アイ ラブ ヒットマン

アイ ラブ ヒットマン

中古ビデオ。サラ・ジェシカ・ハーパーは好きじゃないけど、ハリー・コニック・Jrは好き。コリーン(ハーパー)は恋人ディック(ジョニー・ノックスヴィル)が浮気し、自分を捨てると思い込み、銃で撃つ。弾は入っていないはずだったのに、なぜか入っていてディックは死んでしまう。あらどうしましょう。アイルランド系組織(マフィアと言われるとあれはイタリア、こっちはアイリッシュといちいち訂正するのがおかしい)の殺し屋ダニエル(コニック)。姉がボスと結婚している。歌手志望だったが自信をなくし、男らしい仕事を・・とヒットマンになったが、気が弱くまだ誰も殺していない。今回の標的は、姉に雇われボスの素行調査をしている探偵ディック。ところがダニエルとコリーンは互いに一目ぼれ。コリーンがディックを殺してしまったと知ったダニエルは、自分がやったことにして死体を始末。腕を信用していなかったボスも、死体を見て納得。次の仕事を言いつける。困っているとコリーンは自分がやると言い出し・・。コメディーだし「ジャッカス・ザ・ムービー」など大バカ映画で有名なノックスヴィルなので、最初は死んだふりしてるのかと。そしたらホントに死んでいて。臆病なダニエルと度胸のいいコリーンとの対比がおかしい。一度経験してコツがわかったのか手際がいい(ただし実際の殺しのシーンは見せない)。わりとおもしろかったけど気になるところはいっぱいある。例えばディックはあれじゃ殺され損。コリーンの両親は大金持ち。財産はそのうち彼女のもの。それを狙っている腹黒い男、殺されて当然・・そういうキャラにしなくちゃ。でもディックはそれほど悪いやつじゃない。コリーンの財産は当てにしていただろうけど、浮気はしてないしちゃんと指輪を買ってプロポーズするつもりでいた。一方ダニエルはコリーンにプロポーズするけど贈った指輪は元々はディックが用意したもの。それをさも自分が用意したかのように・・。この部分は何だか後味悪かった。よっぽど指輪にディックよりコリーンへ愛をこめてとか刻まれているだろうと期待したけど、そんなひねりもなし。コリーンはもっとぶっ飛んだ行動するかと思ったらすぐ「もう(殺しに)疲れたわ」なんて言い出すし。ダニエルがやたら「歌ってくれ」とせがまれ、その度に渋るのもいやみ。だって彼がうまいのはわかっているから。まあ「ダニーボーイ」が聞けたからいいけどさ。