ボディ・ダブル

ボディ・ダブル

これは見るの初めてだと思う。何かのビデオで予告編だけは見た。ヒッチコック映画の影響と言うかオマージュと言うか。覗き見していたら殺人を目撃しちゃったとか、(高所恐怖症の代わりに)閉所恐怖症とか、それくらいはわかる。他にもたくさんあるのだろう。ジェイク(クレイグ・ワッソン)は売れない俳優。同棲相手キャロルの浮気現場を見てしまい、大ショック。家は彼女のものなので「出ていけ」とも言えない。泊るところを捜さないと。声をかけてきたのが友達の友達のサム(グレッグ・ヘンリー)。つまりよく知らない男なんだけど親切にしてくれる。自分は公演で留守にするからその間いてくれと。サム自身アランという男から留守番を頼まれているので、ジェイクが泊ってくれるとありがたい。サムに言われて望遠鏡を覗くと、色っぽいお隣りさんが・・。それ以来暇さえありゃ覗き見するジェイク。でも何だか彼女をつけ狙っている男がいるようで・・。心配で彼女のあとをつけてみたり。彼女のハンドバッグを奪った男を追いかけた時には、途中で閉所恐怖症のために動けなくなった。でも彼女の名前がグロリアだとわかり、また言葉をかわすこともできた。いきなりキスシーンになり、カメラがぐるぐる回り出す。私はここはジェイクの妄想だった方がよかったと思うんだけど。メラニー・グリフィスが出ていることくらいは知っていたので、このグロリアがそうかな・・と思っていたが違った。デボラ・シェルトンと言って、なかなかきれいな人だ。その晩グロリアは男に殺されてしまう。刑事のマクレーンには、なぜすぐ警察に知らせなかったのかと言われてしまう。確かにいつまでも望遠鏡を覗き込んでいたり、彼女の家まで走っていったりするより、通報した方が・・と見ている者は思う。グロリアには夫アレグザンダーがいるが、妻が殺されたというのに姿見せない。それはアレグザンダーがサムだから、出てくるとジェイクにバレちゃうからなんだけど。だからそっちへ行かず、ポルノ女優ハリー(グリフィス)がグロリアのフリをしていたことにジェイクが気づくという方向へ。途中で映画のトーンが変わって、見ていてめんくらう。一度夢オチかと思わせて、また戻る。何だか一定しない感じ。ワッソンは知らない人。ジェームズ・スチュワート路線を狙っているのかなとも思うが・・。他に映画監督の役でデニス・フランツが出ていた。