ミディアム シーズン6

ミディアム6の1 復活

前シーズンは、アリソンが脳腫瘍の手術の最中に卒中を起こし、昏睡状態に陥ったところで終わり。昏睡は三ヶ月続き、目覚めてから36日たったという設定。右半身マヒの後遺症が残り、リハビリ中。それにしてもアリソン太ったなあ。胴体の厚みにまず目が行く。この間にジョーのサンディエゴでの仕事はだめになり、スキャンロンには子供が生まれ、子供達はいちだんと大きくなった。まあ子役はシーズンとシーズンの間にあっという間に大きくなるから、四ヶ月以上たったという設定にでもしないとね。特にブリジットは成長著しく、いちだんとふくれたな。あれ以来アリソンは夢を見ない。ジョーには休養しろと言われてるけど、こっそり検事局へ。霊能力は失われてしまったけど、雇ってくれるかしら。ジョーは無職だし、入院費で家計は火の車。うれしいことにデヴァロス始め職場のみんなは暖かく迎え入れてくれた。現場に戻ったせいか、能力も少しずつ甦っているような。今回持ち込まれたのはテレビのキャスター、ソフィーのストーカー、ピーターの件。ソフィーの夫はテレビ局のオーナーで、新聞社も持ってる大金持ち。ピーターはソフィーをつけ回し、撮影したDVD送りつけてくる。自分と彼女は愛し合ってると信じ込んでいる。そのうち夫は殺され、ソフィーはレイプされた上ナイフで刺される。病室に押しかけたピーターは警官に射殺され、一件落着。もちろん我々には筋書きが読める。アリソンが夢を見るまでもない。莫大な財産を狙ったソフィーがピーターを利用したのだ。ピーター役は珍しやプルイット・テイラー・ヴィンス。アリソン、ブリジット、ピーターで”どすこいトリオ”だ!ソフィー役の人はきれいで堂々としていて、センスのいい装いや引き締まったボディーには(例え悪女でも)ほれぼれしてしまう。お金のためなら手段を選ばない彼女のような連中と対極にいるのがアリソンやジョー。いつもお金に困ってる(あの25万ドルはどこへ?)。でも真面目に生きてりゃそのうちいいことがある。ジョーはひょんなことからヘッドハンターの目にとまったし、アリソンの右手のマヒもいつの間にか(都合よく)治ってる。・・今日からWOWOWで第6シーズン放映開始だが、実物のアリソンはこういう仕事をやめ、今は講演活動をしているらしい。つまり番組の方が一人歩きしているってことで、作られ続けて欲しい一方、いつまで続けられるかなと心配でもある。

ミディアム6の2 あの娘はだれ?

冒頭有名な犯罪者達がうつし出される。映画でもおなじみの面々だ。マンソンがうつった時は「ヘルター・スケルター」の1シーンかと思った。スティーヴ・レイルズバックとマンソンはとてもよく似ているってことだな。ビデオ持ってるけどまだ見てない。まあつまり赤ん坊の頃はみんな天使で、それがなぜか犯罪者になってしまい、両親はこんなふうに育てた覚えはないのに・・この子は誰?・・と呆然とする。今回はアリエルがエレーナという女性に取り憑かれてしまう。エレーナは真面目でがんばりやで何の問題もない学生。それが失踪してしまった。今回の特徴は、被害者である彼女に全く同情できないこと。犯人が気の毒。学費も生活費も自分で稼ぐけなげなコ。そりゃあストリップバーでアルバイトしたってかまわない。男に声をかけられることもあるだろう。彼ケヴィンは妻子持ちで信心深いタイプ。なぜかエレーナと知り合い、金銭的援助を口実に口説いたのだ。でも続かなくなって手切れ金渡そうとする。渡そうとするだけまだマシだよな。ところがエレーナは金を受け取るだけでなく、奥さんにばらしてやるなんて言い出す。ホントバカだよこの女、自分から死に突進してる。全部相手のせいにしてるのもバツ。自分だってさんざん相手を利用し、金をしぼり取ってきたはず。りっぱなコという評判はケヴィンのお金を土台にしてる。愛してるのにとかそういうのもなかったな。まあケヴィンも銃を用意していたのはアレだけど、そこまで追い込んだのはエレーナ、あんたですぜ。自業自得。ジョーやアリソンにとってはこんなのどうでもいいこと。とにかく元のアリエルに戻って欲しい。でもそれには取り憑いているエレーナの霊に訴えかけるしかない。彼女はケヴィンに復讐しようと、すでに銃を手に入れている。彼を殺せば逮捕されるのはアリエル。何としても止めねば。そこでデヴァロスやスキャンロンに協力してもらって一芝居打つわけだが・・。ちょっと話の運びに無理がある。犯人の顔がわかってるならモンタージュ作成するはずだがしていない。エレーナの身辺探ればケヴィンが浮かび上がるはず。彼はもう逮捕されたからアリエルに取り憑いていても無駄よ・・となるのが普通じゃないの?家族愛を強調し、ドラマチックに盛り上げたいのはわかるが、ほの見えてくるのは作り手の手詰まり感。バーの主人トレント役の人は「シンプル・プラン」のルーだ。

ミディアム6の3 命の恩人

昏睡状態の時、アリソンは一度死にかけたらしい。彼女は夢で見るまで知らなかったのだが、その時救ってくれたのがスタットラー医師。あら、ずいぶん久しぶりじゃないのオデッド・フェール。相変わらず渋いハンサム。体形も変わってないようで、お願いメタボブレンにアドバイスしてあげて!アリソンは入院中励ましてくれたローズマリーを見舞う。彼女と違い、ローズマリーは死を待つばかり。帰りにアリソンはスタットラーを見かけ、礼を言う。その晩ローズマリーが死ぬ夢を見たアリソン・・騒ぎ立てて解剖にこぎつけるが、スタットラーはガンによる病死だと報告してくる。病院の事務局長カーライル役ブルース・マッギルは「乱気流/グランド・コントロール」に出ていた。いくつか出てくる夢の中には二年前のもあって、見ていて混乱するが、要するにスタットラーは自分の判断で患者を死なせ、カーライルも知っていたと。アリソンやデヴァロスはカーライルの線・・妻のカルテを改ざんし、不当に生命保険金を受け取った・・から攻めようとするが、スタットラーは先手を打ってカーライルを殺してしまう。実はカーライルも後ろ暗いことをしていたというのは、ひねりがきいていていいが、全体的にはスカスカ感が漂う。スタットラーはアリソンに自分の行為しゃべりすぎ。あたしゃてっきり録音してると思ったけど。ラストも変。アリソンはカーライルがカリウムで殺されたこと、それが飲料に入っていたことを知ってる。たぶんスタットラーはもう始末しただろうけど、それでも彼が目の前で白衣着た時にはポケットに目をやるはず。夢では容器をそこに入れてた。ふくらんでいないかどうか。あるいは彼女はスキャンロン同伴するはず。あたしゃ彼がいつ容器の入ったビニール袋ぶら下げて出てくるかと待ってたんですけど。そういう・・あるべき描写がないまま終わってしまうのはまずい。以前スタットラーに対しスタッフから疑惑の声が上がったこともわかってる。そっちの線から・・ああ、じれったいなあ!副ストーリーはジョーの仕事捜し。面接で知り合ったウィレムはジョーの足を引っ張り、自分が職を獲得する。ウィレム役エディ・ジェイミソンは「パニッシャー」に出ていた。私は第二のクリス・ペンだと思っている。ウィレムの扱いは「主人公は僕だった」の主人公と同じ。ブリジットがテレビ局に出そうと書いた企画書そのままの人生たどる。

