プリースト

プリースト

これは「レギオン」みたいな感じなのかな。監督が同じ人らしいし。DVD見つけて買ったけど、特典ゼロ。もう1000円出すと未公開シーン付きのが買えるけど、そんな意地悪な出し方しないでくんなまし。冒頭はアニメ。人間とヴァンパイアの戦いの歴史。普通の歴史はどこへ行ったんじゃろか。まあとにかくシティと呼ばれる区域はヴァンパイアを締め出し、安全ということになっている。でも外にも世界は広がっている。ヴァンパイアが一掃されたため、用なしとなったプリースト達。そのうちの一人プリースト(ややこしい)は悪夢に悩まされ、心が休まらない日々を送る。ある日荒廃地区の保安官ヒックスが訪ねてくる。プリーストの兄オーウェン一家が襲われ、妻シャノンは殺され、娘ルーシーはさらわれてしまった。ルーシーは実はプリーストの娘。オーウェンは重傷・・そのうち死んだようで。とにかくルーシーを助け出さなくては。ヴァンパイアに感染させられたら殺すしかなくなる。ヒックスとルーシーは恋仲らしい。オレラスはヴァンパイアの存在を信じず、プリーストを破門。彼を始末するため、プリースト達(だからややこしいんだってば)を呼び寄せる。そのうちの一人プリーツスカート・・じゃない、プリーステスはプリーストに想いを寄せているが、二人が結ばれることはない。それがプリーストの定め。映画の出来はさほどひどくもなく、出演者もしっかりしている。プリーストがポール・ベタニー、プリーステスがマギー・Q、シャノンがメッチェン・エイミック、ルーシーがリリー・コリンズ、オーウェンがスティーブン・モイヤー、ヒックスがカム・ジガンディ、オレラスがクリストファー・プラマー、他にカール・アーバン、ブラッド・ダーリフ。プリーストの一人はタノアイ・リードらしい。クライマックスの列車のシーンもよくできている。それなのに・・描かれる世界にすんなり入り込めない。ヴァンパイアがよだれタラタラなのもがっかりだ。「ザ・フィースト」に出てきたのを思い出す。神のような存在にも清らかにも見えない。ヴァンパイアを締め出しているはずのシティへ、列車が普通に行けちゃうってのも腑に落ちない。ラストは次へ続くって感じ。ベタニーは相変わらずステキだが、顔のタトゥーは邪魔。悟ったような感じのマギー・Qがいい。砂漠に立つ巨像がいい。ほめるところはそれくらいか。