ホット・ネイビー/カリブ海イケイケ大作戦

ホット・ネイビー/カリブ海イケイケ大作戦

主演のトム・アーノルドは日本ではあんまり知られていないと思う。顔立ちはケヴィン・スペイシーによく似ている。ただトムの方が背が高く太っている。この映画の頃は太ってるとは言えまだ身軽だ。大きな体、くりんとした目、太い腕、声量も豊かだ。彼はとっても頼りになりそう。どんな厄介事も彼にまかせりゃ安心。南国(キューバの近く?)にある海軍基地の隊規はマクヘイルのせいでゆるみっぱなし。お酒にカワイコちゃんのカレンダーにアイスクリーム。彼に頼めば何でも手に入る。商売上手でノーテンキに見える彼だが、実はなかなかの人情家、義理固い男。元海軍の情報部員。ある男のおかげで命拾いしたが、その男は死んでしまった。だから遺児ロベルトの面倒を見ている。秘密任務中の死亡なので遺族への保証はなし。そんなやり方に嫌気がさし、やめてしまって今では楽しく暮らしている。ところが平和な島に異変が起きる。テロリストのB(ティム・カリー)が武器やら兵やらとともに乗り込んでくる。Bはマクヘイルの元同僚で、今は敵。いったい何を企んでいるのか。一方基地には大佐(ディーン・ストックウェル)が赴任してくる。観光船を沈めたというアホな経歴を持つ愚ん人(軍人)だが、部下の大尉(デブラ・メッシング)は有能だし美人だ。ということで、平和だった基地周辺はBの兵、大佐が引き連れてきた兵、元々ここにいるぐうたら兵・・と三種類集まる。いくら何でもこれじゃ多すぎて描写がいいかげんになる。と言うか、描写されるのはぐうたら兵達だけ。筋肉バカ男、色男、トランプ男、ハンモック男、アジア系男など見ていて楽しい。色男バージル役はブルース・キャンベル。顔に迷彩をほどこすのに「Vフォー・ヴェンデッタ」みたいなヒゲを描いてるのが笑える。猫のヒゲ描いてるのもいるし(あはは)。私はハンモック男ハッピー役フレンチ・スチュワートに興味持った。まともなんだかアホなんだかよくわからないパーカー役デヴィッド・アラン・グリアは「イン・ザ・アーミー」や「奥さまは魔女」に出ている。結局Bは何をしたかったのかあいまい・・など、ストーリーはいいかげんだが、ハデな爆発、豪快な水上チェイスなどで十分楽しませてくれる。ラスト、クビになったのか大佐が神妙な顔で少年野球の審判やってたのが微笑ましかった。この映画にも出ているアーネスト・ボーグナインが主役の60年代テレビシリーズの映画化らしい。