ミディアム7の1 アリソンvs.ブリジット
いよいよ最終章だが、今回は何じゃこりゃ。アリソンとブリジットが入れ替わってしまう。アリソンは学校へ行き、ブリジットは検事局へ。これがアリエルならもうちょっと神妙にしてるが、ブリジットにはそんな気配りゼロ。本物の死体が見たい、でも実際に見ると本物じゃないみたい、これってドッキリ?ネットに動画が投稿され、それが自分の父ウォルターなのを知って、やめさせてくれと言ってきたのがデュラント。父とは疎遠だが、いくら何でもひどすぎる。でも父親は報酬を受け取っているので、犯罪にはならない。そのうちウォルターは洗浄液を飲まされて死ぬ。たぶんデュラントが犯人だろうというのは予測がつく。途中でブリジットの同級生キャメロンが撮影してるってわかるけど、それは目くらまし。スキャンロンは直接学校に来て、みんなのいる前でキャメロン連行したけど、普通はもっと目立たないようにやるんじゃないの?聴取に同席したブリジットは何もかもぶち壊しにし、デヴァロスを怒らせる。その後キャメロンは直接自宅へ来てアリソンに、撮影したのは自分だけど、最後の殺人のだけは自分じゃないと告白する。ウォルターとは友達だったと。彼が置いていったディスクにはデュラントもうつっていた。全然会ってないと言ってたくせに。もちろん彼はつい最近ビデオカメラを購入し、洗浄液も購入し。もちろん・・ホームレスに見えて実はウォルターは生命保険をかけてたし、それ以外にも遺産があった。彼が死ねばデュラントにはたんまりお金が入る。母子が入れ替わって起きる愉快な騒動・・ブリジットはパジャマの中を何度も見るし(アークエットは巨乳だからね)、アリソンは娘が初デートに誘われたことを知る。まあキャメロンが犯人でなくてよかったけど、いくら友達でも彼がウォルターにやらせたことはひどいな。全体的にうるさく音楽を流し、乗り乗りの軽い感じにしているが、後味はよくない。ブリジットの言動は素直とか無邪気とは少し違う。恐ろしいくらい鈍感。結果さえよければいいじゃんて感じ。ろくなもの食べてないのも気になった。今回よかったのはキャメロン役デュラン・ミネット。どこかで見たような気がするが「メンタリスト」に出ていたらしい。それにしても一回目がこれじゃあ先が思いやられるな。
ミディアム7の2 運命のマーク
アリソンはスキャンロンやリン(仕事に復帰したようだ)、自分やジョーの額のところにお揃いのマークが浮かんでいるのに気づく。夢に出てきたブレリという男性と、医師のジュディにはハートマーク。この二人は結ばれる運命にあるのだ。そして実際会ったとたん二人は好意を持ち合う。キューピッド役成功!と喜ぶアリソン。そりゃそうだわな。いつも血なまぐさい夢ばっか。人を幸せに導く夢の方がいいに決まってる。おりしも連続殺人事件が起きていて、メリンダという学生が殺される。そしてジュディもブレリに殺されてしまう。自分が引き合わせなければジュディは死なずにすんだのに・・とアリソン大ショック。でもブレリがやったという証拠はないし、この夢に続いてジュディがメリンダ殺す夢を見るに至っては、何が何だかわからない。連続殺人が起きると、自分のやった殺人もまぜちゃえ・・というのは、よくある。今回もそうで、ジュディは診断ミスでメリンダに訴えられ、医師生命終わりという状況だったことがわかる。メリンダ殺しを、連続殺人犯の勘定書きにくっつけてすますつもりが、皮肉にも自分が毒牙にかかってしまったわけ。ま、ここまではいいけど、霊になって現われたジュディが告げるブレリの死の顛末・・皆さん意味わかりました?あたしゃ意味よくわかりませんでした。どうもこういう説明だけでさっさとかたづけるラスト、やめて欲しいんですけど。ちゃんとかたづいてないことの方が多いんですけど。副ストーリーは、ジョーの部下リディアとディヴがセクハラで何やらもめたあげく、会社やジョーを訴えるというもの。もちろんこれは二人が会社から和解金だまし取ろうと仕組んだ芝居。こういうことって実際あると思う。お互いが弁護士立てると、事件が当事者の手を離れる。何が真実か、どちらが正しいかではなく、どうすれば和解できるかになる。和解・・つまりお金だ。ジョーは戦う気構え見せてたけど、そうなったらきついと思う。精神的に、肉体的に、金銭的に。リディア達もそこがつけ目。殺人も悪事だけど、リディア達もそれに劣らず悪党だ。マリーが妙な夢見てくれたおかげで、ジョーは助かりました。
ミディアム7の3、4 弟の結末Part1、Part2
ミディアム7の5 手は語る
