キング・オブ・ロストワールド

キング・オブ・ロストワールド

このDVDを買ったのはスティーヴ・レイルズバックが出ているから。カバーにはあれこれ宣伝文句書いてあるけど、なかみはおっそろしくしょぼい。「キング・オブ・クズ」ってとこ。まず飛行機が墜落する。場所は海の近くで、まっぷたつに折れた機体の後部に乗っていた人達が出てくる。なぜかジョン(レット・ガイルズ)という青年がリーダーシップを取って、機体の前部があるところへ行こうと言い出す。そこへ行けば通信機があって、助けを呼べるはず。何人かはここへ残ると言い張り、二手に分かれる。常識で考えればジャングルの中を行くのは危険だし、海辺のような見通しのいいところにいた方が発見されやすい。パイロットだって墜落の直前には通信送ってるはず。ここはアマゾンのあたりらしいが、詳しいことは不明。生存者が多いせいでごちゃごちゃした印象。主人公はジョンなんだろうが、もう一人のエド(ジェフ・デントン)と区別がつかない。男も女も似たような顔してる。出発するにしても食料とか着るものとかそういうの全然確認せず、ただ出かける。後で出てくる原住民も、みんなガイコツみたいなメイクしてるので誰が誰やらわからん。全体的に浅く、薄っぺらい。お定まりの経過・・一人また一人とただやられていく。途中でジョンまでやられちゃったので、主役じゃなかったの?と、びっくり。結局誰だったんだろう・・主役。巨大グモ、巨大サソリ、翼竜にキングコングと、何が何やら状態。どうしてこうなったかの説明がいっさいない。有史以前の生物がそのまま残ったにしても、キングコングは一人(←?)しかいないぞ。絶滅危惧種?ジャングルを行くうちに墜落機に行き着くが、それは別の会社のもの。次に見つけたのは戦闘機。どうも何かがおかしい。それにしてもスチュワーデスが戦闘機と旅客機の区別つかないってどういうこと?そのうち原住民にとっつかまる。海辺に残った連中も連れて来られている。ところでジョンが死んだのはサマリー(サラ・リービング)のせいだ。カメラウーマンの彼女はカメラにこだわり、そのせいでジョンは命を落とした。でも彼女全然悲しんでも悔やんでもいなかったな。エドはヒスを起こすディナ(クリスティナ・ローゼンバーグ)をなぐさめる。

キング・オブ・ロストワールド2

ディナは原住民の仲間に引き入れられて薬飲まされるけど、なぜか仲間にはならず、生け贄にされそうになったエドを助ける。エドが助けてくれと懇願しても知らん顔してるけど、ある時ウインクしてみせる。それで彼女が芝居をしていることがわかる。ここらへんはなかなかいいが、なぜ彼女だけ正気でいられるのか。薬を吐いてしまったとか、普段からハッパやってて免疫ができてたとか、そういう描写入れてもよかった。この頃にはエドだけになってるから、ジョンと区別つかないなんてこともない。デントンはちょこっとだけリーヴ・シュレイバーに似ている。他にチャレンジャー(ブルース・ボックスライトナー)という謎めいた男がいる。いつもカバンを手から離さず、銃は持ってるし、足首にはナイフ。よく飛行機に乗れたね。彼がやっとこさ話してくれたところによると、昔からここらへんでは飛行機が何百と落ちているらしい。だからよけて通るのだが、乗員がミスをしたのだろう。最近落ちた機には極秘貨物・・範囲限定核とかいうらしい・・が乗せられていた。それを見つけて爆破するのが彼の任務。それにしても何でみんな空から?戦闘機はたぶん救援機。船のことは誰も考えつかんらしい。彼らがつかまって入れられた洞窟には妙な男がいて・・これがレイルズバック。もう半分以上たってるぞ。やっと出てきたぞ。彼は自分の名前さえ思い出せないような、狂ってるのかまともなのかはっきりしない人物。墜落した機からいろいろ部品を調達し、通信装置を作ろうとしてるらしい。原住民は翼竜に生け贄を捧げる。翼竜がいるとあいつが寄ってこないからだ。そのあいつがキングコングなのは予想がつく。住民の半分は遭難者。たぶん薬のせいで人が変わっちゃうのだろうが、詳しいことは不明。中には子供達もいる。で、生け贄の儀式の時・・ここがクライマックスのはずだが、何か(作り手に)手違いがあったのか、何が何やらわからんうちに・・ろくに描写されないうちに・・エドはディナに助けられ、チャレンジャー、サマリーと合流。他の連中がどうなったのか不明。レイルズバックもやられちゃったのかな?結局敵なのか味方なのかはっきりしないままだったな。

キング・オブ・ロストワールド3

彼を出してくるならそれなりの役回りさせるはずだが。どうして巨大化したのか、キングコングの弱点は何かとか、カギになる情報の提供者。でもいいですけどね、出てくれているだけで。足が貧乏ゆすりみたいにガタガタふるえていて、演技が細かい。 ちょっと許せなかったのはDVDのスタッフ&キャスト紹介。レイルズバックの名前が載ってないのは許せん!一番有名なのに!さて、原住民のリーダー、オロの妻の一人がなぜかチャレンジャーを好きになって寄ってくる。でも彼は任務のことしか頭にない。生け贄の儀式がメチャクチャになった後、なぜか怒った妻がチャレンジャーに襲いかかり、アチャ~とかバトルシーンになっちゃう。見ていてオヨヨ、何でここで?まあ全体的には真面目に作ってあるんだけど、あっちこっちで踏みはずして落っこちてる感じ。このアチョ~もそうだし、エドが生け贄の印であるヤキゴテか何か当てられるシーンも・・さんざん悲鳴上げてるけど次に出てきた時は何ともないし・・。肉の焦げる匂いに引かれて翼竜が集まるとかさあ。原住民も何だかおなかがぽよんと出ていてメタボ体形。野菜や果実も巨大で、食べるのに不自由してないとか?一度サマリーがサソリにびっくりするけど、それは普通サイズだったな。普通のと巨大なのと二種類いるのかな。サソリもアニメみたいだったけど、一番ひどいのはキングコング。動きにしろ造形にしろ最低最悪。着ぐるみの方がよっぽどまし。少しでもまともにうつすとアラがわかってしまうので、動きの速さでごまかそうとしていて、何だか「ブギーマン」のクライマックスみたい。パッパッシュワワッビュンビュンヒュイーン・・いったいあれは何だったのだろう~。見終わってもコングの顔思い出せない。はっきり見せてない。さて、チャレンジャーもやられ、エドが核のボタン押して爆発して終わり。300メートル離れればオッケーなんですってさ。で、エドは通信機も爆破しちゃったらしいんですな。その前に彼らの目の前で戦闘機が墜落しちゃって。たぶん磁場がおかしくなってるんだろうな。せっかく救援に来てもああなっちゃうから呼ばないことに決めたらしい。ええとでも・・海からお願いします・・ってその一言がなぜ言えない?あら、映画終わっちゃった・・。