ミディアム6の4 暗号

6の1の感想を書いた翌日だったか、「ミディアム」が7シーズン目にしてとうとう打ち切りになると知った。やっぱりねえ・・。「メンタリスト」の1シーズン目を見ていると、何となく勢いのようなものを感じる。「ミディアム」だって最初の頃はそうだった。でも3シーズン目の終わり頃から何となく息切れのようなものを感じるようになって。二回でいいところをだらだら三回にしたり、ジョーが大ピンチに陥るとか、あとよくあるのが裁判沙汰。ショックだったのはアークエットとトム・ジェーンが破局したらしいこと。私は二人とも好きで、結婚をうれしく思っていたから、とても残念。今回はアリソンがリハビリの最中妙なマークが見えるようになる。女性を絞殺し、現場に暗号を残すリブラ。11年前なぜか犯行はやみ、一時犯人とされたボートナーもすでに病死。今回また事件が起きたが、違っている部分(利き腕)もある。模倣犯の仕業かも。アリソンはリハビリでニールという親切で大人しい男性と知り合う。彼は車泥棒に撃たれた後、血のにじむような努力で不自由ながらも歩けるようになった。彼の夢を見たアリソンは、スキャンロンの協力で強盗犯人を見つけるが、ニールはなぜか姿をくらましてしまう。もちろん殺人鬼リブラはニールで、女性を殺しに行くところを襲われたのだ。犯行がやんだのは撃たれて動けなくなったから。必死にリハビリに励んだのは犯行を再開したいから。次にアリソンが見た夢はこれから起きる犯行。夢に出てきた暗号が解ければ場所を特定でき、先回りできる。で、ニールはつかまるが・・。ところでこの夢に出てきた被害者。絞殺されたのならもっとひどい形相しているはずだが(手を抜くな!)。ニールという裏のある複雑なキャラを出してきたのはよかったと思う。でもラスト、彼は医学上の不可能に挑戦し、見事勝利した(歩けるようになった)のを、アリソンに認めてもらいたくて仕方がない。自分からくどくどしゃべるのは、いつも書いていることだが、異常さや怖さを薄れさせるだけだ。ただのうぬぼれやにしか見えない。たぶん異様な雰囲気を出したいからだろうが、画面を少しゆらすのもわざとらしい。今回の副ストーリーはジョーの就職。やっと仕事が見つかったと思ったら、彼に要求されるのはばりばり働くことではなくて何もしないこと。ジョーの苦難はいつまで続くのか!

ミディアム6の5 ハロー、ベイビー

冒頭赤ん坊が出てきてほのぼのとした感じだが、見終わると何じゃこりゃ。もう一人赤ちゃん欲しいなあムードのアリソン。スキャンロンはケータイで自分の赤ん坊見せるし。でもほのぼのムードはここまで。カーロウという家から赤ん坊ブライスが家政婦エリザベスと共に姿を消す。母親のダナはちょっと変わっていて、さほど取り乱したふうもない。この彼女の態度のせいで、見ている者は後々まで誤解する。アリソンには赤ん坊の泣き声が聞こえる。エリザベスの知り合いの家でブライスを見つけるが、返したくない。赤ん坊を返してはいけない気がする。返してからも夜中にカーロウ家に押しかけるなど異常な行動を取る。ブライスにはルーシーという姉がいたが、去年原因不明の病気で死んでしまった。女の子の霊まで現われるので、見ている方はますます誤解する。あの両親は子供を虐待しているのではないか。あの家の何かが原因でブライスも病気になるのではないか。そのうちエリザベスの遺体が見つかる。誘拐犯のはずなのに殺されたってことは?彼女はブライスを守ろうとしていた。家から連れ去ったのはブライスの命を助けるためのはずだから、じゃあますます両親が怪しいじゃないか。そんなこんなの騒動の末、事件が解決してもしっくりこない。ルーシーの件が未解決のままなのだ。アリソンがダナにスプレーをかけてまでブライスを連れ出し、誘拐犯として指名手配されるなどショッキングな展開になるが、見ている我々はショックではなく、納得できる説明が欲しい。そこがどうも作り手の思惑とは食い違ってますな。アリソンの暴走にはジョーも手を焼く。ブリジットがクラリネットのことですねたり泣いたりする・・そっちの方が(どこかの赤ん坊より)大事。今回アリソンはブリジットのことは全く気にとめない。時が来れば自然に解決するとわかってる。確かにジョーは騒ぎすぎ。スキャンロンが久しぶりにリンと二人きりで食事しようとして、うまくいかないエピソードはリアル。産後太りを気にして食べたくない。授乳があるからアルコールは飲まない。ベビーシッターがちゃんとやってくれてるかどうか気になって仕方がない。ひんぱんにメールを送る。仕事に復帰?今は全く考えられない。赤ん坊のことで頭がいっぱい。恋人ムードを期待していたスキャンロンもあきらめるしかない。リン役の女優さんがまた現実に太っちゃって、所帯やつれしちゃって、いっそうリアル。

ミディアム6の6 ゾンビ・ナイト

ミディアム6の7 カーラジオが叫んでる

アリエル達三人の乗った車が交差点でトラックに押し出される。幸いそれは夢だったが、電話がかかってきて・・。またまた幸いなことに車には誰も乗っていなかった。追突したのはアリエルの一学年下のジェイミーという少女で、仮免中。同乗していた母親は全部こちらの責任とあやまる。アリソンの車をアリエルが通学に使っていたわけだが、修理に出すとなると仕事に差し支える。そこでレンタカーを借りることにするが、みんな出払っていて残っていたのは返されたばかりの車。掃除がまだだと言われたけど、アリソンは急いでいたのでそのまま借りる。この、掃除がまだというのが後で意味を持つのだろうとは予測がつく。さてカーラジオをいじくっていると、音楽の合間に会話が聞こえる。おめでたい話もあれば口げんかも。中には誰かが銃で脅されているようなのも。アリソンはそれらしきトラックを追うが見失ってしまう。その後爆弾を身につけた男が銀行に現われ、金を要求。アリソンには彼があの脅されていた男なのがわかる。爆弾処理のウィルクスが単身解除に向かうが、爆発が起き、男は吹き飛び、お金も飛び散ったのかあとかたもなし。幸いウィルクスは避難していて無事だった。男はトロイと言って銀行強盗の前科がある。その後自分のトレーラーで爆弾を製造していたリーダーと言う男も爆死。リーダーが黒幕で、トロイを脅し・・ということでケリがつくが、アリソンはどうもすっきりしない。ウィルクスが黒幕というのは予想がつく。警官が犯人というのは反則だから、作り手がそれをやるかどうかだ。この場合はやっちゃったけど。処理に向かうウィルクスは静かでたんたんとしている。そういうふうに描写されるのは、彼が死ぬ運命にあるか、さもなければ絶対に死なないとわかってるからだ。18人いるという人質は解放されたのか、ある時点で銀行の中にいるのはウィルクスとトロイだけ。ウィルクスはトロイを一人残し、金を持って貸金庫へ。爆発で飛び散ったと思われ、捜されるおそれはないし、防犯カメラ等は処理作業のため電源を切られている。証人となるトロイさえ消せば・・。かわいそうなトロイ。銃で脅され、爆弾つけられ、強盗させられ。助けに来てくれたはずのウィルクスは彼を置いてどこかへ行ってしまった。ひとりぼっちでどんなに心細く、怖かったことだろう。そして爆発・・。

