンは爆弾の不発と、ナディアの死でフォークが犯人と確信する。彼女は転職を機に、フォークのセクハラを暴こうとしていた。また、転んでもただでは起きないフォークは、一見マイナスに思えるこの事件を利用し、株で一儲けしようと企んでいた。ジェーンは、死刑を求刑しない代わりに・・と、取引を持ち出す。そうやってせしめた50万ドルの小切手をリーに贈る。いいラストだが、ジェシーは治療すれば治るの?そこをはっきりさせて終わらせなくちゃ。
メンタリスト1の18 血染めのジャガイモ
大柄な男が重そうな袋をかつぎ、何やらぶつぶつ言いながら歩く。そのうちCBIへ。袋のなかみは若い女性・・メリーの死体。でも男・・カールはじゃがいもだと思っている。どうも誰かに非常に強い暗示をかけられているらしい。カールが通っていたのが、ダニエルという男のやっているドリームライフセンター。そこでは盛んにセミナーをやっている。前向きになれるよう自分に暗示をかけるとか、品物を買ってくれるよう相手に暗示をかけるとか。でも嫌だなあこういう世界って・・。人ってあんなに簡単に暗示にかかるものなのかな。言葉とか、体のどこかをさわられただけで・・。そのうちカールに暗示をかけたのはダニエルの助手ティーグラーだとわかる。彼はメリーにふられ、酒を飲み、気がついたら死体があった。凶器の銃も手に持っていた。記憶はないけど、状況から見て自分がやったように思える。だが、彼も誰かに操られているようだ。メリーの姉リンジーは、メリーとダニエルが付き合ってたと話す。ダニエルならこういうことができてもおかしくない。その頃リグスビーまでおかしくなるが、リンジーが怪しいのは見え見え。彼女はダニエルに振り向いてもらいたくて邪魔な妹を始末したのだ。でもメリーが死んでもダニエルは彼女には見向きもしない。はい、そこで恋心が一転激しい恨みに変わったというわけですな。ダニエルに罪を全部なすりつけてやれ!彼女はセンターで働いているうちに、自分の才能に気づいた。ちょこっと言葉をかけるだけで、さわるだけで、簡単に相手をコントロールできるのだ!でも、本命のダニエルだけはどうしても意のままにならない。私から見ると、そんな才能があるのなら、ここを出ていくらでも稼げるじゃん・・ドリームライフ潰すこともできるじゃん・・って思うんだけど。でもたぶん彼女の能力は、妬みとか恨みとか、そういう負のエネルギーで形成・強化されているんだろう。打ち負かして満足したとたん、消え失せるのかも。リンジー役はウィン・エヴァレット。日本人にもこういう顔立ちの人っているなあ・・伍代夏子さんとか。ジェーンが言うには、暗示をかけられていても、本来その人に備わっている人格に反する行動(殺人とか)は取らないのだそうな。また、かけられている暗示を解くには、どうやってかけられたのか知る必要があるとも。手を叩いたり、数字を言えばいいってもんでもないらしい。
メンタリスト1の19 12本の赤いバラ
サイモン・ベイカーの奥さんレベッカ・リグがゲスト出演。資産家で、元議員でもあり、麻薬撲滅運動にも熱心なハンソンが殺される。妻フェリシア(リグ)は有名な女優。16歳のシドニーはハンソンの連れ子。フェリシアは新作映画の撮影に入ったところ。ハンソンは、妻のため1千万ドル出資している。彼の車からは、大量の違法薬物が見つかる。最初は薬物依存の監督ファニングとのトラブルかに思えたが、結局薬はシドニーがドラッグディーラー、ロスから手に入れたもの。彼女のボーイフレンド、ブランドンはいろいろ前科がある。まああれこれあるのだが、どうも・・出てくる連中がみんなろくなやつじゃなくて。薬に逃げたり、罪を他の人になすりつけたり、それでいて自分はアーティストだとか、一生懸命やったとか言い訳する。