コンピューター殺人事件

コンピューター殺人事件

たぶんこの映画でディーン・ストックウェルを初めて見たんだと思う。それまでは雑誌等で名前だけは知っていた。これは民放で見たのだが、その後再放送されたのかな。1971年の製作だが、「外国テレビ映画大全集」によると、日本での放映は1975年らしい。と言うことは、うつりの悪いボケボケ画面で見てたってことだ。出演者で覚えているのはストックウェルとステファニー・パワーズ、ティナ・チェンだけ。IMDbによると、ジェームズ・ステイシー、ジェームズ・オルソンが出ていることになってる。全く記憶にございません!原題「Paper Man」は架空の人物ってことかな。仲のいい四人の大学生がいる。そのうちの一人ジョエル(エリック・ストリート)に、クレジットカードが間違って配達される。彼らは架空の人物ヘンリー・ノーマンの名義で買い物をしまくるが、もちろん月末には請求書を見てあわてることとなる(バカか!?)。何とかごまかそうと、エイブリー(ストックウェル)という、あんまり社交的でない、でもコンピューターのエキスパートである青年を引き入れ、大学のラボにあるスーパーコンピューターを使って、もっと詳しいIDを作成してもらう。エイブリーがなぜこんな詐欺行為に力を貸すのかはよくわからん。その後、ジョエルが投薬ミスで死亡する。彼は糖尿病か?次にリサ(チェン)がエレベーターにはさまれて死亡する。病院の投薬カルテもエレベーターの制御も、みんなスーパーコンピューターに繋がっているという設定。チェンは当時「大洋のかなたに」とかで売出し中だったので、早めの退場は意外だった。このあたりでは、気性の荒いジェリー(ステイシー)が怪しく見えるが、彼も死んでしまうので、アレレ・・となる。ステイシーと言えば「対決!ランサー牧場」で有名になったが、私は見たことなし。「テレビジョンエイジ」で写真や記事を見ただけ。ラクエル・ウェルチの「デンジャー」という映画にも出ているが、こちらも見たことなし。どちらかと言うと、キム・ダービー、コニー・スティーヴンスの元夫という感じ?今見るとこの頃の彼はなかなかワイルドでセクシーだ。二度ほどバイクで颯爽と登場するが、後年バイク事故で片足、片手を失うこととなる。失意の底からカムバックして映画に出演・・なんていう記事を読んで、ああよかったと思ったこともあったっけ。

コンピューター殺人事件2

でもIMDbによると、事件を起こして数年間服役したようで。激動の人生送ったのね・・ってまだ生きてるけど。さて、仲間が三人死んで、残ったのはカレン(パワーズ)。パワーズと言えば「0022アンクルの女」だが、「コード・ネームU.N.C.L.E」という映画が公開中だ。ソロやイリヤは知らない人だが、ウェイバリーはヒュー・グラントだひゅ~!ちなみに私は「クリミナル・マインド」に出ているマシュー・グレイ・ガブラーとかいうイケメン君がイリヤにはぴったりだと常々信じているのだが・・。どことなくデヴィッド・マッカラムに似ているでしょ?スチールを見るとうつっている女優さんがジル・アイアランドにそっくりで・・狙っているとしか思えんが。で、また話を戻してパワーズ・・この頃はまだきれいだが、華がないな。彼女とストックウェルは死なないってわかってる。とすると犯人は?誰だったっけ?残っているのはオルソンだけじゃん!結局動機は何だったのかね。辞書を引っ張り出して批評を訳して手がかりをつかもうとしても、よくわからんのよ。学生達に自分のID使われて怒ったのかな?内気で取っつきにくいエイブリーだが、何やら暗い過去があるようだ。そのことや、コンピューターに詳しいということで容疑者にされてしまう。で、その容疑を晴らすために動き回る・・ここらへんは記憶にある。71年というと、ストックウェルもステイシーも30代半ば。パワーズも30近い。大学生にしてはみんな老けてるが、どうやら研究室に残っているという設定のようだ。昔見た時はストックウェルの髪型が気になった。すでに後退が始まっていると思った。でも実際は後退ではなくて、チリチリでかぶさったような髪型で。記憶違いだった。眉毛がゲジゲジで、濃いったらありゃしない。まだやせていて、挙動不審で目が落ち着かない。コンピューターが意思を持って学生達を殺しまくっているとは考えにくい。誰かがプログラムしているはず。怪しいのは・・そう思わせるには、ストックウェルのような演技のうまい人じゃないとだめなのだ。まあ全体的には地味だし、あさはかな学生達には同情できない。途中からは詐欺のこと忘れているし。ダダダダッというタイプの音や、神経にさわる音楽と言うか不協和音がユニーク。明かりが次々に消えるとか、そういう単純なことが意外と怖いのだとわかる。こちらも再放映かDVDお願いします。