ミディアム6の7 カーラジオが叫んでる2

トロイ役トッド・ルイーツは「スネーク・フライト」に、ウィルクス役シェー・ウイガムは「実験室KR-13」に出ていたようだ。さて、アリソンがウィルクスが犯人と言っても誰も信じない。貸金庫は空だった。一足早く共犯者が金を持ち去ったのだ。架空名義だったし、防犯カメラにうつっている映像は参考にならない。それにウィルクスは英雄として表彰されることになっている。ただ・・彼は共犯の人選を誤った。共犯の女は金庫を借りる時用心してレンタカーを使ったが、音楽CDは残すわ、カーナビに自分の住所入力するわ。あの時レンタカー会社が掃除をしていれば座席に入り込んだCD見つけただろうし、カーナビの情報もリセットされたかも。それにしても本職の爆弾処理の人はこういうの見たらいい気持ちしないだろうな。命がけでやってるのに犯罪者にしやがって。副ストーリーはアリエルがジェイミー助けること。ジェイミーの体についたシートベルトのアザの位置から、アリエルは運転していたのは彼女ではなく母親の方だと気づく。母親は危険運転の常習者で、このままでいくとジェイミーは事故で死ぬ運命にあった。そこでアリエルは彼女が母親の運転する車に乗らなくてすむよう、自分が学校へ送り迎えすると提案する。それと早く免許が取れるよう手伝ってあげると。何と親切でいい子なんだろう。母親が自分の過失を娘になすりつけたことを、このまま黙っていていいものかどうか、アリソンかジョーに相談するのが普通だが、アリエルは自分で決めてしまう。彼女は時には自分一人で判断し、実行に移すようになってきている。だんだん大人になってきている証しである。相談されないせいで、アリソンはアリエルの精神的成長を見逃し、「未来をこの手に」の時みたいに子離れできていないことを露呈するはめになる。さて、アリソンの古い車は修理代がかさむことがわかり、お払い箱に。代わりに例のレンタカーを引き取ることにする。古い車はアリソンの父がくれたもので、くれた四日後に父は亡くなったのだそうな。アリソンの家族のことって、弟は別としてあんまり描写されない。父親のことが話されるのは珍しいのでは?

ミディアム6の8 僕の名前は

年頃の娘を持つといろいろ心配の種が増える。念願の大学入試の直前、アリエルがカイルという少年を連れてきて、妊娠したと告げる。アリソンにとっては悪夢だが、現実にアリエルはカイルに夢中だった。まずいことにサンダーソンという男が殺され、カイルが関係しているようなのだ。アリソンはスキャンロンに頼んで学校でカイルに質問してもらう。駆けつけた母親ナンシーはものすごいけんまく。アリエルも怒り心頭。いつまでたっても同じことくり返すアリソン。もう少し待てというジョーの忠告を聞かない。実際にカイルがサンダーソン殺すところは夢に出てこない。真犯人は他の人という可能性は大いにある。それなのに突っ走り、後で後悔し・・アホか!今回は事件の他にアリエルの恋とブリジットのいたずらも描かれるので、軽く通り過ぎてしまうところも多い。カイルの父親は出てこない。スキャンロンはサンダーソンが冷蔵庫に顔を突っ込んでいるのを不審に思い、アリソンを呼んだのだが、その理由はわかったの?犯人がナンシーというのは予測がつく。カイルの実の父親はアンジェロ。たぶん彼はこのことをネタに彼女をゆするだろう。で、サンダーソンにアンジェロ殺しを依頼。でもそれをやったら今度はサンダーソンがあんたをゆするだろッ!カイルにはなぜかアンジェロの記憶があり、自分はアンジェロだと思っている。そんな彼の境遇は気の毒だが、ラストなぜそうなってしまったのかが明かされる。霊となったアンジェロが、生まれたばかりの赤ん坊のカイルに自分のすべてを語りかけ、記憶させたのだ。生まれたばかりの赤ん坊には霊が見えるのだ。確かに赤ん坊が何を見、何を聞き、何を笑っているのだろうと思うことはある。アンジェロはナンシーをゆするような悪党には見えず、さぞ心残りだったろうと思う。赤ん坊とのシーンにはしんみりさせられる。カイル役の子はハンサムで繊細で、アリエルにはもったいない。一方ブリジットがおもしろビデオをネットに流したせいで、ロイドという男性が世間の笑い者になってしまう。しかし最終的には災い転じて福となり・・つまりネットに流れたせいで意中の女性と再会でき、めでたしめでたしとなる。しかしブリジットにはプライバシーの侵害とか、悪くすれば裁判沙汰になり、大変なことになるというのが全然わかっていない。おもしろいからいいじゃん、最後は喜んでくれたからいいじゃん・・となる。たぶんこれからも同じことするだろう。

ミディアム6の9 残りの時間

その人の寿命が見えてしまうというのはよくある。日本だとローソクの長さ?アリソンの場合は日数を表わす数字。珍しくジョーの父イワンが出てくる。演じているブルース・グレイは「スパイ・ハード」に出ていたけど、レスリー・ニールセンの方は亡くなったな・・残念。心臓発作で亡くなったイワンは、ジョーにも検査受けさせろとアリソンに勧める。生前の彼は身勝手な男だったらしく、ジョーはいまだに嫌っている。アリソンも同様だが、あんなこと言われれば心配になる。タバコも吸わず、太っているわけでもないジョーは、医者に瞑想を勧められる。ストレスを減らすためだが、このシーンで思ったことが二つ。一つは医者がちゃんとジョーの方向いてしゃべってること。だって・・今の医者ってろくにこっちの方見ないじゃん。パソコンしか見てない。てめーちゃんとこっち見て話せ、見なくてもわかるのかよ名医だな!ついでに言うと今の聴診器って当てなくても聞こえるの?当てるフリしてるだけだろッ!もう一つは、ストレスの原因として、ジョーが夜中にしょっちゅう叩き起されるとか、まだ起こってもいないことでぎゃーぎゃー騒ぎ立てるのを聞かされるとか、その他モロモロのことに思い当たらないこと。誰がどう見たってストレスの大半はアリソン絡みでしょ。もちろんアリソンも自分がストレスの原因になっているとは思っていない。ジョーはバカにしつつも瞑想のガイドブック買ってきて、同僚に見られるのは嫌だから隠れてやるんだけど、始めてすぐ見知らぬ男性に見つかる。何と彼は社長で、後でわかるけど彼も心臓がどーたらこーたらで、医者に瞑想勧められて。で、これも後でわかるけどイワンがアリソンに心配させるようなことあれこれ吹き込んだのは、ジョーと社長を会わせるため。出世のチャンスつかむにはまず顔見知りになること。共通の話題(瞑想)があればさらにいい。一見息子思いの行動に見えるけど、ジョーもアリソンもこういうの嫌なんだよね。まあこの社長はなかなかしっかりしたいい人のようで。ジョーの将来も開けるか!?今回はろくに事件のこと書いてないけど、あんまりぱっとしなくて。どうでもいいようなことで。アリソンが電話中機転をきかしてスキャンロンの命救うところはドキドキしたけど。それにしてもああやってコロッと数字が変わるってことは・・確定的じゃないってことで・・見える意味ないじゃん!

ミディアム6の10 死のウイルス

車にガソリンを満載した男が自殺する夢がくり返し出てくる。男の目だけうつすので、最初はジョーかと思った。目だけだとよく似ている。顔全体をうつすと何かに感染しているとわかるので目だけ。でも題名でわかるけど。致死性ウィルスが微量だが紛失するという事件が。アリソンはブリジットが見た夢も気になる。スキャンロンに何か起きるらしい。横を追い越していった車は、夢の通り事故を起こし、彼女が必死に呼びかけてもドライバーは車にとどまる。そのうちガソリンに引火し・・。男はウィルスの治療薬を製造している会社のロミス。二年前の離婚騒ぎの後、不安定だったらしく、ネットで反米サイトに接触。盗んだウィルスを売ろうとして誤って感染・・そして自殺。一時は騒ぎになるが、感染は彼だけ。ウィルスは燃えてなくなり、危険は去ったと思われた。しかし今度のことを教訓に、再発に備え、治療薬製造のため多額の予算が計上される。・・からくりは途中で読める。離婚で引っかかり、予算で引っかかる。薬の開発者ウェストファル博士が怪しい。彼は離婚に関係し、予算が欲しくて今度の事件を仕組んだのだ。まあその通りだったけど、彼とロミスが恋人どうしというのは思いつかなかったな。ロミスはウェストファルの悪事を暴きもせず死んでいったのか。遺書くらい残すと思うが。アリソンはからくりを知ったものの証拠はなく、悔しがるが、ジョーは人生は帳尻が合うようになっていると諭す。アリソンがウェストファルを弾劾した時点で、彼には風邪の症状が出ていたので、その後の展開も予想がつく。彼はロミスを陥れるためわざと感染。うつした後自分だけ治療薬を飲む。だからウィルスには感染しないが・・。あれこれあってインフルエンザだから治りますよと医者(この人はハンサム!)に言われるけど、彼の体は・・。まあ天罰ですな。おまけに枕元にはロミスの霊が現われる。・・てなわけで全体的に見え見えのストーリーでした。1話完結じゃウィルス騒ぎも表面だけで、大事には至らないって予想つくし。ブリジットの夢は結局・・?今回リンが結婚していたことがわかる。スキャンロンとの間に子供ができてもう大丈夫となるまで黙ってたの?やっと離婚届け出してプロポーズ。何だこの順番は。プロポーズもちゃんと言葉で言えと要求するし、日本みたいに目を見ればわかる、言葉なんていらないなんてことはありえないのね。

