ミディアム シーズン3

ミディアム3の1、2 夢を見る者たちPart1、Part2

シーズン3の第一弾は二回。二回とか三回で一つのエピソードというのは時々やるけど、そういうのは出来はあんまりよくない。なかみが薄まったり、今回のように焦点がぼけたり。「ミディアム」のメインは事件の解決だと思う。扱う内容が血なまぐさいものなので、そういうのとは無縁なアリソンの家庭のシーン入れてバランスを取る。ところが今回は・・。デヴァロスは体調を崩す。オネショをする。やたら喉が渇く。医者嫌いなので何のかんのと口実作ってごまかしていたが、ある日目が見えなくなる。糖尿病と診断されたが、幸い大事には至らずにすむ。スキャンロンは副市長リンと付き合っている。結婚も考えている。しかしリンは議員に立候補しないかと持ちかけられる。ただ、労使交渉などとの関連で、公務員と付き合うのはまずいと言われてしまう。スキャンロンは公務員だから、関係は当分秘密にしておかないと。彼はそれがおもしろくなく、リンからの電話を無視し続ける。フェニックスで二件、他でも二件、殺人事件が起きる。一家皆殺しの残酷な手口だ。ブリジットは夜眠ると怖い夢を見てしまう。どうも彼女は事件の夢を見ているようだ。しかしアニメなのではっきりしないことも多い。一方アリソンは元カレ、クレイの出現に悩まされる。それを聞いたジョーはおもしろくない。アリソンの高校時代のボーイフレンドなんて嫉妬するような対象じゃないが、困ったことにクレイは幽霊なのだ。家の中にいて自分達を見ているかもしれないと思うといい気はしない。・・いつもゲストスターの名前が最初の方に出るのだが、今回トム・ジェーンの名前は出てなかったようで。そう!シーズン最初ということで奮発したのか(←?)、ジェーンが出ているのだ!彼が出たのはIMDbを見て知っていた。でも、もっと後の方だと思ってた。連続テレビ番組は見ない私だけど、この「ミディアム」だけは見ている。欠かさず・・と言いたいところだが、月曜夜11時からの字幕版は遅すぎて見るのは無理。たいてい土曜午前10時からの吹き替え版を見ている。しかし忙しさにまぎれ、見逃すことも多い。今回のエピソードも見逃し、再放送で見た次第。

ミディアム3の1、2 夢を見る者たちPart1、Part2 2

ジェーンったらこんなところに出ていたのねッ。私は「パニッシャー」の続編を待ち焦がれているんだけど、作られるのかしら。「ミスト」はまだ見ていない。ジェーン、ちょっと太ったかな、いや、役のせいかな。ヘアスタイルも変だな。出演するとしたら事件に絡んでると普通思うじゃない。でも何か違う。アリソンの家に現われては未練がましいこと言うだけ。だんだんがっかりしてきちゃった。結局何のために出てきたんだろう。彼はカメラマンで、今インドネシアにいる。危ない目にもたくさん会ってるし、いつ死んでもおかしくない。酒に酔ってバイク乗って事故起こして、それで死んだらしい。そういう彼を見れば、こりゃ何か犯罪と関係していてもおかしくない、今回の連続殺人にもきっと絡んでいるんだろう、そのためにアリソンの前に現われたんだ・・って、そう思わせるような設定。でも・・バスルームに現われたり、寝室に現われたり(お遊びが過ぎますな)。そのうちアリソンとジョーはケンカ始めるし、何だか見ててアレなのよ。いつものジョーらしくない。幽霊に嫉妬してどうするの?アリソンはブリジットが怖い夢見て泣くので何とかしたいけど、夢のコントロールなんてできない。だからって怒ったって何にもなりゃしない。そうやって、事件を解決する側にいる者が、今回は皆問題を抱えているわけ。当然チームワークは乱れる。人間である以上悩むのは当然だけど、それに比重かかり過ぎると事件の印象が薄くなっちゃう。・・って言うか、薄くなってるよ!我々は犠牲者を気の毒だと思う。特に小さな子供だったりすると余計に。早く解決して欲しい、犯人は誰、なぜ殺したのか・・そういうふうに思う。でも途中からは犠牲者の描写なし。アニメで代用?このアニメはこれ用に特別に作ったのかな。さすがこういう時のもちゃんとそれなりに作ってあるな。被害者の一人は絵の模写をしていた。まあそれを見れば事件の内容の見当はつく。しかしその解決の仕方も何だか手抜き。二回に分けてやるほどの内容か?何のために出てきたのかわからないクレイのシーンや、家庭内のゴタゴタ、デヴァロスの病気等省けば、一回でおさまりまっせ。

ミディアム3の1、2 夢を見る者たちPart1、Part2 3

デヴァロスは他の回で病気にすりゃよかったのよ。ジェーンは別の回でもっと事件に深く関わる役で出すべきだったのよ。そのぶん事件のことちゃんと描写して、被害者はかわいそうに・・と思わせて欲しかった。そうかそうかそういうことだったのか、あいつが犯人だったのか、つかまってよかったよかった・・となって、シーズン初めにふさわしい内容になったのよ。・・これを書いてから三年くらいはたったのかな。その間にいろんなことが・・。一番の変化はシリーズの打ち切り。このエピソードの頃はまだ失速していなかったんでしょ?アニメを取り入れるなどチャレンジしてるし。お金も手間もかかるけど、それでもやっちゃう。もう一つ変わったのは、パトリシア・アークエットとトム・ジェーンが別れてしまったこと。この頃はたぶんまだうまくいってたんだろうけど。ジェーンは「パニッシャー」の続編には出なかったし、「ミスト」も相変わらず見ていない(ごめんね)。今頃彼はヴィン・ディーゼルあたりと肩を並べるアクションスターになってたはずなのに・・。どこでどう予定が狂っちゃったのかしら。今回久しぶりにちゃんと見て、でもやっぱりわからないのがクレイの存在。ファンとしてはジェーンが出てくれてうれしいけど、でも何のために出てくるのか。クレイは今回の事件には関係ない。同じ頃死んだというだけ。それなのに事件のヴィジョン見せ、犯人逮捕の手がかりも見せる。手がかりって今回の事件の真の目的が殺人ではなく、高価な絵画を盗むことにあるってことだけど。犯人を罠にかける方法を、クレイに聞いたのかどうかは不明。ここが肝腎なのに。危ない道をさんざん渡った彼だからこそできる助言。それがあってこそ彼が出てきた意味が・・。いやいや、今更こんなこと書いたって、クレイ以上に未練たらしい。車の中でシートベルトして寝ている男の子のシーンが印象的。と言うか、私てっきり女の子だと思ってたんだけど・・。何だか変なふうにものが回るけど、車が転がり落ちていってるところなのね。その後の水が流れ込んでくる恐怖を考えると、美しくも残酷なシーンだ。あと、高校の卒業アルバムを見るシーンくらい入れてもよかった。

