インターステラー

インターステラー

これは最初後半部分を見て、少ししてから前半部を見た。3時間近くあるから、一気に見るのは難しい。前半部分は、普通の映画なら数分ですませる。〇〇年、地球は〇〇のために滅亡の危機に陥り、移住先を見つけるため〇〇計画が実施される。行く先候補は惑星A、B、C・・こんな具合に。でもそうする代わりに出発までを延々と見せる。それでいて今は何年なのか、どうしてこうなったのか、他の国はどうなのか、基本的なところがはっきりしない。人口が増えすぎて食糧危機なのか。小麦がだめで、オクラがだめで、そのうちコーンもだめになるだろう・・それでいてコーンを車でなぎ倒したり、焼き払うという・・食糧を無駄にするシーンが二回もある。砂嵐のせいで健康被害が出ている。でも未来の話なのに家の作りは昔と同じで、何もしていない。気候の変動で植物がやられ、酸素が作られず、やがては窒息死・・それ以外ははっきりしない。それもそのはずこの映画が描きたいのは家族愛なのだ。宇宙の果てに行っても、次元を超えてもそれなのだ。クーパー(マシュー・マコノヒー)は娘マーフの懇願を振りきって宇宙へ。家族を救いたい・・その一念で。いつ戻ってこられるかわからない、いや戻ってこられるかどうかもわからない。戻れたとしても、自分の方が若くなっているかも。土星の近くにあるワームホールを抜けると、そこはもう別の銀河系だ。それはいいとして、何で地球からの通信を受信できるんだろう。電波もワームホールの中をくぐり抜けられるのか。クーパー達からは送信できないので、地球にいる人達は無事を信じるしかない。ウェス・ベントリーが出ているとは知らなかったので、キャストに名前を見つけた時には驚いた。でもどうせチョイ役だろう・・と、期待せずに見ていたが・・。てっきり地球に残る方だと思っていたら宇宙へ。でも、最初の星であえなく退場。あ~やっぱりねえ。この星は1時間が七年に相当するのだそうで、どうしてそうなのか私には理解できないけど、クーパーとアメリア(アン・ハサウェイ)が母船に戻ってみると23年もたっていて。地球で23年たってるならわかるけど、母船でも23年たってるの?いや、だから理解しようなんて思っちゃいけないんだってば。次にどの星へ行くかとなって、アメリアはエドマンズの星を主張。ここで愛がどうとか言い出して、見ている私はありゃりゃ~となる。

インターステラー2

今最も輝いている女優であるハサウェイの渾身の演技が、こんなバカくさいセリフで発揮されても・・。もちろんクーパーはあっさり却下。こっちはかわいい娘(と息子と父親)残して来ているのだ。アメリアだけ婚約者に会わせてなんかやるもんか・・と思ったかどうかは不明だが、マン博士の星へ。ここでマット・デイモンが出てきたのでびっくりした。この星は有望だと言うけど、これは嘘で。その頃地球ではアメリアの父ブランド博士(マイケル・ケイン)が臨終を迎えていて。成長して今は彼の助手をしているマーフ(ジェシカ・チャスティン)に、自分は嘘をついていた、人類はもう助からないとか何とか言い残す。クーパーもアメリアも、移住可能な星を見つけるのが任務だと思っていたけど、そうではなかった。惑星が見つかったら、そこで新しい人類を誕生させるのが任務。そのため船にはたくさんの受精卵が積んである。代理母に産ませれば・・って、女はアメリアしかいないじゃん!何でもっと女性乗せとかないの?マンやロミリーが涼しい顔してるのは、自分が出産するわけじゃないからだ。それとも船には人工子宮のような装置が用意されてるのかね。不明なことばかりだが、この後クーパーが怒って地球へ戻るとか言い出し、マンが彼を殺そうとしたり、いろいろ見せ場があるからね。作り手はそっちの方に注目して欲しいだろう。最初見た時は、マンがなぜクーパーを殺そうとするのかよくわからなかった。地球へ戻っても人類が助かる見込みはなく、だったら他の星での人類誕生に賭けるべきだ。大切なのは人類の存続だ。だからそれを邪魔するクーパーを除こうとしたのはわかる。でも、マンが地球へ信号送り続けたのは自分を助けに来て欲しいからだ。本来ならこの星は人類生存には適さないから、信号は送るべきじゃないのだ。ん?こちらから信号送れるなら、母船から地球へも何かしら送れるのでは?あれこれあってマンもロミリーも死に、クーパーとアメリアはブラックホールへ。ん?途中でアメリアを置いてけぼりにしちゃったぞ?この後の展開は「2001年」や「コンタクト」に似ている。「コンタクト」では宇宙の果てに行って、さあどうなる・・と期待したらヒロインのパパが出てきてありゃりゃとなるでしょ。こっちも似たようなもの。何でそうなるのかね。愛以外考えつかないのかね。