アトミック・ブロンド

アトミック・ブロンド

珍しく1989年のベルリンが舞台。壁の崩壊という歴史的な事件のすぐ近くで、各国スパイのリストをめぐる争奪戦が行なわれていたと。まあ・・それだけの不毛な話である。まだソ連で、まだKGBが暗躍していて、禁煙も嫌煙も問題にされなかった時代。やたらめったら喫煙シーンがある。そのせいで2時間もある(←?)。見ていても何が何だかわからない。ガスコインはKGBのバクティンに殺され、腕時計を奪われる。これには多くのスパイのリストが入っていて、敵の手に渡ると命の危険がある。それを奪い返すため、MI6のロレーン(シャーリーズ・セロン)はベルリンへ。彼女とガスコインは恋人どうしだったようだ。協力するのがパーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)。リストはスパイグラスからパーシヴァルへ渡るはずだったらしい。時計は奪われたが、スパイグラスはリストを全部暗記していると言う。ただ、パーシヴァルはそのことをロレーンには黙ってる。リストにはサッチェルという二重スパイのことも載ってるらしい。ついていけるのはここらへんまでで、あとは何が何やらだ。ロレーンが戦ってる相手がどういう連中なのかわからない。全部KGB?ネットで調べるとパーシヴァルが差し向けた連中と書いてる人も。あら、そうなの?二重スパイとなるとパーシヴァルが怪しいが、それじゃあまともすぎる。たぶんロレーンがサッチェルだろう。途中からは理解しようなんて努力は放棄。第一これの売りはセロンのガチアクションでしょ?確かに体を張ってよくやってる。動きが重いが、生身の人間だから当然。ヘアスタイル、化粧、着ている服、はいている靴・・まあそういうのを見て楽しんでいればいい。フランスの新米諜報員デルフィーヌとのベッドシーンにはびっくらこく。男はオヨビじゃないのだ。デルフィーヌ役は「ザ・マミー」の王女ソフィア・ブテラ、スパイグラス役は「おみおくりの作法」のエディ・マーサン。結局と言うかやっぱりと言うか、サッチェルはロレーン。でも実はロレーンはCIAで、二重どころか三重スパイなのだそうな。ま、どうでもいいけど(お手上げ)。ロレーンを助けるドイツ人の若者メルケルに目が行く。パーシヴァルがむさくるしいので、メルケルを見て目の保養。演じているのはビル・スカルスガルド。オヨヨ、ステランの息子ですか。他にトビー・ジョーンズ、ジョン・グッドマン。