ミディアム3の3 パラドックス

今回は非常にややこしい。夢の中で夢をというのは、今までにもあったけど、あまりにもそれが重なると、起きた時覚えていられないと思うが。第一なぜこういう夢を見るのか。予知夢だったら、夢の中で夢をという必要はないし、誰かの霊的残存エネルギーが夢を見させたというわけでもない。最初の夢はアリソンにとって悲惨。交差点で突っ込んできた車にぶつかられ、両足をなくす。相手の車のトランクに死体が入っているのが発見されるが、失った足は戻らない。夢から覚め、両足がちゃんとあるのを確認してホッとする。いつものことだが、アリソンはケータイかけながら運転していた。突っ込んできた相手が悪い・・ですませたのでは、以後もながら運転をやめず、そのうち現実でも事故を起こすだろう。ともかく、ここで事故が起きるはず・・と、スキャンロンを引っ張っていく。信号無視した車を止めるが、運転していたのは連邦裁判所のホイットマン判事。これじゃトランクを開けて見せろとは言えない。直後にレストランで人質事件。犯人はホイットマンのようだが・・。これも夢で、次の夢では実物のホイットマンが車を運転していた男とは別人とわかる。スキャンロンと例のレストランへ行くと、そばには20人ほどのグループがいて、ホイットマンの名前が聞こえたりする。銃を持った男が乱入し、スキャンロンが撃たれ、アリソンはパニックに。このように少しずつ違う夢を見るのだが、はっきりしていることは、昼にレストランで人質事件が起きること。そこに郡の判事が全員集まっていること。判事が審理に出られないと、翌日に持ち越されるが、罪状認否だけは10日以内にできないと被告が釈放されてしまう。今、クリーガー事件というのがあって、弁護側が引き延ばしをはかっている。要するに期限切れになるよう企んでいるわけ。それにしてもアリソンは、弁護士志望のわりには何も知らなくて。レストランに男・・クリーガーの義弟・・が飛び込んできた時、待ちかまえていたのはスキャンロン達。おかげで未然に防げたけど・・。なかなか終わらず、長かった金曜日が過ぎて、やっと土曜日になって、アリソンとジョーは朝からイチャイチャするけど・・あのぉ、ホイットマン判事は?だって犯人は判事の車でレストランに来るんでしょ?トランクの中で死体になってるから、(三番目の夢で)ホイットマンが来ていないとか何とか言うんでしょ?それとも現実では違う車で来たとか?ああんもういいや、どうでも。

ミディアム3の4 悪魔の末裔

ミディアム3の5 機械の亡霊

アリソンはジョーの誕生日プレゼントにビデオカメラを買うつもりだった。予算の関係であきらめかけるが、それなら・・と店員が出してきたのは返品する予定だったカメラ。なぜか客が返してきたのだが、製品には全く問題ないし、安くするというので買うことにする。ところがこのカメラ、かってに動き出しアリソンに(だけ)映像を見せる。エネルギーを残すのは人間だけじゃない、機械も・・ということらしい。私だったらこんな妙なもの夫へのプレゼントになどしないけど。うつるのはキャシーとトラビスのカップル。トラビスはうつす側なのでほとんどうつらない。彼はキャシーを無断でうつしてとがめられるが、その後仲良くなったらしい。キャシーには医者の夫がいるが、浮気を怪しんで暴力をふるうらしい。そのうち夫を消して・・。カメラはその殺人を警告しているのか。しかし名字がわからないのでは二人を捜し出すのは難しい。おりしも車が歩道橋から狙撃され、運転していた女性が死亡する事件が発生。女性は夫とは不仲。夫ショーン(ティム・ギニー・・「ヴァンパイア/最期の聖戦」のアダム神父!)は離婚すれば一文無しだが、妻が死ねば大金持ち。彼は過去浮気をしていたことは認めたが、現在は妻との仲を修復中だった・・と殺人を否定。アリソンはカップルのことで頭がいっぱいなので、彼を見ても何も感じない。この頃になると先が読めてしまう。この時点でアリソンがもっと事件に興味を持ち、ショーンの妻が探偵にとらせた浮気相手の写真を見ていれば・・。最初登場した時から、キャシーにはよからぬものが感じられる。彼女は実はショーンの浮気相手。トラビスに標的は夫・・と思わせておいて、妻を殺させる。トラビスは元狙撃手なので、遠くからでも命中させることができた。そうやって邪魔な妻を始末し、ショーンとの仲を復活させ、大金持ちの妻の座を獲得。用ずみのトラビスは自殺に見せかける。もちろんショーンは何も知らない。今は拘留されているがそのうち釈放される。トラビスの死体が見つかれば・・。今回のトラブルは気の毒だが、頼みもしないのにキャシーが妻を殺してくれたのでショーンには莫大な遺産がころがり込む。喜んでいいのか悲しむべきなのか(妻を愛していたからね)。てなわけでカメラに宿ったのはトラビスの怨念かカメラ自身のエネルギーか。どちらにしても今回はカメラがみんな見せてくれたので、アリソンは楽でした。

ミディアム3の6 直感とひらめき

今回はややほろ苦。1996年にゴメスという男が起こした連続殺人事件。FBIの犯罪心理分析官クーパー(カートウッド・スミス・・「ロボコップ」の悪役で有名らしい)がゴメスをつかまえるが、証拠物件が紛失したせいで無罪釈放するはめに。二人の夢を見たアリソンは、今捜査中のダイアンという少女の殺人も、ゴメスの仕業ではないかと疑う。オハイオですでに四人殺されており、今度はフェニックスで似たような事件が起こったため、あのクーパーもこちらに来ていた。アリソンはゴメスの名を持ち出すが、一笑にふされおもしろくない。ただアリソンの言動はぶしつけだし、身のほどをわきまえていないし、家でジョーとケンカするのもよくない。今回の副ストーリーは、マリーが砂嵐状態のテレビ画面を見続けるので、病気ではないかとジョーが心配すること。会社の同僚アーロンは「胸騒ぎ」で殺される人かな。さて、自分の能力に自信を持っているアリソンは、とうとうゴメスの居どころを突きとめる・・と言うか、彼は1997年にメキシコのモーテルですでに殺されていた。つまりダイアンを殺したのはゴメスではありえない。一方クーパーはベルという性犯罪者に目をつける。オハイオの事件も彼の仕業に違いない。・・クーパーの役どころは、「88ミニッツ」のジャックや「レッド・ドラゴン」のグレアムを連想させる。殺人犯の心理に入り込もうと決心したクーパー。彼が一線を越えてしまったことを、アリソンは明るみに出すのか。最初は尊大でいやな男に見えるクーパーだが、自分の中にある決意を秘めている。その信念は固くゆるがない。自分の取った行動を後悔しない。彼はそれほど強く犯罪を憎んでいる。意外なことに彼はアリソンのような存在も受け入れている。過去の事件・捜査で霊能者に出会っているので、その能力を疑ったりしない。望みもしないのにいろいろいやなものが見えてしまうのも辛いが、クーパーは自分から進んで地獄に落ちている。誠に潔い信念の男なのだが、彼がやっていること(制裁)は、そうそう成功し続けるとは思えない。いつかは明るみに出る。そうなると「インソムニア」でウィルが言っていたように、彼の手がけた他の捜査が無効になり、犯人達が釈放されてしまうのではないか・・という気もした。それにしても題名・・「直感とひらめき」なんていうジェイン・オースティン風のより「パニッシャー」の方がいいんじゃないの?

