プライドと偏見

プライドと偏見

え?「プライドと偏見」?何で今頃・・というのがまず思ったこと。古くさい恋愛模様なんて、イギリスBBCで放映して人気を博すってんならわかるけどスクリーンで?しかもキーラ・ナイトレイ?しかも・・アメリカではなかなかの興行成績じゃありませんか(日本ではどうだったのかな?)。しかも・・アカデミー賞にノミネート?マジ?私キーラは違うと思うんですけどぉ。結局とれませんでしたけどね。・・とれるわけないだろッ!そりゃキーラは若くて(若すぎる)きれいで(きれいすぎる)さわやかで(さわやかすぎる)・・。でも違うのよイメージが。そりゃ文庫本の表紙見た時はびっくりしたわよ。何だこのオバさんは・・ってね。取っつきにくそうなコリン・ファースのダーシーはいいとしても、エリザベスは・・。この人「抱擁」に出ていた人よね。渡辺えり子さんそっくりで体つきもでーんとしてるし。あたしゃこのBBCのは見てないんです。DVD出てるけど一万円以上するから手も引っ込みました。だから比較できないし、する必要もないんでしょう。長さ違うし。映画の方はハーレクイン・ロマンス風です。と言っても私三冊しか読んだことないんですけど。図書館から借りて読んでみたんですよ。はまる人は手当たり次第に読みあさるそうだけど、私はどうかな~って思って試してみたんですの。でも・・はまりませんでした。三冊で卒業してしまいましたの。だってみんな同じなんだもん。何にも残らないんだもん。口あたりはいいかもしれないけど何冊読んだってためになるとも思えん。恋愛上手になったって仕方ない(なる必要もないよこのばかたれ)。「プライドと偏見」もそう。きれいで口あたりがよくて最後にはハッピーエンドです。だから何だってのよ。ヒロイン、エリザベスの心の成長とかそういうの感じます?いえぜーんぜん。彼女の魅力は思ったことをはっきり言う正直さ、溌剌として生気に満ちていることにある。言いたいことも言わずにいる分別のある大人の女になったんじゃ魅力もうすれる。あたしゃねえ題名からして気にくわない。「高慢と偏見」あるいは「自負と偏見」でいいじゃんよ。プライドなんて片仮名にして今風気取らなくたってキーラ出ていることで十分今風。あたしゃビリー・ボブでも出てくるのかと思いましたぜ。高慢って何?自負って何?意味がわからないのなら辞書を引け。少しは手や頭を使え。

プライドと偏見2

何か題名まで口あたりがよくなっている。さて・・私は子供の頃からブロンテ姉妹に興味があって、いろいろ本を集め、読んでいる。ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」は題名だけは知っていた。サマセット・モームの「世界の十大小説」の中にも入っているし。実際に読んだのはわりと最近。読んでみたら・・おもしろいの何のって・・。次はどうなるのか次はどうなるのか・・気になって気になってあと一章、あと一ページ、あと一行・・てな具合で手放せない。いちおう主婦として食事の支度とかしなくちゃならないわけだが、そう思いつつも読むのをやめられない。やめるには文字通り本から手をもぎ取らなくてはならない、そんな小説。そういう小説ってあんまりないな。谷崎の「細雪」も読み出したらやめられなくて一気に読んだけど・・それくらい。「高慢」を読んでびっくりするのはその辛口なこと。意地悪でさえある。でも真実を突いているからその鋭さに脱帽する。映画の方はあんまり・・。ベネット姉妹は笑ってばかりいる。箸がころんでもおかしいのは洋の東西を問わないようだ。若い娘は物事がおかしくておかしくて仕方がない。フフフッ、クスクスッ、ワーワー、キャーキャー・・人語を話せ!いちおう生活の心配はないし、重労働課せられているわけでもないから時間もある。健康で元気はありあまるほど。じっとしていられない。体も心も頭も・・軽い。お金持ちの紳士は現われないものか・・ハンサムな兵隊さんはやってこないものか。舞踏会を待ちこがれ、幸せな結婚を夢見・・もうそんなのばっかで見ていてうんざりしてくる。先月実家に帰る車中、隣りの席で女子高校生達がケータイ片手にくっちゃべっていた。「あたしぜったいけっこんしなーい」あらそうですか一人で生きていくんですか偉い「でもいっしょにはすむけど」何だ「あたしはなげぜったいゆるせなーい」何言ってるの一緒になったら鼻毛どころか○×△・・。2月なのにミニスカートで(学校帰りだから制服のはずだが・・)そんなこと話しておりましたが、彼女達だって心の中では王子様の出現夢見ている。だって女のコだもん!18世紀だろうが21世紀だろうが思うことは変わらない。ヒロイン、エリザベスは少しは他の女性と変わっているのだろうか。変わっていて欲しいけど。冒頭本を手に現われるが持っているだけである。アクセサリーである。知的には見えない。