手が勝手に動いてしまうという設定はよくある。アリソンは左手を大ヤケド。本人の皮膚を移植というのはよくあるが、ここではドナーの皮膚を使う。そうすると、それを異物とみなして、本人の皮膚が早く形成されるらしい。アリソンは早速若い女性が襲われる夢を見るが、彼女がドナーというのは予測がつく。その女性モニカは研修医で、一週間前に失踪。アリソンは彼女を襲ったのが同じ病院の医師ティムリンなのに気づく。あら?この人見たことあるぞ。「コーキー・ロマーノ」に出ていたマシュー・グレイヴだ。彼ってちょっとスキャンロンに似てない?ティムリンの写真や資料が警察にあるのは不思議だが、モニカ失踪に関連して関係者全員調べられたのかな。彼は葬儀屋のラングレンと共謀し、亡くなった人の骨や皮膚を取っていたらしい。組織バンクと言うらしいが、本来はドナー登録をした人のを使う。で、登録をでっちあげ、組織を売って大儲け。ところがその中に、本来ならありえない、ガンの進んだ人の骨の組織があるのをモニカに気づかれてしまい・・。ラングレンのところへ持ち込まれた遺体を傷つけ、モニカを殺した後はその組織まで利用・・いや、ホントこの二人何てばちあたりなんでしょ。アークエットは手が勝手に動いてしまうという難しい演技を見事にこなしていてさすが。一方いただけなかったのは、車を運転するジョー。いつもそうなんだけど、ほとんど前を見てない。昼間、田舎のまっすぐな一本道ならともかく、夜だし町中だし、こんなの絶対ありえない。副ストーリーはブリジットの成長。サッカーの用具係やってるけど、ゴールキーパーの子がケガして、その役が回ってきた。彼女はなぜかそのことを隠しており、ばれた後も見にこられるのを嫌がる。それもそのはずマリーによると、そばに赤いジャンパーを着たおじさんがいて、ブリジットに指示を出しているのだそうな。相手のボールをみんなセーブするので、誇らしくて仕方がなかったジョーだが、ブリジットが霊に助けられているのはズルだと言い出す。このおじさん・・スワンソンコーチやってるのは「バリスティック」などのグレッグ・ヘンリー。ちょいと年取ったな。どうも彼は有名なコーチだったらしい。ブリジットのおかげで勝ち上がったチームは、スワンソンの育てたチームと、彼の名を冠した記念グラウンドで対戦することとなる。
ミディアム7の5 手は語る2
ズルじゃないとジョーに反論していたブリジットも、だんだん迷い始める。チームがここまで来たのは、スワンソンのチームと対戦するため?弱いチームが相手なら、向こうはたやすく勝てる。スワンソンが指示してくれないと、ブリジットは何もできない。ゴールされ放題。前半が終わって休憩に入ると、ブリジットは膝が痛いから交代させてくれと言い出す。私がちょっと意外だったのは、普段の練習の時には怖い女コーチが、この試合の時は・・ブリジットのせいで劣勢なのに・・怒らないこと。かえって彼女を気遣う。ただのがさつでヒステリックな女じゃないのだ・・とわかって、ちょっとホッとした。このガブラーコーチを演じているキャサリン・ジギスムントは、「サブウェイ123 激突」に出ていた。一方スワンソンが何を考えているのかはよくわからない。ロンドンオリンピックでバドミントンの無気力試合や、サッカーの引き分け狙いが話題になった時、このスワンソンのことが思い浮かんだ。ズルなのか、ちゃんとした作戦なのか。表向きはブリジットの言う通り、自分のチームを勝たせるため、彼女を利用したように見える。勝つためには何でもするというタイプ。でも、スワンソンがブリジットにずけずけ言うことは、みんな正論なの。「食生活に気をつけ、体をしぼったか」「相手チームを研究したか」・・何もしてない。「おまえは怠け者だ」「勝ちたいが自分は努力しない」・・はい、その通り。あの、ブリジットのはみ出たおなか・・りっぱなメタボ予備軍だ。例え下心があるにせよ、スワンソンはブリジットに選手の心得も含めた指示を出していたはず。例え自分のチームの子ではなくても、サッカーを志す者として努力するよう仕向けたはず。でもブリジットは怠けたまま、手柄だけは立てたかった。その後ろめたさがあるから、家族には内緒にしていた。スワンソンは姿を消し、チームはボロ負けしたけど、これでいいんだ。ブリジットはスッキリした顔で帰ってきた。たぶん彼女は少し成長したと思う。何だか今回は殺人事件より、こっちの方がずっと考えさせられた。人には厳しく指導してくれる人が、時には必要だ。スワンソンは自分のチームの勝利より、ブリジットが物事に真剣に取り組み、努力することの方を望んでいたと思う。
ミディアム7の6 そのときあなたは?
