モール★コップ
これアメリカでは1億4000万ドルを超える超大ヒット。でも日本では未公開でDVDスルー。何で?って不思議だったけど見てわかったわ。全然おもしろくないの。見ていて感じるのよ・・ここでクスクス笑いがもれるんだろう、ここで爆笑するんだろうって。でも私は25分くらいでもうあきらめたと言うか見捨てたと言うか・・。低血糖症のせいで警官採用試験に落ち続けるオデブのポール(ケヴィン・ジェームズ)。冒頭は「ポリアカ」シリーズみたいでいけそうな気がしたのよ。「ナショナル・セキュリティ」みたいに、警官とはまた少し違った警備員ネタはたっぷりありそうじゃん。でもどんどんテンション下がる・・と言うか、そもそも上がってないんだけど・・。お客でにぎわったモールももう閉店間近。そこへ強盗が入るんだけど、どうもよくわからない。連中の目当ては店の売上げ?給料支払いでたくさん入ってるはずのATM?引き出すのにコードが必要らしく、手下が腕に数字メモるんだけど、意味わからん。ハデにやるから警察は来るしSWATは出動するし。もっと静かに襲うんじゃないの?普通。警備員ポールはいとしいエイミー(ジェイマ・メイズ)を助けようとモールに残って「ダイ・ハード」風の大奮闘。ここでやっとおもしろく・・ならない。何かもたもたしている。ポールは新入りのヴェック(キーア・オドネル)の指導まかされている。このヴェック・・いい感じだ。ちょっとクリスチャン・スレーターに似ている。若くてひょうひょうとしている。デブでヒゲで汗で暑苦しいポールと、ヤセでとぼけていてつかみどころのないヴェック。ポールのピンチに知らんぷりするかと思えば、さりげなくフォローしてくれたり。強盗団に立ち向かうにはぴったりのコンビじゃないか。ここでやっと・・期待・・あら?ヴェックが強盗団のボス?そ、そんなあ~。そうなると動きがなくなって(動き回るのは手下だからね)ヴェックの魅力も半減。ポールが邪魔したせいでお金を手に入れ損なった彼は、飛行機で逃走をはかる。飛行機用意したのは・・ってまた驚かせようという魂胆だけど、せっかくのクライマックスもお金なしの手ぶらじゃみじめさばかりが目立つ。何でこんなストーリーにしたのかな。ポールの母親役でシャーリー・ナイトが出ていたが、別にどうってことない。まあホント・・アメリカじゃこういうコメディーが大ヒットするんですねえ・・。