プライドと偏見3

彼女は何ができるのだろう。絵?裁縫?ピアノ?歌?料理は・・料理人がいる。雨が降っても洗濯物取り込みもしない。使用人の仕事?ブランコに腰掛けてボーッとしていたり・・。やることがないのだ。家庭教師についたこともない。これじゃキャサリン夫人(ダーシーの叔母)でなくても呆れますわな。今まで何やっていたんでしょう。そりゃ明るくて溌剌としている。ダーシーはそこに引かれた。自分にはないものだから引きつけられた。でも・・ダーシーの妻になるなら明るさだけではだめ。何しろ彼は大変な財産家。そして彼はとても責任感の強い男。しっかりした女性でなければ彼の妻は勤まらない。ああでもこの映画でのエリザベスはあまりにも何もやってません風。そりゃ美人ですよ。首が長くて鶴か白鳥みたいに優雅。ロマンチックでビューティフル・・でもそれだけ。ダーシーが引かれたに違いない深みがどこにもないわ。やっぱテレビ版のようなでーんとしたオバさん風の方がこの場合説得力あるように思えるんですけど。でも映画だからリアルさよりも見ばえの方が大事。だってどの感想も「キーラかわいい」。かわいいから見て満足する。でも私は不満でしたよ。最初から最後まで「何か違うー」って思いながら見ていた。リディアの駆け落ち知って泣くシーンも「何じゃありゃ」と思った。悲しくも何ともない、そのうすっぺらさに腹が立ってくる。あ、いえ別にキーラが嫌いというわけではないんですよ。この若さで出演作が続々ということは、起用したいと思わせる何かが彼女にはあるんでしょう。美しさだけではないサムシングがね。ただ私はどうも「彼女のエリザベスは違うなー」という気がしたってだけです。まあ違っていたっていいんですけどね。私の目的ダーシー役のマシュー・マクファディンですから。まあこれは後で書きますけど。五人姉妹の長女ジェイン(ロザムンド・パイク)はおっとりふっくら人をつつみ込むやわらかさがとてもいい。ダーシーは何でこういう人に引かれないのかね。ジェインとビングリーはお互いに一目ぼれ。二人揃って人がよすぎ、気前がよすぎ、人にだまされやすい・・とベネット氏は見抜いている。それじゃあ危ないじゃないかと思うかもしれないが大丈夫。こういう誰にも悪意を持たない天使のようなカップルには、見守り手助けしてくれるしっかりした家族(エリザベス)・友人(ダーシー)が必ずついている。