何かあっても未成年だから、正当防衛だから許してもらえると思っている。なまじ金があるから薬に手を出せる。結婚して女優の道を絶たれたと逆恨みする。夫の殺害は娘のボーイフレンドを誘惑してやらせ、それがばれそうになると、今度は彼を撃つ。逮捕された後、反省とも自嘲とも思える言葉を吐くが、何を言おうと、普段の態度があれじゃあね。真実味ゼロ。撮影現場でのわがままぶり・・うるさく注文をつけ、何でもかんでも人のせいにし・・。監督は監督で、テレビ業界にだけは行きたくないと思ってるし。テレビを映画より一段低いものと見る風潮は、今でも健在なのかな。ジェーンやリグスビーは、どちらかと言うと芸能界通のようだ。リズボンはCMくらいは知ってる。たぶん一人暮らしの彼女は、家にいる時はテレビをつけっぱなしにしておくのだろう。別に見たい番組があるわけじゃない、でも何か音とか動いているものが目の端にうつっていて欲しいのだ。チョウはたぶんニュースやスポーツ中継くらいは見ていそう。でも、見ても何の足しにもならないドラマやバラエティーは見なさそう。言葉の端々にも、無意味なことがなぜ行なわれているのか、理解できない様子が現われていて、いいぞ!マイペースなチョウ!今回も張り込み中、乏しい光を頼りに本を読んでいた。てなわけで、せっかくのベイカー夫人登場のエピソードだったけど、色は黒いし老けっぽいし、ぐだぐだうるさいわがまま女なので、全然魅力なかったです。
メンタリスト1の20 レッド・ソース
今日(←っていつよ)初めて見た。サイモン・ベイカーが出ているので、前々から気になってはいたのだが。彼もとうとうテレビシリーズに出るようになったのか。金髪で甘いハンサムだけど、インパクトに欠けるため、映画に出ていても今いち印象がうすい。「レッド・プラネット」に出ていた彼を思い出せる?「プラダを着た悪魔」は?「プラダ」を見た後急いで「レッド」を見て確認するも、その存在感のなさにびっくりした過去のある私。ケーブルテレビの、スーパー!ドラマTVというチャンネルでやっているのだが、私は「電撃スパイ作戦」見るくらいで、あとは見てない(この感想書いてた時にはね。今は・・)。「秘密指令S」なんて見てみたいけど。でも見だしたら切りがないから。で、「メンタリスト」だけど、読心能力とか催眠術とかそういう特殊な能力の持ち主パトリック・ジェーン(ベイカー)が、CBI(カリフォルニア州捜査局)にコンサルタントとして協力しているという設定らしい。彼はレッド・ジョンとかいう殺人犯に妻子を殺されたらしい。まあほとんど何も知らないのだ。おもしろくなかったら見るのやめよう。FOXみたいにCMだらけだったら見るのやめよう。それとベイカーも気になるけど、今回見る気になったのは、スティーヴ・レイルズバックがゲスト出演したのがあるらしくて、今何シーズンの何話目かを確かめたかったから。「レッド・ソース」は第1シーズンの20話で、レイルズバックのはシーズン3の8話だから、見られるのはだいぶ先か。シーズン2が5月から始まるようで、シーズン3見られるのは来年か・・。さて内容だが、冒頭誕生日プレゼントがどうのこうのと長々やっていて、肝腎の事件はあれこれあるわりにはつまんない感じ。私は「ミディアム」みたいな超常現象的事件起きるかと思っていたので拍子抜け。アリソンみたいにいちいち夢を見る必要もなく、こっちの方が簡単そう。ジェーンもすぐ「僕は警察じゃない」とノーテンキ。ただ、そういう軽そうな外見とは裏腹の、辛い過去があるのだろう。マフィアのボスとわたり合うなど度胸があるように見えるが、逆に言うと彼には失うものが(自分の命以外)何もないのだ・・とも思える。今回はゲームセンターの従業員殺しだったけど、額に撃ち込まれた弾のこと何も言ってなかったのが気になった。奥さんは銃を使えるし、いちおう何か調べるでしょ。
