お買いもの中毒な私!

お買いもの中毒な私!

私自身はお買い物中毒ってことはありません。強いて言えばイケメン中毒でしょうかウヒ。今回はさほど見る気なかったんです。時間があったら「天使と悪魔」もう一度見たい。いや正確に言うとユアンに会いたい!ウキャ・・でももうムリかしらショボン。ところがある日WOWOWで何気なく「ブラッドウルフ」見まして。見る前はどうせ「ブラッドレイン」に毛の生えた程度のボンクラ映画だと思っていたのです。ところがこれがまああなたイケメンがうじゃうじゃ出てくるんですの。「ウルフ」とあることからもわかりますけど狼男・・と言うか、女もだから人狼って言うんですか?だからどうせ満月の夜に毛がもしゃもしゃ生えて、牙ものびて、人間にがぶりと噛みついて、その傷あとがうじゃじゃけていて、そのうちウジがうじゃうじゃ・・だと思ったんです。そしたら毛むくじゃら(ケムクウジャーラ・・「デルス・ウザーラ」・・何のこっちゃい)でもうじゃじゃけてもいなくて、イケメンうじゃりんこキャッホー状態。中でもひときわ輝いているのがいて、彼は人狼じゃないんですけど、まあどんなにステキかはそのうち「ウルフ」の感想のところで書きますけど、と言ってもいつのことになるかわかりませんけど、調べてみたらヒュー・ダンシーという人なんですの。どっちかと言うとコー・ダンシー、ビー・ダンシーでもいいけど(ヒューヒューとお寒いジョーク)。更に調べたらこの「お買いもの中毒」にも出ているらしいじゃありませんか彼。よしッ!善は急げだ(←?)、早速見てみよう・・ということになりましたとさ。つけ加えますとこのヒュー君、クレア・デインズと婚約中であります・・ちッ!売約済みかよッ。公開二週目平日午前でお客は五人。まあこんなものでしょう。買い物依存症と言うのか、カード使って服や雑貨買いまくる人っているんでしょうねえたくさん。私は家賃の引き落としとかで仕方なくクレジットカード作ったことはあるけど、服とか買うのに利用したことはないです。と言うかどういう仕組みなのかもよくわかんない。お金もないのに買い物するってこと自体抵抗があるんです。まあそんなこと言ったらこの映画全体を否定するようなものですけどね。原作は何冊あるんでしょう・・五冊くらい?読みたいけど全部買うとかなりの金額。一冊100円で古本屋に並ぶまで待ちますわオホホのホ。

お買いもの中毒な私!2

内容的には「プラダを着た悪魔」に似てますな。女の子向きの明るく華やかな夢のような世界。ヒロインは庶民的で健康そう。万事そつなくてきぱきこなすタイプではなく、どじったりちゃっかり手を抜いたり。特別な才能はないけど楽天的で前向き。ヒロイン、レベッカ(アイラ・フィッシャー)は25歳。今はガーデニング雑誌編集部でくすぶってるけど、あこがれのファッション誌「アレット」で記事を書くことを夢見ている。ひょんなことからマネー情報誌「サクセスフル・セイビング」で働くことになったけど、ここはただの踏み台、腰掛けのつもり。彼女には「プラダ」のヒロインのような一生懸命さはない。経済に関する知識もなし。記事は本の丸うつしだったりグーグルに頼ったり。買い物のしすぎでカード破産寸前。取り立て人に追い回されているけど、思いつく限りのウソをでっちあげて逃げ回る。とにかく私レベッカには首を傾げっぱなしです。コツコツ働き、節約生活を送る両親。子供には見ばえより丈夫で長持ちするものを。おしゃれをしたくてたまらないレベッカだったけど、両親には彼女の気持ちはわかってもらえなかったようで。欲しいものだらけの幼いレベッカには、カードは魔法の杖に見えた。カードさえあれば好きなものを好きなだけ買えるんだわ!日本で言うと打ち出の小槌ですかね。・・まあそう勘違いする子供もいたって不思議じゃないでしょうね。実際はそうじゃないって大人になって知るけど、レベッカは大人になってもまだわからない。この世は誘惑だらけ。しかもニューヨークという大都会に住んでいるから余計始末が悪い。彼女が全くのバカじゃない印に、自分の心理にはうすうす気づいている。お買い物をするととっても楽しいし、気分が明るくなるけど、しばらくするとその気分がどこかへ行っちゃう。また明るく楽しい気分になるにはお買い物するしかない。ほんの一時しのぎにすぎないってわかってるけど、同じことをくり返す。完全に満足することはないし、ないのならやめればいいんだけど、それができなくてまた買ってしまう。ホラホラ思い出しません?「デッドリー・ゲーム」。あれと同じですよどつぼ状態。誰だって多かれ少なかれこういう体験したことありますよね。お酒だったりタバコだったり間食だったり。麻薬だったり万引きだったり放火だったり殺人だったり(オイオイ)、「だった」ん人の踊「り」←今日は朝からボケ三昧。

