アサシン クリード

アサシン クリード

これはゲームソフトの映画化らしい。カラム(マイケル・ファスベンダー)は殺人で死刑になるが、なぜか生き返る。美しい科学者ソフィア(マリオン・コティヤール)が、何かの研究のために彼を必要としているらしい。15世紀末、アサシン教団とテンプル騎士団が争っていて、カラムはアサシン教団のアギラールの子孫。ソフィアは世界から暴力をなくしたいと思っていて、研究を続けている。アブスターゴ社という企業が資金を出していて、施設にはカラムの他にも多くの犯罪者の子孫の犯罪者が・・(ややこしい)。カラムの父リンチがブレンダン・グリーソン、ソフィアの父リッキンがジェレミー・アイアンズ、長老閣下ケイがシャーロット・ランプリングといった具合で、キャストはなかなか豪華。ファスベンダーにはアクションスターというイメージはないが、「エージェント・マロリー」ではくんずほぐれつの格闘やっていたし、けっこう体は動く。死刑囚に第二のチャンス・・生まれ変われるチャンスが・・というのは「コントロール」を連想させるが、あっちのような真面目さはなく、非現実的。アニムスという装置に吊り下げられたカラムと、1492年に生きる先祖がシンクロする。ちなみにこの年号でわかるが、コロンブスもちょこっと出てくる。冒頭の司祭が、その後何か関係してくるのかと期待したが何もなし。たいていの映画同様この作品も、ちゃんとうつしているようでいて、何が何だかさっぱりわからない。ファスベンダーはやたら筋肉美を見せつけ、決めポーズを作るが、それでいてよく見えない。一生懸命やってるわりにはおバカに見えてしまう。何だ今回もアクションははずれか・・と、がっかりしながら見ていると、中に一人、目の覚めるような動きをしている女性がいる。リン役ミシェル・H・リンだ。切れのいいアクションにハッとさせられる。そうだ、こういうのを見たいのよ。屋根を伝って逃げるとか走り続けるとか、人間的なことを無視したシーンがある。呆れるほど長く・・延々と見せられる。そんなの見たってああ、またかと思うだけ。映画はさあこれから・・というところでプッツリ終わる。そうか、続編を作るのか、今回は序章なのか。でも、作られたの?