ビューティフル・マインド

ビューティフル・マインド

これは前に一度見たことがある。今回久しぶりに再見。前回はもちろんポール・ベタニーもエド・ハリスも幻覚だなんて夢にも思わず見ていた。だから今回はそっちの方も確かめながら見ていた。チャールズ(ベタニー)はまわりの学生となじめず不安になってる時、パーチャー(ハリス)は仕事がなくてクサッている時、女の子は結婚に踏み切ろうかという時、みんなターニングポイントに出現してる。三人目の女の子はかわいい。彼らが幻覚だとナッシュ(ラッセル・クロウ)が悟るのは、この女の子が何年たっても成長しないから。この子を見てると「氷の接吻」の幻覚思い出す。ナッシュ夫妻は今年(2015年)の5月に交通事故で亡くなったようだ。そう言えば新聞に記事が載っていたな。前回も今回も目が行くのはやはりベタニー。彼が出るとクロウもかすむ。ナッシュの学友達もいい。変わり者で人好きのしないナッシュを、長年変わらず支え、見守る。ジョシュ・ルーカス、アダム・ゴールドバーグ・・みんなまだ若い。ナッシュを治療するローゼン医師役クリストファー・プラマーもはまり役。どう見たって人体実験が趣味の元ナチおかかえの医師にしか見えん。もちろん違うけどさ、りっぱな人。他にジャド・ハーシュ。この作品は、感動作に仕上げようとあの手この手。事実とかけ離れているという指摘も多いらしい。実際はアリシア(ジェニファー・コネリー)とは数年で離婚。あんな状態じゃ無理もないけど。その後も支え続け、後に復縁したようで。病気に負けず偉業を成し遂げ、ついにはノーベル賞とか、どんな時も献身的に尽くした妻の愛とか、そんなきれいごとばかりではすまないと思う。ところで、数学者がその知識・才能を暗号解読に役立てるというと「エニグマ」があった。経済に・・例えばパスワードの解読で株を操作とかだと「ミディアム」の「不思議の国」。精神を病んで治療を受けても、薬を飲むと頭の働きが鈍ってしまうからと服用をやめ、症状が悪化する。部屋の中がメモや走り書きで埋め尽くされ、ゴミ溜めのようになっている。スパイに狙われてると思い込む・・等々共通点が多い。