お買いもの中毒な私!3

レベッカの気持ちはわからないでもない。でも映画だから彼女のやることはオーバーだし、次第にエスカレート。まわりに大きな迷惑をかける。そこが映画の笑いどころでもあるんだけど、私にはあんまり・・。「幸せになるための27のドレス」や「プラダ」のヒロインには、欠点もあったけど、一生懸命骨惜しみせず働く誠実さがあった。でもレベッカは安易な道ばかり選んでる。ラブコメ、ロマコメ(どう違うのか知りませんけど)だから、ラストはハッピーエンドに決まってる。やりがいのある仕事とステキな男性両方手に入れ、大した苦労も努力も反省もせずバラ色の人生・・あらまあ。でもホントにそうなんですよお約束通りの展開。まず運命の男性との偶然の出会い・・ガーデニング誌がつぶれて失職しちゃったし、「アレット」の面接も受けられなかったけど、なぜかルーク(ダンシー)に拾われて(←?)畑違いのマネー情報誌へ。もちろん一目見た時からルークはレベッカに引かれていたのさッ・・の「起」。緑のネッカチーフの女の子としてコラムを書き大人気。とんとん拍子のカゲでちょっと心配なことが・・順調なのは表面だけ、実はウソとはったりで固めた綱渡り人生ショー・・の「承」。ある日一挙に大ピンチ。もっともらしくマネー情報誌に記事書いてるくせに自分は破産寸前。取り立て人から逃げ回っていること、ウソばかりついてたこと、全部ばれ、ルークとの仲も・・の「転」。二人は別れるけどルークの方は彼女が忘れられない。ほれた弱みもあるけどもしかして彼女ってすっごく正直で鋭いセンスの持ち主なのかも・・といい方へいい方へと考えちゃう。彼の元で働くことにしたのは「アレット」で働くまでのつなぎ、ただの腰掛けのつもりだったの・・なんてショッキングなこと臆面もなく言ってのけたけど、あれだって正直だってことだしぃ。その中には、レベッカの才能見出した自分の先見の明を信じたい気持ちもある。人を見る目はなかったけど、才能はちゃんと見抜いたんだもんボク・・。落ち込んでいるルークに会社のトップ(ジョン・リスゴー)は思いがけない提案をする。マネー情報ではなく別の内容の雑誌やってみる気はないか?ゼロからの出発、そこにレベッカも加わってのハッピーエンド・・ケッ!の「結」。ほらね、教科書通りでしょ。

お買いもの中毒な私!4

レベッカの家族・背景はわりと単純だと思う。老後のためつつましく暮らしていた両親。もちろん両親がお金のことを言い出した時、レベッカは期待で胸がわくわくした。そのお金があれば破産を免れる。親が子供のためにお金を残すのは当然。私がもらって当然。どこまで考えが甘いんだろうねえこの子は。それに絶対借金返すのは後にしてその前にお買い物しようかしら・・となるに決まってるわ。しかし彼女の希望は打ち砕かれる。両親は緑のネッカチーフの女の子のアドバイス通り、長年の夢だったキャンピングカー(バス?)を貯金はたいて買っちまいましたとさ。レベッカがっくり。でも・・娘が借金まみれになっていると知るとすぐ助けを。そりゃキャンピングカー(バス?)より娘の方が大事だもん。まあこれでやっとレベッカも目を覚ますんですけどね。父親役はジョン・グッドマン、母親役はジョーン・キューザック。私はキューザックは好きな俳優なので期待したけど、なぜかあんまりよくなかったな。何か埋もれちゃってるんですよ。いつもならもっと前に出てきてヒロイン以上に印象に残る人なのに。今回は節約好きの主婦ということでもっとおもしろくなりそうだったのに。グッドマンの方に体重が・・いえ、比重がかかっていたかな。次にルークに話を移すと、彼の家族・背景は複雑みたいなんだわ。よくわからないけど両親は離婚したらしい。そのせいで姓が違うので、まわりの人は気づいていないけど母親エリノアはかなりの名士。でもルークはそんなのなしで自分の腕一本でやっていきたいと決意している。そのうちエリノアが出てくるんだろう・・と見ている我々は期待する。出てくればなぜルークが彼女の助けを嫌うのかわかるだろう。きっと一分のスキもないファッションと化粧、鋭い感性と豊富な知識、押しの強い女傑だろう。「アレット」の名物編集長アレット(クリスティン・スコット・トーマス)が登場した時には彼女がルークのママ?・・と思う。でも・・違うのね。スコット・トーマスはシワだらけでちょっとびっくり。フランス人という設定なのでフランスなまりの英語しゃべる。「プラダ」のミランダ思わせるカリスマ編集長だが、あそこまでひどくはない。ひどくはないけどレベッカには彼女の秘書はとてもムリ・・ってわかる。例え面接に間に合っていたとしても即落ちただろう。

