コーリング

コーリング

映画館で予告だけは見たな。わりと地味に公開されてあんまり話題にもならず・・。録画して今まで三回くらい見たけど、ラスト近くの赤ん坊のシーンでいつも泣けちゃう。ある病院で働くジョーとエミリー。身重のエミリーはジョーの反対押し切って赤十字の仕事でベネズエラへ。バスの事故で死んだと思われ葬式もすむが、ジョーは妻の死を受け入れられない。「プロフェシー」とか「サイレントノイズ」とか、この手のストーリーはおなじみ。臨死状態や昏睡状態の子供患者がエミリーと接触したらしい。ジョーの心はゆれ動く。もしかしてエミリーは生きているのでは?子供達の言うことははっきりしない。ゆがんだ十字架みたいな絵を描くが意味がわからない。まわりの者は誰も信じない。妙な現象も起きる。とんぼに関したこと。エミリーにはとんぼの形のアザがあり、とんぼグッズを集めまくっていた。飼っているオウムの様子もおかしい。何よりもエミリーの声が聞こえ、幻を見る。コテコテのホラーではないので怪奇現象もソフト。CGびしばしやりすぎショッキングシーンなんてのはなし。その抑制がいい。いかにも妻にべたぼれの善人ジョー。演じているのがケヴィン・コスナーだから応援してあげたくなる。ジョーのこと心配して面倒見てくれる隣人がキャシー・ベイツ。巨体ゆらして出てきた時はどこの部屋の力士かと思ったどすこーい!他にジョー・モートン、マット・クレイヴン、リンダ・ハント。エミリー役の人はジョーが恋しがるわりには印象うすい。髪の毛ぴらぴら。さて行きつくところまで行って(騒動起こしてまわりに迷惑かけて)、やっと心の整理をつける気になったジョー。エミリーは死んだのだ。事実を受け入れなくては。家を売ろう、休暇を取ろう。しかし例の奇妙な十字架の意味がわかる。滝のあるところ、虹のかかるところ。ベネズエラへ飛び、困難を乗り越え、ついに見つけたものは・・(さあ皆さん泣く用意はいいですか!)かわいい女の赤ちゃん。そこで終わりにして欲しかったな。数年後かわいらしく育った幼児(エミリーと同じ髪の毛ぴらぴら)と遊ぶジョー。まあ感動的なんだけど、このシーンくっつけるならジョーのそばには新しい奥さんいなくちゃ。再婚もせず娘一筋というのは、今はいいけど将来困るよ。父親の全関心が娘に向いているというのはねぇ。年頃になってBFできたら・・血を見るぜ!とは言えさわやかに泣けるいい映画ですよ。