ミディアム6の11 理想のカップル

今回はわりとおもしろかった。子供達が前面に出てこないからだろう。連続殺人犯・・と、アリソンが閃いた青年ジェレミーは、スキャンロンに声をかけられ、逃げようとして車にはねられ、死んでしまう。次の犠牲者になるところだったグレッチェンは助かり、一安心。しかし霊となって現われたジェレミーは、自分は犯人ではないと主張。グレッチェンは連れ去られ、その前の犠牲者ナオミも見つかる。・・てことはジェレミーは無実?自分のミスかとアリソンは思い悩むが・・。霊が必ずしも正直だとは限らないってのは過去の事件でも明らか。少しは学習しようよアリソン。題名から、誰がどういう意味で理想のカップルなのかな・・と思うが、最後の方・・つまりアリソンがジェレミーにだまされたとわかるまで明らかにされない。ジェレミーにはマンディという恋人がいて、このマンディが意外や意外・・となる。ジェレミー役パブロ・シュレイバーはのっぺりとした感じで、最初の方の「どちらかと言うと不運?」な状態の時はよかったけど、正体あらわしてからは・・。名前でわかるけどリーヴ・シュレイバーの弟(異母弟?)らしい。彼は195センチ、リーヴは191センチ、兄弟揃って大男。今回のアリソンは笑顔が少なく、突っ走るところもなくよかった。こういう能力があって、こういう捜査に関わっていれば、気が重くなることの方が多いはずで。自分のせいでジェレミーを死なせてしまったのでは・・とか、ジェレミーに頼まれてマンディに会いにいく気の重さとか、そういうのがよく出ていた。ラストの薬による死刑は怖いけど、その後のシーンはどうなんだろ。理想のカップルのはずがののしり合い・・ややしらける。マンディ役ジェス・ワイクスラーは演技がうまい。「女性鬼」という何ちゅう題名だDVDが出ている。いつもだと音楽が流れても曲名わからないけど(「死のウイルス」で何度か流れたのはデヴィッド・ボウイの曲だったらしい。私にはアル・スチュワートの声に聞こえたけど)、今回のはわかりましたよ。ザ・タートルズの「ハッピー・トゥギャザー」だ。今回のジョーは、上司のキースに自作小説の批評頼まれ、他に言いようがなくて”散漫”と表現したところ、それを根に持ったキースがジョーの人事評価の書類に”散漫”を多用する。西部劇なら殴り合った後仲直りとなるところだが、現代だしいちおう二人ともインテリだし・・それでゲームセンターで勝負ってか?

ミディアム6の12 娘からの手紙

デヴァロスの娘アリアナが自殺したってのは前にも出てきたが、今回その理由が明らかになる。妻はいまだに立ち直れずにいるようで、デヴァロスにとっても苦しい年月だったことだろう。アリアナが残したはずの遺書を、彼は妻には見せていないようだ。嫌がらせのようなカードがデヴァロスの家に届くが、アリソンはそれを郵便受けに入れた男のヴィジョンを見る。この男性は霊?・・だとしたらおもしろくなりそう。でも、違った。彼ウィリアムは生きてる。弁護士時代のデヴァロスが弁護したレイプ犯。無実を確信していたが、犯行を裏付けるビデオテープが出てきて、結局有罪に。しかし最近仮釈放で出てきたらしい。金持ちのボンボンが刑務所でひどい目に会い、デヴァロスを逆恨み。ビデオの件ではデヴァロスにも弱みがある。また、アリアナの自殺はウィリアムが原因。何か複雑で文章にするのは面倒なので省略するが、筋立てはうまく考えられている。ウィリアムが出所できた理由、ジョーがブリジットから聞いた話・・後でちゃんとつながってくる。今回アリソンはずっと暗い顔をしている。演技と言うより、この頃アークエットは私生活もうまくいっていなかったのかしら・・などと思ってしまうくらい。アリアナ役の人はデヴァロス役ミゲル・サンドヴァルの実の娘だが、でろんとした締まりのない顔立ちだ。妻役ロクサーヌ・ハートは「ハイランダー/悪魔の戦士」に出ていた。ウィリアム役ウィル・マコーマックは今時珍しい黒ぶち眼鏡で、そのせいで顔立ちははっきりしないが、アンディ・サーキスに似ているかな。彼がデヴァロスへの恨みをアリソンに長々と述べ立てるシーンが印象的。自分がどんな目に会ったかばかりを言っていて、自分が女性達にした仕打ちに全く触れない。ホント自分のことばかり。アリソン少しは言ってやって!今回の副ストーリーは、ブリジットが図書館の本を何冊も借りっぱなしで、その罰として図書館の仕事を手伝うというもの。前の動画投稿もそうだが、彼女は「こういうことはしてはいけない」という観念が欠けているようだ。司書役べス・グラントは「リトル・ミス・サンシャイン」「ドニー・ダーコ」に出ていた。ブリジットがメールの打ち方を教えた女性はアリアナ(の霊)。そのメールのせいでウィリアムはギャングに殺される。この、ごくかすかにとは言えブリジットが殺人の片棒担がされたのは・・まずくないですか?

ミディアム6の13 少女たちの物語

冒頭少女が精神の病気と診断され、両親が悲しむ。少女はかわいがっていたはずの猫を殺す。夢の後、アリソンはキーリンという女性患者脱走の件で呼ばれるので、冒頭の少女は(昔の)キーリンかな?・・と。そしたら違った。罪を犯したけど精神に異常があるということで病院に送り込まれる人達がいる。刑務所に入るのと同じだが、病状や態度がよければ比較的自由に過ごせるし(悪いと「ターミネーター2」のサラみたいな扱い受けるのか)、退院も可能。設備が整っていてきれいだし、すごくお金かかりそうだなあ。キーリンはずっとしゃべらずにいたが、最近相手の言葉を反復するようになった。担当医ウッデルは回復のきざしだと言うけど、アリソン達にはそうは思えない。私なんかかえってこのウッデルが怪しく思えちゃって・・。そりゃ何もしゃべらないのよりはマシだろうけど。キーリンは愛人だった教師を殺害、ルームメイトのサマーも両親を殺害していた。サマーは態度は落ち着いているし、すっかり正常に見える。そのうち退院できるだろう。ウッデルの患者は皆治療の成果が上がっている。彼は名医か・・いや、ますます怪しい。冒頭の少女はサマーらしい。そのうちアリソンはサマーの兄チャドが両親を殺す夢を見る。ではサマーは無実?病気のせいで自分がやったと思い込んでいる?しかしデヴァロスは、チャドは優等生だし、サマーは自分がやったと認めてるし、この件は終わっている、再捜査の必要なし、夢を見ただけじゃ・・うんたらかんたら。一度決着がついたことを引っくり返すことの難しさを痛感する。とは言え実際にキーリンが行方不明なんだし、そっちの線でチャドを調べることは可能なはず。なぜそうしない?サマー役ダニエル・バナベイカーは「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」でケヴィン・コスナーの娘やってた。こういう一癖ありげな役が似合う。もっとも私はキーリン役アレクサンドラ・クロスニーの方が印象に残った。ビデオテープ中に登場するだけなんだけどね。サマーは、両親の遺産を手っ取り早く手に入れたくて・・二人が死ぬの待ってられなくて・・まず発病したフリをする。チャドに両親を殺させ、自分がやったように見せかける。