プライドと偏見4

ビングリーの妹キャロラインは兄とは違い根性悪。ダーシーと結婚したいのだろうが彼にはその気なし。演じているケリー・ライリーは、どうもどこかで見たような・・。後で思い出したけどポアロシリーズの「杉の柩」に出ていた。性格のいい薄幸な美女の役だが、ああいう顔立ちなので性悪女にしか見えない。途中で殺されてしまうので「あれー?犯人じゃないの?」とびっくりさせられる。ジェインはビングリーと結婚すればキャロラインに意地悪されるかもしれないけど、おっとりしているからさほど苦にもならないだろう。キャロラインの方もいじめがいがないだろうし・・。三番目のメアリーは五人の中ではちょっと異色。容貌がすぐれないため、他のことで目立とうとする。映画では主にピアノを練習している。末の二人キティとリディアは、とにかく異性のことしか頭になく、常に浮き足立っている。このうち士官のウィッカムと駆け落ちしてしまうのがリディア。演じているジェナ・マローンは「ドニー・ダーコ」に出ている。でも私には最後までキティとリディアの区別がつかなかったな。美男のウィッカムにはエリザベスもちょっとよろめく。トレーシー家もそうだが、子供が五人もいれば全然毛色の変わったのが一人はいるものである。ベネット家の場合はメアリーで、舞踏会に行っても彼女だけはぶすっとしている。ジェインとエリザベス、キティとリディアという組み合わせができているので、メアリーは一人なのである。孤立しているわけだがそのことを望んでいるのは彼女自身である。私には五人の中では彼女が一番興味深かった。父親役ドナルド・サザーランドは適役だ。ラストの「メアリーとキティの求婚者は来ていないのか、私はヒマだよ」というセリフが何とも心にしみますな。子供が五人もいたって、娘ばっかりだからみんな出ていってしまう。そのさびしさ。母親の方は泣いたり笑ったり騒いだり心配したり、忙しくやっているから気がまぎれる。出ていったとしても、子供でも生まれればこちらから出かけていったり帰ってこさせたりして世話を焼くことができる。でも父親は・・することがない。「ああフムそうか何だな元気でな」などとわけのわからない言葉をかけるか、娘を奪った男に「お父さん・・」なんて言われて居心地の悪い思いしたりして・・。跡継ぎの息子がいれば・・と痛切に思うでしょうね。

プライドと偏見5

風変わりな魅力を感じさせるベネット氏だが、映画でもそれが出ていて、よかったと思う。ただしエリザベスの決意を聞くシーンで涙目になっているのはやりすぎで、興をそがれるけどね。安っぽい描写。エリザベスの友人シャーロットと、その夫となるコリンズの存在も興味深い。シャーロットの結婚は非常に現実的である。エリザベスとダーシーの結婚は非現実的である。こうであったらいいなあという、ほとんどの女性の(すべての女性のとは言わない)願望の結晶である。最高級モデルプランである。現実はそれより何ランクか下げる必要がある。シャーロットは美しくもないし財産も才能もなく、おまけにオールドミスである。コリンズは将来ベネット氏の財産を相続する。五人の娘は女であるが故に相続権がなく、ベネット氏の死後は路頭に迷うことだろう(だから母親は婿捜しに奔走するのだ)。一番いいのは娘の一人が彼と結婚することである。コリンズもそのつもりで、ジェインを望むがベネット夫人にやんわり断られる(ビングリー氏がいるからね)。でもエリザベスなら全く問題ない。絶対断られるはずのない求婚。だが・・ポンポンポーンとあっさりはっきりこれ以上ないというくらいきっぱり断られる。断ってさっぱりすっきり気分のエリザベスは、シャーロットがコリンズと結婚すると知って驚く。愛のない結婚をするなんて間違っている。かわいそうに。でもシャーロットはそんなふうに思われるのは心外だ。エリザベスがコリンズをはねつけたからって、世の女性すべてが同じことをするわけではない。そんなことはエリザベスが自分の両親を見ればすぐにわかることだ。ロマンチックでなくても、愛の存在が疑わしくても・・人は結びつくのだ。シャーロットは頭がいい。結婚してからは夫に慎み深く仕え、その一方で自分の世界を確保する。原作でのそこらへんの描写はあまりにも的確で、私を含め、結婚している女性の多くは思い当たることが多々あってドキリとする。「亭主留守で元気がいい」は日本だけじゃ、現代だけじゃないのだ!コリンズ役はトム・ホランダー。「マーサ・ミーツ・ボーイズ」に出ていた。ジョゼフ・ファインズと競争したって絶対に勝てないように、マシュー・マクファディン(のダーシー)にも勝てません。出てきた時から「あんたは負け~」のクチ。負けを運命づけられているから、自分がいくら悲惨な状況に置かれていても気づかない。

