ホット・ロッド/めざせ!不死身のスタントマン

ホット・ロッド/めざせ!不死身のスタントマン

WOWOWで見た。何か中途はんぱだな。普通に笑えるって感じじゃなくて、狙っているのかどうかわからないが、笑いのツボをはずしている。笑っていいのかどうか、フォローもなく通り過ぎる。ロッドの夢はスタントマン。父はスタント中のアクシデントで死亡。母マリーは再婚し、弟ケヴィンがいる。ロッドは継父フランクと仲が悪い。いつも挑戦してはやられてしまう。そのフランク、実は心臓が悪く移植しか助かる道はないが、5万ドルかかる。ケヴィンは知っていてロッドだけ知らされていなかったってのがおかしくも悲しい。大人しいケヴィンはそれなりにしっかりしていて、何事にも強気なロッドが実は精神的に弱いということ。彼が継父に向かっていくのは男として認めて欲しいからだし、フランクが彼を痛めつけるのは(自分亡き後当主となる)ロッドに強くなって欲しいからだ。いろんなドタバタはあるが、根底にあるのは家族愛。そこらへんはお約束である。家族愛の他に友情が描かれ、これがまたおかしい。ロッドも変なやつだが、デーヴ、リコもかなりおかしい。ロッド役アンディ・サムバーグはなかなかハンサム。サム・グルーム(若い頃の)とマシュー・モディン(若い頃の)に似ている。ジェシー・アイゼンバーグもちょっと入ってる。ケヴィン役ヨーマ・タコンヌは高校生に見えるが、実はけっこうな年で、本職は脚本家か。デーヴ役ビル・ヘイダーは「ナイト ミュージアム2」でカスター将軍やっていたらしい。今回はマーク・ダカスコス風で、目が行く。デニース役はアイラ・フィッシャー。いつもの気立てのいいちょっとイモなねえちゃん。太極拳をやってみせるが、ウ~ムお尻が・・。マリー役シシー・スペイセクはもっと笑い取れるだろうに扱いが地味。フランク役イアン・マクシェーンは年なのに取っ組み合いとかよくやってる。他にウィル・アーネット。ストーリーはお決まりのコースをたどってクライマックスへ。手術費用稼ぐためバス15台を飛び越える。このシーンだけはふざけずまともに見せて欲しかったが。会場へ向かう時のいい音楽、いい映像で何やら感動的に盛り上げておいて、ストンと落とす。なぜか暴動が起こり、デーヴのセリフじゃないけど前向きでいい感じだったのに。うまくまとめているように見えてやりっぱなしのところも目立ち、そのせいで中途はんぱな印象受けるのだろう。でもアメリカじゃこれが普通のコメディーか。