ミディアム6の13 少女たちの物語2

未成年だし、病気となれば重罪にはならない。刑は軽くてすむ。刑務所ではなく病院ですむ。元々女優志望で、演技には自信がある。とは言え、若さ、美しさの盛りを病院で過ごすというのは・・。チャドは外で自由に暮らしているというのに・・わりに合わないのでは?うぬぼれやの彼女は、自分がいかに巧みにまわりをだましているか、吹聴したくてたまらない。幸い同室のキーリンは、もう何年もしゃべっていない。彼女にならしゃべっても大丈夫。得意になってペラペラと・・。キーリンは聞いたことを一言一句の狂いもなくくり返すことができる。ずっと前に聞いたこともだ。ある日治療の最中キーリンがしゃべり出す。それを聞いたウッデルは、チャドをゆすりにかかる。彼が遺産を継いで金持ちなのはわかってる。そのうち調子に乗って値上げ・・バカだねこいつ。そのせいでチャドに始末されてしまう。しかもチャドはキーリンの仕業に見せかけるため、彼女の指を持っていた!そのチャドはサマーに殺される。・・両親を殺したのはチャド、兄をかばうため私は自分がやったことにして病院へ。でも彼はウッデルを殺したし、キーリンもたぶん殺してるわ。私にはもうかばいきれない!そのうち私まで殺しにかかるはず。真相を知ってるのは私だけだから。その前に・・やられる前にやってやるわ!私は兄の被害者と親友の復讐者を演じるの。誰も私が黒幕だなんて気づかない。少しくらい退院延びるだろうけどいいわ!まあこんな計算してたんでしょうなあ。今回もアリソンは暗い顔してる。人生狂わされた、自分から狂わせた少女達見てりゃ暗くなって当然だが、あまり沈んでるとジョーが気の毒。それでいて真相明らかになると、サマーの前で勝ち誇ったように・・。普通はもっとたんたんと述べるんじゃないの?最近花壇の手入れするようになったのね、キーリンが病院抜け出した形跡はなし、ホントに脱走したのかしら、たぶん花壇に埋められてるんじゃないの?警察犬連れてくりゃ一発で・・あら、あの鳴き声、見つけたようねオホホ。今回の副ストーリーはブリジットの初恋。作り手としてはどう?微笑ましいでしょ?・・とあの手この手。サマーやキーリン・・彼女達と対比させたい。でもそんな見え透いた手に乗ってたまるか。

ミディアム6の13 少女たちの物語3

ブリジットはクラスメートのフィンが好きになるけど、そういうの認めたくない部分もある。妹のマリーがフィンを恋してるんだ、あたしじゃないんだ・・と思い込もうとする。マリーはまだ幼いだけあってフィンへの気持ちはストレート。その一途さは微笑ましいと言うより末恐ろしい。あのぎっしり書かれたノート。ブリジットはアリエルに相談する。アリエルの方は、「ママ~ブリジットったら○○なのよ~ホントいやんなっちゃう~」と口を開けば告げ口の時期を脱し、今では少し大人に。車の免許取ったから妹達の送り迎えしてくれるし、ジョーもアリソンも大助かりだと思う。で、確かに成長して大人っぽくなった彼女。この年にしては恋愛経験は豊富。妹に相談なんかされたらもう・・。アドバイスしたくてうずうず。何しろあたしは○○でしょ、××でしょ、△△でしょ、あッ◇◇も、あと☆☆もぉ。他にも数え切れないほどいるしぃ・・あたしを通り過ぎて行ったオ・ト・コ・・ウフ!アドバイスって相談って・・何から始めりゃいいのかしらたくさんありすぎて!ブリジットったら初めてなのね、とまどっているんだわ、ああん、あの時のあたしもそうだったわッ!甘酸っぱい(胃酸過多かしら)思い、胸がキュイーンとなる・・あッ後で胸を吸引しなきゃせっかく通販で買った秘密兵器・・あなたの胸ももっと大きく魅力的に!(←アホ)で、まあそんなことはどうでもよくて、要するにアリエル役ソフィア・ヴァジリーヴァの演技がわざとらしくて。思わせぶり全開のブリブリ演技。視線でしょ、しゃべり方でしょ、まずこうやってから次にこうやって、始める前のほのめかしと終わった後の十分な余韻・・ああッあたしって何て女優なのッ!!すみませんもっと普通にやってください。フィン役の子はかわいい。たぶん彼はブリジットもマリーもただの仲良しって考えてるだけ。今から女の手練手管にさらされるのはかわいそう。結局ブリジットは自分のノートにフィンの絵をいっぱい描いていた。やっぱり彼女はフィンが好きなのだ。ブリジットの絵は上手すぎる気も。ほんの少し前までは幼稚な絵を描いていたのにずいぶん上達したこと!・・てなわけでまあおもしろかった方。もうちょっとチャドのこととかはっきりさせてくれたらなおよかった。

ミディアム6の14 ホンモノをさがせ

今回はわりと手間をかけて作ってある。全体的に明るいのがいい。若くて美しい妻が、富豪で老人の夫を殺す。はっきり示さないが、以前アリソンはこの夢を見たのだろう。今裁判中だが、妻マロリーの有罪は間違いなし・・と余裕の表情。ガンですぐ死ぬと思ったら治っちゃって、そんなばかなこれ以上待てないわ・・となるのは、「オックスフォード連続殺人」と同じだな。いや、映画は見てなくて原作読んだとこ。マロリーは魅力的なので、テレビにうつるとジョーの目も釘付け。ここが笑える。アリソンが出勤した時、異変は始まった。同じ男性に何度も会う。そのうち男の顔した女性まで。アリソンにだけそう見えるらしい。ジョーやスキャンロンの顔まで違う。ジョーの時は思わずナイフ突きつけて大騒ぎしちゃった。その場をおさめたのは・・なぜかジョーよりも冷静だったアリエル。今回のアリエルはベビーシッターに出かける。セラピスト、パティの息子ジェブには空想の友達がいて、母親を悩ませている。アリエルにはそれ・・ビーバーの着ぐるみを着た死霊が見えるので、相手をし、そのうちやっつける。着ぐるみが出てきた時には「ドニー・ダーコ」かと思った。あと何日何時間とか言うのかと思った。たぶん作り手はアリエルが誰の手も借りず一人で難問題を解決するほど成長したってことを強調したいのだ。確かに冷静だし、断固とした態度を取る。ただ、今までの例から見て、あの程度の脅しでいなくなるものか。たちの悪そうなやつだから、逆恨みして今度はアリエルに悪さするのではないか。これはこれで一つのエピソードになるくらいの内容だが、例によってアリエル役のソフィアはブリブリ演技なので、あまり見ていたくはない。彼女は顔立ちからしてくどいので、演技はよっぽどサラッとやらないと、ねっちょりこってりてんこ盛りとなってしまう。さて、アリソンを悩ませていたのはフレッドという男。メールを送りつけ、個人情報を盗み、口座からお金を引き出すという手口。そうやって集めた金でマロリーの裁判の陪審員の一人を買収。無罪に持ち込もうとしていたのだ。買収されたのが誰だかわからないのでは(陪審員はみんなフレッドの顔をしている)打つ手はないとデヴァロスは言ったけど、アリソンはその人の服装や名札見たはずで・・。フレッド役ディードリック・ベーダーはヴィンス・ヴォーンに似ている。犯罪者だが憎めない感じで、最後決着のつけ方も鮮やか。