フェニックスには活断層がいくつも走っているのだそうな。だから地震もしょっちゅう。アリソンは誰かに触れる度、午前9時18分を差す時計と、地震のゆれのようなヴィジョンを見る。近く大きな地震でも来るのか。時間はわかっても日にちがわからないのでは対処できないが。ホームレスがゴミ箱から切断された腕を発見。そのうち頭部も。ビル検査官のフィンチという男だが、なぜ殺されたのか。夢に出てくる414ライトビルを建てたのはウォルコット建設。ウォルコットは手抜き工事をして金を浮かせ、フィンチに気づかれると殺してしまう。地震で倒壊する前に、テロリストに爆破されたことにしてやれ。幸い建設会社だから爆薬はいっぱいある。ウーム、呆れるほどバカだなこいつ。自分の会社が入ってるビルまで手抜き工事するか?テロに見せかけたって、地震以上に厳重に調査されるはず。ばれるに決まってるのに。今回残念なのは、ウォルコットの言動に説得力がなく、ただのバカにしか見えないことと、切断された頭部の扱い。頭が意外に重いものだというのは誰だって知ってる。それなのにまるで張りぼて持ってるような軽い扱い。ビル爆破のCGもしょぼい。あんなの見せるくらいなら、音と爆風とゆれで表現しろッ!ウォルコットがケータイで起爆装置作動させているのにアリソンが気づかないってのもありえない。誰かに電話かけてるのだと思った?バカか!副ストーリーは向かいの空き家でくり返される落書き。家を売りに出している隣人が、これじゃイメージが悪化して売値が下がってしまうと心配する。聞き流していたジョーだが、マリー・・続いてブリジットが落書きしてたと知りびっくり。二人とも覚えておらず、さては夢遊病?いつものようにアリソンは多くの人命が失われるのではと心配し、ジョーはもっと身近な・・娘のことを心配する。ジョーが落書きを消していると、ひょっこり現われたのは家の持ち主ホールステッド夫人。ローンを組み直してみたら意外と金利が上がっていて、しかも夫は急死。それで銀行に差し押さえられたけど、落書きのせいで見学会は二度ほど延期。あと二日あれば買い戻せるんだけど・・。つまりマリーやブリジットはいいことをしたと?と言うか、落書きさせたのはホールステッドの霊?もちろんジョーは落書き消す代わりに増やしましたとさ。フィンチ役デヴィッド・バークはどこかで見たような。「メンタリスト」に出ていたらしい。
ミディアム7の7 通わぬ言葉
アリソンは突然まわりの人が何を言ってるのかわからなくなる。字にすれば読めるのだが・・。病院でみてもらっても原因がわからない。今回はジョーの心が折れそうになる。担当の医師ナタリーは美人でセクシーだ。その彼女に見つめられ、今までよく耐えてきましたね・・とやさしい言葉かけられ・・。そう言えば今までこんな言葉ジョーにかけてくれた人います?一人でがまんしてきたけど、もう限界だよね。何で自分や子供達はこんな目に会わなきゃならないのか・・恨み言の一つも言いたくなるよね。でもアリソンにはジョーが何を言ってるのかわからないし、ジョーはアリソンが何言ってるのかわからない。確かにアリソンはいつも自分勝手だし、あやまらないし。何があってもジョーは私のこと捨てるはずがないと心のどこかでは思っていて、安心している。もちろんわけのわからない状況にほうり込まれたアリソンのとまどいやあせりももっともだ。つのる孤立感。ところが一人だけ何を話してるのかわかった。彼女ジェーンは、ナバホ族の言葉等を研究している。アリソンはナバホの言葉・・ディネ語を話していたらしい。ジェーンは自分の知識が、その頃起きた殺人事件に役立つのでは・・と、警察を訪れたらしい。アリソンも夢でその事件を見ていたので、通訳を頼む。そのうち次の殺人が起きる。