ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

待ちに待ったブレンダン・フレイザーの新作。ヒット間違いなしのシリーズ三作目・・と言うか、これがヒットしなかったらブレンダンどうなるの?でも思ったほどヒットしていないんでしょ?これくらいの大作なら2億ドルは行って欲しいもの。でも全米トップ10からは早々と姿消し、1億超すのがやっと。私が見に行った時は17人くらい。キングギドラ、雪男・・何やらわけわからん情報入ってくる。アレックスは大きくなり(大学生らしい)、エヴリンはすっかり変わった・・って、そりゃレイチェル・ワイズからマリア・ベロに交代したから感じが変わって当然だけど・・ってそういうことじゃなくて!今までは古代エジプトだったけど今回は古代中国。ジェット・リーがまともにうつってるのはここくらい。ラッセル・ウォンは「ツイステッド」に出ていたけど、彼がまともにうつってるのもここだけ。さて時代は飛んで1946年。アレックスがミイラ発見する。ここでの連射式の弓は興味深かった。そして怖かった。すごい威力!・・ここらへんのうつし方でわかった。すごく見づらい。きっと全編こんな感じでいくのだろう。出てきたリック・・と言うかブレンダン・・よかった!少しやせてる。髪の毛もある。同じ太ってるやせてるでも若い時と中年になってからでは見た感じが違う。少し若さが失われつつあるブレンダン。それにしても見ている間ずっと複雑な気分。私が見たかったのは、待っていたのはこのブレンダン?「1」や「2」での彼はもう少し太っていてはちきれそうだった。でも年取って太ったのとは違っていた。ああ、私ったら何でこんなことばかり書いているのかな。ストーリーのことは書いても仕方がない。監督は「ステルス」のロブ・コーエンだもの、どんな内容だろうが覚悟はできてる。キングギドラ、雪男、兵馬俑、不老不死、シャングリラ、ミイラ・・何でもどうぞ受け入れます。でも人間は・・。アレックスはいっぱしの冒険家気取り。親に内緒で大学を中退し、ミイラ捜し。一方リックは危ない生活から足を洗ったものの気質は変わらない。つまり子供っぽい。釣りのシーンでそれを見せる。でも笑えます?映画が終わった時、女性二人が話していた。「何だか若くて親子と言うより兄弟みたい」「どっちがどっちだか見ていてもわからない、名前を呼んだ時に、こっちがこうなんだってわかったけど」・・そうなのだ、二人はとても親子には見えない。

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝2

ブレンダンは1968年、アレックス役ルーク・フォードは1981年、13歳しか違わない。兄弟に見えて当然なのだ。そもそもリックが父親として出てくる必要は全然ない。リック自身が十分子供。そしてブレンダンもそういう演技している。目や指のごく細かい演技。大人になりきれない、ついつい出てしまう子供っぽさ。そりゃ帽子かぶってコート着て上海に現われたリックはモロ大人、超セクシー。この時のブレンダンを見れば、着衣の彼(←?)はどの時代が似合うのかわかる。生き返った時(←?)の半裸のリックも超セクシーだった。首から肩にかけての筋肉の盛り上がり。偉い!あのぶよぶよだった体をここまで引き締めたのね。こんな筋骨隆々のブレンダンなんて久しぶり、やればできるのよ!「ジャングル・ジョージ」のような体形でいる必要はないけど、せめてこういう体形でいて欲しい。「ゴッド」のクレイや「いつかあなたに逢う夢」のフレッチャー体形・・がんばって維持してねウフ。で、外見が大人でなかみが少年ぽくて、そこがリックの魅力だから、同じく子供っぽいアレックスなんか出してくる必要ないの。それでもアレックスに魅力があればまだいいけど、全然だめでしょ。ぶよっとしてるし性格もバツ。リン(イザベラ・リョン)と恋に落ちるけど応援してやろうという気になれない。大学に戻って勉強してろ!いつもなら演技力に感心するベロも今回だけはだめだった。演技がどうのと言う前に、映画に合っていないのだ。何も感じないから、リックとの間が倦怠期だろうが、再び燃え上がろうがどうでもいい。夫婦のあれこれなんか見たくない。時間のムダに思えちゃう。レイチェルのエヴリンだったらこうは思わないだろうけど。考えてみりゃ今回はアーデス・ベイが出ていない。ラストでジョナサン(ジョン・ハナ)が次は南米・・とにおわせていたけど、もし作るのならアーデス・ベイを登場させ、大人四人組でお願いします。アレックスとリンのラブラブカップルなんか間違っても登場させちゃだめ。変な話だけどこの映画で一番感心したのは本編が終わってから。エンドクレジットでの音楽と、イラストみたいな絵にわくわくどきどき。その後の名前に重なって出てくる漢字もよかった。太くて力強くて・・。「1」や「2」の繊細な象形文字もすごくよかったけど、こちらもよかった。それにしてもこんなことしかほめるところないなんて・・とほほ。