ミディアム6の15 兄の結末

ミディアム6の16 アリソン・ローレンの結婚

今回はずいぶん変わっている。アリソンとジョーの結婚式である。式の直前だというのにアリソンは悪夢やヴィジョンを見る。若い女性の失踪・・彼女にはその女性が首を絞められ、殺されるのがわかる。別の女性もそう。アリソンにはわからないが、アリエルである。いつ夢から覚めるのかな~夢の中で夢を見てるぞ~などと思うが、いつまでたっても現在に戻らない。作り手のお遊びかパラレルワールドか。いや、タラレバワールドだな。二人とも特殊メイクを駆使して(たぶん)シワのばし。アリソンは顔だけはやせてるんだよな。あの体形なら二重あごのはずなのに。まあ多少太めでもアリエル妊娠中だし・・例えまだ五週目だとしても。ジョーはもっとやせてるはず。途中父親とゴルフをするけど・・おなかにさらしでも巻いとくべきだったね。あるいはおなかへこますとか。パンツ一丁の時はそれなりに気をつけていたけど(たぶん)、シャツを着たんで腹が・・いや、気がゆるんじゃった?それにしてもアリソンの両親は式にも出ず・・何かうまくいってないとか?亡くなった祖母は出てくるけど。でもって不吉な夢ばっか見るし、そのうち自分達の娘が将来殺されるとわかるし・・しかも犯人は式に出席しているジョーの親戚!と言って証拠はないしどうすればいいのか・・そうだ!ジョーと結婚しなけりゃいいんだわッ!ジョーの説得も空しくアリソンは娘の方を選択。そりゃまあ女性なら夫より子供を選ぶわな。今回何度も言われるのが「選択」。我々は無数の選択をしながら生きている。確定した未来なんてない(死は別だけど)。一度は結婚を破棄したアリソンだが、その後見た夢のおかげで犯人を(今のうちに)つかまえることができ、ジョーに結婚してくれるよう(ずうずうしくも)要求する。今回は彼女の選択に焦点がしぼられているように見えるが、実は違う。私に言わせればこの時のジョーの選択こそが問題。彼は愛する妻と三人の娘にめぐまれ、幸せだ。その代わり安眠は失った。どんなに疲れていても、ほうっておいて欲しい時でも、アリソンは容赦なく彼を叩き起こす。まだ起こっていない、起こるかどうかわからないことで騒ぎ立てる。仕事(特に育児)を押しつける。そうよジョー!あの時があなたの人生最大の選択どきだったのよ!そもそもアリソンの方から別れるって言い出したんだし。でも・・子供ができてたんじゃねえ選択の余地なし・・と言うわけでアリソンの勝ち~!

ミディアム6の17、18 生ける血Part1、2

今回はどうなるかと心配したけど・・つまり、Part2の終わり頃になっても解決のきざしが見えないので、3へ続くのかしら・・と。こういうふうに二回、三回に分けるのは、それだけ大がかりな内容だからですよ・・というのがわかるようにしないと。今回みたいに、一回ですむものを二回に水増ししてる・・と思わせるようじゃダメ。ちなみに大がかりな内容って「死のウイルス」みたいなやつ。あれなんか二回に分けるにふさわしいのに、予算がなくて途中でしぼんだ感じ。さて、アリソンは少女の自殺と才能の無駄遣いという言葉が印象的な夢を見る。なぜかアリエルもブリジットもその少女の夢を見る。ブリジットにはその夢全部話させる。この時点でもううんざり。今見たばっかの夢を子供が筋道立ててつっかえもせず暗記しているみたいに泣きながら話す。ここでもう時間稼ぎ!!三人とも才能の無駄遣いって言われたけど、見終わって考えてみると、この言葉の意味は?少女・・ジェニファーが自殺するのは、自殺衝動があるからだ。彼女は交通事故で両親を失った。一人だけ助かった彼女は、それ以来悪夢を見るようになる。誰かが動物を・・続いて人間を殺し始める。写真をとり、血を抜く。自分は犯人の目を通してそのおぞましい光景を見ているが、最初のうちはただの夢だと思っている。でもある時、殺され、血を抜かれた一家を見て、現実に起こっていることだと知る。と言って彼女に何ができるだろう。ホームレスの彼女は、警察へ通報するより、台所へ行って何か食べることの方が先決。これらのこと・・自分だけ生き残ったこと、悪夢から逃れられないこと・・が、彼女を死に引きつける。アリソン達の夢で彼女が自殺するのはそのせいだ。実際彼女は後に洗剤か何かを飲んで自殺を図る。殺人事件の犯人は最後は追いつめられて自殺する。で、夢での自殺は説明がつくが、才能うんぬんは結局意味不明。自分とは全く違う幸せな暮らししている、ブリジット達への嫉妬か怒りか警告か。オヨヨ冒頭の夢のことだけでこんなに書いちゃって、私自身も引っ張りすぎ?じゃ、アリエルのプロムの相手選びの夢のばからしさについて書くのは省略しますね。

ミディアム6の17、18 生ける血Part1、2 2

今回の副ストーリーはジョーのピンチ。彼って先頭に立ってばりばりやるタイプじゃなくて、いざという時そこにいて助けてくれる頼もしい存在。決して人を裏切らず、誠実で謙虚。これと反対なのが上司のキース。まわりを信用せず、全部一人でやる。いざという時いなくなり、責任を取らない。自分の都合で人を裏切り、嫉妬深く、でしゃばり。もうすぐ新バイオ燃料のことで国防総省相手にプレゼンしなくちゃならないって時に、キースは行方くらます。うまくいってる時はいいけど、そうでない時の対処ができない。自分は天才で、まわりはバカばっかだと思ってる。何でも一人でやって相談もしないから、彼が今やってることが他の者にはわからない。それでいて今すぐ知恵を出せと迫り、気に入らないとクビだ・・となる。こういう欠陥人間が重要な仕事任されているのは不思議だが、能力本位、実力本位のシステムならこれもアリなのか。彼が双極性障害なのも判明する。昔と違い今は病気の名称も違うようだ。昔は年寄りがぶっ倒れれば全部脳卒中だったが、今はいろいろある。双極性障害は躁鬱病のことか。「少女たちの物語」では統合失調症が出てきたが、精神分裂症のことだろう。話を戻して、ジョーはキースに振り回される。元々まだ完成してないものを売り込み、それに成功しちゃった・・というのがある。プレゼンまでにはすべてを完成させ、きちんと説明できるようにしておかなきゃならない。その最後の部分でキースはつまずいた。彼はそれを病気治療の薬のせいにする。薬のせいで頭の働きが鈍くなったのだ、薬を飲むのをやめれば・・。でもそうすると今度は感情のコントロールができなくなる。まわりの者のせいにする。自分がこんなに苦しんでいるのにおまえ達は仕事もせず給料だけもらって遊んでる。・・でもそうするよう仕向けたのは彼なのだ。自分がやるから君達は何もするな、何かするのはかえって迷惑。会社からこの部署に一定の資金出させるための人数合わせ・・。キースがいなくなっても会議を中止するわけにはいかないから、ジョーにお鉢が回ってくる。アリソンはアリソンで大変だけど、ジョーも大変なのだ。