どうも被害者二人は、銀行から100万ドル盗み、誰にもわからないだろうと、ディネ語でそのことをしゃべっていて、(言葉のわかる者に)聞かれてしまったらしい。こうなればジェーンの正体もわかる。いやに協力的で最初から怪しい。相棒を消し、金を一人じめし、うまく海外に高飛びした彼女は、わざわざアリソンに電話をかけてくる。英語で話したって誰にもわかるはずのない国にいる。得意になってべらべらしゃべり、ナバホの二人と同じ間違いを犯していることに気づかない。気づいた時には手遅れ。一方アリソンは妙な状態も終わり、ジョーとはラブラブだ。結局はこのくり返し。ジョーががまんすることでかろうじて結婚は続く。ジェーンと出会ったアリソンが、うれしさのあまり「友達ができた」とジョーにメールするシーンは・・。思い悩み、失意のどん底にいるジョーにこのメールは残酷では?友達?じゃ自分は何?
ミディアム7の8 煙の向こうの真実
ミディアム7の9 隣人の素顔
アリソンの家の近くに元性犯罪者のクラークが越してくる。保護司と一緒に木にチラシを貼って回る。これじゃあ住民の不安をあおり、便乗してあいつに罪をなすりつけてやれと企む者も出るのでは?自分が性犯罪者だと公表するのが義務?住民には知らされる権利がある?近くのスザンナという女性が音頭を取って集会が開かれるが、アリソンはなぜか気が乗らない。それもそのはず教師だったクラークは、女生徒にはめられ、無実の罪で人生を狂わされたのだ。そのうちスザンナの娘ヘイデンが失踪。やがて死体で見つかる。クラークの指紋がついた凶器も。絶望した彼は、収監先で首を吊って自殺。この時点で見ている者はがっかりする。無実なんだから最後は人生の再スタート切れるような、そういう結末にして欲しい。死んで霊となった彼はすべてがわかるから、アリソンの前に現われ、説明する。実はスザンナは後妻で、ヘイデンは亡くなった先妻の娘。亡くなった夫の財産はすべてヘイデンが相続。でも今彼女が死ねば継母のスザンナのものとなる。罪をなすりつけるのにちょうどいいクラークも越してきたし。彼女は別の犯罪者にも目をつけていた。デールというストーカーだが、スザンナの思い通りには動いてくれず、かえって彼女を盗撮しまくった。そのビデオの中にはヘイデン殺しの現場も・・。ああ、でもクラークはもう生き返らない。見ている者の心は晴れない。アリソンはクラークが無実だという夢を見たので、彼を力づける。でもその後凶器の発見等で心がぐらつき、クラークを絶望に追い込む。もう少し別の言い方をしていたら・・と思うのは私だけ?副ストーリーはまたまた夫婦の心のすれ違い。ジョーは昇進、昇給のためにはMBAが必要とバロウズに言われ、ビジネススクールに通うことを考え始める。一方アリソンは18年も待たされたけど、ロースクールに通いたいと思っている。アリエルは現に大学に通っている。三人して学ぶのはどうやりくりしても無理。ジョーは悩んで同僚に相談したり、珍しくお酒を飲んでアリソンに迎えに来てもらったり。家族のためには自分が学校に行くべきと言うジョーに、アリソンはぶち切れる。クラークのことやらヘイデンのことやらいろいろあるとは言え、この時のアリソンは醜悪だった。この件は今回は解決せず、次へ持ち越しか。今までどれほどジョーに迷惑をかけ、がまんさせてきたか・・アリソンは気づいてないみたい。
ミディアム7の10 別れのことば
