インビジブル 暗殺の旋律を弾く女

インビジブル 暗殺の旋律を弾く女

これを見たのはナタリー・ドーマーが出ているから。ちょっと変わった容貌が印象的な女優さんだ。ソフィア(ドーマー)は、盲目のピアニスト。目が見えなくなったのは5歳の時。時々悪夢を見るが、幼時に何か恐ろしい経験をしたようで。ある日、アパートの上階に住むベロニクが飛び降り自殺をする。このアパートは防音が十分ではなく、話し声もよく聞こえるが・・。ミルズ警部が話を聞きにくるが、もちろんソフィアにははっきりしたことはわからない。盲目だから何も見てない。なぜかヘッドホンをしていたとウソまでつく。今、世間を騒がせているのが亡命者ラディチ。ベロニクは彼の娘。アレックス(ジョエリー・リチャードソン)は警備責任者か何かで、弟マーク(エド・スクライン)は殺し屋。ソフィアは彼の顔を見たのではと思われたが、マークは彼女が盲目なのを知り、殺す必要はないと判断。しかし彼女はラディチには都合の悪い情報の入ったUSBメモリを、ベロニクから預かったのではないかと思われている。ベロニクは父親を憎んでいたらしい。また、彼女は妊娠していて、赤ん坊の父親はマークらしい。まあ・・見ていても何が何だかさっぱりわからない。最初は「ザ・インタープリター」に似ているな・・と思いながら見ていた。思いがけず事件に巻き込まれた美しいヒロイン。彼女はどうやって窮地から抜け出すのか。そう思わせておいて、そのうちこのヒロインには思いがけない背景があるのがわかってくる。巻き込まれたのではなく、彼女の方でそういう状況を作り出したのだという。そうなると本当に盲目なのかも怪しくなってくる。私は最初の方の地下鉄の中で、音楽を聞いていてアナウンスを聞き逃した時点で、こりゃおかしいぞ・・と思った。慣れた地下鉄内とは言え、耳だけが頼りの盲人が音を遮断するなんてありえない。ラディチはソフィアの家族を殺した仇だが、実はソフィアの父親でもある。しかしそのソフィアは、実はベルマなのである。・・てことは実の父だと明かされても痛くもかゆくもないと。また、ベロニクはマークが殺したのではなく自殺だったと。う~ん、でも自殺する理由は?仇は討ったものの、マークが死んでしまうのが残念。死ぬ直前、ソフィアが盲目じゃないらしいと知ってとまどった表情見せるのがすごく印象的。スクラインは「トランスポーター イグニション」の人だ。髪が長いとトム・ハーディ風味。白い襟の清楚なドレス姿のドーマーも印象に残る。ほっそりしていて、贅肉ゼロ!