グッバイ・ラバー

グッバイ・ラバー

この映画はずっと前一度レンタルして見た。浮気やら殺人やらが入り乱れ、しまいには刑事まで。真面目に働くのがばかばかしくなるような、色と金の欲に狂ったばちあたりな連中がぞろぞろ。今回久しぶりに見て、プチ豪華な配役にびっくり。広告会社のベン(あら、ドン・ジョンソンだわ。彼って「セックス・アンド・ザ・シティ」のクリス・ノースにそっくりだと思わない?)は、弟ジェイク(ダーモット・マルロニー)の妻サンドラ(パトリシア・アークエット)と浮気している。ベンはアル中のジェイクに悩まされ、サンドラにジェイク殺しほのめかされ、心動きつつもペギー(メアリー=ルイーズ・パーカー)と一緒になろうかと。ジェイクが自殺するぞと騒ぎ、アパートにかけつけたベンは、逆にジェイクとサンドラに突き落とされる。二人は会社がベンにかけている保険金が目当て。ところがベンはベガスで結婚式を挙げていた。お金は弟ではなく妻ペギーへ。ベン殺しはジェイクの自殺止めようとして誤って転落ですんだけど、ペギー殺しは慎重にやらないと疑われる。巷では”ドクター”による連続殺人事件が起きている。サンドラは昔の知り合いマイク(ヴィンセント・ギャロだ!最近見かけないけど見かけたくもない!)に”ドクター”の手口でペギーを殺すよう依頼。ところがペギーとジェイクは恋仲で、ペギーの代わりにサンドラを殺してくれと再依頼。ジェイクの裏切りを知ったサンドラは二人を事故に見せかけて殺す。結局サンドラにはベンとジェイク二人分の保険金が入るようで。一方がさつな女刑事ポンパノ(エレン・デジェネレス)は海千山千のしたたか者で、サンドラが怪しいとにらんでいる。相棒ローリンズ(ニック・マッキノン)とべガスへ飛び、調べると式を挙げたのはベンをかたったジェイクだった。とするとどういうことになるのかと思うが、これ以上考えたくない!どうでもいい!パス!保険金山分けで手を打つサンドラとポンパノだが、そこへマイクが現われ・・。結局マイクが”ドクター”本人てこと?ポンパノと違いローリンズは物事の表面しか見ず、例えばサンドラのことは愛する夫をなくしたとても気の毒な人だと思っている。でも愚かなのではない。この映画の登場人物で一番まともなのは彼なのである!彼は最後まで真相に気づかないが、それでいいのである。私は女二人が助かったことより、ローリンズが何も知らずにすんだことにホッとした。