お買いもの中毒な私!5

レベッカは自分をコントロールできないし、先も見通せない。その場しのぎだし恥知らずだしなまけ者だし・・以下省略。次に何かのパーティで、レベッカは酔っ払った年配の女性に気に入られてしまう。もしかして彼女がルークのママ?いやいや違うみたいだな。結局出てこなかったの?ルークママ。ちなみにこの酔った女性リン・レッドグレーブらしい。はあ~?何でこんなアホなチョイ役?それはともかくこの映画はっきり出してくる部分と、ぐずぐずあいまいな部分とが混在している。はっきり出すのは服とか靴とかバッグとか。お客に目で楽しんでもらおうとじゃんじゃん出してくる。その一方で、ルークのママとかはセリフだけで素通り。カード地獄も同様。取り立てとかあの程度ですんじゃうの?延滞した場合利息とか取られるんじゃないの?あの無計画な買いっぷりからすると1万ドルじゃすまないと思うんだけど。と言うかレベッカの性格からしてサラ金(アメリカでは何て言うの?)からも借りそう。でもなぜかそこまでいかなくて。見ていてホント首傾げっぱなし。お金に困ったのなら古着屋へ持っていくとか。ブランド品ならそれなりの値段で引き取ってもらえるはず。今の時代ならネットオークションにも出せる。手放したくないのなら質に入れて、お金が入ったら請け出すとか。依存症の人達のセミナーに出たり、ビデオを見たりして、いるものといらないものを区別しましょう、いらないものは思いきって処分しましょう・・と実行していたけど、前に書いたような方法ではなく、ゴミに出すような感じなのには呆れた。処分イコール捨てるなの?ブランド品でも?もっとも後でわかるけど捨てたのではなく全部しまい込んでいて。ルークのところで働くのに経済オンチではまずいと勉強する気になって本を・・あら偉いじゃないの・・えッ、ここ図書館じゃないの?本屋で新刊買うつもり?しかもカードで・・性こりもなく。このシーン・・さりげないけど私にとってはとどめでした。彼女全然わかってない。基本的な部分でわかってない。お給料入ってホッとするシーンもあるけど、それはどう使ったの?ひとかけらでも常識あれば返済にあてるわよね。今すぐ全部は無理だけど、仕事も見つけたし、これから何とか少しずつでも返していきます・・って誠意見せるのが筋。

