ホーンズ 容疑者と告白の角

ホーンズ 容疑者と告白の角

録画してからだいぶほったらかしにしてたのをやっと見た。一度見ようとしたけど、ベタベタ甘ったるい冒頭シーン見ただけで見る気が失せて。最初の方は悲劇的なロマンスで、途中からブラックコメディー。そのうちホラーめいてくる。イグ(ダニエル・ラドクリフ)は恋人メリンを殺した容疑をかけられている。無実を信じてくれているのは友人のリー(マックス・ミンゲラ)だけ。彼はイグの弁護を買って出てくれている。ある朝イグが目を覚ますと、額に角が生えていた。不思議なことにリーには角は見えてないようで。それ以外の者は角が見えても気に止めず、そのうち心のうちをさらけ出すようになる。ほとんどは性的なことだが、母親(キャスリーン・クインラン)には消えてくれと言われるし、目撃証人のウエートレス(ヘザー・グレアム)には有名になりたいからウソをついたと言われる。その間にイグの子供時代の回想が入る。教会で初めて出会ったメリン。リーや兄のテリーらとの遊び。中でもリーは溺れそうになったイグを助けてくれた命の恩人。それにしてもいったい誰がメリンを殺したんだろう。不精ヒゲを生やし、タバコを吸い、酒を飲み・・こういうラドクリフ君見てるのはアレですな。そりゃ純真な子供のままでいるのは無理とわかってるけど。出てくる子役達は皆かわいかったけど、成長するとこういう汚れ役もやるんでしょうなあ。途中で蛇がウニョウニョ出てきて、イグはなぜかその存在を受け入れたらしく、自分をかばってくれなかった兄や、ウソをついたウエートレスを罰したりする。真犯人がわかる流れは意外と平凡。イグがデビルマンみたいになるのは意外だったけど、この姿でウエートレス達を罰して欲しかったな。ウニョウニョもいいんだけどさ。リー役の人はどこかで見たような・・と、ずっと思ってた。「綴り字のシーズン」のかわいいお兄ちゃんだったのね。メリンの父親役はデヴィッド・モース。監督は・・そうか、アレキサンドル・アジャなのね。あの燃える炭みたいな感じは、「ミラーズ」を思い出させる。それにしてもメリンは・・気の毒な事情はわかるけど、アンタのせいでイグやリー達の運命が狂ってしまいましたぜ。