最終シーズンのせいか、身内ネタが多い。ジョーの母マジョリーは、三年ほど前検査入院を前に、不安からアリソンに占ってくれるよう頼んだことがある。見る夢は選べないと渋るが、しつこく頼むので仕方なくウソをつく。検査入院をしたという電話に、アリソンはジョーにすぐ会いに行くよう勧める。ジョーは今回母親の入院と、それに続く死で打撃を受ける。アリソンはウソをついたことを後悔し、ジョーもたぶん怒っていると思うけど、今回ばかりは彼女が悪いわけではない。ウソを言わせたのはマジョリー。アリソンは珍しく素直にあやまっていたな。そのうち化学療法が始まる・・なんて話だったのに、あっけなく死んじゃって、見ていてアレレ?冒頭の告知を受ける夢は・・三年前の出来事ってこと?あの時点で手遅れ?それにしたって突然で、あれじゃあジョーが事実話して・・それというのもマジョリーがアリソンのウソにすがって自分は治ると思い込んでいて、遺言書の不備を直そうとしないからだが・・それでがっくりきて逝っちゃったみたいじゃん。もちろんマジョリーだってアリソンのウソは承知で・・。で、死んだ今は全能だから、アリソンに「この先暗闇が待ってる」なんて不吉なこと言って。ああやはり最終シーズンだけのことはあるな・・と。この期に及んで何を期待・・いや、心配させたいんでしょう!副ストーリーは・・って、今まで書いてきたのが副ストーリーじゃい!駅で男性が突き落とされて死亡。自殺かもしれないが、近くに不審なホームレスがいたとの情報も。次にそのホームレスが殺されるが、アリソンが夢で見たのとは別人。いつもなら主張を曲げないアリソンだが、あっさり引き下がるのでデヴァロスもスキャンロンも拍子抜け。かえってちゃんと調べる気になったらしい。他にも殺されそうだった女性がいて、調べてみると三人は1988年に同じハンバーガー店で働いていた。この店はアスベスト関連で訴えられている最中。結局犯人は、和解金の取り分増やすために昔の同僚を殺して回っていたと。彼が一番ひどい後遺症に悩んでいて、他の人と同じ金額じゃ割に合わないと考えたとしても無理はないが、だからと言って殺して回るのはいただけませんな。
ミディアム7の11 人生を成功させる方法
今回はアリソンの弟マイケルが久しぶりに登場。パトリシアの実弟デヴィッド・アークエットが特別ゲスト。当然前のマイケル・・ライアン・ハースト・・とは顔が違うので、心機一転巻き直し、整形手術でも受けた設定にするのかと思ったら・・。単に最終シーズンだからサービスとか?それとも悪あがき?今日も今日とてマイケルは人生に絶望して飛び降り自殺しようとしてる。そこへ現われたのがカーソンという男の霊。人生を成功させるとかそういう類の本を書いていて、まだいっぱい書きたいことあるのに死んじゃった。だからマイケルの体借りて新作を完成させたい。その代わり君の人生を成功させてあげる。何やらうさんくさいけど、マイケルはいつもこういうのに引っかかる。ビジネスマンとしてちゃんとやってるらしい弟に、最初は喜んでいたアリソンだが、そのうち不安になる。いくつかの事件が起きていて、それにマイケル(の体)が利用されてるみたいだ。どうもカーソンの妻は心臓移植が必要らしい。でも彼女の前には何人も移植希望者がいる。カーソンは順番を早めるため、希望者・・手術に備えて禁酒中だったり禁煙中だったり、あるいは妹を殺した犯人を捜していたり・・をそそのかす。酒やタバコに手を出させる、真犯人の名前を告げ、殺人を犯させる。アリソンの言うことを聞かないマイケルも、事の重大さに気づき、今頃になってどうしよう・・と。眠ったとたんカーソンが乗り移るので、無理して起きているが、いつまでもはムリ。今回ジョーは無関心の皮肉屋さん。過去の経験から言ってちゃんと働いているように見えても、どうせそのうちボロが出る。アリエルやブリジットに何かあった時の反応とは大違い。アリソンは肉親だけに喜んだり心配したり怒ったり忙しい。カーソンを追い出すためにマイケルが陸軍に再入隊する・・というのも何だか変な解決法だ。マイケルのようなぐうたらでも、軍隊なら何とか入れる。デヴァロスは市長に立候補するようだ。対立候補のダルトンは、ネガティヴ・キャンペーンで一歩リード。選挙スタッフ、ジャスティーンは、こっちも同じ方法でやり返すべきだ、勝つためには何でもしなくちゃ・・と、あさましい。アリソンがだめならとブリジットを手なずけ、ダルトンの弱点を霊視させようとする。今回は、汚い手はいっさい使いたくない・・と信念を曲げないデヴァロスがりっぱ。ああやって相手の悪口言い立てるCMは、アメリカでは普通なんだろうが、嫌なやり方だ。