お買いもの中毒な私!6

でも全くその気配なし。返す気なんて元からないのよ。「ジャンパー」のデヴィッドと同じ。ラスト近くに全額返済するシーンがあるけど、レベッカは全部小銭にしてビンに入れてデレクのオフィスにずらっと並べるの。ものすごいいやがらせ。レベッカの化けの皮がはがれるのは、ルークと一緒にテレビショーに出た時。この時のホステス役のクリスティーン・エバーソールは「ブラボー火星人2000」に出ていた。ルークに恋してる(と言うか、彼の母親が名士だと知って利用したい?)アリシアが、自分よりチンケなレベッカにルークが心引かれているのに嫉妬して、デレクをスタジオの観衆の中にまぎれ込ませたのだ。生放送中、デレクはレベッカを糾弾。ウソは次々にあばかれる。いや~このシーン、ホントにスッキリしましたわ~。いいぞデレクもっとやれ~。だって彼女ウソを積み重ねるだけでホントな~んにもしてない。ちょっと余裕ができるとまた買い物。それと同じでピンチをウソでしのぐとあとはそのまま。次にピンチになるまで、ウソが必要になるまで何もしない。後戻りして、そのウソがウソでなくなるような、次のウソつかなくてすむような努力何もしてません。やれパーティに出ることになった、マイアミへ行くことになった、服装にむとんちゃくなルークをプラダでドレスアップさせる・・こういう突発的な(楽しい)ことがあるとそっちへ行っちゃう。「君の言ったことで真実は一つでもあるのか」というデレクの言葉が、この映画では一番ぴかぴか光ってる。そう、レベッカは服や靴やバッグでできている。言葉はウソや言い訳でできている。でもそれはレベッカの世界では通用しても現実世界では通用しない。彼女は(手遅れにならないうちに)一度完全にぺしゃんこになる必要がある。そこからどうはい上がるのか、そのはい上がり方によって評価・好感度は変わってくる。そりゃこんな辛らつなことばかり書き連ねている私だけど、彼女にはちゃんと立ち直って欲しい。好感の持てるヒロインに、真っ当な方法で生まれ変わって欲しい。でなきゃルークが、両親が、スーズがかわいそうだ。両親はどんなことがあったってレベッカの味方だ。ルークだってスーズだって一時的には離れるが、結局はレベッカを嫌いになれない。レベッカが自分の持ち物をオークションにかけ、それで得たお金で借金を返済するところはいい。でも・・。

お買いもの中毒な私!7

一番の恩人であるデレクになぜ「ありがとうございました」と言わない?あの時彼が登場しなければ、レベッカの泥沼状態はまだ続いていた。登場したのが別の場所、別の機会だったら、彼女はまたうまく逃げていたかもしれない。逃げ隠れのできない、ウソもつけないあの瞬間だったからこそレベッカは観念したのだ。「今まですみませんでした」とあやまることも必要だ。だってレベッカはデレクのことをストーカーだとまわりに吹聴していたのだから。デレクが心の狭い根性悪な男だというのはわかる。はっきり言っていやなやつ。しかし誰にでも同情していたのでは取り立てはできない。彼はヤクザでも恐喝犯でもない。カード会社の職員としての責務を果たしているだけ。その彼が何で職場のみんなからうさんくさい目で見られなければならないのか。まわりの目は緑のネッカチーフの女の子の味方のように描かれていたようだけど、彼と同じ苦労を味わっている同僚から「よくやった!」と祝福されてもいいのでは?私は1万ドル近くの小銭を押しつけられた彼を気味がいいなんて笑えなかった。レベッカの悪意にぞっとしたんですけど・・。まあこういう映画の感想を書くには、私は料簡が狭いから向いてないんでしょう。「ちょっとした欠点」はあるけど、純粋で正直で誠実で愛くるしいヒロインに力をもらう映画・・ということになってるらしいですから(ホントかよ!)。さて・・話をルークに戻して・・って、何度もルークのこと書こうとしてそのたんびに違った方向へ行っちゃってる気がするけど、この映画のことで私が本当に書きたいのはルーク(あるいはヒュー)のことなのよ。ヒューはすごいハンサムだと思う。ヒュー・ジャックマンに似ているけど、それ以上に似ているのはヴァンサン・ペレーズ。「ウルフ」で彼を見た時には本当に驚いちゃって。ヒューはイギリス人なのでペレーズそっくりの甘い顔立ちと言ってもどこか英国風の気品、堅苦しさのようなものが漂う。ペレーズがこの年齢の時には、早くも髪は赤信号。額が広くなり始めていたけど、ヒューはまだ大丈夫。安心して見ていられる。整った甘い甘いハンサムで文句のつけようがない(でもつけるけど)。日本でも人気が出ておかしくない。買うつもりのなかったパンフも買いましたよ。これ700円もするんです、高いじゃありませんか。

