ママの遺したラヴソング

ママの遺したラヴソング

WOWOWで見た。映像はとてもきれいだ。花、木、陽光、雨、建物・・見ていてうっとりさせられる。みんなに愛された歌手ロレーンが亡くなる。娘のパーシー(スカーレット・ヨハンソン)が行ってみると葬式はすみ、母親が残した家にはボビー(ジョン・トラボルタ)とローソン(ガブリエル・マクト)という居候が・・。住めるのは一年だけだが、二人とも行く当てがないのでパーシーには内緒にしておく。ボビーは元大学教授だが職も家族も失う。ローソンはボビーの伝記を書いているが全然終わらない。二人とも酒とタバコがかかせず、ぶらぶらしている。働かずにいて何で暮らしていけるのか不思議。ボビーに年金でも出ているのか。入院するシーンがあるが、彼は保険入ってないだろうし高額の医療費どこから出したのか。二人にくらべるとパーシーは生命力にあふれている。つまらない男と同棲し、職もなくぶらぶらしていたが、こちらへ来て二人と同居し始めると変わってくる。家をきれいにし、食事も作る。働きたい学びたいという意欲もある。最初「連鎖犯罪」のリース・ウィザースプーンみたいなバカ女かと思ったが、意外や意外まともなのだ。スタートでつまずいたが、まだやり直しのきく18歳。とにかくヨハンソンがすばらしい。若さで輝いている。美人でグラマー。いつもなら誰かを誘惑するとかそっちの方へ行きそうなものだが、今回は違う。出てくるおじさん連中は、皆ロレーンに恋していた。だからパーシーは彼らにとっては娘のようなもの。暖かく見守る。ローソンだけは彼女と年齢が近いのでお互い何となく引かれ合う。しかし彼は家を出てジョージアナ(デボラ・カーラ・アンガー)と暮らそうと思ってる。ジョージアナはおそらくはロレーンと正反対の性格。誰かを好きになってもみんなロレーンに取られ、嫉妬したこともあるはず。しかし控えめでがまん強い。やっとローソンと一緒になれる・・と喜んだが、ボビーの一言が彼女の希望を打ち砕く。ローソンはジョージアナを愛していない・・。彼女だってそんなことは百も承知。黙って涙を流す彼女が気の毒でねえ。パーシーの自分捜し、父親は誰・・などあれこれ盛り込まれているが、全体的にはどうってことない。だらだらしてるし長いし。美しい景色とかわいくてけなげなヨハンソンを楽しむ映画。それにしてもこのままだとまずいんじゃないの?メタボルタ。少しやせた方がいいよトラデブタ。