ミディアム6の17、18 生ける血Part1、2 3

会議当日、出かけようとするとマリーが部屋に閉じこもって出てこない。歯が抜けたのに枕の下にお金が置いてないとか、そんなことらしい。あちらには妙な習慣があるものだ。と言うか、そんなことでごねるな!!枕の下にお金置いて欲しいならホテルのメイドになってベッドメイキングでもしろッ!!と言うか、皆さん不思議に思いませんでした?マリーのような小さな子供の部屋に何でカギがかかるんでしょう。いざという時親が入れないような、そんなことします?まあとにかく朝の忙しい時・・大変な一日の始まりって時にジョーを困らせるガキにはホント腹が立った。こっぴどくしかられるということがないから、懲りるということがない。たぶんキースも懲りないだろう。彼はしかられたことはなく、天才だすばらしいと言われ続け、そのまま大人になったのだ。何かあったらそれは全部まわりのせい!プレゼンは言わば国防総省にウソをつくことだ。まだできてないのに完成した成功したと言ってのけなきゃならない(バカ正直なジョーには心がとがめることだったろう、しかし会社のためだ!)。で、その最中にキースがのこのこ現われ、会議をぶち壊す。まるでジョーが彼の功績盗んだような言い方。この瞬間全米・・いや、全世界のジョーファンの女性敵に回しましたぜキース君。後で病気のせいだのアイムソーリーだの言い訳等なされますが、即却下です。あやまったって本心からじゃない。自分が悪いと思ってない。自分はイカレてないと言い張ることでもそれがわかる。イカレてるからこんなことするんでしょうが!今回は社長もそれとなく出てくる。こういうタイプの社長も珍しいな。冷静だし声も荒げない。ジョーの瞑想はどうなったか知らんが(たぶんやってないだろう)、社長は毎日やってるのだ。怒りを感じた時には深呼吸し、10まで数えるのだ。そういう描写が出てくるわけではないが。見ていてこの社長のキャラは物足りなく思う。キースをかばいすぎる。それもこれも彼には独創的な才能があるからだ。爆弾には違いないが、役に立つ。他社に引き抜かれるより自分の手元に置いておきたい。しかし今回のようなことがあって、それでも大目に見るだろうか?寛容すぎるのでは?

ミディアム6の17、18 生ける血Part1、2 4

たぶんキースの首がつながったのはジョーがいたからだ。ジョーは生まれついての補佐役だ。この場合補佐と言うより子守りだが。気づいているかどうかは別として、彼はそういう運命の元にあるのだ。すでにアリソンの補佐役だし!せっかく首がつながったというのにキースはほどなく辞職する。君を後任に推薦しといたとか何とか一見親切そうに見えるが、要するに彼は自分のペースでやりたいのだ。ジョーの助けなんか借りたくない。他の誰の助けも。独立すれば今回のあの大失態はなかったことにできる。ジョーを見る度思い出さなくてすむ。社長の、国防総省への取りなしも無駄である。彼には感謝の気持ちなんてないのだ。ジョーは今回のことで懲りて会社をやめるつもりだった。どんな仕事でもキースのお守りよりはマシだ。でも家族を養う義務がある。怒りを抑え、自分を納得させたと思ったらキースの独立宣言だ。独立はそう簡単なことじゃないというジョーの言葉には重みがある。今の会社に落ち着くまでの苦労は半端じゃなかった。今この会社をやめ、職探し・・となっても、過去の辛い経験があるから、たいていのことはクリアーできる。でもキースには無理さッ!!以後キースは出てこないようだが、その後(なれの果て)を知りたいものだ。ところで社長・・キースの病気のことも知ってるし・・他の社員の”ただ乗り”のことも知ってるのかしら。仕事もせず給料だけ・・なんて、そんなこと許すとは思えないけど。一見無能に見える社長だけど、静かでいながら有無を言わさぬ対処の仕方・・実は凄腕?さて、ジョーはアリソンがジェニファーを家に連れてきたのが不満だ。ホームレスだし犯罪者だし、娘達は彼女が悪夢に出てきたせいでおびえている。この時のアリソンはもう少し説明してあげるべきだよな。今は無理でも後でゆっくり。ジェニファーはなりたくてホームレスになったわけじゃない。両親の死後里子に出されるが、そこで養父に目をつけられる。あの~里親って厳しい審査受けるんじゃ?若い女性にとっては辛い境遇。そこから逃れると今度は飢えとの戦い。不法侵入した家で殺されている一家を発見しても、警察への通報より飢えを満たす方が先・・そんな空腹をアリエル達は知らないですむ。

ミディアム6の17、18 生ける血Part1、2 5

養父のけがらわしい欲望への恐怖も知らないですむ。厳しい、汚れた現実を娘達に見せたくないというジョーの親心はわかる。しかし将来何かの理由でアリエル達が孤児になり、ジェニファーと同じような目に会う可能性はゼロではないのだ。他人事じゃない、もっと親切にしようとは思わないのかな。もっとも自殺図って眠り続けるジェニファーに付き添うなど、ジョーの態度も軟化するけど。ジェニファーより、看病し続けのアリソンのことが心配だった?いやいやジェニファーを心配して・・と、思いたい。ジョーはそういう人のはずだ。事件のことほとんど書いてないけど、血を抜かれた一家・・というショッキングな事件のわりには・・犯人はなかなか出てこないし・・。姿をくらまし、薬が切れておかしくなってるキースの仕業・・と思った人もいるんだろうな(私もです)。でも違った。なぜ交通事故を境にジェニファーと犯人につながりができたのか、なぜ血を抜くのかの説明はされる。しかし「あっそう」と思うだけで、見ている人の心に強く残るのは、ラストのジェニファーへのアリソンの言葉である。犯人が死んで、悪夢の心配はなくなるが、ジェニファーが立ち直るにはそれだけでは不十分なのだ。今回のアリソンは暴走したり騒ぎ立てることがない。自分より大変な目に会ってるジェニファーを助ける立場にいる。彼女より人生経験積んでるし、霊能力は生まれつき。まだ数年(たぶん)のジェニファーとは違う。彼女の母と交信し、その思いを伝え、ジェニファーを癒す。ここで余計なことと思いつつ、私は思ってしまう。何でお母さんだけ?お父さんは?まあそれにしてもほとんどワンシーンしか顔がうつらない、ジェニファーの母親役の人の表情・・すばらしいです。結局このラストのエピソードをじっくり描きたいから二回に分けて、時間に余裕持たせたのかな?ラストが感動的・・という点ではかなり心に残る回。付け足し・・キース役ジョエル・デヴィッド・ムーアは「ドッジボール」に出ていたようだ。他に現在アメリカで公開中の「シャーク・ナイト3-D」にも出ているようで。今日見た「ハリウッド・エクスプレス」の予告にうつってた。日本で公開されるかどうか知らんが、「ジョーズ」っぽい。

ミディアム6の19 小さな目撃者

今回はすべてがほうりっぱなしのまま終わるので、来週に続くのかなと思ったくらい。こういう終わり方の方がリアルなのかもしれないが、見てる方は嫌だな。近所のモルハーン家で殺人事件が起こり、逃走中の犯人をマリーが目撃。物騒だからと警報器をつけるが、マリーの様子がおかしくなる。装置がマリーに話しかける。そのうち犯人は近所のベリーマンだとわかるが、いろいろあって逮捕に行きつけない。マリーは面通しでウソをついたり、証拠の銃を始末したり。一方アリエルは志望大学の面接を受けるが、そこの教授だったバーカーの霊から、ある頼まれ事をする。今は妻ソンドラ(アリエルの面接担当官)が使っているパソコンから、あるデータを削除して欲しい、その代わり合格の秘訣教える。・・で、アリソンに話を戻すと、モルハーンの霊が現われ、なぜベリーマンに殺してもらったか話す。本来は難病を苦にしての自殺だが、それでは保険金が下りない。家族にお金を残すため、今起こっている連続殺人の手口を真似て・・。黙っていてくれれば真犯人・・これから若い夫婦殺そうとしている・・のこと教える。この二つのエピソードの共通点は、どちらの霊も取引を申し出、アリソンもアリエルもそれを受け入れてしまうこと。アリソンの場合は受け入れをほのめかすところで終わっているが、アリエルの方は・・大学の方はたぶんふいになってしまっただろう。彼女はなぜアリソンに相談しなかったのか。また、アリソンの方はなぜデヴァロスかスキャンロンに相談しなかったのか。正義のため信念を貫くか、目先のこと(大学入学や家族の安全)を優先するか・・難しいところだ。と言うか、なぜ彼女達はこんなことで悩まなくてはならないのだろう!ベリーマン役は「ヒドゥン2」のラファエル・スバージ。あの頃から髪は危なかったが、今では風に吹かれる枯れ野みたいになってる。でも全然気にしてないみたいで。そうよ、それでいいのよ、無理してカツラや増毛でごまかすことないわ、自然でいいのよ。不自然でも髪がちゃんとあるように見せなきゃならないのはブレンやニコケイのようなタイプよ。スバージは「メンタリスト」にも出ていたな。顔を見られるのはうれしい。それにしてもマリーは大丈夫かね。今からこれじゃ先が思いやられる。