メンタリスト1の21 ミス・レッド
エピソードには皆「レッド」とか「血の」とかがつくのかな。ジムという富豪が殺される。彼は頭はいいが押しが弱く、強い態度が取れる協同経営者リックとはバランスが取れていた。離婚した妻キャサリンは強欲で、後でわかるがリックといい仲になっている。離婚後のジムは、セラピーを受けているうちに精神科医ブルックと恋仲に。ジムは資産のうち1000万ドルを隠しており、犯行はこの金のせいと思われた。あれこれ怪しげな人物を出入りさせるが、「レッド・ソース」よりはおもしろい。このブルックがなかなかのやり手で、ジェーンといい勝負。彼女は詐欺師で、医者というのはウソ。でもちゃんと患者みてる。患者の一人はユアン・マクレガーにちょい似ていて笑ってしまう。とにかく頭がよく、表情に出さず、うまく立ち回る。ジェーンが彼女をニセ医者と見破った理由が、処方箋に誰もが読める字を書くから・・というのがおかしい。アメリカでも医者は悪筆と決まっているのか。ブルックは人をあやつるのが何よりも好き。だから判断力が鈍る酒もクスリもやらない。悪人ではあるが、それなりに節制して(←?)いるのだ。人をあやつってばかりいると、そのうち必ずツケが戻ってくるというセリフもおもしろい。ジェーン自身そうやっているからだ。こういうベイカーの演技見てると、映画(と言っても二作しか見てないが)での彼と違うなあ・・と。堂々としているのだ。自信を持っているのだ。ニコニコしてるのにすごみさえ感じさせる。金髪のハンサムならやりそうなことを、ここではやっていないのもいい。つまり女性をたぶらかすってことだが。ジェーンはブルックを好敵手だと思ってるし、彼女の方も今回は負けたけど「またね」なんて自信持ってる。平凡な家庭に育ち、優秀でもあったらしい彼女には、二年間の空白があり、その後は詐欺師稼業。二年の間に何があったのか。今回その解明はされず・・次回のお楽しみということなのか。私も彼女にはまた出て欲しい。で、今回の犯人だが・・出てきたとたん・・たぶんあいつ、一番やれそうにないのが犯人・・でもまさかそんな安易な方法取らないよね・・と思っていたら・・そのまんま。あちゃー、まあいいけどさ。それにしてもリグスビーはインフルエンザなのに仕事に出て・・まわりに迷惑かけてると思うけど。おかげでブルックが処方箋書いて、その筆跡からジェーンがニセ医者と確信するんだけどね。
メンタリスト1の22 血の結束
問題児ばかりを集め、自然の中で行動させ、高校教育も授けるというブライト・アーチ学校。ここのジャスティンという生徒が殺される。校長マクレーンと女署長は仲が悪いようだ。まわりの住民もこの学校のことはよく思っていない。ここにいるのは、麻薬をやったり暴力沙汰を起こしたりとまではいかないが、親の手にあまる子供。何とかまともになって欲しいと送り込まれる者、厄介払いされる者。学校の方針はまともだし、先生方もまとも。でも生徒の方は何かしらチャンスを見つけては悪さをする。近くに住むウィンストンは、ペンキ爆弾とかいたずらのされ通し。ウルシを植えるなど対抗しても効果がない。こういうのって気の毒。本当に困り果てているのに、相手は子供じゃないかとか、大人げないとか言われるのだろう。子供はおもしろいからやってる。学校で罰を与えられても屁とも思わない。で、こういう生意気な連中に対し、ジェーンは容赦しない。友達目線、対等な態度ではなく、上から目線。子供の心をつかむのがうまく、注意を引きつけ、あやつる。ウソも言う。子供だからだましてはいけないとか、寛大な態度で接するとか、そういうのなし。