ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

なかなかおもしろかったけど、エイリアンが悪霊に変わっただけで「メン・イン・ブラック」と同じなのが惜しい。悪霊にしてもアニメみたいだし。ボストン市警のニック(ライアン・レイノルズ)は、押収品の中にあった金塊を相棒ボビー(ケヴィン・ベーコン)と山分けするが、すぐ後悔。ジュリアとの暮らしを少しでも楽に・・と思ったけど、不正はよくない。直後に悪党のガサ入れに行くが、どさくさにまぎれてボビーに殺される。死んだニックは管理官に神の審判を受けるか、ゴースト警察R.I.P.D.に100年勤めるかの選択を迫られる。相棒のロイ(ジェフ・ブリッジス)は彼をヒヨッコと呼ぶ。説教ばかり垂れるおしゃべりじじいだが、元々は19世紀の保安官らしい。彼らの仕事は悪霊狩りだが、ニックはジュリアのことが心配でたまらない。でも今の彼は混乱を避けるため(死人が歩き回っていたら大変)、中国人のじいさん(ジェームズ・ホン)になっているので、相手にされない。ロイの方は金髪のグラマー美女の外見なのが笑える。銃がまわりの者にはバナナに見えるというのもいい。今回のレイノルズは哀愁が漂っている。でも一番よかったのはブリッジス。例えば「失踪」の頃の彼と比べ、何と進歩していることよ。あのヒゲに埋もれたムズムズという感じの口の動かし方。「トムとジェリー」に出てきたギター抱えたヒゲオヤジみたい。ニックはジュリアのことで頭がいっぱいだけど、ロイは世界を守る方が大事、彼女は新しい人生に踏み出すべき、二人の住む世界は違うのだからと忠告する。そういう境地に至るまでにはロイ自身いろいろあっただろうけどね。管理官役の人は化粧が濃い。この鼻と口の感じは・・メアリー=ルイーズ・パーカーだ。あと、ロバート・ネッパーも出ていた。それにしてもジェームズ・ホンは「ブレードランナー」で知られているけど、そのずっと前の「サタンバグ」にも出ているんだよな、すごいなあ。ベーコンは素顔でも悪霊やれちゃう。こういう悪役の方が生き生きしていて似合ってる。超大コケしたようなので、続編は無理かな。