プライドと偏見6

気づかないからそれほど落ち込まないし、人生がいやになったりしない(なるとすれば彼のまわりの者の方で・・)。舞踏会で誰にも相手にされず浮きまくっているところ。エリザベスに求婚をはねつけられるところ。牧師だから説教するわけだが、誰も聞いていないところ。寝ている者、ヒソヒソ話をする者・・でもシャーロットはきちんと・・うわべだけでもきちんと聞いている。偉い。才能もなくチビで愚鈍で笑われる存在。バカにされる存在。それでも男だからというだけでベネット氏の財産は彼に行くのだ。理不尽な風習だが、だからと言って例えばエリザベスのような独立の気風に富んだ女性でも何もしないわけで・・。せいぜい愛のない結婚はしないと決心しているくらいで・・。まあとにかくホランダーの演技は印象に残った。ホント上手だった。いやなヤツのはずなのに、何だかいとおしくなっちゃった。特に舞踏会のシーン・・!キャサリン夫人のジュディ・デンチは・・「登場しただけであたりを払う貫禄」とパンフには書いてあるけど私は別に・・。下からライト当てられて、大きな鼻の穴がやたら印象的だったな。何もこんなうつし方しなくても・・。年月を経てこの世のものとも思われぬヒキガエルみたいで・・そういう意味では貫禄ありましたよ。あたりに瘴気が漂ってましたから。さあ!いよいよマクファディンですよ!ええ、私予告で彼を見て「行くぞッ!」と思ったのよ。あの愁いをおびた悲しそうな瞳にコロリ。本編を見て・・背が高くて無骨な体格にコロリ。低くて深みのある声にコロリ・・ああもうやられっぱなし、どうにでもしてください夢条件幸福・・あら文字変換までおかしくなってきちゃったわ正しくは無条件降伏ですぅ。キーラなんかどうでもいいんですの。画面の隅にうつっているのでも、ぼやけているのでもいいんですの。彼がうつっているだけで!!!何てさびしそうな顔しているんざましょ。笑うの一回だけです。妹と一緒の時一回だけニコッとする。60年に一度の秘仏の御開帳みたいなもんです。彼は孤独なんです。だからこそエリザベスの明るさにだまされ・・いや、引かれるんです。引かれていながらすれ違いが続く。私なんかエリザベスよりもっといいコがいるよーって思っちゃうけど、それもこれもキーラのエリザベスがぴんとこないからでしょうね。したがって応援する気にもならないわ。