ミディアム3の7 母子の事情

今回のは見覚えがない。見逃していたのか、あんまり昔に見たので忘れたのか。冒頭の夢は「キャリー」のパロディ。それにしても向こうの学校って何なのだろう。まだ13歳だってのに舞踏会があるからドレスが欲しいだの、意中の男の子に誘われるかどうかドキドキしたり、ベストカップル選んだり。金のない子や、もてない子はどうするのか。あ、欠席すればいいのか。まあとにかくアリエルは、夢で着ていたのと同じドレスを買ってくれと、アリソンとブライダルサロンへ。ところがオーナーのパティと、娘のクレアが殺されていて。アリエルは死体は見てないけど、悪夢を見るようになる。今回はアリソンはパティの側から、アリエルはクレアの側から夢を見ていて、それぞれ違う男を犯人だと思っているけど、二人とも間違っているのがミソ。途中で出てくる、クレアが体験した出来事が、最後になって重要な意味を持ってくる。悪夢ばっかり見るせいで、アリエルはアリソンを恨む。こういう能力を持っている者は子供なんか生むな・・とまで言う。アリソンはショックだったろうけど、事件が解決すれば悪夢も見なくなる。だからお互い正直に夢のこと話し合えばいいのに・・という気もした。二人が話し合ったのはだいぶ後になってから。13歳のアリエルは、14歳で死ぬはめになったクレアを、もう少し親近感とか気の毒にとか思うはずだが。お金も払わず、ドレスを家に持ってきてしまうのも変だ。クレアで興味深いのは、友達サイトでおもしろ半分にやったことが、脅迫となって返ってくること。目に見えない相手とのやり取りは、楽しい反面危険もはらんでいる。いつものやり取りがいきなり脅迫に変わる恐ろしさ。結局脅迫相手は殺人事件とは無関係だったけど、パソコンにしろケータイにしろ、取り扱いには注意が必要。アリソンの夢では、パティの不倫相手が犯人らしく思えたが、こちらも間違い。途中で出てくる、ウェディングドレスをキャンセルした女性の結婚相手が真犯人。女性は直前になって相手に不安を覚え、逃げ出したようだ。逆上した男は全然関係のないパティ母子を殺害。だからもう少し二人のことを気の毒に・・となってもよさそうだが、ラストはアリエルの舞踏会での晴れ姿。要するにクレアみたいに死んでしまっては何もかもおしまいってこと。殺され損。クレア役は何とジェニファー・ローレンス。顔立ちや体つき、演技、持っている雰囲気に、見ている者の心を引きつける何かがある。

ミディアム3の8 尊厳と名誉

さて今回はちょっと書きにくいぞ。ライコフ(ポール・ペリ)という議員が変死する。首吊り自殺のように見えるが、首のまわりにできたあとは・・。未亡人は夫の名誉、死者の尊厳を守ろうと必死だ。ライコフは性犯罪者に処方される性欲抑制剤を飲んでいた。初めは黙っていた夫人も夫の隠された一面を話し出す。彼は妻への愛とは別に他にも興味の対象はあったが、ある時何やらもめ事が起こったらしい。夫人はどうせ若い女性とのもめ事だろうと深くは追求しなかったが、それ以来ライコフは薬を飲むようになった。死亡時の状況ではPCでポルノサイトを開き、興奮するため首吊りのまねをしていて誤って窒息したように見えた。発見した夫人が、ライコフの秘書フランクに手伝ってもらい、下ろしたのだ。スキャンダルにならぬよう自然死でかたづけるつもりだったが、使用人が通報してしまった。アリソンも夢を見ていたので他殺だと思っているが、犯人はわからない。それとは別に彼女には助けを呼ぶ少年の声が聞こえ始める。穴に落ちた少年の夢も見始める。ろくに手がかりがないし該当する捜索願いも出ていない。しかしアリソンは捜し回り、とうとう少年を見つける。救助ヘリを呼び、再び穴にかけつけるとそこにあったのは白骨だった。その少年ジミーは1991年に行方不明になっていた。穴に落ち、誰にも気づかれないまま死んだのだ。そのうち夢は別の方向に動き出す。出てくるのはジミー、ジミーより少し年上の少年、ライコフ。ライコフはジミーに薬を飲ませ、眠らせていたずらをしたらしい。ジミーがママに言いつける・・と言ったため、ジミーと少年の間で争いになり、結果的にジミーは穴に落ちてしまったのだ。この少年がフランクだというのは見え見え。夫人は夫と秘密を共有したと思い込んでいたが、実際はライコフとフランクが秘密を共有していたのだ。まさか夫人も夫が少年を相手にしていたとは気づかなかった。ライコフはずっとフランクを支援し、引退後はあとを継がせるつもりだった。ところが気が変わる。もう一期やる気になったのだ。あてがはずれたフランクは・・。ジミーも気の毒だが、私はフランクも気の毒だと思った。変態男のせいで早くから一生を狂わされてしまったのだもの。ポール・ペリはどこかで見たような人だ。

