記憶の棘

記憶の棘

えーと・・何ですかこれ?映画館で見なくてよかった。見ていたら失望して金返せって思う。ニコール・キッドマンはどの映画見てもため息の出る美しさ。でもこの頃の出演作って出来は皆今いち。夫をなくして10年、やっと再婚する気になったアナ(キッドマン)。ところが夫のショーンだと名乗る少年が現われ・・。何ともロマンチックじゃないですか。初めは疑っていたアナもそのうち本気になって・・。婚約者ジョゼフのこともどうでもよくなり、少年に向かって「11年たったら結婚しましょう」なんて。本当に生まれ変わりなのかというのがこの映画のポイントだけど、開始早々ネタばらししてるからちっともサスペンスフルじゃない。何でもうちょっとあいまいにしておかなかったの?あれじゃ少年に振り回される大人達がバカに見える。もうちょっとミステリアスな雰囲気期待したのに。ショーン少年役はキャメロン・ブライト。ぽっちゃりしているせいでミステリアスな雰囲気は出にくい。何でもうちょっと・・金髪の美形とか出してこなかったの?何かもうちょっともうちょっととくり返しているけど、ホント物足りない印象。ファーストシーンからしてもうちょっと・・なのよ。男性がジョギングしてるとこ延々うつす。車にはねられるか何かして死ぬんだ・・と予想つく。その通り心臓マヒで死んじゃう。期待と疑惑に揺れ動くアナのアップを延々うつす。世界一の美女、アカデミー賞女優のすばらしい(顔の)演技。これでもかとうつす。もうわかったってば~。少年の存在にいら立つジョゼフ。何だよ肝の小さい男だな、魅力ゼロ。アナがほれるとは思えん。それにしても少年はなぜ夫の生まれ変わりだなどと言い出したのだろう。さてと・・実はここまで書いて数年間ほったらかし。DVDレンタルして、ノベライズも読んで・・でも、書くのやめたってことは、要するにつまらなかったから。ストーリーもそうだけど、登場するキャラに魅力がない。彼らがどうなろうと知ったこっちゃない!一番どうでもよく思えるのがアナで、いくら何でもそれってまずくない?まあ何とか終わろうとノベライズ読み返し、これからDVDも再レンタルしますけどさ。ああ、何余計な手間かけてるんだろ私。

記憶の棘2

キャメロン君は最近では「トワイライト」シリーズに出てるようなんだな。少し成長して、でも元々美形ってわけじゃないし。写真見るとヴァンパイアの役なのか(見たことないからわからん)それらしくお化粧・・メイクして。何だか笑っちゃう。だってボク乗り遅れないようがんばってま~すって感じなんだもん。別にあんなアホ映画でパティンソン達に対抗しなくたって大丈夫よ。話を戻して「ミディアム」の「魂の交換」を見た時には(話戻りきれてな~い)、この映画とよく似ているなあ・・と。愛する夫が急死して悲しむ妻。生まれ変わりだという男性の出現。信じ始めるけどやっぱりウソで・・。あっちは自伝の原稿、こっちはアナのラブレターが情報源。ウソがばれるのはどっちも愛人の存在によって。誠実ではなかった夫。ある日突然現われる女性。本当に生まれ変わりなら私のことわかるはずよ。あら?わからないの?じゃあニセモノね。今回少年のウソを見破るのはクララ。この映画で興味引かれるのは彼女くらいなもの。高級マンションでの優雅な暮らし、輝くような美貌・・はいはい、わかりましたってば。美しく悩んでろ!アナに比べればクララは平凡な容貌だし(演じてるのアン・ヘッシュだし)、生活は質素。アナのことは妬ましいけど、でもショーンが愛したのは自分の方。彼はアナからのラブレターを、封を切りもせず私に渡した。今、婚約して幸せいっぱいのアナにこれをプレゼントしたらどんな顔するかしら。でも、思いとどまって地中に埋めたのを掘り出したのが少年。少年は手紙の相手が自分と同じ名前なのを知り、その瞬間別の世界へ入り込んだのだろう。たぶん彼は現実の自分にちょっとばかり嫌気がさし、他の人間になりたいと思っていたのかも。ただ、ラブレターだけを情報源に、ショーンのフリをするのは現実には無理だ。クララのことは嫌な女・・と、普通なら思うが、私はそうでもなかった。アナのキャラがひどすぎるせいもある。少年のウソを知った彼女がジョゼフに許しを乞う時のセリフ・・「私のせいじゃない」「何の責任もない」・・オヨヨ許し乞うていないじゃん。ジョゼフ突っぱねろよ・・あら?結婚しちゃった。こういうテーマで映画作るならもっと別の・・自伝とか手紙じゃなくもっとユニークな設定考えなくちゃ。キッドマンの美しさ、映像のきれいさだけで押し切ろうとしてるけど、キャラにもストーリーにもなかみがないんじゃ、いい映画にはなりませんてば。