ミディアム6の20 消えゆく日々

今回も趣向凝らしてます。飛び飛びの人生なんて「もしも昨日が選べたら」みたい。今回アリソンは脇に回ってる。ほとんどアリエル主役。志望大学云々はどうなったか不明だが、アリエルの生活は乱れてる。乱れてると言っても徹夜したり、そのせいで昼間ボーッとしたりってことですけど。今の彼女は上級生のリアムにほの字。相変わらず男性遍歴重ねてる(←?)ようだが、「僕の名前は」のカイルとはどうなったの?とにかく授業に差し支えるというので、リアムの車で昼寝させてもらう。彼が、寝不足の時にいい方法がある、手を出して・・と言った時には、見てる人全員ドラッグを渡すんだと思ったはず。そしたら車のカギで。ここでまた見てる人全員車でアリエル襲うんだと思ったはず。でもそうならなくて、あら彼って今時珍しいくらい無害なタイプ?アリエルはケリガン先生の家にベビーシッターに行くが、彼女は殺されてしまう。気がつくと10年後で、リアムと結婚し、アンナという娘もいる。ケリガンが殺される夢を見、彼女の夫が犯人と確信。アリソンに頼んで調べてもらうが、空振り。直後重大な話があるとアリソンに呼び出されるが、気がつくと七年たっていて、アリソンはあの日に殺されたと知る。アンナはさらに成長しているが、この子はどことなくブリジットに似ている。ケリガンの赤ん坊ブレンダンがカギというアリソンの言葉を今になって思い出したアリエルは会いに行き、真相に気づく。見ている方はケリガンを撃つマスク男出てきた時点で、犯人わかる。夫ならマスクしないでしょ(←ネタバレ)。アリエルは化粧や服装で10年後、17年後もクリアーできるが、リアムの方はそうはいかない。最初出てきた時は高校生なのにいやに老けてるなあ・・と。夫として出てくる時にはちょうどよくなってる。アリエルと結婚したものの、ジョーがそうであるように、彼も苦労のしっぱなし。わけのわからないこと言い出したり、自分や娘のこときれいさっぱり忘れていたり。アリエルを心から愛してるけど、もう限界・・となる。見てる人みんな彼に同情したと思うよ。アリソンは10年後もほとんど変わってないけど、私にはしゃべり方を少し変えてるような気がした。リアム役はマイケル・レイディ。知らない人だが、なかなかよかった。アリエルにはもったいないね。

ミディアム6の21 子豚の憂うつ

今回メインの事件は大したことなし。犯人すぐわかる。冒頭豚達がしゃべる。まるで「ベイブ」だ。凝っているなあと感心するより、悪あがきのような気も・・。アグロユナイテッドという企業があって、動物愛護協会からメリッサという女性がスパイのような形で潜入。肉の生産上げるための家畜虐待の疑いがあるからだが、なぜか彼女は失踪。協会の代表ヴィクトリアが調べて欲しいと言ってくる。もちろんアグロ側は虐待なんかしていないと腹を立てる。普通は企業の方を疑う。不正を気づかれ、メリッサを始末したのだ。そう思わせるような夢をアリソンは見ている。でも、アグロ側の「いつでも視察に来てかまわない」という言葉を聞いて、「あれ?」と思う。嫌味でも捨てゼリフでもない。やましいことはないと自信持ってる。もしかしたらヴィクトリアの方が因縁つけているのでは?普通は愛護協会を疑ったりしないけど、怪しい企業はやっぱりワルでした・・じゃ、ストレートすぎる。ヴィクトリア役ロマ・マフィアは「ダブル・ジョパディー」に出ていた。ヒロインに「二重処罰の禁止」の存在教えるキーマン・・いや、キーウーマンか。どっしりとした体形、穏やかな表情や口調・・誰も彼女を疑わないが・・。アリソンはこの事件と子豚のバーニーが気になって、マリーの万引きはあんまり心配してない。ジョーの誕生日プレゼントとしてマリーはアンティークのフィギュアを万引き。気づいたジョーはすぐ返しにいくが、店主は350ドルで買い取るか警察に引き渡すかだ・・と、許してくれない。仕方なく買い取るが、マリーは別のフィギュアも万引き。後で、この二体は元々ジョーのもので、母親が処分したのがめぐりめぐって・・ということがわかる。マリーはパパのものだから持って行ってもかまわないと判断したのだ。ジョーもアリソンもそうだったのかと納得し、めでたしめでたし・・ってそれでいいんですか?「ミディアム」のサイトも「すてきなオチでしたね~」・・ってどこがです?犯罪には厳しく対処するという店主の態度に、あたしゃ偉い!・・と感心し、応援してました。そうよそうよ簡単に許しちゃだめ!まだ6歳だし反省してる?・・してないしてない、また同じことくり返す。現にマリーはまたやったでしょ。

ミディアム6の22 未来をこの手に

アリエルはダートマス大学に受かって大喜びだが、アリソンは娘が遠くへ行くのは嫌。他に三つも受かってるし、近くの大学へ行って欲しい。そのことでジョーと口論。翌朝彼女は死んでいた。もういいかげん使い古した手。この先ずっと茶番に付き合わされる。彼女の葬式・・他の者は気づかないけど、アリエルだけは気づく。ってことはアリエルが一番アリソンの能力受け継いでいるのかな。アリソンに近づいてきたのはメアリー・ルイーズの霊。自分を殺したクラレンスをつかまえて欲しい。アリソンを通じてアリエルはデヴァロスに知らせ、その後も次々事件を解決。そのうちデヴァロスも死亡。後任のケリーは霊能力は取り入れず、アリエルをクビに。アリエルだっていいかげん嫌気がさしてる。半年ほどママの言う通りにしてきたけど、近くの大学にしたけど、検事局の仕事も手伝ったけど・・これ以上は嫌。私は今からでもダートマスに転入して、将来のために勉強したい。ママが見えないように・・と、酒まで飲む。一方解決したはずの事件は引っくり返る。メアリー・ルイーズを殺したのは義理の息子ライアンだった。ねえアリソン、霊もウソをつくって今までにも何回もあったじゃん。少しは学習しろよ。まあこんなことはどうでもよくて・・。どうせラスト目が覚めて夢だったんだ・・となるんだから。こんな夢見るのはアリソンが子離れできてないから。目の届くところにいて欲しい・・それだけ。だからママは(もう死んでて)できないから手伝ってよとか、私達のおかげでこの人達の命が助かるとか、アリエルに圧力かける。今回の特徴は、若いアリエルの可能性。受けた大学かたっぱしから落ちた私から見れば、アリエルは信じられないくらい優等生。大学にはみんな受かるし奨学金もゲット。車で妹達の送り迎えするし時にはベビーシッターのアルバイト。(夢の中では)検事局で働く一方試験勉強にも精を出す。で、優等生だけにアリソンに言われると断れなくて。一方のアリソンも普通ならこんなに追い込んだりしないはずなのに、アリエルを追い込む。夢だからオーバーに描いているんだろうけど、あれじゃモンスターママ。ラストはめでたしめでたし。アリエルは家を出るだろうし、スキャンロンとリンはゴールイン。今回は画面がふわふわと小さくゆれる。不安感を出すためだろうけど、見ていていらつく。