ミディアム3の9 安らかな眠り

実はテレビでこれを見る前、「ミミック2」のDVDを見てたのよ。だからいきなり裸足で走る中年男見た時はちょっとびっくりした。「ミミック2」の校長先生じゃん!・・ってね。ジョン・ポリトという人。で、この裸足で下着姿のヴィンセント、奥さんに殺されそうになったのを、命からがら逃げてきたところ。近くにいた青年に助けを求めるけど、その青年モーガンは、僕が見えるの?と驚く。どうも二人とも死人らしいんだな。モーガンはお金引き出したところを強盗に殺された。自分でももう死を受け入れてる。でもヴィンセントは半信半疑。自宅に戻ってみると、ソファには自分が死んで横たわってる。しかも奥さんは死体を切断し始める。こんな妙な夢見させられたらアリソンだって困るわな。モーガンの方はもう死体が発見されてる。猫6匹と暮らす孤独な男。彼には生命保険100万ドルがかけられており、受取人は猫シェルターの仕事しているケイデンス。モーガンとは猫の引き取りを通じてのつき合いしかない。彼の追悼式に出たアリソンは、彼がいるのに気づく。また、アパートへ行ってみると、窓からはケイデンスの部屋が見える。どうやら彼は彼女に恋していたらしい。他に口実がないので猫を引き取り続け、その手続きの間だけ・・彼女とのひとときを楽しんでいたのだ。後でわかるが、彼は猫アレルギー。でもちゃんと世話はしていたようだ。それにしても彼を殺したのは誰?アリソンが聞いても彼は頑として答えない。犯人を見つけて欲しくないようだ。そのうち自殺したのだと言い出す。・・今回は二人殺されるけど、何となくコメディータッチ。死んだことを受け入れられないヴィンセントと、そっとしておいて欲しいのにアリソンにほじくり返されて困るモーガン。安らかに眠りたいのに!同じようなことはジョーも言う。何度も起こされ、安眠できない。ジョーのぼやきを全然聞いてないアリソン。さて、大金が絡んでいるだけに、やはり殺意は存在する。モーガンのケイデンスへの痛ましいほどの純愛が悪用される。彼にほんの少しの勇気・・彼女にアタックする・・があれば、彼女だって・・。でも、その勇気は別の方向へ向けられちゃった。死んでからだまされていたことに気づくなんてかわいそすぎる!でも大丈夫。ケイデンスは彼のこと忘れない。彼女は人のお金なんか当てにしない。ヴィンセントの方も解決・・死体発見と妻の逮捕・・した。これでやっと二人して天国へ行ける。よかったね!一人じゃなくて。

ミディアム3の9 安らかな眠り2

これを書いたのは4年くらい前か。たぶん録画もせず、一回見てササッと書いたのだ。日記にアップしなかったのは、もう一度見て内容はっきりさせてから・・と思ったから。「3」のDVDも出たらすぐ買うつもりだったし。でも結局買ったのは最近。値下げを待って待って・・。数年ぶりに見直したわけだが、なかなかいいエピソードだと思う。冒頭ヴィンセントが走り回るシーンなど、ドタバタした印象受けてもおかしくないけど、ずっと静かで物悲しいムード。教会でのモーガンの追悼式など、出席者は10人もいないのでは?アパートではあるじの死も知らず、猫達が歩き回る。猫だからいいのだ。うるさくてせわしない犬ではなくて。それにしてもモーガンはなぜだめもとで告白しなかったのかな。彼の幼なじみニック役はホルト・マッキャラニー。フウン、彼ってこういう顔、体つきしてるのね。「ビロウ」に出ていたけど、あっちは異常事態続きで・・。「バンテージ・ポイント」にも出ていたらしいが、な~んも覚えていませんッ!自殺願望のあるモーガンに、今回の計画吹き込んだのはニック。自殺では保険金が下りないので、彼が手を下す。ケイデンスが受け取った金が欲しくて、結婚した後彼女を始末するつもりだったとか、それくらい悪いやつに設定した方がよかった。あれだとモーガンのせいでニックの人生も狂っちゃった・・みたいな。そういうどちらかと言うとふわふわした三人に比べ、ヴィンセントの方はリアル。ダンナは奥さんになら何言っても大丈夫と思ってる。奥さんが何か言ってもいつものことだと聞き流している。でも奥さんの方はたまりにたまっていて、いつか殺してやる・・と思ってる。そして・・ある日爆発する。激情は一時だけで、後は冷静。死体を処理する。陰惨なはずなのに、なぜか明るい。ヴィンセントは気の毒だけど、奥さんの気持ちもわかる。あれも人生、これも人生。アリソンが関わったせいで今回の二つの殺人事件は解決するけど・・埋もれたままの事件もいっぱいあるのだろうなあ。モーガン役ベン・ウェバーは「ツイスター」に出ていたらしい。ケイデンス役の人は「ミディアム」の「暗闇の向こう」の脚本に参加しているらしい。この時点でのジョーは、まだあの大ピンチを経験していない。アリソンを通じて異常な世界と少々関わっているとは言え、まだまだ彼の住む世界は健全だし正常。それがもうすぐ引っくり返ってしまうのだ・・。

ミディアム3の10 邪悪な人形

このエピソードはあんまりよくない。アリソンは自分達が人形になった夢を見る・・という導入部からしてわざとらしい。彼女はスーパーで、夢に出てきた少年と出会う。彼オリヴァーは父親マイケルに虐待されていた。オリヴァーはマギーという人形を持ち歩いている。彼には、アリソンには、人形の声が聞こえる。そのうちマイケルが転落死する。警察は事故死ですませるが、虐待に耐えかねたオリヴァーが(人形にそそのかされて)何かしたのでは?スキャンロンは怪しいふしはない・・と取り合わない。アリソンは少女が父親を殺す夢も見る。少女も虐待されていた。少女が持っている人形はマギーだ。マギーは少女をそそのかす。少女の名前はサラ。今オリヴァーの家に泊っている伯母の名前もサラジェーンだ。オリヴァー役の子は金髪で色が白くとてもかわいい。少年と人形の会話。オリヴァーにも霊能力があるらしい。・・ホラーっぽい、いいムードになりそうな設定で期待させるが何もかも中途はんぱ。サラジェーンは父親を殺したけど大昔の話だし悪いのは父親だし証拠はないしで、アリソンは蒸し返すつもりはないようだ。では今回の事件は?これもほじくるつもりはないようだ。本当に事故死だったのか、オリヴァーが何かしたのか、それともサラジェーンが?彼女は虐待に気づいていて、それで人形をあげたのだ。うん、だからその結果どうなったの?人には言えない悩みを吐き出す対象として人形をあげるのはわかるけど、自分が過去やったことを考えればそれっておかしくない?オリヴァーに殺人をさせることになるかもしれないじゃん。虐待されているオリヴァーには体に傷とかあるはずで、それを証拠に訴え出るとか、父親から離す努力をなぜしないのか。とにかくマイケルが死んだのでオリヴァーはもう安全だ。人形はどこかへ行ってしまった。サラジェーンが隠したのかそれとも人形が自分で・・オヨヨ。罰する罰しないはともかく犯罪の有無くらいははっきりさせてよね。結局マイケルの死因はあいまいなまま。サラジェーンはオリヴァーを引き取る気はないようで(意外と薄情)、そうなると里子に出され、そこでまた虐待されるかも。そこでまたマギーが登場して・・。マギーは自分を必要としているところへ現われるのだ!副ストーリーとしてマリーが水ぼうそうになるのでは・・と心配するジョーや、デヴァロス夫妻の危機(数年前娘が自殺したらしい)が描かれる。

