コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら

コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら

最初ちょこっと見た時はてっきり大はずれだと・・。消そうかと思ったけど、ショーン・ウィリアム・スコットが出ていると知って思いとどまった。黒人のデブが出てきて、それだけでもううんざり。ニューヨーク市警のポール(トレイシー・モーガン)とジミー(ブルース・ウィリス)は、もう九年もコンビ組んでる。と言うか、明らかにジミーはポールのおもりしている。ある捜査に失敗して、ハンサカー(ケヴィン・ポラック)とマンゴールド(アダム・ブロディ)の苦労を水の泡にしてしまう。そのせいでジミーは30日の無給停職。銃もバッジも没収される。彼は娘エヴァの結婚式の費用を出したいが、停職になったので、8万ドルはするという野球カードを売ることにする。・・と言うか、貯金ゼロ?ところが店に泥棒が入り・・その片割れディヴがショーン。今回の相手はメキシコ・ギャングのボス、ポー・ボーイ(ギレルモ・ディアス)。とにかくやることが荒っぽい。ハンサカー達との対立、ポールの妻デビーの浮気の心配、娘にいいとこ見せたいジミー。ウィリスはわりとはまり役。ジミーはちょっと娘に甘すぎるけど。彼の妻パムの再婚相手ロイはジェーソン・リー。ショーンは不思議なキャラをうまく演じていた。これから活躍・・と思わせてあっけなく死んじゃう。死に顔を見て、ポールが「天使の寝顔だ」と言うのがいい。よくわからない奇妙なヤツで、天から落っこってきて、また戻っていったみたいな感じ。ショーン退場の後はブロディ見てるしかない。ポールのくどい顔や、垂れ流しのおしゃべりを中和させて、さっぱりさせてくれるのは、きれいで若いブロディだけ。最初の方はいろんな映画のセリフ引用して・・私にはさっぱりわからないけど。ジミーがいちいち題名を言ってくれるので、それなりに楽しいが、後半はやらなくなったな。人が死にすぎるのと、下ネタが多いのは残念。コメディーなら死者は最小限にして欲しいし、下ネタの垂れ流しは不快。凄腕の車泥棒が10か11のガキだったり、泥棒に入られた家の女主人が、やたら口が悪く、威勢がいいのは笑えた。ポー・ボーイの悪事ばらすメモリー持ってるメキシコ美女ガブリエラは、「ナチョ・リブレ 覆面の神様」のアナ・デ・ラ・レゲラ。ネットでの批評見ると、監督はアクションとるの苦手とか書いてあって。でも私から見ると画面を揺らすなど余計なことをしないので、むしろ好感が持てた。最後にショーンも生き返ったし、よかったよかった。