ミディアム7の12 夫婦の絆
今回はまずマリーの学習障害というのがある。何が書いてあるのかわからなくなって、パニックに陥る。すぐ専門家に見せろ・・ということになるが、結果は何ともなし。でもすぐまた同じことが起きる。マリーが見てもらってる間、ジョーはPCを広げる。今、壁にぶち当たっていて、解決策が見つからないで困っている。そんな彼に、同じく待合室にいた男性が声をかけてくる。彼は物理の準教授で、PC画面をざっと見ただけで解決策を見つけてくれる。マリーのトラブルは、ジョーと彼を会わせるためだったのだ。彼の子供も学習障害らしいが、彼をジョーに会わせるための一時的なものだといいね。さてメインは、アリソンの恐怖の体験。以前彼女が霊能者であることがマスコミを通じて公になってしまったことがあった。それ以来助けを求める手紙が殺到・・ん?そんな描写あったっけ?手紙は検事局に留め置かれ、アリソンには直接来ないようになってるらしいが、中には今回のジェレミーのように直談判に及ぶ者も。二年前身重の妻エレーナが失踪。ケンカもしたし、置き手紙もあったしで、警察は彼女が自分から姿くらましたのだと判断。そんなはずはないというジェレミーの訴えも聞いてくれない。こうなったらアリソンに夢を見てもらうしかないと、二年間手紙を送り続け・・。アリソンはロースクールに入るための面接を受けに、デンバーへ飛ぶことになってる。しかし空港で待ち伏せしていたジェレミーに誘拐され、エレーナの両親のものだという別荘へ連れて行かれる。アリソンは別の殺人事件の夢も見ており、こんな・・誘拐などしなくても、そのうちエレーナの失踪と結びつき、事件解決に向かったと思われる。でもジェレミーは思いつめる性格らしく、もう待てない・・と行動起こしてしまった。彼を見ていると、相手の気持ちがわからない自分勝手なタイプなのがわかる。エレーナとうまくいかなくなったのも、そういう性格のせいではないか。決して悪人ではないし、エレーナを愛してもいる。でもアリソンへの接し方見ると・・。手荒な方法取ってすまないと言いつつ、帰す気は全くなし。別の殺人の手がかりより、こっちの方が先と譲らない。事件が解決すれば、誘拐されたことなんかどうでもよくなる。解決したことに誇り感じるはずと決めつける。たぶん見ている人のほとんどは、エレーナ殺したのはジェレミーなんじゃないの?と思ったはず。
ミディアム7の12 夫婦の絆2
でも認めたくない・・誰かのせいにしたいから、悲劇の主人公演じてる。そのうちアリソンに事実がばれ・・そう思わせといて、何やらエレーナをそそのかす女が夢に出てくる。その女も妊婦だ。ここで気になったのは、エレーナのおなかの子の父親がジェレミーではないように聞こえること。彼女が悩み、姿を消そうとしたのが不倫のせいに思えること。そのうち郵便配達員が来たので、アリソンは助けを求め、やっと救出される。ここも・・ジェレミーは銃を持っているので、配達員が撃たれるのでは・・と心配したけど、そうならなくてよかった。アリソンはそれどこじゃなく、必死で叫んでいたけどね。その後ジェレミーは逮捕され、有罪になるのは確実だったけど、アリソンは証言しないことにする。彼に対してはモーレツに怒っているし、顔も見たくない。でも彼女はデヴァロスとは違い、法律より感情を優先させることもあるのだ。女として、母として、身重のエレーナの行方はすごく気になる。