ミディアム3の11 善意のウソ

フェニックスで救急車が隊員二人ごと行方不明になる。テレビニュースを見たテキサスのプッシュ警部はアリソンに電話してくる。彼は少し前から夢を見始めた。最初は断片的で意味のわからないものだったが、少しずつつながり始めている。しかしプッシュは夢を見たのはアリソンということにしてくれ・・と頼む。今回の題は「善意のウソ」。ウソはつきたくないが、つかなきゃならないこともある。プッシュは自分が夢を見たとは言えない。彼の夢・・救急車、続いて爆薬が盗まれる・・は大筋では合っているが、細部は違っている。犯人二人の顔ははっきり覚えているが、実際は真面目で有能な看護師達。しかも以前入院していた時プッシュの世話をしてくれていた人達。だから彼は自分の夢に自信が持てない。それにフェニックス警察の捜査に口出しする気もない。彼はアリソンの娘ブリジットに父親の話をするが、それもウソである。ブリジットは学校でドラッグの話を聞き、ジョーに経験はあるかと聞くが、ジョーはないと答える。子供を思いやってのウソだが、ブリジットはパパがウソをついた!・・とショックを受ける。それでプッシュが、愛する者のためには仕方なくウソをつくこともあるのだよ・・と、自分の父親に関するウソ話をでっちあげ、ブリジットを安心させるのだ。それにしても彼女はジョーのウソは見抜いたのにプッシュにはころりとだまされている。年の功と言うべきか。さてプッシュはペースメーカーの具合が悪く、心臓の再手術をしなくてはならない。以前入院していた時の彼は昏睡状態だったが、その時に(夢うつつで)見たり聞いたりしたことが今になって甦り始めたのだ。あの時、服役中のギャングのボスが検査入院していた。まわりが重症患者ばっかりなので、声も潜めず脱走計画(次の検査入院の時爆発騒ぎを起こし、事前に奪っておいた救急車で逃げる)を練っていた。無意識のうちにプッシュはそれらを記憶していた。私は警官であって霊能者ではないという彼の言葉の意味がやっとわかった。彼の夢は現実の記憶が元になっていて霊能力とは無関係。細部が違っていたのは当時の彼が身動きできない重症患者だったからだ。彼の経験(犯行の手口)、彼の近くにいた人(看護師)で代用されていた。てなわけで一度目にはよくわからなくても二度目にはああそうか・・となる、うまくできた話だった。夢の引き金はペースメーカーの不調だろうな。

ミディアム3の12 とり憑かれて

朝起きると妻は別人になっていた。はい、今回のジョーはアリソンの「取り」扱いに「疲れて」です。お気の毒。アリソンは自分はサンドラ・オバノンだと名乗り、自宅へ戻るが、メイドに通報されてしまう。当のオバノン夫妻は別荘へ行っていて、連絡が取れない。アリソンの言動に困惑するジョー。サンドラは美人でスタイルもいいが、性格は高慢ちき。バレンタインの直前、夫トムの浮気を知り激怒。バーに飲みに行き泥酔。彼女の記憶はそこで途切れている。目を覚ましたら知らない男(ジョー)が隣りに寝ていた・・となる。アリソンは療養所へ。ジョーは子供達への言い訳に苦労する。治って喜んだのもつかの間、それは病院を抜け出すための芝居、だまされたジョーはまたまた大ショック。アリソンのサンドラは別荘へ行く途中、事故を起こしたことを思い出す。近くの病院に行ってみると、思った通りトムがいた。ところが彼が付き添っていたのは・・。からくりは見え見え。資産家の妻、浮気している美容整形外科医の夫とくりゃ・・。当初トムはお金には興味なくて、サンドラにはそこが新鮮だった。たぶん彼女に近づいてくるのは金目当ての男ばっかで。そこらへんは気の毒だが、彼女自身非常に性格が悪い。もう一人の自分が存在しているのにショックを受けるが、帰る場所がない。頼る人もいない。さんざんののしったジョーにすがるしかない。拒絶され、泣き出すところは気の毒だが、状況が変わればまた高慢ちきな女に戻るのだろう。トムはやっぱりお金目当て。愛人に何度も手術を施し、妻に仕立て上げるが、表だけ変えたって指紋とか血液型は?トム役ジョージ・ニューバーンは「メンタリスト」の「コード・レッド」で見たばかり。こういうこそこそした役がはまる。今回のメインはアリソンに首ったけのジョー。彼女なしでは生きていけないってくらい。絶望したり希望取り戻したり。見ている者・・特に女性のハートをきゅ~んとさせ、母性をくすぐり。ラスト近くアリソンが完全に戻ると泣き出す。こんなに愛されているなんてアリソンは何て幸せなんだ~!ジョーは何てすばらしい夫なんだ~!はいはい、もうわかったってば。少ししつこいぞ!サンドラに取り憑かれていた間アリソンはどこにいたの?サンドラは死んだという自覚がなくて、自分の死体見つけてそれでやっと・・。ここは「シックス・センス」風味。死体はずいぶん簡単に掘り出されたな。それとトムは浮気の証拠残しすぎ。

ミディアム3の13 セカンド・オピニオン

アリソンは成長した末娘マリーが白血病で死にそうな夢を見る。心配でたまらず医者にみせるが、何ともないと言われる。一度は安心したものの、夢は続く。このままじゃきっとマリーは死ぬ、何とかしなくちゃ・・とあせる。気持ちはわかるが、それにしたってアリソンは騒ぎすぎだ。彼女の夢は的中することもあればはずれることもある。見ているうちに夢の内容がはっきりしてくることもあれば、最初とは別の意味を持ってくることもある。彼女はそれを何度も経験してるはず。あやふやな状態で、これだッ!・・と思い込んで行動することの危険さをなぜ彼女は学ばないのか。こと自分の子供のこととなると理性もくもるのか。その度に振り回されるジョーは気の毒だ。彼は立ち止まって冷静になるよう何度も諭すが、アリソンは聞かない。さんざん騒ぎ立て、絶対間違いないと言い張り、そのうち勘違いかも・・とくる。さて、スキャンロンは麻薬中毒から立ち直ったはずのゲイリーの死が気になる。彼が麻薬の打ちすぎで死ぬなんて信じられない。ゲイリーのルームメイト、チャニングを見たアリソンは、彼が夢に出てきた医師とそっくりなのに驚く。夢ではマリーが死んでしまい、アリソンは担当医チャニングに食ってかかり、しまいには銃で撃つのだ。ショックを受けた彼女は引越しを決意する。引越せば運命は変わりマリーは発病しない。不動産屋のバンフォードに会い、契約をまとめようと急ぐ。彼女の他にもお客がいたが、彼らは明らかに病気に見えた。髪が抜け、顔色が悪い。その家族の未来を予知したアリソンは気分が悪くなる。心配したバンフォードは水を持ってくるが・・。実はバンフォードとチャニングはつながっていた。水質汚染の調査結果のごまかし。アリソンの夢は正確ではなかった。むしろ逆だった。この家を買っていたらマリーは汚染物質のせいで白血病になっただろう。いやいやマリーだけでなく家族全員病気になると思うが・・。てなわけでヒステリーぎみのアリソンにはうんざりさせられるが、チャニングを見て目の保養ができるからいいや。チャニング役チャーリー・ホフハイマーは「ヴィレッジ」に出ていた。シャマラン(←?)の目を盗んでヒロインに薬を渡す親切な若者!色が白くて目が大きくてすぐわかりましたわッ!こんなところにいたのねッ!もっといろんなところで見たいわッ!バンフォード役アラン・ラックは「ツイスター」や「ハプニング」に出ていたらしい。

