アベンジャーズ

アベンジャーズ

DVDをレンタル。当時予告だけは何回も見た。あの頃はニコラス・ケイジにはまって映画館に通っていたから。日本でもアメリカでも興行成績はさっぱりだったようで・・。テレビシリーズ「おしゃれ(秘)探偵」は田舎では放映されておらず、見たことなし。でもダイアナ・リグは雑誌で見て知っていた。「007」にも出たし(見てないけど)。スティード役パトリック・マクニーは英国製らしくそこらのおっさんという感じ。でも映画ではレイフ・ファインズ。すごく決まっていてハンサムでステキ。もちろんエマ・ピール役ユマ・サーマンもいい。髪をまとめ、結い上げているところとか、着ている服とか「電撃スパイ作戦」のシャロンみたい。ストーリーは・・省略されている感じ。組織ミニストリーのこととかマザー(ジム・ブロードベント)、ファザー(フィオナ・ショウ)のこととか、エマの過去とか、テレビシリーズ見ている人にはわかっていることなんだろうな。私には何もわからないけど別にそれでもいい。ただ、ショーン・コネリー扮するサー・オーガストがなぜエマそっくりのクローン作ったのか、なぜ家にエマそっくりの女性の絵だか写真だかが飾ってあるのか、この女性は誰なのかくらいの説明はして欲しかったな。映像はきれいで、すごくお金かけて作ってあるのがわかる。手がこんでいておしゃれ。でも・・見ていて何かおかしい。熱のなさ、さめた感じがする。何でだろう・・そのうちわかった。例えば道路・・車がほとんど走っていない。人が歩いていない。オーガストのせいで大災害が起きる。でも逃げる人がいない。そのシーンに必要な人はいちおう出てくる。でもどうでもいいようなその他大勢がいない。こんな閑散とした、ひとけのない、体温の感じられない映画も珍しい。こう言っては何だがヒットしなくてあたりまえ。冒頭のスティードの戦いぶり、エマとの対面でなぜか全裸とか、いい感じで始まったのに・・もっと笑わせてくれると思ったのに期待はずれ。二階建てバスの中が実は・・とか、「2001年宇宙の旅」連想させる不条理な部屋とか、透明人間(声をパトリック・マクニーがやってるらしい)とかよかったんだけどなあ。クライマックスもハラハラドキドキするより、相手はじいさん(コネリーのことね)なんだからあんまりいじめるなよ~なんて思ってた。コネリーは最近見かけないけど元気なのかしらね。