どんな子供にも長所が・・とか、こっちが心を開けば向こうだって・・とか、そんな甘っちょろいのもなし。さっさと目的に突き進む。人殺しに大人も子供もなし。悪いことをしたら隠し通すことはできず、自分がやったのならその報いは受けなければならないのだ。今回犯人は生徒の一人だったけど、恐れもためらいもないし、自分ほど頭のいい者はないとうぬぼれている。人をあやつって悦に入り、いざとなれば子供だから重い罰は受けないと計算ずみ。こういう子の心を開いて・・なんて時間の無駄。ジェーンはうぬぼれを逆手に取ってだまし、正体を暴き、冷たく突き放す。ブライアン役の子は線が細く、C・トーマス・ハウエル似。エリック役の子はどこかで見たような。マクレーンが女生徒キャシーと関係を持ってるという設定はよくない。校長なのに何てやつだ・・ってことになって、真犯人への興味が薄れる。校長も先生方も真面目に取り組んでいるのに生徒には誠意が通じてない・・とか、生徒間の確執とかそっちの方に力注いだ方がよかったのでは?ラスト、ジャスティンの両親にジェーンがかける言葉はよかった。必ずしも真実ではないにしても、悲しみにくれている二人がこの先生きていくよすがにはなる。
メンタリスト1の23 レッド・ジョンの足跡
州立公園でエマという女性の死体が見つかる。手口から見てレッド・ジョンの犯行だが、偶然かも・・とリズボンは慎重。しかしCBIが捜査を担当するよう持ってったのはレッド・ジョンだし、飛行機を使って空にスマイルマークを描かせ、自分の犯行だとアピールもする。双子の姉マヤは行方不明。最初に疑われたのはエマのボーイフレンド、ガスリー。彼によると、何者かが交際をやめるよう脅してきたらしい。姉妹の部屋には盗聴器と隠しカメラが。ジェーンは姉妹の兄ドレイクを疑うが、以前空き巣に入られたことがあり、その時つけられたのだろうということに。このドレイクの声やってる人・・へただなあ。棒読みだし、一人だけ声が浮いてる。そのうちロイという人物がレッド・ジョンではないかということになり、ジェーンとリズボンは以前一緒に暮らしていたというロザリンドを訪ねる。今まではっきりしなかったけど、彼女によってレッド・ジョンの実像が明らかになる!でもその期待はもろくも崩れる。何とロザリンドは盲目だった!ロザリンド役はアリシア・ウィット。彼女は重要な証人だし・・つまり目は見えなくても手でさわるとか声を聞くとか匂いを嗅ぐとかはできるわけで・・その後も出てくるのかしら。彼女はロイと五ヶ月一緒に暮らしたが、一度デュマールという友人を連れてきたそうで。かなりのヘビースモーカーだったそうだが、ハーディ保安官が禁煙用ガムをかんでいるので、彼がデュマールだというのは見え見え。デュマールがタバコとぬいぐるみ買った店の主人の吹き替えもへた。今回に限って何で二人も?話を戻して、ジェーンがこのことを見逃すはずはなく、令状をめぐってのリズボンとの口論は、ハーディに見せるための芝居だな・・と、すぐわかる。リズボンがいなくなり、ジェーンだけになれば、きっと彼は正体あらわすだろう。ジェーンがピンチに陥っても、リズボンがそばにいるとわかっているので、あんまりハラハラしない。実はハーディはレッド・ジョンの昔の相棒オーバルの息子。マヤを自分のものにしようと監禁。ジェーンもこの場で殺す気はなく、どこかに監禁していたぶるつもり。その後つかまるが、負傷しているというので警備はゆるめ。案の定リズボン達を襲おうとして反対にジェーンに撃ち殺される。この件がシーズン2のリズボンのセラピーに繋がるわけね。ところでロザリンドがロイに当てた手紙・・タイプで打ってあったけど・・盲目でも打てるの?誰とも関わらず一人で暮らしてるから、知り合いに頼んだわけでもないだろうし。