ミディアム3の14 シグナル再び

「シグナル」はシーズン2の中でもなかなかよくできたエピソードだったので、その続編と思われるこの回は期待していた。でも・・犯人の顔違うぞ!同じ俳優で見たかったのにぃ・・。でも今回シグナルことトロイヤーを演じているのはな、何とエリック・ストルツなのだ!前回見た時には全然気がつかなくて。今回(再放送)だってネットで情報集めてなきゃストルツだって気がつかなかったかも。髪の毛、メガネ、ヒゲで顔ほとんど隠れてる。さて、命にかかわるほどではないけれど、人がピンチに陥った時発するSOSを感じ取ることができるトロイヤーは、助けるふりをして女性に近づき殺してしまう。彼には予知能力もある。当然彼とアリソンは同じ夢を見ることが多い。今回見たのは自家用ジェットの墜落。終身刑の三倍の刑で服役中のトロイヤーは、別の事件でテキサスに移送されそうになるが、移送中止を条件に三年前の事件について自供すると言い出す。しかしこれは墜落事故が現実に起こるまでの時間稼ぎ。彼は墜落場所が自分のいる刑務所の中庭だと知っていた。テキサスに移されたのでは騒ぎに乗じて脱走するチャンスが失われてしまう。刑務所での九ヶ月間彼は超能力の本を読みあさり、せっせと夢を見ていた。その彼がシャバに出たら・・やることは一つだ。でもアリソンに妨害される恐れがある。同じ夢を見るからだ。だから彼はアリソンの裏をかく。見ていて思ったんだけど、トロイヤーのこういう性分は考えようによっては弱点とも言える。他の犯罪者ならさっさとメキシコあたりに逃げるとかするが、トロイヤーはそれをしない。と言うか、できない。アリゾナ・・フェニックスにとどまる。アリソンにいやがらせの電話をかける。アリソンを邪魔し、うまく出し抜いた時の優越感・・それを何度も味わいたい。だからこっちで殺人を続ける。トロイヤーには自宅の場所を知られているので、ジョーや娘達は避難し家にはアリソン一人。24時間体制で見張りがつく。一方副市長のリンはスキャンロン達の行動に疑問を持ち、説明を求める。仕方なくスキャンロンは事実を話す。今回はリンがなかなか有能な女性であることがわかる。最初の頃は上昇志向のいやな女だったが、最近では扱いが変わってきている。アリソン達は当事者であるため、かえってまわりが見えにくくなっている。リンのように少し離れた位置にいる者の方がうまい解決法を思いついたりするものなのだ。

ミディアム3の15 残酷な青春

ミディアム3の16 キャンディ

「刑事ジョン・ケイン」のロバート・ベルトランが出ているので早速・・あら、ヒゲヅラだわ。髪もヒゲも白がまじり・・オヨヨ、デヴァロスの小学校以来の友人ですか。あの若かったトツォニはどこへ・・まあ気を取り直してと。それにしても顔がよく見えないじゃんこれじゃあ。夜・・神父がコリーンという若い女性のために祈っている。彼女は悪魔に取りつかれているようで、神父につかみかかるかと思えば、マイケルにもらったというキャンディをくれたり。感情の起伏が激しい。そのうち神父は、コリーンが寝ているベッドが浮き上がるのを見て仰天する。これじゃ「エクソシスト」だ(見たことないけど)。アリソンはなぜこんな夢を見るのかわけがわからない。デヴァロスは朝から沈んでいる。スキャンロンに親友の死を知らされたのだ。神父アルマンドは友人の家に泊まっていて、夜階段から落ち、頭を打って死んだのだ。アリソンは写真を見てびっくり。夢に出てきた神父だ。彼女はそれからもNHKの朝の連続テレビ小説みたいに少しずつ夢の続きを見る。最初は単なる事故死。そのうちコリーンが殺したのでは・・となる。母ヘレン、コリーンの夫マイケルの二人は、当時彼女は薬で眠っていたと証言。でもアリソンの夢では違う。調べてみると神父の頭には鈍器で殴られたあとが・・。そうなるとヘレン達も、神父のそばにコリーンがいたと認めざるをえず・・。もっとも彼女が殺したとしても責任能力なしとされ、病院に収容されるだろう。その判定の時、コリーンは主治医のランドールをアバズレ呼ばわりする。その様子は悪魔に取りつかれたよう。アリソンの夢でもコリーンの顔が悪魔に変形していたし。この部分はCGだろうが、いきなりだったのでびっくりした。よく考えるとこれは瀕死の神父が見ている光景ってことで。つまり神父にはコリーンが悪魔に見えたのだ。さて、アバズレ呼ばわりされても全く動じないランドール。さすがは医者、こういう状況には慣れているのだ。そのランドールにもコリーンの症状は不可解なようで。アリソンの夢はさらに続く。ランドールとマイケルは浮気しているようだ。コリーンは美人で大金持ちだが、ランドールも美人。長く妻の病気に悩まされているマイケルが心を移したとしても誰が責められよう。浮気は別に犯罪じゃない。そのうちコリーンの病室にキャンディがあったことで、アリソンは閃く。