お買いもの中毒な私!8

しかもファッション関係の用語だの、ブランド名がずらずらっと。私にはチンプンカンプンですの。そりゃプラダくらいはわかりますけど。「プラダを着た悪魔」があったから?いいえ、その前に「ホーンティング」でキャサリン・ゼタ=ジョーンズのセリフでありましたから。パンフではレベッカのこと肯定的にとらえていて、私なんかは理解に苦しむんだけど、ヒューの情報得るためには買わないわけにはいきませんの。どの写真見てもハンサムだわウフ。そりゃあね・・口のあたりがちょっと弱々しいかな~なんて思ってみたりもするけど。唇がうすいのかしら、女性的でそれがまたいいんだけど・・。そりゃあね(またかよ)・・今はまだ若いから口のあたりの弱々しさも甘さとして私的にはオッケーなんだけど、年を重ねてたるんでくるとどうなのかしら・・って老後の心配かよッ!「ウルフ」で見た時はこんなB級C級アホ映画に出ていていいような人じゃないッ!彼はもっとちゃんとした作品に出て有名になるべきよッ!その資格がある人だわッ!そうならなくちゃだめッ!って強く思ったけど、今回の作品がそのスタートとなってくれるといいわね(と言いつつ「ウルフ」も好きですけどさ)。私がルークやってるヒューを見て思ったのは・・ヒューがやってるルークを見てでもいいけど、とにかく強く感じたことがあって、それは「マーニー」のマーク。「マーニー」と言ってもヒッチコックの監督した映画の方じゃなくて原作の方ですけど。映画はティッピー・ヘドレン主演でマーク役はショーン・コネリーでしたけど、彼じゃだめなんです。いいえ、映画だけなら彼でいいんですけど原作読んでるとね、イメージかなり違うんです。マークとルークには似たところがあるんです。若くて仕事熱心だけど、今やってることは自分が本当にやりたい仕事ってわけでもない。ルークが仕事中毒なのは母親の束縛から逃れるためだし、マークの場合は仕事中毒ではないけれど、父親の残した会社を、自分達に都合いいように牛耳ろうとしている古参連中から守るという目的がある。妻をガンで亡くしたマークは、ある日面接に来たマーニーに一目ぼれしてしまう。マーニーは幼児期の異常な体験のせいで男性恐怖症。盗癖もある。

お買いもの中毒な私!9

マークはそんな彼女と強引に結婚する。彼は男性恐怖症や盗癖は治療すれば治ると思っている。しかしマーニーにはマークに話していないことがまだあった。・・「マーニー」は分類するとすれば推理小説で、ラブコメ・ロマコメである本作とは全然方向が違うんだけど、マークとルークの心理には共通するものがあると思う。面倒をかかえているヒロインになぜか引かれてしまうところ。信頼してしまうところ。それが裏切られ、だまされていたとわかっても見限ることができないところ。考えてみれば「ウルフ」もそう。ヒロインは自分が人狼一族であることをなかなか言い出せない。彼女に恋したばっかりに青年エイデンはひどい目に会うけど、ホレた弱み・・ヒロインを見限ることができない。ルークもマークもエイデンもヒロインに固いきずなを感じているのだ。ヒューってこういう役が似合う。ただ甘いだけのハンサムじゃない。孤独が似合うし、見かけとは違う意外な強さも持ち合わせている。マークも芯は強い。マーニーとは少し違う意味で意志が強い。「ウルフ」同様「マーニー」もそのうち感想書きたいですぅ。さて「お買いもの」・・次から次へとカラフルな、あるいはゴージャスなものが出てきて、私なんかは目がチカチカするだけで欲しいとも思わないんですけど、ヒューは別。プラダで決めた彼ステキ。プラダでなくてもステキ。彼が登場してくれるだけで幸せ。しかし!・・ロマコメ・ラブコメには必須のダンスシーンにはがっくり。レベッカの動きは何じゃありゃ。ここは一つ思いきってロマンチックに華麗にやって欲しかったんですけど。そりゃレベッカの相手がルーク以外の男性なら何アホなことやってもよろし。でも!ヒューが・・ヒュー様が踊りあそばされていらっしゃるばやいには、あのようにおバカに描くことなど許されないのでござりまするぅ~。コメディーだってこと、このシーンだけは忘れて本格的にやって欲しかった!うっとりさせて欲しかった!レベッカにだって一つくらいは特技があっていいはず。え?緑のネッカチーフの女の子としての筆のさえ?ええと皆さん何か感じました?あのウソくさいコラム。私このようにヒュー様に(これからはヒュー様と言ったらダンシーのことです。グラントの方はおヒューでいいかしら。ジャックマンの方はヒューヴァリンとか)クラクラッとしているわけですけど、他にも気づいたイケメンいましてこの浮気者ッ!

