カンガルー・ジャック

カンガルー・ジャック

「ミッション・トゥ・マーズ」のノベライズ本を古本屋で見つけて読んでいたら、映画の写真もくっついていて、そのうちの一枚、ジェリー・オコンネル君がバージルに似ていることに気がつき・・。バージルったっていろいろあるけど(人形だから「いろいろいる」とは言わんだろうなあ)、後期のアングリー人形ね。眉間にシワ寄せてるヤツ。ジェリー君若いからお肌がきれい。バージル人形だからお肌がきれい。・・で、WOWOWで「カンガルー・ジャック」やったんで見てみたのよ。あんまりアホなんで途中で消そうかと思ったけど・・。ジェリー君とアンソニー・アンダーソン、白黒コンビのオーストラリア珍道中。チャーリー(ジェリー)とルイス(アンソニー)は何やってもうまくいかないトホホ人生。チャーリーは子供の頃溺れていたのをルイスに助けられたばっかりに、20年間頭が上がらない。母親の再婚相手はギャングのボス(クリストファー・ウォーケン)で、店(美容院)を持たせてくれたのはいいが、利益の大半を持っていかれ・・。例によってドジをやった二人が命じられたのは、オーストラリアへ行ってスミスと言う男にブツを渡すこと。飛行機の中でブツを見たら入っていたのは5万ドルの現金。しかもカンガルーにブツを持っていかれちゃった。・・つまりふざけてカンガルーにルイスのジャケットを着せて写真とってたら逃げられちゃった。5万ドルはジャケットのポケットに入れておいたのだが・・。残念なことにこのカンガルーちっともかわいくないの。作り物だってこと、CGだってことバレバレ。よかったのはやたらに上半身裸になるジェリー君。おバカコメディーに出てるけど、ボクってけっこういい体してるでしょ・・って自慢しているみたいなのがかわいい。空港での荷物検査の時ビクビクしていて、次のシーンでは上半身裸で壁に押しつけられているの。てっきりお金が見つかったのかと思ったらハサミを持っていたせいなの。ボク美容師なんですーって必死に弁解してるとこが笑えた。結局この5万ドルは継父がスミスに払う殺しの代金だったのよ。あんまり二人がアホなので始末してくれってね。このスミス役の人ラッセル・クロウに似ている。「トリプルX」で悪役やった人だ。アホ映画だけどちゃんと伏線張られていて(ガイドのおっさんとか)その点は感心した。でも「原始のマン」を超える青春おバカコメディーの出現はムリでしょう!