カウボーイ&エイリアン

カウボーイ&エイリアン

たぶん超大ヒットする予定だったはず。着想はいいと思う。冒頭・・記憶を失った男。でも、ただ者じゃない。俺は誰なんだ~って悩んだりしない。今この瞬間に起きることに冷静に対処するだけ。肝が座っていて、たぶん相当のワル。たどり着いた町でもトラブルに巻き込まれる。どうも彼はお尋ね者のジェイクらしい。町の有力者ダラーハイド(ハリソン・フォード)のバカ息子パーシー(ポール・ダノ)と一緒に護送されようという時、UFO来襲。さらわれた人々を助けなきゃというので一団が荒野を行く。途中でジェイクの手下の強盗団やらインディアン達とあれこれあって、結局は力を合わせてエイリアンと戦う。まずクレイグの男性的魅力が圧倒的。冷たく青い目の力が半端じゃない。発達した筋肉もいい。ところで彼、レイチェル・ワイズと結婚したのね。どうなんですかね、家に帰るとレイチェル・ワイズがいるってのは。夫がジェームズ・ボンドだというのは・・。話を戻して、いろんな要素・・西部劇・SF・・の入っている映画だけど、私にはジェイク以外はどうでもよく思えたな。暗いシーンが多く、何がどうなってるのかわかりにくい。それでなくても帽子やヒゲのせいで誰が誰やら。エイリアンがまたこれまでさんざん見せられて食傷気味のアレで。ものすごく動きが速くて、どう見ても異星からここまでやってくるほどの知性が感じられない。ストーリーがまたお約束の連続で。犬と子供を出してファミリー層も引きつけろ。出てきた時はくそじじいのダラーハイドは実はとてもいい人で、孤児のナットを育て上げてくれたとか。もちろんそのナットは彼の腕の中で息絶える。インディアンは野蛮に見えたけど実は勇敢で知的。強盗団だってホントは皆気のいい連中なのよとか。ラストは金鉱も見つかってめでたしめでたしだ。さびれた町も復活するだろう。でも・・もしかしたらあの土地はインディアンのものかもよ。ラスト、ジェイクは町を出る。どうせなら少年が「ジェイク、カムバ~ック!!」と叫んで欲しかった。あたしゃてっきり手錠で繋がれたジェイクとパーシーがエイリアンを追う珍道中物だと思ったのよ。ろくでなしのパーシーが成長するって言う。でも、全然違いましたわ。せっかくダノが出ているのに・・。他にサム・ロックウェル、キース・キャラダイン(あれじゃわからん)、ウォルトン・ゴギンズ(「プレデターズ」の人ね)、オリヴィア・ワイルド。