ミディアム3の16 キャンディ2

一番最初の夢・・マイケルにもらったキャンディ・・そのうちの一粒をもらった神父・・そこからするすると謎が解け・・。神父の墓は掘り返され、彼とコリーンにはLSDが与えられていたことがわかる。キャンディにはLSDがコーティングされていた。だから神父にはベッドが浮き上がって見えたし、コリーンの顔が悪魔に見えた。ハンサムで誠実そうなマイケルだが、ランドールと恋仲になり、離婚したいが財産は欲しい。そこでコリーンの頭がおかしくなったことにして・・主治医の協力があれば簡単だ・・入院させ、自分が財産管理を・・。しかし母親ヘレンは入院を渋り、自宅での治療を希望。そのうち友人の神父まで連れてきた。コリーンが彼にキャンディを与えたのは予想外。幻覚が覚めれば神父はキャンディを疑うだろう・・と言うわけで即始末。あたしゃ最初見た時はてっきり神父が自分の立場利用して若い女性にいけないことしてると思ったんですの。見とがめられても悪魔ばらいのためだと言い訳できるでしょ。そしたら100%とばっちりで。何と運の悪い!それにしても前回見た時はトツォニだって気づかないから何とも思わなかったけど、今回は残念で。冒頭いきなり出てきてやれうれしやと思ったのもつかの間、薄暗い中で祈り捧げて・・それで終わりなんだもの。顔もよく見えん。葬式のシーンもなし。埋葬された後キャンディの件で再び掘り出されたわけで、ホントおちおち死んでもいられない。コリーン役ジーナ・フィリップスはきれいな人だと思う。だからこそ異常な状態が映える。出演作はホラーが多いようだ。今回の副ストーリーは、ジョーのウソ発見器体験。会社が極秘プロジェクト進めていて、ジョーはそれに参加したい。自信もある。会社は関係者をポリグラフにかけるが、ジョーは引っかかってしまう。いくら仕事の内容を秘密にしていても、アリソンにはわかってしまう。彼はあれこれ悩むけど、アリソンの方はいつも通り夢の話を聞かせるし、聞くことを要求する。いつも思うんだけど、どうして相手のことを思いやってあげないのかしら。何よりも先に夫婦間に隠し事はなしってのが来る。洗いざらい話すことが義務で、耳を傾けるのも義務なのだ。こういうの見ると、日本人でよかったなあと思う。ジョーは忍耐強いね。

ミディアム3の17 胸騒ぎ

ミディアム3の18 心霊相談室

アリソンの弟マイケル(ライアン・ハースト)は気のいいやつなのだが、ぐうたらで何事も長続きしない。年中お金に困っている。今は電話を使った「心霊相談室」をやっている。しばらく前からキング夫人の相談に乗り、信頼を得ている。その夫人から緊急の電話が入る。夫のグレゴリーが殺されたのだ。泥棒と鉢合わせしたらしい。夫人はマイケルにぜひ犯人捜しを・・と頼む。お金に釣られてフェニックスにやってきた彼だが、アリソンは姉弟であることや、彼女にも霊能力があることは秘密にするように・・とクギをさす。アリソンから見れば弟に犯人捜しなど無理。ところがマイケルはグレゴリーの霊と会ってしまう。彼の情報からアロンゾという前科者が浮かび上がる。盗まれた時計や指輪を質に入れたこともわかる。本人は否定しているが犯人はアロンゾに違いない。マイケルは自分の力で犯人逮捕ができたと大得意。夫人も大喜びだ。霊能者を全く信じていないグレゴリーの息子ウェスリーも、マイケルに父からの伝言を聞かされ、頑なだった心がほぐれる。万事うまくいったように見える。しかしアリソンは別のヴィジョンを見ていた。グレゴリーは夫人の留守中若い女を連れ込んでいた。その女性モニカが犯人ではないのか。しかし殺され方から見て犯人は男性。アロンゾではないとすると犯人は誰?マイケルはアリソンが自分の手柄に嫉妬していると大むくれ。・・今回の副ストーリーはジョーの車の窓ガラスが割られたこと。ブリジットは算数の先生ウバシャイアーが犯人だと言い張り、ジョーをてこずらせる。こちらはいちおう解決するのだが、他人の車を傷つけて知らん顔決め込む先生なんているのかな・・という気がした。それとジョーはとても頭がいい!さて、今回の話でわかるのは、霊もウソをつくということ。自分に都合のいいように犯人を仕立て上げようとする。結婚しているのにモニカを連れ込むグレゴリー。恋人(ウェスリー)がいるのにのこのこついてくるモニカ。しかも彼女は警察に調べられると簡単に白状してしまう。それもこれも自分が共犯になるのがいやだから。グレゴリーがモニカを連れ込んだのも、こういう自堕落な女だと息子にわからせるため。でもそのせいでウェスリーは犯罪を犯すはめになった。二人とも自分かってで節操がない。翻弄されるウェスリーがとっても気の毒。演じているウォーレン・コールは細くて繊細な感じ。要注目。

ミディアム3の19 凍ったダイヤモンド

今回は出来がよくない。わからないしつながらない。ラスト、アリソンが「全部わかった」と言うけど、ちっともわからないじゃないのよ~と文句言ってやった。彼女が氷漬けの死体見つけるシーンからしてよくわからん。その家のまわりだけ雪が積もっているのか、アリソンにだけ雪が見えていて現実には何もないのか。・・ジェニーという大学生が行方不明になっており、その死体は彼女のように思われた。交際相手のブライアンが遺書を残して自殺。事件は簡単にかたづくと思われた。しかしアリソンは納得できない。夢との相違がいくつもある。ジェニーは両親をなくし、姉のヘイリーに育てられていたが、その姉もある日行方不明に。見つかった死体はジェニーではなくヘイリーなのでは?アリソンの夢に出てきたヘイリー殺しの犯人ピーターは八年も服役中。ブライアンはピーターの息子だ。ピーターとヘイリーがダイヤを盗み、その後ピーターがヘイリーを殺す。ピーターは(盗みで)つかまるが、ヘイリー殺しは表に出ず・・ってことは死体は八年も氷漬けだったの?一方成長したジェニーは幼い日の記憶を頼りに(ピーターは刑務所にいるので息子の)ブライアンに近づき、ダイヤを手に入れ、自分は死んだことにして国外へ。氷が溶けるには時間がかかるし、死体がジェニーではないとわかる頃には十分遠くに行ける。・・ってことはブライアンは父親からダイヤの隠し場所を聞かされていたってこと?ジェニーはダイヤを手に入れるため姉殺しには無関係のブライアン殺したってこと?やっと氷が溶け、解剖してみると胃の中からダイヤが出てくる。ってことはピーターはヘイリーがダイヤを飲み込んだことは知らないのね?知っていれば氷漬けにはしない。うまくメキシコに逃げたジェニーだが、ダイヤがニセモノだと知って愕然とする。ってことはヘイリーはあらかじめニセモノを用意していたってこと?ほらね、こんなふうに不明な点だらけのエピソードなのよ。今回の副ストーリーは、アリエルが1000ドルもかかるキャンプに行きたいと言い出し、ジョーを悩ませる。アリエルの年頃だと何でも友達と同じにしたい。望みは何でもかなうと思っている。両親は共働きだから1000ドルくらい何とかなるはず。実際は家のローンとかで苦しいんだけど、それがなかなかわからない。人生は望んでもかなわないことの方が多いこと、がまんすることを学びましょうねお嬢ちゃん。

