暴走機関車

暴走機関車

前にレンタルしようかな・・と思ったことがあるけど、カバーの紹介文を読んだら何だか暗そうなのでやめたのよ。黒沢監督がどうのと書いてる人もいるけど、私は何にも知りませ~ん。「アンストッパブル」もそうだったけど、無人で暴走ってのはよくあることなんでしょうか。冒頭刑務所でのあれこれが描かれるけど、ボクシングの相手がダニー・トレホ?ってことだけ。マニー(ジョン・ヴォイト)にもバック(エリック・ロバーツ)にも共感できない。バッカだな~ってそれだけ。脱走はウソみたいにすんなりいく。バックはとにかくよくしゃべる。まるで実況中継。操車場で機関車四つ繋げたのにもぐり込むんだけど、運転士が心臓発作起こして転落。貨車を繋いでいないからスピードは出るわ出るわ。だいぶ後になるまでマニー達は無人だと気づかない。司令室では最新式の制御システムのおかげでディヴはヌード雑誌に目が釘付けだし、ルビーは化粧に余念がない。システムを設計したのはバーストウだが、無人で暴走なんて想定していない・・と、お手あげ。全体的にたるんでいる感じ。ものすごくお金かけて精巧に作り上げるけど、いざという時のことは考えていない。楽天的すぎる。それでもあらゆる手を尽くして犠牲者を出さないよう努める。無人なら人家のないところで転覆させる手もある。ところが最終的には三人乗っていることがわかる。この三人目が出てきた時にはびっくりした。しかも女性。機関助手のサラ(レベッカ・デモーネイ)である。刑務所所長ランキン(ジョン・P・ライアン)は、マニーの息の根を止めるのは自分の手で・・とばかりにヘリで追いかける。機関車が驀進するシーンは迫力がある。途中で対向車の最後尾の車掌室を吹っ飛ばしたり、老朽化した橋を渡ったり、今のようなCGがないぶん、重みがある。衝突のせいでひしゃげたまま驀進しているのが怪物のようで不気味。所長との対決が意外とあっさりめだったのが残念。手錠のせいで何もできずじまい。確か所長は結婚指輪をしていたと思う。それが何だか気になって・・。