恐怖のエアポート

恐怖のエアポート(大空の恐怖)

これは見たことなし。「外国テレビ映画大全集」にはNHK・UHFで放送とある。NHK・UHFって何じゃ?そのせいで見てないのかな。「夜空の大空港」のDVDが出ているのに気づき、アマゾンで調べていたら、単品とこれとセットのと二種類あるようで。「恐怖のエアポート」なんて知らんけど、主演がダグ・マクルーアとロディ・マクドウォール。この二人なら見たい・・と、セットの方を即購入。テレビムービーで、72分と短い。ミネアポリス空港からシアトル行き714便が飛び立つ。お客は37人とか言ってるが、スチュワーデスはたった一人。これってかなり大変なのでは?離陸が遅れたのはスペンサー(マクルーア)という客が遅れたせいだが、遅くなった理由は不明。と言うか、飛行機が離陸せず待ってくれていたおかげで・・。隣席のベアード(マクドウォール)は医者だが、飛行機は苦手らしい。スペンサーの仕事は造林関係だが、飛行経験があるようで。機内にはフットボールの応援団がいて、酒を飲んで騒いでいる。機長のウィルソンは・・ありゃ、ケネス・トビーだぞ。副機長はサム・メルヴィルだ。彼はスチュワーデスのジャネット(ロイス・ネットルトン)が気になるようで。彼女は離婚して二人の子供を育てている。そのうち夕食の時間になる。メインはラムとチキンの二種類。食事がすめばあとは寝るだけ。騒がしかった機内もやっと静かに。ところが女性客の一人の具合が悪くなる。頭痛と腹痛だ。ジャネットは飛行機酔いだと思っている。そのうち他にも具合の悪い客が出てくる。ベアードはほうっておけず病人の面倒を見るが、食中毒らしいと気づく。動きやすいように上着を脱ぐベアード。その後はずっと白いタートルネックセーター姿。マクドウォールと言えばタートルネックセーター!食中毒の原因はチキンで、まずいことに機長も副機長もそっちを食べていた。そのうち二人とも倒れてしまう。今は自動操縦だが、いつまでも飛び続けるわけにはいかない。ベアードは何とかならないかと知恵をしぼる。ジャネットはこの型は初めてで、何もわからない。いきなり事実を話すと乗客がパニックを起こすので、医者はいないかとか、無線に詳しいのはいないかなどと呼びかける。

恐怖のエアポート2

副機長が倒れたので、機長の補佐が必要なのだと思わせる。応じる者は誰もいないが、スペンサーが飛行経験あるみたいなこと言ってたの思い出す。しかし彼はベトナム戦争でヘリの操縦をしていたが、飛行機の方は知らない。しかし他にいないので、無理やり連れてくる。渋っていた彼も、二人とも倒れ、操縦席が無人なのを見てやっと事態の深刻さに気づく。一方シアトルの管制塔では、この型の機に詳しい者はいないかとなって、呼び出されたのがマーティ。演じているのはリーフ・エリクソン。私は見たことないが、「ハイシャパラル」というTVシリーズに出ている。マーティは会社ともめて退職したらしいが、詳しいことは不明。時間が短いせいか個々の背景はスルーされる。スペンサーだけは別で、なぜ彼が操縦をいやがるのか、つらい過去が明かされる。とは言え見ている方は正直言ってどうでもいいと思ってる。どんなに渋っていても最終的には彼が操縦するってわかってるわけで、早く次の段階へ進んで欲しい。たいていの映画なら乗客にはわけありのがうじゃうじゃいて、着陸は一回では成功せずやり直しとなる。でも、この映画は短いので、文句ばっかり垂れるミルトンという老人客(キーナン・ウィン)が目立つくらい。耳の聞こえない乗客二人もさして目立たない。クライマックスではスペンサーは練習もやり直しもせず、着陸を強行する。前半はマクドウォールの活躍が目立つが、後半はマクルーア。横で協力するのはジャネットだ。そりゃ男二人より男女でとなった方が映像的にはいいんだろうが、私はジャネットではなくベアードに横にいて欲しかった。その方がもっとおもしろくなったと思う。ベアードが後半あまり出てこなくなるのはとても残念。スペンサーとジャネットが操縦室に残り、ベアードが出ていく場面・・二回ほどこっちを見てそれからドアの外へ・・いかにもマクドウォールらしい演技でうれしくなる。また、いつもならクセのあるキャラが多いけど、今回はわりとフツーで、それも新鮮に感じた。ラスト・・無事着陸して、すぐ脱出となるはずだが、わりとモタモタしていたな。あと、食中毒のせいでトイレに駆け込む人続出とかならなかったのかな。まあ知ってる人が出ていて、適当にハラハラさせてくれて、見ていて楽しかった。