コードネーム:プリンス

コードネーム:プリンス

最初ブルース・ウィリスが出てきて、目の前で愛する妻と娘を殺されちゃう。で、彼の復讐劇かな・・と思っていると、別のオッサンが出てきて娘捜し。妻と娘が死ぬのは車の爆発だし、オッサンは車の整備工みたいなので、じゃあオッサンが殺したのか。冒頭銃撃戦で多数の死者・・みたいな記事がずらずらっと流れる。ウィリスの役はオマーとかいう悪党のボスかね。あれから20年たって、そのわりにはみんな変わらん。オマーは復讐の機会を狙ってるわりには何もしていないようで。ポール(ジェイソン・パトリック)の方は、オマーを殺そうとしたのに代わりに罪もない妻子殺しちゃって、殺し屋をやめたけど、いまだに悪夢を見る。大学生の娘べスがいなくなって、必死に捜し回り、足を踏み入れたくないニューオーリンズへ。で、目撃されてオマーの知るところとなる。べスの友人アンジェラに案内を頼むが、最初は家に帰りたいと文句言ってたくせに、帰らないと言い出し、そのうちポールにモーションかけ、何があったのか話せとしつこく聞く。ポールのところには学費の滞納通知が来ていたから、べスは麻薬に金をつぎ込んでいたのだろう。若いんだから何でも経験よ・・とばかりに暴走。こんなバカ娘のためにポールが動き回り、昔の腕を発揮するから、あっちでもこっちでも死人が出る。やっと見つけたべスは麻薬でフラフラ、半分寝ているような状態。見ていても、どうか助かって欲しいとか全然思わないわけよ。銃撃戦もカーチェイスもストーリー展開もみんなどこかで見たような。新鮮味がない。ウィリスは例によって湿っぽい。さっさと復讐すりゃいいのに、これだけは言っておかないと・・とくどくどしゃべる。オマーの部下役はRain。見るのは初めてです。細くて女性的な顔立ちだけど、残忍な性格。他にポールを助ける昔の仲間サム役でジョン・キューザック。ちょっとおでこが広くなって、髪型が変だったな。ポールの訪問は彼には迷惑なんだけど、それでも襲撃を受けて昔を思い出して興奮しているところとか、とてもよかった。ライリー役はドン・ハーヴェイ。叔父である彼の、ポールに関する話を聞いているうちに、エディの表情が神妙になってくるところが印象的。フランク役ジョナサン・シェックもよかった。パトリックは主役にしては地味なので、どうしても個性的な脇に目が行ってしまう。