魔法にかけられて

魔法にかけられて

公開二週目の平日午前。お客は25人くらい。ほとんど女性(か女の子)。私はディズニーで育ったわけではないので、この映画に散りばめられているいろいろな発見(パロディ)のほとんどはわっかりませーん。まあ単純に楽しそうだなーというので見に行ったわけよ。シネコンでは吹き替え版しかやってなくて、でも今回はほとんどちゃんとした人がやってるらしくて、歌声もきれいだったし安心して見ていることができた。そりゃもちろん生の音声聞きたかったけど、やってないんだからしょうがない。字幕版見るために遠出しているヒマなかったのよ。そりゃ映画みたいに動物が引越しの荷造りやそうじ手伝ってくれるなら出かけられるけど。それにしても何でハエとかゴキブリとかネズミ出してくるんだろう。しかもうじゃうじゃと。その感覚が理解できない。ヒロイン、ジゼル役エイミー・アダムスは、実際はとっくに30過ぎてる。目のまわりとか年齢現われている。これでお姫様役はちょっと苦しいな・・とも思うが、かと言って若いだけがとりえのキャピキャピ出されてもねえ。最初は浮きまくっているジゼルだが、ロバートに心引かれるあたりから・・。しかもそれを意識するのが、ガウンの合わせ目から覗くロバートの胸毛ってのがねえ。おとぎばなしの王子様には胸毛なんかないんだろう。お姫様に小じわがないのと同様。生まれて初めて胸毛見て異性意識しちゃうなんて、子供向けと見せてさりげなく大人の世界。引率者への配慮。ディズニーもなかなかやるじゃん!・・こういう腐った見方してるの私だけですか?ロバート役パトリック・デンプシーがこれまたはまり役で。彼は「きっと忘れない」に出ていたけど印象うすい。WOWOWの「グレイズ・アナトミー」のCMでひんぱんに見かけたけど、私はこういうのは見ないのよ。WOWOWと言えば最近やった「アウトブレイク」にも出てたな。感染者の一人。「愛のトリートメント」にも出ていて、妻に逃げられた情けない男の役。今回のロバートも似たようなもので、妻に捨てられ男手一つで娘モーガンを育てている。デンプシーも40過ぎて、なかなかステキな中年になりつつある。ちょっと意気地のないヒュー・ジャックマンという感じ。同じニューヨークの王子様(ヒロインにとってはね)でも、ヒューが「ニューヨークの恋人」で演じたレオポルドのようなきりっとしたところはなく、うじうじ。

魔法にかけられて2

でも舞踏会で踊るとこなんかステキだったな。デンプシー、これからも活躍しそうだな。は~ブレン早く追いついて!はッ、ブレンと言えばギョッとしたのよ実は。ジェームズ・マーズデン扮するエドワード王子。ジゼルを捜しにくるんだけど、この人あまりにもノーテンキすぎてジゼルと結ばれるとはとうてい思えない。でもって、どうなるのかなーと思いながら見ていたら・・ああ、そっちと結ばれましたか。ロバートの恋人ナンシー役のイディナ・メンゼルは、伊藤かずえさんをうんといかつくしたような顔立ち。ロバート、アンタ彼女と結婚なんてムリですってば。うまくいきっこない・・そう思っていたら・・、このナンシー見かけによらず夢見る夢子さんなのよ。ノーテンキなエドワードにぴったり。それでハッピーエンドになるわけなんだけど、話をブレンに戻して・・。ナリッサの手先ナサニエルにだまされているエドワードが、安宿でテレビ見るシーンがある。昼メロだか何だか知らないけど男女がうつる。女性の方は「美女と野獣」のヒロインの声やった人らしいけどそんなことはどうでもいい。男の方が・・ブレンそっくり!最初本人かと思っちゃったくらい。ちらりとうつっただけだから、まじまじ見れば違ってるかも。でもホントよく似ていて・・。若いしやせてるしブレンこういう出演作ないはずだし(私の知ってる限りではね)。それで、何か情報は・・と思って買うつもりなかったパンフ急遽買いましたの。でも・・わからん。いったい彼の正体は・・気になるぅ!ブレンと言えばもうそろそろ「ハム3」の予告かかってもいい頃なのに全然。「インディ4」とか「バットマン」はかかり始めたのにぃ。エジプトが出るといつもハッとするんだけどハリソン・フォードの方で・・。「ハム3」は今回は中国なんでしょ?でもエジプトが出るとやっぱりねえ・・反応しちゃう。「バットマン」の方はヒース・レジャーのジョーカー見てびっくりしたの。だって「クロウ」のブランドン・リーそっくりじゃん。もちろんジョーカーの方がお化粧濃い(?)けど。ありゃ絶対ジャック・ニコルソンよりブランドン意識してますってば。あ~ん、ヒース何で死んじゃったの?ああブレン、何でアフトンとうまくいかなくなったの?あなたの辞書には別居だの離婚だのという言葉は絶対載っていないはず。他のおしどり夫婦は別れてもあなた達は絶対別れないって信じていたのに・・。

魔法にかけられて3

いったい何があったの?ブレン。・・あれ?話がそれたぞ・・って、わざとそらしてるんですけどねウヒ。エドワードの継母ナリッサ役はスーザン・サランドン。ナレーターは松坂慶子さんで、私はナリッサの声も松坂さんがやってるとばかり思っていたら・・萩尾みどりさんでした、びっくりー。萩尾さんが声優やるの珍しくないですか?ナリッサは歌ったっけ?萩尾さんはレコードも出してるし歌おうと思えば歌えるでしょ?高校時代は「翼をください」とか歌ってましたよ(←何で知ってるんでしょう)。ナサニエル役は「スウィニー・トッド」で見たばかりのティモシー・ポール。まあとにかくおとぎの国のふわふわしたお姫様が現実の恋を知り、しかもお互いすでに決まった相手がいるという・・。だから自分の感情殺さなくてはならない。まわりに悟られないよう笑顔見せなきゃならない。その悲しさ苦しさはよく出ていて、けっこうほろりとさせられました。もちろんみんな最後にはうまくいくんですけどさ。愛する相手とゴールイン、よかったね・・のハッピーエンド。ナリッサは別よ。彼女結局どうなったの?大勢で歌い踊るシーンとかスケールが大きくてお金もかかっている。十分楽しませてもらいましたよ。カーテンやファブリック(って何?)から作るドレスも楽しい。カーテンを利用するなんて「風と共に去りぬ」みたい。ファブリックの方は・・敷物じゃないの?きったねー!クライマックスはナリッサがドラゴンに変身するけど、ピンチに陥るのはロバートの方。ドラゴンの魔手から彼を助け出すのはジゼル。王子様に助けられるのを待ってるヒロインなんて時代遅れなんですよ。それにしてもジゼルはこれから人間として動物の助けも借りず育児や家事をこなすのか。ロバートと一緒に年を取っていくのか。アメリカでは大ヒットしたし、続編作られるのでは?人間世界に暮らし始めたジゼルを襲う数々の難題・ピンチ・・材料にはこと欠かない。ナリッサもまだ生きてるだろうし。でも作るならお早めに。エイミー嬢があんまりしわしわにならないうちに・・。それにしてもお姫様の衣装って大変。重いし(20キロもあるらしい)窮屈だし、かさばるからアパートのドア通れないし、トイレなんかどうするんだろう。まあおとぎばなしのお姫様はトイレなんか行かないだろうけどさ。