あのそそのかしていた女は妊婦じゃなかった。詰め物をして・・あら、「テイキング・ライブス」と同じじゃん。子供に恵まれなかった女は、エレーナともう一人の女性を殺し、赤ん坊を自分の子供として育てていたのだ。ラスト、アリソンはジェレミーに小さな女の子を見せる。エレーナの忘れ形見だ。もう一人の子は家族に引き取られた。ジェレミーを刑務所に送ることは、この女の子から父親を奪うことでもある。そうだよねえ、アリソンならそう考えるよねえ・・自分がこうむった迷惑よりも。でもこのエピソード見た人のほとんどは、ジェレミーに育児任せて大丈夫なの?と心配していて。だってちょっと異常だし自分勝手だし。アリソンは何も言ってなかったから、この子はやっぱりジェレミーの子なのかな。だとしたらあのセリフは何だったのかな。ちょっとモヤモヤ。一方ジョーは大ショック。愛し合ってる夫婦なんだからアリソンに何かあれば絶対わかるって・・絆ができてるって思い込んでたのに、なーんも感じなかったんだから。電話で会話までしたのに!だからぁ・・普段から「愛してる」なんて連発してるから、心が繋がってるなんて勘違いしちゃうのよ。普段何も言わなくて電話で「愛してるわ」と言えば、何かおかしい、いつもと違う・・となって異変に気づいてもらえるのだ(ホントかよ)。ジェレミー役はクリスチャン・カマルゴ。知らない人だがなかなかハンサム。
ミディアム7の13 いつかまた会う日まで
いよいよ最終回・・それにしてもあんまりな内容だ。「ミディアム」ファンの大半はジョーのファンでもある(断言)。たぶんアリソンより人気あるはず(断言)。その彼を死なせるとは何事だ。脚本書いたやつ・・表へ出ろ!ハワイに出張した帰り・・ジョーの乗った飛行機が墜落。七年後アリソンはアメナバルという男の裁判の補佐をしている。アメナバルは司法取引が退けられると、主任検事を殺害。アリソンが裁判を引き継ぐこととなる。そのうちジョーがメキシコに流れ着き、記憶を失っている夢やヴィジョンを見始める。ジョーの命はアメナバルの手中にある。アリソンは勝手に司法取引をし、代わりにジョーの居どころ聞き出す。今は市長のデヴァロスらに大打撃を与え、自分はマリーを連れてメキシコへ。ついに再会を果たすが・・。どうもジョー(の霊)は、アリソンの将来を夢で見せていたが、彼女は途中から夢の内容をねじ曲げていたらしい。そりゃジョーには生きていて欲しいもの!夢だって法だってねじ曲げますとも!全体的に暗いシーンが多く、これは現実じゃない、夢の中のことだとにおわせる。それにしても霊能力があるからこそアリソンは検事にはならない方がいい。真実を知ることも多いが、間違いも実に多い。公私混同も。そんな状態で裁かれたのではたまったもんじゃない。それにしてもアリソンにも娘達にも虫の知らせはなかったのか。ジョーの母親は死んで全能になったけど、ほのめかすだけだった。自分の息子助けようとしなかった。やっぱりアリソンにウソつかれたこと恨んでるのか。ジョーをあんたから奪ってやるぅ~。41年後アリソンは息を引き取る。即ジョーが現われ・・。ずっと待っていてくれたのだ。霊には時間なんか関係ないし。キスをする二人のまわりをカメラがぐるぐる・・。どうだ、ロマンチックだろう!二人の愛の深さに感動しろ!泣け!・・でも私はやっぱりこんなラストは嫌だ。アリソンが関わる世界は血みどろだったり異常だったりするけど、ジョーは基本的にはいつも正常な世界にいた。それでバランスが取れていた。その彼がいなくなってからの40年あまり・・アリソンはどうやってバランスを取っていたのか。孫、ひ孫にまで恵まれ、幸せな生涯だったらしいことはわかるが、見ている者が知りたいのは、検事になったのか、その後も霊能力を使ったのかということだと思う。