プライドと偏見7

エリザベスは例えそれが思い違いから来ていることとは言え、ダーシーに向かってそれはひどいことを言うんですよ。もうケチョンケチョンに言うんです。そこまで言うか?ってくらい言って言って言いまくるんです。それで何でラスト、ハッピーエンドになるのか、私には理解できましぇーん。眠れなくてエリザベスが外をうろついていると、朝もやの中からダーシーが現われます。胸をはだけ(少しだけね。胸毛見えてるよ)、やたらセクシーです。顔を見てびっくりします。あッハゲてる!向かい風のせいですか?でも何となく彼ハゲ上がって来始めている。ちょっとヤバイ。いかん、見なかったことにしよう。彼が悪いわけじゃないし。額が広いのよ、そうよ。悩ましげな表情です。白いシャツに黒の長い上着(コート?)。もう・・ドラキュラかと思っちゃったわ。馬に乗っていないだけで、あとはフランク・ランジェラのドラキュラほうふつとさせるセクシーさ。いやもうこのシーンうっとりです。それまでのダーシーはいつでも堅苦しくてセクシーさ封印してます。ここで一気に御開帳なわけです。ダーシーも眠れなかったんですか?遠くからトコトコ歩いてきたんですか?馬にも乗らず?でもって都合よく二人はばったり出会うわけです。時間も場所もぴったりんこ。ありえねー。JR並みの正確さ。でもって二人は朝日の中で・・さあいよいよですぜお待ちかねのシーンですぜ・・キスを・・する・・かと・・思ったら・・おでことおでこをくっつけて「冷えピタした方がいいかしら」・・お二人さん、その先は?ははあやっぱり18世紀ですなここらへん。安易に(誰も見ていないからって)キスなんかしないのでーす。そこがよかった。あたしゃホッとしましたぜ。ダーシー、まだ遅くはない、今からでも間に合う、やめとけ、もっと他にいい人いる・・って念力送ってました(ムダと知りつつ・・)。ダーシーの出現の仕方は原作とは違いますけど、まあ映画のこのシーンはホントステキでした。ハーレクインなら起こりうる現象です(しかもしょっちゅう)。実は私ネットでマシューを検索してみましたの。あのうるわしいお顔を・・って思ってさ。そしたら・・何だかものすごい馬面の男が出てきちゃって、何これーとびっくり~。額はハゲ上がり眉毛ゲジゲジ目はドンヨリ不精ヒゲ、何これー。とにかく顔ながーい。マシューって写真うつり悪いのよね。

プライドと偏見8

出てきた写真がたまたま・・なのよね。検索の仕方が悪いのよね。そうよそうだわそうに決まってるわ。また後でトライしてみよーっと。映画の中でよかったシーンは、朝日の中出現(降臨でもいいわ神々しいもん)シーンの他にもいくつかあって、例えばエリザベスが馬車に乗る時に手を貸して、その後でうつるダーシーの手。手だけうつす。最初はエリザベスへの嫌悪を表わしているのかと思ったけど違うのね。二人の間には大きな誤解があるんだけど、ダーシーはエリザベスにすでにどうしようもなく引かれている。それをあの手で表わしているの。うまいやり方。他にはエリザベスと叔父夫婦(妻の方は「カレンダー・ガールズ」に出ていた)がダーシーの屋敷の壮大さにびっくりするところ。ビングリーも裕福だけどダーシーはもっともっと金持ちなのよ。それがわかるところがよかった。彫刻もいい(ダーシーの胸像は除く。ベネット氏の涙目シーン、舞踏会でのまわりの人々消失二人きりの世界出現シーンなど、時々調子に乗ってやりすぎるようだぜ、この監督)。さて・・この映画、私が見た時にはけっこうお客が入っていて、当然のことだが女性が多かった。この人達の多くは原作を読んだことがあるのだろうし、若い人はキーラ目当てで来るのだろう。まあ原作は一度読んでおいて損はない。実におもしろい小説なのだ。見終わってふと気づいたのだが、何もかもうまくいってハッピーエンドになったのは、ダーシーが金持ちだったからだ。お金があったからこそリディアとウィッカムの駆け落ちの始末ができた。ベネット氏の死後も夫人や娘が路頭に迷う心配はない。親切なダーシーが面倒見てくれる。ダーシーが貧乏だったらこのストーリーは成り立たない。お金がなくても二人が愛し合うのは可能だが、リディア達はのたれ死にしたかもしれない。キティやメアリーはコリンズのお情けにすがったかもしれない。第一貧乏な恋人達の話だったら世の女性にここまで受け入れられ読みつがれてきたかどうか。やっぱり男は金持ちでなければならないし、女は美しくなければならない。恋の障害はなくてはならないし、あっても取り除かれなくてはならない。そしてそれにはお金が有効な手段となる。今も昔も将来も、ロマンチックなラブストーリーには・・ハッピーエンドには・・お金が必要なのだぜい・・という身もふたもない感想でした、おしまい!