ミート・ザ・ペアレンツ
これはかなりヒットしたし笑えると思ってレンタルしたのだが・・。看護師のグレッグ(ベン・スティラー)はパムと同棲中。今度パムの妹が結婚するので実家へ向かう。父親の許可がなければパムとの結婚は難しそう。何とか気に入ってもらえるといいのだが。グレッグにしろパムにしろ、善人だが欠点もある普通の人間。パムよりグレッグの方に比重がかかっているからそのぶん彼の欠点が目立つ。ややお調子者で、自分をよく見せようと飾るところがある。まずいことにパムの父ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は元CIAで尋問の専門家。人間ウソ発見器。正直かどうかに関しては人一倍うるさい。本来はこの部分で大いに笑えるはずなのだが・・。一番大事なことは二人が愛し合っていて結婚したいと思っていることだ。となればウソや見栄はやめにして、まわりにどう思われようが気にしないことだ。悪あがきするからますますドツボにはまる。ジャックに対してだってびくびくする必要はない。彼自身現役時代CIAであることを隠していたではないか。全くウソをつかず生きている人なんていない。まあそんなこと言ったら映画にならないけど。猫のジンクスのエピソードは笑えるけど、いなくなったジンクスの代わりに似た猫を動物収容所から見つくろってその場しのぎするのはバツ。もちろんその後もジンクスを捜す努力は続けるが、グレッグの行動は裏目に出るばかり。ジンクスは見つかるけど、代理猫がどうなったのか見せないのもバツ。ラストも見ている者がやっと少しグレッグに好意持ち始めたのにそれを引っくり返す。グレッグが隠しカメラに向かって言いたい放題。下品でがっかり。パムの元カレ、ケヴィン役でオーウェン・ウィルソン。株で儲けていてりっぱな家に住み、手先も器用。ジャックの覚えもいいしパムとも仲がいい。何となく引っかかるグレッグ。でもケヴィンは性格がよくて才能豊かだけどどこか空虚。みんながダンスしていても彼だけ一人ぽつんとテーブルに取り残されている。パムはケヴィンとつき合って楽しかったものの愛は感じず・・さしてとりえもなく欠点だらけのグレッグには強く引かれてしまうという・・。そういうことっていかにもありそうなことだ。私は濃いメインキャラ達よりもケヴィンの存在が心に残った。他の出演者ではパムの母親役ブライス・ダナーがよかった。品があって暖かい。「2」はどうしようかな・・。