北海ハイジャック

たまには昔のアクション映画を・・とレンタル。内容は知らないけど題名で予測つく。主演はロジャー・ムーア。珍しく女性とのからみ全然なし・・と言うか私彼の映画（００７も含めて）見たことないんだけどね。ノルウェーの貨物船エスターがハイジャック（シージャック？）される。油田ルースに爆弾がしかけられ、油田ジェニファーにも。油田や船の乗組員を人質に取り、テロリストグループが大金を要求してくる。時間までにお金は用意できるのか。受け渡しの機会を利用して敵をやっつけることはできるのか。いかにもおもしろくなりそうな設定だが、全然盛り上がらない。フロッグマンチームのリーダー、フォルクス（ムーア）には、こういう段取りで行こうという計画があって、信じられないことにその通りになってしまうのよ。時間が来るまで猫の刺繍して時間つぶし。そりゃここへ来るまでにさんざん部下と予行演習して準備はばっちりだから、ゆうゆうとかまえていられるんだけど、それだと映画としてはおもしろくないのよね。とんでもないハプニングが起こらなきゃ。テロリストのリーダー、クレイマー役はアンソニー・パーキンス。こういう全くの悪役は見るの初めて。ムーアより出番多いかも。頭がよくて用心深くて、でも時々キレる。やっぱこういうのは悪役がちゃんとしていないとね。片腕ハロルド役はマイケル・パークス。分厚いレンズのメガネのせいで目がやたら大きく、うつる度に変な感じ。不気味さを出したかったんだろうけど・・。ジェニファーの主任キング役はデヴィッド・ヘディソン。交渉にあたるブリスデン卿がジェームズ・メイソン。知っている人はこれくらいか。枢密院議長か何かのチッピングは「ミディアム」のジョー似。「風と共に去りぬ」のアシュレイにも似てる。イギリス風美男。フォルクスがちっとも動かないので、彼に目が行ってしまう。テロリストと船員との区別がつきにくい。フォルクスの片腕ハリスはどうなった？、クレイマーやハリスは死んだの？それとも麻酔でしびれてるだけ？交渉の過程もわかりにくい。油田の危機と言うなら「サンダーバード」の２６話の方がずっとスリリング。でもいっぷう変わったフォルクスのキャラはおもしろかった。徹底した女嫌いで酒飲み。遺産は猫に残すつもり。任務成功の報酬もお金や名誉ではなく、かわいいメスの子猫三匹（エスター、ルース、ジェニファー）。微笑ましくてとってもよかった。