お買いもの中毒な私!10

レベッカは「アレット」の面接へ向かう途中目についた緑のネッカチーフの誘惑に抗しきれず、もたもた(おかげでルークに出会ったけど)。その間にアリシア(レスリー・ビブ)に決まっちゃって。でもアリシアはレベッカとはダンチだからあきらめるより仕方ない。で、そこで受付の男性が「サクセスフル・セイビング」にあたってみたら?とさりげなく言ってくれるわけ。つんと澄ました感じだけどなかなか親切なのよ彼。で、私彼を見た時「ん?サミュエル・ウェスト?」ってびっくりしちゃったわけ。パンフには載っていないのでIMDb調べたら別人だったわ。でもホントよく似ているの。サミュエルって髪を短くするとつるんとした感じで(ゆで卵みたいで)、ちょっとジョヴァンニ・リビシにも似ていたりして。この男性もそんな感じ。もっと出て欲しかったけどあれくらい・・ちょっと物足りないくらいだからこそ印象に残るのかも。他に冒頭レベッカとすれ違う男性もハンサムよねえ。彼はレベッカ見て、あッちょっとカワイイじゃん!とか、ボクのこと見てるぞ・・とか思ってるんだけど、実はレベッカが見ているのはショーウインドー。胸がドキドキし、瞳が輝くのは・・そんなレベッカの心理は興味深いけど、私が気になるのはやっぱりイケメンの方です~。女優陣ではスーズ役リッターがかわいらしい。目と口が大きい個性的な顔立ち。「幸せになるための27のドレス」に出ていたらしい。アリシア役のビブはアンジェリーナ・ジョリーにちょっと似ている。アリシアはレベッカとは対照的なタイプ。レベッカは何もかも欲しくて手当たり次第に買う。ファッションもいろんなものをくっつけ、うるさいくらい。部屋の中はごちゃごちゃ、頭の中もごちゃごちゃ。くるくる表情が変わり、あれこれしゃべる。アリシアの方は、そりゃもっと若い頃はレベッカ同様手当たり次第だったんだろうけど、今は違う。じっくりクールな判断ができる。スーパーモデルのようなスタイルのよさ。服や化粧は色は抑えめで統一が取れ、無駄なものがなく、目立たないようでいてしっかりゴージャス。ファッションセンスのよさなどではアレットが一番なんだろうけど、私には印象うすい。顔のシワとフランスなまりしか残らん。印象に残るのはアリシアのまっすぐな髪と黒っぽい衣装。

お買いもの中毒な私!11

できればもう少しレベッカとの違いを表わすエピソードが欲しかった。ファッションセンスのよさはわかるけど、秘書としての有能さとかを・・。レベッカのテレビ出演の衣装選びのシーンなど、アリシアは自分の意見を出さず控えめ。アレットのイエスマンみたい。もちろんレベッカはアレットの意見など無視。自分の好みを通す。でも選んだのはヒラヒラしたひどいドレス。ブライドメイド用のドレスもひどかったな。まあとにかくアリシアは憎まれ役で詳しいことは描写されないんだけど、私は彼女のことが気になって仕方なかった。きっと家もレベッカとは正反対なんだろう。きちんとかたづき、がらんとしているくらい。クローゼットだってレベッカのように詰め込み、爆発しそうになってるなんてことはなくて、高価で品質のいいものが整然と・・。何だかありありと目に浮かぶじゃありませんか(←妄想)。さて・・原作は今のところ5まで出ていて、映画は1と2のいいとこ取りなのだそうな。もちろん映画は原作とは内容が大きく違っているんだろうけど、5まで出ているってことはレベッカの買い物中毒は治ってないってことよね。相変わらず買いまくっているってことよね。でもまあそんなことはどうでもいいわ。映画で感心したのはCGをうまく使ってること。マネキン達が買いなさいよ~ステキよ~とレベッカを誘惑するわけ。マネキンはレベッカの心の声でもある。今までは常にその誘惑に負けていた。でもラスト、彼女はついに誘惑に打ち勝つ。するとマネキン達は(無視されてしょぼんとするかと思ったら)お見事~って感じで拍手するわけ。このシーンはとてもよかった。さて・・SFやホラーやサスペンス物ならわかるけど、コメディーでこんなに長い感想書いたの初めてじゃないかな。ストーリーとかヒロインのキャラとか私の気に入らない部分もあったけど、見てよかったわ。アイラ・フィッシャーも熱演していたし。しかし「ナショナル・ランプーン」のところでも書いたけど、常識からはすごくずれているものを、正しいこと、いいこと、愛すべきこと、賞賛すべきこととして強引に着地させてしまうのには驚くな。「ミッションX」の銀行強盗もそうだけど。だから「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」の主人公みたいなまっすぐなキャラ見ると、私なんかはスカッとするんですけど・・。