エアフォース・ワン

エアフォース・ワン

この映画ははっきり言ってどうでもよく、二本立てだから仕方なく見たのだ。浅草中映に行ったのは10数年ぶり。20年近くたっているかもしれない。確か「地獄から来た女ドラゴン」を見たのだと思うが、今となってははっきりしない。終わって外へ出ると真っ暗で、道に迷ってかなり歩き回ったっけ。平塚からだと2時間半かかった。ハリソン・フォードには興味ないし、絶対間違わない完全無欠の大統領なんて何の魅力もない。まわりの者はばたばた死んでいくけど、ヒーローだけは絶対死なないというお定まりのストーリーだ。副大統領が女性で、大統領よりも有能そうに見えるのが何となくおかしい。ヘアスタイルのせいもあるが、グレン・クローズの副大統領は、話し方と言い行動と言い男性にまじっても変な女性らしさがないぶん映画を引き締めていた。一回目は途中から見たのだが、二回目のタイトルのところでゲイリー・オールドマンとあったので、犯人役をやったのはこの人なのだ・・と思った。フォードよりはいい。「ロスト・イン・スペース」とかいろいろ出てるけど、そういう映画って私は見ないから。悪人と言っても強烈な印象はなく、何と言うかはかなさのようなものを感じさせるタイプ。ディーン・ストックウェルって出た時にはえ~どの役?とびっくりしたが、きっと国防長官の役だろう。ずいぶん太ったなあ。飛行機のシーンは夜が多く、迫力も今いち。最後の海に突っ込むところはよかったけど。・・例によって昔書いた感想文。「フェイス/オフ」が本命で、こっちは仕方なく。当時「フェイス/オフ」はすでにWOWOWで見ていて、高いセルビデオも買って・・それなのにスクリーンで見たい!・・と。今思えばそれくらいニコラス・ケイジにはまっていたのよね。今回「エアフォース」を10数年ぶりにWOWOWで見て思ったのは・・いやホントはあまり見たくなかったんですけどね。でも感想文にちゃんとまとめ上げるチャンスだと思ってさ。あ~いやだわ、フォードの大統領って。こういう役やるのってどうなのかしら。こういう役しかできないってことかしら。私は英雄、私は正しい、私は間違えない、何をしても許される。他の人が死んでも私だけ生き残れば、それは成功と言えるのだ。かけがえのない男、すべての者の尊敬を集める頂点に立つ男。彼さえいれば(アメリカは)安泰。・・この映画人が死にすぎ。

エアフォース・ワン2

いくらエアフォース・ワンでも中であんなに銃撃戦やったら穴があくと思うが。国防長官は副大統領達が事態を打開しようと頭をしぼるのをよそに、自分の票の取りまとめにいそしむ。自分に権限が移れば即、軍に機を撃墜させ、それでオッケーだもん。50人の命は失われるけど、ラデク将軍の釈放(これが乗っ取り犯達の要求)によって起きる紛争は防げる。多くの人命が助かる。それにアメリカはテロに屈しないのだ。大統領達はかえって英雄視されるだろう。でも・・そうはならない。だって大統領ハリソン・フォードだもん。彼は助からなければならない・・と言うか、彼一人が助かるだけじゃだめで、他の人・・特に妻と娘は助け出さなきゃならない。頼もしい父親・・英雄にならなきゃならないのだ。そのためポロポロ犠牲者が出るが、ま、仕方ないでしょう。死んだ人のことはあまり顧みられず、大統領に助けられた人、大統領一家にスポットライトが当たる。生き残った者勝ち!ウ~ンだからさあ・・後味悪いんだってば。フォードもなあ・・演説シーン見ていて思いませんでした?こんなボソボソ聞こえないような演説する大統領なんていませんてば。はっきりとした明確なしゃべりでまわりだますのが大統領でしょ?(おいおい)オールドマンがくどくど言い訳するのもいやだったな。男は黙って行動あるのみ。そして黙って死んでいくのさッ!娘アリスにあれこれ言ったってムダよ。娘にとって父親は英雄なんだから見る目変わるわけない。まあこのアリスと妻グレースの二人はよかったと思う(フォードより!)。広報担当ミッチェル役の人は見たことあるな。「ミディアム」に出ていたらしい。シークレット・サービスのギブス役の人も見たことある。やはり「ミディアム」に出ていたらしい。今回はフォードにもオールドマンにも興味持てないので、彼を見ていた。ラデク将軍はユルゲン・プロホノフか。オールドマンの相棒は「2010年」や「薔薇の名前」の人だな。あとウィリアム・H・メイシーが出てたな。まだ若くて地味だけど頼りになる感じでこういう人がいいなあ・・(フォードより!)。あら、殺されちゃったわ、何だよ~もういいじゃん何人殺せば気がすむんだよ~後味わり~。ところであのファクス・・結局どうなったの?なぜ触れられないの?