軍用列車

軍用列車

NHKBSで見た。前知識はゼロ。1975年と言うと、チャールズ・ブロンソンはまだ映画に出まくっていた頃だ。題名からてっきり第二次世界大戦、ナチスが相手・・って思ってたら違った。まだ先住民と戦っているような・・じゃあ西部劇?ある駅に軍用列車が入る。一般の客は乗せず、軍隊が乗っている。フンボルト砦で伝染病(ジフテリア)が蔓延しているらしい。列車には司令官の娘マリカ(ジル・アイアランド)や知事(リチャード・クレンナ)、医者、牧師などが乗っている。駅で保安官(ベン・ジョンソン)やお尋ね者のディーキン(ブロンソン)も乗り込む。部隊を指揮する少佐役はエド・ローターだ。何だか「スーパー・マグナム」を思い出すではないか。クライマックスでは二人でゴキブリ退治か?最初のうちは何がどうなってるのかよくわからない。ディーキンは殺人などもやった凶悪犯らしいが、丸腰の平和主義者で、医者の心得もある。逮捕されて縛られているかと思えば自由に歩き回ってるし、よくわからん。全体にしっかりとした一本の芯が通っていなくて、フニャフニャしている。ブロンソンだから細かいことは気にするなってか?雪がそこここにある荒野や谷、橋を驀進するSLが迫力満点だ。そのうちに実はディーキンは秘密諜報員だとわかる(ええッ!?)。途中で列車は切り離され、転落して部隊はほとんど全滅。医者も牧師も殺される。牧師はディーキンの仲間らしい。知事達は砦にいるカルフーンという悪党と手を組んで、銃やら爆薬を先住民に渡し、自分達は金や銀を強奪する気らしい。フンボルトは金や銀の集積地らしい。カルフーンのことはよくわからないし、砦にいる兵士達がどうなってるのかも不明。ディーキンは別にお尋ね者になる必要はないし、部隊が全滅というのは犠牲者出しすぎ。部下を失って意気消沈していた少佐だが、ディーキンと組んで知事達に対抗。途中で負傷し、ディーキンに「痛むか?」と聞かれると「自尊心がな」と答えるのがいい。やっぱこのコンビ、いいです。あと、列車の屋根の上でのディーキンとコックの死闘もよかった。ラファティとかいう若い兵士やってるのはポール・ニューマンの息子かな?彼は助かったのかな?原作者はアリステア・マクリーンだけど、入手は無理かな?