ミディアム3の20 頭脳プレイ

二回ならともかく、三回ともなるとどうしても間延びした感じになる。シーズン3の最終話で、リキ入ってるのはわかるけど効果の方は・・。妻ナタリーを殺した容疑で裁かれているウォルター(ジェイソン・プリーストリー)。アリソンは夢ではっきり見ており、彼の犯行だと確信している。ナタリーの首は発見されておらず、ウォルターは一貫して犯行を否認。彼の弁護士はデヴァロスに司法取引を申し出るが、それを知ったウォルターは弁護士を解雇。自分は無実だ自分で弁護する・・と言い出す。しかし陪審員の評決は有罪。アリソン達は喜ぶが、高級ホテルでの女性一人客の首なし死体が見つかる。そこにすげてあったのはナタリーの首。ウォルターは勾留されているから、彼の犯行ではない。ナタリーの首ということは、コピーキャットの仕業でもない。ではウォルターは無実で、真犯人は別におり、デヴァロスら検察側の大失態ということか。その後も同じ手口の事件が・・。これがメインの事件だが、ちょっとわかりにくい。つまり・・ナタリーはわかるけど、次からの犠牲者がごっちゃになってしまうのだ。えーと、シェリル・・パメラ・・もう一人は誰だっけ?首の出来も悪い。犯人と丸わかりのウォルターは二回目には出てこない。二回目は本当につなぎなのだ。長々とテレビショーの夢アリソンに見させるのもバツ。さて、アリソンには新しい友達ができる。彼女デブラ(ネーヴ・キャンベル)は薬のセールスウーマンか何かで、年中旅をし、ホテル住まい。話し相手が欲しいようだ。見ていてアリソンにスキがあるのがわかる。彼女は霊能力のせいで友達がなかなかできない。見たくないものまで見えてしまうからだ。でもデブラはさっぱりした性格だし、フェニックスには二週間しかいない。ウォルターの件で窮地に陥ってるデヴァロスや、会社での事件を引きずっているジョーのことなど、くさくさすることばかり。と言ってジョーのケータイ、お風呂に投げ込むなんてやりすぎだぞアリソン。・・デブラと話すのはいい気晴らしにはなる。とは言え彼女には職業柄守秘義務があるはずで・・。なれなれしいデブラの態度になぜもっと警戒しない?会話録音してるって我々にはすぐわかる。

ミディアム3の21 頭上の敵

案の定彼女は記者で、検察が霊能者の言いなりとか何とか、新聞にすっぱ抜く。そのせいでデヴァロスはますます窮地に。親友ヅラして現われたのがヴァン・ダイク。助けるどころかデヴァロス蹴落とす。アリソンが霊能力のこと話したのは、夢でデブラが四人目の犠牲者になると知ったからだ。今回強く印象に残るのは、このデブラのキャラ。まあやり口から見て、これまでも相当なことやってきたに違いない。慎重でスキを見せず、自分の考えを曲げない。たぶん怪奇現象・・幽霊とか呪いといったものは全く信じないタイプ。殺人とか強盗とかすべてのものに合理的な説明がつくと思ってる。普通の女性なら、今現在殺人事件が連続して起きていて、自分が当てはまって(ホテルに一人住まいの女性)いて、危険が迫っているからホテルを移動するか町から出なさいと忠告されれば・・。例えその根拠が夢だとしても・・少しは考えるでしょ。警官が見張ってくれている・・頼んだわけでもないのに・・のを知れば、少しは感謝するでしょ。しかしデブラにはアリソンの誠意は全く伝わらない。何もかもきっぱり拒絶する。ここまで自信たっぷりだと変に思えるが(彼女が犯人なんじゃないの?)、災難にあう人ってこういうものなのだろう。私だけは大丈夫!彼女は自分からウォルターに近づき、部屋に招き入れ、うっかりしゃべりすぎる。犠牲になってもちっとも気の毒じゃない。なるようになっただけだ!ウォルターが自分で自分を弁護するあたりは、時間稼ぎという感が拭えない。彼の芝居がかった演説を陪審員が鵜呑みにするだろうか。鵜呑みにして無罪となったのなら、このシーンを入れた効果が出る。でも有罪だ。結局陪審員はそれほどバカじゃなかったってことだが、我々は効果のない演説を(時間稼ぎのために)聞かされたってことでもある。一方検察側の主張を聞いていて思う。状況証拠ばかりで弱い。陪審員が迷って票が割れたとしてもおかしくない。でも有罪だ。つまり私が言いたいのは、ウォルターの演説部分はなくてもいいってこと。弁護士を解雇したはずなのに、後のシーンではまだ雇ってるしさ。彼としては評決が有罪だろうが無罪だろうがあまり関係がない。共犯者が動き始めれば、犯人じゃない・・釈放となるのは確実。

ミディアム3の22 クライマックス

それにしても・・すぐ誤りだった・・となるのは。共犯者の存在は考えないのかな。1か10かしかなくて、その間が抜け落ちてる。2から9までは存在しないみたいな考え方。ウォルターの愛人のこともわからなかったのかしら。逮捕の決め手となるデブラのケータイ(録音機能付き)にしても、大事な証拠品なわけで、あんなところに置いたままになってるわけないでしょうが。いったい何を捜査しているんだぁ~!愛人パメラもホントバカ・・と言うか名前がパメラ・フランクリンってアナタ・・霊媒つながりかよッ!賭け事大好きで、財産目当てで妻を殺すような男・・そんなのと結婚するために自分も殺人・・ナタリーが目的じゃないと思わせるため、ウォルターが犯人ではないと思わせるため・・それも無関係の女性を・・そんなことします?そうやってうまくいったとして、結婚できたとして、幸せになれると?誰かの血の上に成り立っている結婚なんて・・。でももちろんそこまで行かない。ウォルターはパメラ始末する。妻の遺産は全部オレのもの!さて、ジョーだけど精神的なダメージ受け、仕事が手につかない。セラピー受けさせられるが気が進まない。見ていて感じるのは何でもお金・・なこと。精神的苦痛を受けたことに対する賠償、こういうボーナス出すから会社を訴えるな、本を書くから前金もらえるか。保険・免責同意書・訴訟・・そういうもので多くは成り立っているけど、そういうのが整ったとして人は幸せになれるもの?全部お金で割り切るウォルターやデブラのような人間がいる一方で、人の死で得をするなんて、何でも価値をお金に換算するなんて・・と迷うジョーのような人もいる。結局彼は仕事もお金も・・入るはずだった賠償金か法外なボーナス・・両方失う。正直者がバカを見るのだ。でも・・彼の方が正しいのだ。番組を見ている我々にはそれがわかってる。だから彼を応援する。がんばれ!ジョー!プリーストリーはさすがに老けてきた。相変わらず八の字眉毛のせいで何をやっても困ってるボクちゃんにしか見えないが、本人は極悪人もやりたいんだろうなあ。キャンベルはすっきりと美しい。付け足し・・家計の心配してるのがアリソンじゃなくてジョーってとこが、いかにもアメリカ的ですな。